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ICC FUKUOKA 2026 新企画 – ネクストステージ・カタパルト グループBに登壇した、CuboRex 嘉数 正人さんのプレゼンテーション動画【工場内外の悪条件下でも走行、機能拡張できる自動搬送ロボットで、働く人の負担を減らす「CuboRex」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2026は、2026年3月2日〜3月5日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。
▶【速報】グランプリ出場は「Malme」「JiMED」「Sinumy」! ネクストステージ・カタパルト グループB 結果詳細(ICC FUKUOKA 2026)
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【登壇者情報】
2026年3月2〜5日開催
ICC FUKUOKA 2026
Session 3A
新企画 – ネクストステージ・カタパルト グループB
Sponsored by EVeM
嘉数 正人
CuboRex
代表取締役
公式HP | 公式X
首都大学東京 経営システムデザイン学科 卒
東京工業大学大学院 技術経営専攻 MOT 中退
2014 【個人活動】 電車に載せられる電動バイク|折りたたみ EV 「ORIEV」開発
2015 【個人活動】 運搬一輪車電動化キット「E-cat kit」開発。大手建設会社、水道管清掃業者、農家へテスト販売。
2015~2018 株式会社 HopeField COO
お茶農家の跡継ぎと共同創業。獣害対策の効率化、IT化、及び電動運搬車の開発販売。狩猟免許を取得。
2017 株式会社GROOVE X
2018 株式会社ランドログ
2019〜現在 株式会社CuboRex 代表取締役
▲
嘉数 正人さん 「運ぶ。世界を変える。」

CuboRexの嘉数です。
製造業の人手不足は国力低下につながる
製造業では人手不足です。

我々は愛知県で活動していますが、今、愛知県は非常に景気が良いです。
すごく良いです。
トヨタが世界で一番の車をたくさん作っているので、それを支える地域全体の景気が非常に良くなっていますが、このまま人手不足が続くと、日本で外貨を稼いでいる製造業のサプライチェーンが弱くなります。
すなわち、製造業の人手不足は日本の国力低下につながるのです。
工場で深刻化する運搬と腰痛の問題
私が伝えたいのは、「工場内運搬が大変」という点です。

ものすごく大変です。
製造業における運搬の課題は、データにもたくさん表れてきています。

労働力不足から始まっており、運搬における腰の痛みが労災の一番の事由になっています。
AGVとAMRは「整地」でしか走れない
もちろん、この課題に対して、これまでも自動化は進められてきました。

地面のテープを目印に走るAGV(自動搬送ロボット)や、値段は張りますが、最近流行りつつある、自由な経路をカメラやLiDAR(ライダー)を使って移動することのできるAMR(自律走行搬送ロボット)があります。
ただ、これらの市販ロボットは、「整地」、つまりきれいなところでしか走れません。

段差や、雨、風、雪、油、スロープなど、障害のあるところは走ることができません。
実際の工場は想像以上に凸凹している
ですが、実際の工場は凸凹だらけです。
もう一度言います。
工場内は本当に、「凸凹だらけ」です。

これは現場で従事している人にしか伝わらないこともあるため、何度もお伝えしたいです。
例えば、本当に大きな自動車の組み立て工場でも、組み立てラインによっては地面が凸凹だらけだったり、油でヌルヌルしていたりします。
我々はこれを「工場内に残された最後の課題」と捉えております。

屋内外をつなぐ完全な自動走行を実現
屋内が自動化された後も、屋内外を行き来する自動化は実現できていません。
我々は、「屋内外を問わない、完全な自動化」を実現しています。

