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ICCサミット KYOTO 2019 スタートアップ・カタパルトに登壇いただいた、Elaly 大薮 雅徳さんのプレゼンテーション動画【Elaly「airRoom」は家具メーカーの在庫リスクを解消し、人々の「住」を自由にする!】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2020は、2020年2月17日〜20日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット KYOTO 2019 プレミアム・スポンサーのラクスル様、プラチナ・スポンサーの日本アイ・ビー・エム様にサポート頂きました。
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【登壇者情報】
2019年9月3日〜5日開催
ICCサミット KYOTO 2019
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Supported by ラクスル & 日本アイ・ビー・エム
(プレゼンター)
大薮 雅徳
株式会社Elaly
代表取締役兼CEO
公式HP | STARTUP DB | LinkedIn
1995年7月生まれ。法政大学中退。在学中、dely株式会社にて、フードデリバリーサービス『Dely』の立ち上げを経験。その後、株式会社FiNCにて、メインアプリ『FiNC』のiOS/Web開発に従事。2017年末、同社にてインターン部門の年間MVPに選出。2018年5月、株式会社Elalyを創業。
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▶「ICC KYOTO 2019 スタートアップ・カタパルト」の配信済み記事一覧
大薮 雅徳さん おはようございます。株式会社Elaly(エラリー)の大薮と申します。
本日は、当社が運営する家具のサブスクリプションサービス「airRoom(エアールーム)」をご紹介します。
消費者を悩ませる「家具」にまつわる4つの問題
通常、家具を購入する際、大きく4つの問題が出てきます。
1つめの問題は「選ぶ手間」です。
私たちのお客様にアンケートをとったところ、約60%のお客様が、これまでに「家具を購入したものの、実際に家に置いてみたら『何かちょっと違う…』と違和感を抱いたことがある」と回答されました。
2つめは「価格の高さ」です。
通常、ワンルームで家具一式を揃えようとすると、10万〜15万円ほどかかります。決して安い金額ではありません。
3つめは「組み立ての手間」です。
購入してからも大変ですし、4つめとして「処分の手間」もあります。
私たちのライフスタイルは、わずか数年で大きく変わります。
実際、1〜2年という短いスパンで引越しを繰り返す方も少なくありません。
そうした方々は、引越しのたびにこの「4つの問題」に煩わされていることになります。
さらにお子様がいらっしゃる家庭では、お子様の成長に合わせて家具を買い替えていきたい、というニーズもあります。
家具のサブスクサービス「airRoom」とは?
私たちはそういった課題をワンストップで解決するために、「airRoom」というサービスを開発しました。
airRoomには大きく4つの特徴があります。
1つめは「パーソナライズ」です。
アカウント登録していただく際に、今ご自身が住んでいるお部屋の写真を送っていただきます。
どういった部屋にしたいのか、写真を送っていただければ、私たちでコーディネートさせていただきます。
2つめは「月額料金」です。
airRoomの家具は、価格の低いものでは1個あたり月額500円からご利用いただくことができます。
3つめは「配送・組立」です。
注文から1週間でお届けし、組立・設置もすべて担当させていただきます。
4つめは「1カ月単位での利用」です。
1カ月単位で利用できるので、いつでも家具の返却ができます。
4万円超のソファーが、月額2,000円から借りられる
次の写真は、実際にairRoomで借りられる二人がけのソファーです。
購入すると、45,000円程度かかる商品ですが、airRoomをご利用いただくことで、このソファーを月額2,000円で借りることができます。
つまり、家具をもつための初期コストを、96%もカットすることが可能なのです。
メーカーが在庫リスクなく家具製造できる仕組みを構築
どうしてこのような価格が実現できるのでしょうか?
