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脳科学に基づくマインドフルネスで、“幸せに働く力”を届ける「Melon」(ICC KYOTO 2025)

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ICC KYOTO 2025 スタートアップ・カタパルトに登壇した、Melon 橋本 大佑さんのプレゼンテーション動画【脳科学に基づくマインドフルネスで、“幸せに働く力”を届ける「Melon」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2026は、2026年3月2日〜3月5日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。

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【登壇者情報】
2025年9月1〜4日開催
ICC KYOTO 2025
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門 
Sponsored by EVeM

橋本 大佑
Melon
代表取締役
公式HP

株式会社Melon代表取締役CEO。早稲田大学卒業後、外資系投資銀行と資産運用会社で15年間勤務。心と感情のセルフマネジメントの必要性を痛感し、マインドフルネスなど科学的根拠に基づくメンタルトレーニングを実践。2019年、エモーショナル・マネジメントを社会に広めるため株式会社Melonを創業。日本初のオンライン・マインドフルネスプラットフォーム「MELONオンライン」や法人向け研修を開始し、大手企業を中心にビジネスプロフェッショナルの人材育成を支援。


橋本 大佑さん よろしくお願いします、株式会社Melonの橋本です。

私は今日、世界を変えるためにこの場にやってきました。

今からその方法、「マインドフルネス」についてお話しします。

年収1億円、でも心から幸せではなかった

私は大学を卒業後、資本主義のど真ん中でお金を稼ぎたいという理由で、外資系投資銀行に入行しました。

数年後、ヘッジファンドに転職し、結婚、子供も生まれました。

当時の年収は1億円を超えたこともあり、端から見れば、いわゆる成功者に見えたと思います。

そんな私が、マインドフルネスで大きく変わってしまいました。

ちなみに、創業数年間は無給で、今の年収も最高だった時から94%減少していますが、今は当時よりも幸せに生きています。

実はファンドで働いていた当時、胸を張って、心から幸せと言えない日々が続いていました。

どれだけお金で心を満たそうとしても、決して満たされない渇きを癒し続けているような感覚でした。

うつ発症で悩み続ける日々

そんな時、健康優良児だった私が、うつ病になりました。

皆さんの中にも経験者がいるかもしれませんが、これは本当に辛い経験でした。

眠れず、食べられず、仕事もできず、人生で初めて 「何のために生きているのか?」という問いに向き合うことになったのです。

何カ月も悩み続け、悩みとは何かとまで考え始めた時、私は初めて、自分の外側から内側に目を向けるようになりました。

自分の内側を探求すべく、脳科学や哲学、心理学や宗教に至るまで調べ、納得できる解決策を探し続けました。

そんな中で出会ったのが、脳科学に基づく「マインドフルネス」でした。

この出会いが、私の人生を変えました。

マインドフルネスとは脳のトレーニング

それでは、いきなりですが、少しだけ一緒に体験をしてみましょう。

今から10秒間だけ目を閉じて、自分の呼吸だけに意識を向けてみてください。

(10秒が経過)

はい、目を開けてください。

マインドフルネスとは、「今」に意識を向ける脳と心のトレーニングです。

10秒だけでも、気持ちが落ち着いた方がいるかもしれませんが、続けることで自分の意識をコントロールできるようになっていきます。

▶︎マインドフルネスの効能(MELON)

トレーニングによってストレスが軽減

このような説明を聞いても、「怪しげなスピリチュアル系?」などと感じる方もいると思いますし、私自身も最初は半信半疑でした。

ところが、2カ月ほど継続すると、少しずつストレスが減って、自分の内面の解像度が上がっていくのに気づきました。

そんな自分の経験を友人や知人に打ち明けてみると、華やかに活躍しているように見えても、実は、今の生き方に悩み、満たされていない方が多いことに気づきました。

友人の力になれなかった自分がやるべきこと

そんな時、バリバリ仕事をしていたある友人が、突然自ら命を絶ちました。

のちに、彼もうつに苦しんでいたと知り、何もできなかった自分を悔やみました。

そしてその瞬間に、私は確信しました。

マインドフルネスを通じて、「今を生きる力」を一人ひとりに届けたい。

内面がクリアになることによって、私にとって初めて、人生をかけてやるべきことができたのです。

精神障害による労災申請件数は年々増加

現実を見てみると、働き手のメンタルヘルスは今、歴史的に最悪です。

メンタル不調を経験したことのある社員は約6割と言われており、精神障害による労災申請件数も過去20年で7倍になっています。

統計情報・調査結果(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳、厚生労働省)

