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Takram田川さんと、ライフスタイルアクセント山田さんをお迎えして開催した「モノづくりとデザインで切り開く日本の未来」の記事を再編集して6回シリーズでお届けします。
デザイン特集(その2)は、Takramが手がける数々のプロジェクトをご紹介頂きました。自動車からアプリ、本屋さんからTV番組まで、様々です。ぜひご覧ください。
ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。
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登壇者情報
2016年3月16日
トークセッション
「モノづくりとデザインで切り開く日本の未来」
(スピーカー)
田川 欣哉
Takram
代表取締役
山田 敏夫
ライフスタイルアクセント株式会社
代表取締役
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▶ デザイン・イノベーション・ファーム「Takram」 の配信済み記事一覧
【前の記事】
【本編】
田川 僕らの仕事なんですが、ハードウェアからソフトウェアまで、本当に色々な仕事をやっています。これはプロジェクトのコラージュです。
これは一昨年(2014年)に着手した仕事で、事業主体が内閣府と経済産業省という仕事です。
ビッグデータビジュアライゼーション「RESAS」
田川 日本のビッグデータビジュアライゼーションの基盤プラットフォームである「RESAS」のプロトタイピングの仕事でした。
帝国データバンクのデータの専門家の皆さんと設計・デザインを行いました。
これはかなり世界的に見ても先端的なプロジェクトで、チャレンジの多い仕事です。
山田 これは何を表してるんですか?
田川 これはね、石川県の金沢市に存在している企業と取引のある企業を線で結んでみたときに、金沢市が日本中のどの地域と濃密に取引しているのかを表示した線です。
帝国データバンクさんが持っている企業情報と企業間取引データをパースして、地域経済を分析するというシステムで、すごく面白いプロジェクトですね。
これは去年(2015年)のグッドデザイン賞でベスト8に入って、デザイン面でも評価されました。
トヨタのコンセプトカー
これは、トヨタのコンセプトカーに搭載されたカーナビのプロトタイプです。
手元と前方に設置された二つの画面の間をUIがなめらかに流れるように移動することで、運転とUI操作の二つが調和することを目指しました。
一眼レフの交換レンズ
これは、TAMRONの一眼レフの交換レンズです。
レンズの中にほんの少しだけ有機的な形を埋め込むことで、男性的になりがちな雰囲気を、中性的でミニマルな方向にまとめています。毎年、少しずつプロダクトラインナップを増やしていくプロジェクトになっています。
「ミミクリーズ」
あとは、NHKの番組にも関わっています。NHK Eテレで毎週月曜日に午後5時くらいからやっている「ミミクリーズ」という科学番組です。この番組のアート・ディレクションとキャラクターデザインを担当しています。
この番組は、映像系の賞をいくつか頂いていて、日本賞のグランプリをとったり、アメリカ・フィルム・フェスティバルの教育部門のグランプリをとったりと、国際的にも評価されています。
「一冊一室」
このプロジェクトはブランディングの仕事です。銀座のすぐ近くに、1冊しか本を置かない本屋さんが昨年できました。
「一冊一室」というコンセプトで、本が好きな人は知っているかもしれませんね。この書店は海外でなぜか評判がよくて。この前もイギリスのガーディアンという大きな新聞社にも取り上げられたりしています。
100年後の未来の水筒
これはドイツのdOCUMENTA(ドクメンタ)というアートフェスティバルから招待されてやったものです。
作品制作のテーマとして「100年後の未来の水筒を考えて下さい」という問いが与えられて、それに対して、僕らは人工臓器のコンセプトを逆提案したというプロジェクトです。
IoTのブロダクトデザイン
これはVELDTというベンチャーの仕事です。
IoTのブロダクトデザインです。アナログ時計的なルックスを備えながらも、スマホとの連動が埋め込まれています。ドットLEDとアナログ針のコンビネーションで新しい情報表示のあり方を探りました。
日本語入力デバイス
これは手に障害をお持ちの方のための日本語入力デバイスです。
プロダクトデザインを山中俊治さん、ソフトウェアデザインを本間淳さんが担当しました。これはニューヨークのMoMAのパーマネントコレクションに選定されています。
名刺管理アプリ「Eight」
これは、Sansanという名刺管理の会社の仕事で、Eightという名刺管理アプリの立ち上げを手伝いました。これは日本でもかなりユーザーの多いサービスに育ってきています。
無印良品のiPadアプリ
これは、無印良品のiPadアプリです。アナログのノートと同じような感覚で図や文字を描くことができるようになっています。
NTTドコモのUIデザイン
NTTドコモさんとは長いお付き合いで、規模の大きいサービスのUI設計やデザインをやっています。プロトタイプを無数に作りながら、コンセプトを検証していくPDCAサイクルを回すプロセスでやっています。
はい、以上がTakramの紹介です。
山田 有難うございます。デザインの重要がさらに増している時代になっていると感じているのですが田川さんはどのように考えているのでしょうか?
(続)
編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/藤田 温乃
続きは ビジネスにクリエイティブが必要になったワケ(Takram田川) を御覧ください。
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【編集部コメント】
続編(その3)では、Takram田川さんに、産業史から歴史を紐解いて、なぜいまビジネスでクリエイティブが重要視されているのか?といったテーマをお話いただきました。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。
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