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健康相談から薬の購入、アフターフォローまで薬剤師に相談できるオンライン薬局「YOJO Technologies」(ICC FUKUOKA 2021)

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ICC FUKUOKA 2021 スタートアップ・カタパルトに登壇いただき、見事3位に入賞した、YOJO Technologies 辻 裕介さんのプレゼンテーション動画【健康相談から薬の購入、アフターフォローまで薬剤師に相談できるオンライン薬局「YOJO Technologies」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2021 ダイヤモンド・スポンサーのノバセル にサポート頂きました。

【速報】スマホ養殖でサバの“生食文化”を創る!「フィッシュ・バイオテック」がスタートアップ・カタパルト優勝!(ICCサミット FUKUOKA 2021)


【登壇者情報】
2021年2月15〜18日開催
ICC FUKUOKA 2021
Session 1A
STARTUP CATAPULT
スタートアップの登竜門
Supported by ノバセル

辻 裕介
株式会社YOJO Technologies
代表取締役

1993年生まれ。2018年順天堂大学医学部卒業。医師。文部科学省「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成」のMD-PhDプログラムに採択され、順天堂医院での臨床と並行して、順天堂大学院医学研究科にて基礎研究にも従事。その中で、本来は高い志を持って患者と向き合ってきた医療者が、日々の仕事に追われて寄り添いの精神を失ってしまっている現状に問題意識を持ち、”患者満足度世界一の医療機関を創る”というミッションを実現するために2018年12月に当社を設立した。現在は、”一人一人の健康に寄り添うかかりつけオンライン薬局”というコンセプトで、LINEチャット上での自動問診および薬剤師による無料健康相談を行い、体質に合わせた市販薬や健康食品のオンライン販売を行うサービスを開発・運営している。販売後もいつでも気軽に薬剤師に相談できるフォローアップ体制に注力することで、これまでにない医療体験を提供している。