会社側も危機感を持っていますが、人事担当者は非常に忙しく、専門分野でないため、対応できていません。

また、サーベイツール(状態を測定するツール)は数多くありますが、状態を改善できるサービスはほとんどありません。

日本でのメンタル不調による損失は、年間7.6兆円と言われています。

あなたを含む全ての人たちが本来の力を発揮できれば、これだけの価値を生み出せます。

ストレス過多の今、脳にもバージョンアップが必要

この課題を解決する手段が、マインドフルネスです。

マインドフルネスとは、いわば脳というOSのバージョンアップです。

古いスマホが、増加し続けるデータ量に耐えられないように、デジタル化とストレスにさらされている我々の脳も、バージョンアップの時期を迎えています。

この15年ほどで、脳科学や心理学、ビジネスの領域で研究が進んでおり、ストレス軽減やメンタル改善だけでなく、想像力、共感性、リーダーシップまで、幅広く人間の能力を改善させることが分かっています。

Informing mindfulness research and practice.(American Mindfulness Research Association)

1日10分のセルフケアの習慣化を支援

このように、多くのメリットがあるマインドフルネスですが、やり方はとてもシンプルです。

毎日10分だけでも取り組めば、あなたの人生は確実に変わります。

そんなマインドフルネスの最大の課題が、自分の意思だけでは続けられないということです。

これは、セルフケア全般に当てはまる課題でもあります。

でも実は、皆さんも毎日行っているセルフケアがあります。

それは、「歯磨き」です。

皆さんのご両親が毎日サポートしてくれたおかげで、歯磨きは人類の習慣になっています。

私たちMELONが行っているのは、マインドフルネスを軸にした「セルフマネジメント支援」です。

まさにお母さんのように、社員に寄り添いながら行動変容を促していくプログラムを提供しています。

法人向けプログラムで行動変容にアプローチ

従来の考え方では、メンタルを含めた健康管理は自己責任でしたが、積極的に行動する人は少なく、メンタル不調者は増え続けています。

MELONの特徴は、個人の意思だけに任せるのではなく、職場という環境にアプローチし、変えていく点です。

人間は環境を変えることで、少しずつですが確実に行動を変えられるようになります。

具体的には、マインドフルネスを軸に、サーベイ、アプリ、研修、動画コンテンツなど、顧客企業の状態に合わせて、必要な複数のサービスを提供しています。

法人向けプログラム(MELON)

パッケージ型であるため、アップセルしやすいことが特徴で、1社あたりの取引金額は上昇傾向にあります。

ストレス軽減以外でも高い効果

そして、ただツールを提供するだけではなく、MELONは結果にコミットします。

これまでの2カ月で、ストレス値が4割軽減した事例など、実際に効果が見えるプログラムとして、お客様にご満足いただいています。

また、ストレスだけではなく、集中力や心理的安全性、睡眠や社内コミュニケーションまで、数多くの効果を感じていただいています。

このように、投資効果が見えるプログラムを提供していることが評価され、従業員のメンタル不調で悩まれていた大企業を中心として、お客様が広がりつつあります。

法人事業に本格参入して2年目ですが、昨年(2024年)の法人向け売上は前年比3倍となり、今期はさらに3倍を目指して、新規リピート共に案件獲得を進めています。

「幸せに働く」ことを当たり前に

最後に、私たちが描いているビジョンについてお話しします。

私たちは、「幸せに働く」ということを当たり前にしていきたい。

人生の大部分を過ごす職場という場を、お金だけではなく、やりがいや幸せを得ることができる場所に変えていきます。

お客様から日々、数多くの声を頂いています。

長年メンタル不調抱えられていたあるお客様は、マインドフルネスで元気になっただけではなく、ご自身と組織の成長にもつながっていることを共有してくれました。

このような声を聞くことが、私にとっての何よりの喜びです。

「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」という言葉は知られていますが、「PTG(心的外傷後成長)」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。

危機をチャンスに換える能力 ストレスとウェルビーイング(2)(日経ESG)

これは、大きなトラウマを経験した後に、それを乗り越える過程で人として成長することです。

先ほど紹介したお客様や私自身も、マインドフルネスで大きく成長できたと思います。

今、この瞬間を幸せに生きる力を届ける

想像してみてください。

全人類が、歯磨きのように当たり前に、自ら内面を整え、成長できるようになったら、世界はどう変わるでしょうか?

そのために必要なことは、とてもシンプルです。

私たちが自分の子供にそう願うように、そして私たちの両親がそう願ったように、私たち自身が今この瞬間を幸せに生きることです。

私たちMELONは、今、この瞬間を幸せに生きる力を一人ひとりに届けることで、人類の心のバージョンアップを目指しています。

ぜひ、応援をよろしくお願いします。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/正能 由佳/戸田 秀成

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