屋内外を問わない、完全な自動化のため、独自の自動運転システム「CuboRex AGV」を開発しました。

今ここに実物があるのですが、この小さな薄い磁石のマーカーを地面に等間隔に置いていくだけで、雨、風、雪なども問題なくなります。

例えば、このマーカーがトラックに踏まれても大丈夫、そんな自動運転を実現することができます。
屋内外同一システム、3Dスキャンで半日で導入可能
他社の自動運転ロボットだと、屋内と屋外でセンサーとシステムを切り替えなければいけません。
我々は屋内・屋外で全く同一のセンサーとソフトウェアでガイドすることができるので、構成に必要なシステムとセンサー類を単純に半減することができ、大規模化について非常に堅牢な作りになっているのが、非常に特徴的です。
実際の導入も、半日でできるほど簡単です。

まず工場の空間を3Dスキャンし、そこから自動運転をするためのエリアを指定します。
そこに対してデジタル上のマーカーとリアルなマーカーを、位置合わせするようにiPad上で点を打っていくと、サーバーサイドから機械にルート設定ができるようになります。
これらはすぐに設定ができて、かつ堅牢ですので、あらゆる工場や現場に対応できる作りになっています。
他社既存車両も後付けで自動化
こうした従来のロボットで走れなかったところを走れるようになると、どういうことができるか。

例えば、切削工場の事例だと、従来は人が1日7時間以上かけていた切りくずの廃棄を、我々のCuboRex AGVで自動化することができています。
地面に金属のくずが落ちていたり、油まみれだったり、屋内外廃棄場まで行かないといけなかったりするのですが、それらの自動化が一括で可能になります。
さらに、この先の展開を見据え、我々の制御システムは自社の車両だけにとどまらず、他社車両も後付けで自動化できるようになっています。

我々は、営業範囲を10kg級から10トン級までと定めており、ネジを作る工場からトラックを作る工場まで、あらゆるところで迅速な展開が可能です。
まさに今、ここからスピードを増していくところです。
工場へトータルソリューションを提供
ビジネスとしては、さまざまな規模感のユーザーがいます。
一番シンプルな分かりやすいモデルケースとしては、20台のロボットをサーバーサイドから協調制御するシステムだと、初期費用は1億円、年間保守費用1,200万円となります。

故障やメンテナンス対応、日々開発、更新している各システムのアップデートも全て含まれたパッケージとなっています。
この業界は非常に盛り上がっています。
大企業からスタートアップまで、さまざまな会社が参入してきています。

我々は、屋内外を走れるという強み、そして小型から大型までさまざまな車両を取り扱えるという強みを以て、工場という現場においてトータルソリューションを提供できる立場にあります。
急成長する自動搬送ロボット市場で、トヨタグループ 愛知製鋼と提携
この自動搬送ロボットの市場はグローバルでは現在1.5兆円規模ですが、まだまだすごく伸びています。

そこに、さらなる追い風が来ています。
日本ではロボットの輸出額が増えていますし、世界のロボット製造業は伸び率がトップです。
中小企業までもが手を出す重点テーマになってきています。
加えて、我々はこの1年で非常に大きなトラクションを獲得しました。

トヨタグループの愛知製鋼との業務提携を果たしております。
▶工場内物流を変える次世代AGVを共同開発。 クローラー走行技術とGMPS®技術でどんな環境でも安定稼働を実現(PR TIMES)
まだ公開できない話が非常に多いのですが、トヨタグループ、愛知県、自動車業界の部品サプライヤーなどで、びっくりするような速度でさまざまなプロジェクトが動いています。
この熱量に負けないように、東京に住んでいた私自身も愛知県に移住をし、口先だけではない、人生をかけたコミットメントを、自動車業界、工場、製造業に対して示しています。

「公道をまたぐ自動搬送」への挑戦
加えて、我々は工場の中だけではなく、地域課題の解決へと歩みを進めています。

工場の敷地内だけのソリューションにとどまらず、工場と工場、道路をまたぐ自動搬送の開発にも着手しておりますし、小型機に関しては法律的な体裁も整え終わっています。

まずは2032年に小型機の自動運転サービスをリリースして、その後、大型機の法的整備まで狙っています。
「運ぶ。世界を変える。」

CuboRexでした、ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/戸田 秀成