本日私は、このお話をさせていただくために来ました。
そのためにはまず、家具業界で今何が起きているのかをご説明する必要があります。
これは、静岡県のとある家具メーカーの製造現場です。
木材から一つひとつの工程を追って、ソファーを作っている様子です。
作られている家具はとても質が高いのですが、質の高さゆえに価格も高くなってしまいます。
家具を購入する方は、マーケティング力が強かったり、ラインナップが多かったり、値段が安かったりという理由から、大量製造・大量販売の大手家具量販店で購入されます。
そのため、国内の中小の家具メーカーさんには、在庫が積み上がる現状があります。
その結果として何が起こっているのか? 実は、国内の家具メーカーは年々減少しているのです。
2000年初頭と比較すると、3,000社近くあった家具メーカーは今では1,300〜1,400社程度になり、わずか十数年で57%も減ったという状況です。
今後10年、20年経った時に、国内から家具メーカーがなくなる可能性も否定できません。
家具業界には、こういった危機感があるということをご理解いただけたでしょうか。
そこで私たちは、在庫リスクなく製造できるプラットフォームを目指して、本サービスをつくっています。
家具メーカーの商品や在庫商材をairRoomに出品していただき、それを通じて蓄積されている顧客・商品・不動産データを、家具メーカーにお渡ししています。
一方お客様に対しては、コーディネートやパーソナライズといったところで価値還元をしています。
家具メーカーを救うレベニューシェア・モデル
次に、我々のビジネスモデルです。
このようにairRoomを中心として、家具メーカーとお客様をおつなぎしています。
家具メーカーから家具が出品されると、お客様はその商品を注文できるようになります。
出品は無料です。
私たちはお客様から月額料金を頂戴し、家具メーカーから直接、配送と組立・設置を手配してもらいます。
家具メーカーとは、月額料金をレベニューシェアしている形になります。
お客様が家具を返却する際には、家具メーカーに直接返却してもらいます。
稼働率90%超、右肩上がりで成長を続けるサービスに
ありがたいことに、契約している家具メーカー社数は順調に増えています。
現在airRoomでは、1万点以上の家具を取り揃え、その稼働率は90%を超えています。
お客様にとって満足度の高い家具が提供されていることが、この稼働率に表れています。
また家具メーカーにとっても、今までお金をかけて処分していた在庫商材が、逆にお金になっているという状況になっています。
お客様の数も、日本テレビの朝の情報番組「スッキリ」に取り上げていただいたこともあり、順調に増えています。
引越しのタイミング、模様替え、購入前のお試しなどで利用されるお客様も増えています。
会員数も順調に増えており、月次平均45%の成長を実現しています。
歴史あるモノづくり×テクノロジー集団で産業を創る
私たちのチームについて簡単にご紹介します。
私はずっとウェブ業界におり、直近はソフトウェアエンジニアとして3年ほど勤務していました。
若手主体のチームであり、その3分の1をソフトウェアエンジニアが占めるテクノロジー集団です。
もう3分の1はインテリアコーディネーターで、最後の3分の1はビジネスのプロフェッショナルで構成されています。
既存のモノづくりのプロと、私たちテクノロジーに秀でた若いチームが手を組み合うことで、新しい産業を創り上げていけるのではと考えています。
過剰在庫に悩む、あらゆる「モノの産業」を変革する
airRoomは、ただの家具サブスクリプションサービスで終わりません。
「54兆円」――この数字は、国内に存在する過剰在庫にあたる金額です。
先ほどの問題は、家具業界だけのものではありません。
私たちは、過剰在庫が業界を疲弊させている、あらゆる家具以外の分野にも参入していこうと考えています。
Spotifyが音楽を変えたように、Netflixが映画産業を変えたように。
私たちairRoomは、モノの産業を変えていこうと考えています。
まだまだ未熟なチームですが、1年後、3年後、5年後、ここにいる皆様に「airRoomを応援してよかった」と思っていただけるように邁進してまいります。
ぜひ応援のほどよろしくお願いします。以上、株式会社Elalyでした。
(終)
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編集チーム:小林 雅/尾形 佳靖/戸田 秀成/小林 弘美
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