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ICC KYOTO 2024 ソーシャルグッド・カタパルトに登壇いただき3位に入賞した、ベター・プレイス 森本 新士さんのプレゼンテーション動画【中小企業も非正規社員も加入しやすい企業年金で、老後の資産形成を助ける「ベター・プレイス」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2025は、2025年2月17日〜 2月20日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターはICCパートナーズです。
▶【速報】アフォーダブルハウジング市場をつくり、母子家庭の暮らしを支える「LivEQuality大家さん」がソーシャルグッド・カタパルト優勝!(ICC KYOTO 2024)
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【登壇者情報】
2024年9月2〜5日開催
ICC KYOTO 2024
Session 11A
ソーシャ≈ルグッド・カタパルト – 社会課題の解決への挑戦 –
Sponsored by ICCパートナーズ
森本 新士
ベター・プレイス
代表取締役社長
公式HP | 公式X
保険会社にてサラリーマン経験後、2007年に独立系の運用会社を起業するも、お金が集まらず、自ら設立した会社を追い出される。痛恨の想いを糧に、2011年に株式会社ベター・プレイスを創業し、2018年に「福祉はぐくみ企業年金基金」を設立。同基金は3,000事業所・加入者数7.3万人・資産残高300億円を突破。ベター・プレイスも2024年6月までに累計15.4億円の資金調達を行い、全国の中小企業とそこで働く従業員の皆さまにあまねく企業年金・退職金制度を届けるべく邁進中。
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森本(以下、森本) 株式会社ベター・プレイス 代表取締役 森本 新士と申します。
「企業年金を通じて、やさしい人が、やさしいままでいられる世界」を目指しています。
お金の心配をしなくてすむ世界を作りたい
私の両親は、私が小学生のときに離婚しました。
私は、シングルマザーの母親の苦労を見ながら育ったのですが、一方、父親の商売を手伝っていた弟は、事業の倒産により自己破産しました。
「まっとうに生きている人たちが、お金の心配をしなくてすむ世界を作りたい」――それが起業の原動力となっています。
金融資産ゼロ世帯が多い日本の現状
現在の日本では、単身者世帯の3人に1人、二人以上世帯の4世帯に1世帯が、貯蓄0円という生活をしている金融資産ゼロ世帯です。
それは、シングルマザーや非正規雇用者、中小零細企業で働く方々です。
さらに、男女差による、将来格差という問題ものしかかってきます。
老後の女性の収入は男性の半分
そもそも、男女の賃金格差において、日本は先進国の中で最低の水準です。
さらには、育児や介護による休職、復帰後の非正規雇用という問題もあります。
その結果、老後の収入の男女間格差は、実に、女性は男性の半分近くまで広がってしまいます。
その結果、高齢単身女性の貧困は、40%に達しています。
独立系運用会社での失敗から共助の仕組みへ
こうした方々の資産形成を、どのように支えたらよいのでしょうか。
私は、庶民の資産形成を支援しようと考え、34歳の時に、独立系運用会社を立ち上げました。
しかし、その2年後、お金がまったく集まらず、自ら創業した会社を追い出されてしまいました。
その失敗を糧に、自助ではなく、共助の仕組みを考えました。
簡単に資産形成でき、税制優遇もある企業年金
それが、企業年金です。
そもそも、企業年金は、個人で証券口座を作る必要がありません。
会社経由で、簡単に資産形成ができ、しかも、ふんだんに税制優遇が受けられます。
しかし、中小企業では企業年金の普及は難しく、日本にある企業370万社のうち99.7%を占める中小企業における退職年金制度のある企業年金の普及率は、わずか16%です。
その結果、厚生年金に加入できる方は約4,000万人いらっしゃいますが、そのうち企業年金の恩恵を受けられていない方が2,350万人いらっしゃいます。