辻 裕介さん おはようございます。株式会社YOJO Technologiesの辻と申します。

私たちは、皆様のセルフケアを支援するオンライン薬局を運営しています。

患者と医療者間に大きな「距離」

私は、前職は大学病院で医師として勤務していました。

そこで感じた問題は、患者と医療者の間に大きな「距離」が存在するということです。

現状の医療では、医療者と患者の接点は医療機関もしくは薬局のみで、その唯一の接点もほとんどの場合、数分の診療や服薬指導で終わってしまいます。

再診がない限り、アフターフォローの機会もないのが、現状ではないでしょうか。

私たちYOJOが目指すのは、いつでも医療者に相談でき、個別に丁寧な診療やアドバイスが受けられ、アフターフォローもきちんと行われる、シームレスな医療体験です。

医療者がセルフケアの実践をサポート

そのために私たちが注目しているのが、セルフケア、セルフメディケーションの領域です。

セルフケアとは、個人が健康維持のためにサプリや市販薬を購入して服用することを指しますが、数万種類もある医薬品の中から自ら適切に選び、服用を継続するのは大変です。

私たちは、医療者を介在させることで、その実践をサポートします。

LINEをプラットフォームとする「オンライン薬局」

サービスをご紹介します。

LINEをプラットフォームとして、ユーザーの一生涯の健康をサポートするオンライン薬局YOJOを運営しています。

まず、悩んでいる症状を選択して頂きます。

その後、症状に合わせた20問ほどの問診にYESかNOかで回答頂きます。

「結果を見る」ボタンを押すと結果が出力され、薬剤師にチャットで相談することもできます。

そして医薬品が決まれば、四谷にある薬局にて分包を行い、30日分の医薬品を自宅に届けるサービスです。

月に1回体調に合わせて医薬品の変更や追加を提案

私たちのサービスは、医薬品を購入して終わりではなく、アフターフォローに力を入れていることが大きな特徴です。

例えば健康情報を入力して頂くと、弊社の薬剤師が適切なアドバイスを行います。

また、月に一度、定期問診を実施し、医薬品服用後の効果の実感の有無などを確認しながら、必要に応じて医薬品の変更や追加をご提案します。

このような、薬剤師による継続的なアフターフォローが、お客様の満足度向上につながります。

不定愁訴に悩む女性を中心に支持

現在、我々のサービスは、生理痛、不妊、冷え性、更年期障害などの不定愁訴に悩まれる女性を中心にご利用頂いています。

Sean Ellis Testと呼ばれる調査方法の「このプロダクトがもし明日使えなくなったらどう感じますか?」という質問に対し、62%ものお客様から「とても残念である」と回答して頂きました。

現在のトラクションです。

LINE登録者数40,000人、総顧客数2,000人、LTV(顧客生涯価値)/CAC(顧客獲得単価)は5以上と非常に好調です。

ここまでは概要を説明しましたが、ここからはYOJOの強みを3つ紹介いたします。

YOJOの強み①高効率なチャットオペレーション

まず、「効率の良いチャットオペレーション」です。

毎月数万人のお客様が、YOJOのLINEに登録し医療相談を行いますが、全てのチャットに対して属人的な対応をするのは時間がかかります。

私たちはITを使うことで、この課題を解決しました。

例えば、問診後の結果説明を自動にしたり、薬剤師がチャット対応に使う管理画面を独自で開発したり、UIやUXを日々改善しています。

その結果、1人のお客様が購買するための薬剤師の人件費を、10,000円から1,000円台にまで削減することができました。

YOJOの強み②医薬品・健康食品のパーソナライズ提案

しかし、生産性向上だけではありません。

医薬品提案のパーソナライゼーションの質も向上させています。

先ほど申し上げたように、私たちは月に1度定期問診をして、医薬品の追加や変更を提案しています。

その際のPDCAデータは、弊社データベースに格納されています。

それらのデータをアルゴリズムに反映させることで、よりユーザーに合った情報をお届けすることができるようになりました。

YOJOの強み③リモート体制による薬剤師の雇用創出

3つ目の強みは、リモートワーク体制により、薬剤師の新しい働き方を提案している点です。

薬剤師の新しい働き方を。オンライン薬局「YOJO」が薬剤師のリモートワーク体制を拡大(PR TIMES)

リモートの薬剤師がチャットの下書きを作成し、本部にいる薬剤師が内容チェックと送信をする分業体制を採用しました。

これにより、全国に数万人もいると言われている、育児や介護で離職せざるを得なかった潜在薬剤師に向けて、雇用創出をしたのです。

まとめると、リモート体制を築くことで優秀な薬剤師の採用を容易にし、それら薬剤師の業務の生産性を向上させ、さらにサービスの質も向上させているのがYOJOの特徴です。

セルフケアのニーズに応え、症状改善にコミット

これまでお届けしていたのは漢方とサプリ中心でしたが、今月より処方薬の取り扱いも開始しました。

また、セルフケア実践のためには現在の状況を把握することも非常に重要なので、検査キットの販売も予定しています。

セルフケアのニーズ、課題に対し、オンライン薬局の薬剤師が悩みに答え、必要に応じて適切なソリューションや検査キットをお届けし、お客様の症状改善にコミットする。

これが、私たちの目指す未来です。

目指すは「患者満足度世界一の医療機関」

それを実現するメンバーも、揃ってきています。

医師と機会学習エンジニアで創業した会社ですが、CS、開発、マーケティングの各チームに社員が加わり、実行力のある組織になってきています。

20代が中心の若い組織を補完するため、様々な領域で第一人者として活躍されている株主の方々にも支援頂いています。

これらのメンバーと共に、私たちは「患者満足度世界一」というミッションに向けて、日々努力をしています。

コロナ情勢のもと、緊迫する医療業界をより良くしていくため、ぜひ応援をよろしくお願いいたします。

ご清聴ありがとうございました。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸

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