中小企業で働く人や女性が加入しやすい
「中小企業で働く方々や女性が加入しやすい仕組みはないだろうか?」――この思いが、新しい企業年金「福祉はぐくみ企業年金基金」の立ち上げへとつながりました。
「福祉はぐくみ企業年金基金」は、中小企業で働く方や女性が、安心して積み立てできるように、2018年4月に発足した企業年金基金(確定給付企業年金)です。
彼ら、彼女たちが、安心して働きながら積み立てできるよう、加入者は元本保証に加え、税金や社会保険料の負担軽減効果を受けながら、有益な資産形成が行えます。
通常の企業年金とは異なり、60歳を待たず、退職時や休職時、育児・介護休業時(※一部条件あり)にも受け取ることができます。
積み立て&残高確認もスマホで
そして、スマートフォンで簡単に積み立てができる、わかりやすいサービスを提供することで、誰も取り残されない仕組みとなっています。
スマホで残高も即時に確認できるようになっています。
金融教育・説明会は、けっして難しい言葉を使わず、わかりやすい言葉でお伝えしております。
金融教育・説明会に参加してくださった方が、「自分の子どもたちにも伝えたい」というふうに、おっしゃってくださっています。
こちらの動画は、実際の加入者の声です。
「自分の選んだ金額が確実に貯まっていき、また、その分が引かれた(掛金拠出後の)手取りで、自分のやりたいこともできるというのが、私に合っているかもしれないと思い、加入しました」
「私は現在、子育て中なのですが、老後の貯蓄と、子育てのためのお金を、切り分けて、きちんと積み立てられているという、大きな安心感があります」
女性加入率は約67%、非正規雇用、中小企業からも支持
ソーシャルインパクト&トラクションです。
「福祉はぐくみ企業年金基金」の女性加入率は、実に約67%と、通常の企業型確定拠出年金の約2.7倍になっています。
また、年収400万円未満の加入者の方々はシステム登録者の74%いらっしゃいますが、そもそもの毎月の平均掛金は約22,000円と非常に多く、市井の方々にご支持いただいております。
そして、非正規の方々も8.4%と、通常の企業年金加入者の2.6倍に達しています。
その結果、中小企業や女性が多い職場に多く受け入れられ、設立して6年で、1,700人から約73,000人と、43倍に成長しました。
売上高も、2022年度の3億円から2023年度には6.3億円、今期2024年度には14億円に達します。
2年後の2026年度には、30億円になる見込みです。
運用資産残高も、300億円を超えてきました。
その結果、中小企業では引き受けが難しいとされる、安定して得られる利回りの運用が構築できており、現在、2%前後で回っています。
アジアの貧困問題解決に取り組む企業に投資
「福祉はぐくみ企業年金基金」の今後についてです。
株式会社ベター・プレイスを通じて、アジアの貧困問題を解決する会社に投資をします。
マイクロファイナンス事業者への支援等を行うことで、市井の人たちが更に恩恵を受けられる世界を目指します。
今後、目指す加入者数についてです。
現在、73,000人ですが、さらに多くの方々に加入していただきたいと思っております。
ここで終わるつもりはありません。
2040年には、現在の「福祉はぐくみ企業年金基金」未加入者の1割に相当する、加入者数200万人を目指していきたいと思います。
「福祉はぐくみ企業年金基金」を通じて、中小企業で働く方々や女性の不安を終わらせます。
加入者に寄り添い、経済的な幸せを届けたい
なんにもないところから始まった株式会社ベター・プレイスですが、13年を経て、現在100人を超える仲間が集ってくれています。
皆、自信を持って、加入者に寄り添いながら、サービスを提供してくれています。
これまでたくさん迷惑をかけてきた弟が働く介護施設でも、2024年8月、「福祉はぐくみ企業年金基金」の導入が決定しました。
市井に生きる方や社会を支えてくださっているすべての方々に、経済的な幸せをお届けしたいと思っております。
ご声援を、よろしくお願いいたします。
ご清聴、ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/中村 瑠李子/正能 由佳/戸田 秀成