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自社サービスにカスタマイズしたクレジット機能を、API連携で可能にする「Crezit」(ICC FUKUOKA 2021)

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ICC FUKUOKA 2021 スタートアップ・カタパルトに登壇いただいた、Crezit 矢部 寿明さんのプレゼンテーション動画【自社サービスにカスタマイズしたクレジット機能を、API連携で可能にする「Crezit」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2021 ダイヤモンド・スポンサーのノバセル にサポート頂きました。

【速報】スマホ養殖でサバの“生食文化”を創る!「フィッシュ・バイオテック」がスタートアップ・カタパルト優勝!(ICCサミット FUKUOKA 2021)


【登壇者情報】
2021年2月15〜18日開催
ICC FUKUOKA 2021
Session 1A
STARTUP CATAPULT
スタートアップの登竜門
Supported by ノバセル

矢部 寿明
Crezit, Inc.
代表取締役社長

1993年生まれ。大学卒業後、GE(ゼネラル・エレクトリック・カンパニー)に入社。ファイナンスのリーダー育成プログラムであるFMPに所属し、北アジア3ヶ国のファイナンス業務などに従事。2018年3月より、BASEへ入社。子会社BASE BANKの立ち上げ、将来債権譲渡のスキームを活用した「YELL BANK」の企画・開発や融資事業の立ち上げなどを行なう。2019年2月退社し、Crezitを創業。慶應義塾大学卒。


矢部 寿明さん こんにちは、Crezitの矢部です、よろしくお願いいたします。

「金融サービスの提供者」が変化

今、金融業界に大きな変化が起こりつつあります。

レガシーな金融機関から、サービスや顧客接点を持つテクノロジー企業へと、金融サービスの提供者が移り変わりつつあります。

この大きなトレンドを、ここにいる皆さんも感じ始めているのではないでしょうか。

実際、北米の個人向けローン市場において、既存の金融機関と新興のフィンテック企業のシェアが逆転しています。

初期のpeer to peerレンディング(P2Pレンディング、個人間融資)の立ち上がりに加え、ここ数年の多くの事例が、これまで金融とは無縁だった事業者によるものになっています。

私たちは、この不可逆な流れが加速していくことを予想しています。

金融サービスへの新規参入は困難

しかし、金融サービスを立ち上げるのは非常に難しいです。

例えば融資は、お金を「貸す」「返す」という、たった2つの言葉で表現されます。

しかし、その裏には、ライセンス、KYC(Know Your Customer、本人確認)、与信審査、債権管理など、膨大な量の専門的かつ複雑な要件が存在します。

仮に、新たにローンサービスを立ち上げようとすると、初期のシステム投資に数億円、維持費や人件費と、どんなに短くても1年近くの時間がかかってしまいます。

つまり、金融サービスを立ち上げることは、あらゆる面で負荷が大きすぎるので、新規参入が生まれないのです。

与信に必要な機能を一括提供

私たちは、この問題を新しいプロダクトで解決しました。

それが、「Credit as a Service」です。

Crezitが1.65億円調達、与信サービス構築基盤を提供する「Credit as a Service」を来春展開 2020年12月01日(TechCrunch)

Credit as a Serviceは、与信に必要な機能を一括提供する、消費者信用特化のプラットフォームです。

その名が示す通り、与信機能、つまりクレジットのサービス化です。

与信サービスは、審査に始まり、本人確認やリスク判定、決済から債権回収と様々なオペレーションと、それに応じたシステム構築が求められます。

私たちは、このような機能を一括して提供しています。

API連携で自社ブランドのローン/クレジット機能を簡単構築

事業者側は各API(※) を利用することで、自社ブランドのローンやクレジット機能を簡単に構築できます。

▶編集注:API(=Application Programming Interface)とは、1つの機能に特化したプログラムで、他のソフトウェアと共有が可能なもの。公開されているため、外部のアプリケーションと連携ができる。(SAMURAI

例えば不動産ポータルサイトが、自社ユーザー向けに引越費用の分割払いをシームレスに提供できます。

また、クラウドソーシングサービスであればフリーランス向けに、自社プラットフォーム上の評価制度を使った保証やローン提供を行えます。

それこそICCが参加者に向けて、参加費用の分割払いソリューションを提供することもできます。

これまでは大資本を持つ一部の事業者しか作れなかった金融サービスを、誰でも、その大小に関わらず提供可能にする仕組みを作っているのです。

私たちはこれまで自社サービスの運用を通して、このサービス基盤の開発を進めてきました。

貸金業ライセンスを持つ金融機関として、ある意味、R&Dを繰り返しながら、日々のサービス改善に努めています。

Crezit株式会社、貸金業登録完了のお知らせ(PR TIMES)

利用企業とともに成長するビジネスモデル

ビジネスモデルは、シンプルです。

月額のシステム利用料に加え、貸付金利からのレベニューシェア(※) をいただき、継続的な事業開発、運用支援を行います。

▶編集注:レベニューシェアとは、支払い枠が固定されている委託契約ではなく、パートナーとして提携し、リスクを共有しながら、相互の協力で生み出した利益をあらかじめ決めておいた配分率で分け合うこと。(Wikipediaより)

スポット売り切りのモデルではなく、パートナー企業と共に成長するビジネスモデルを設計しています。

今後、Credit as a Serviceの機能拡張に伴い、対応する与信商品の幅も拡大させます。

パートナー企業の多様なニーズに応えることで、私たちが捉える市場も拡大していきます。

オルタナティブデータ活用で信用リスクモデル開発

また、利用企業が持つオルタナティブデータ(※) を与信モデルに織り込み、それぞれのパートナー企業の顧客セグメントに合わせて最適化された、信用リスクモデルの開発を進めます。

▶編集注:政府や企業が公式に発表する統計データや決算データとは異なり、IoT機器や衛星画像、SNSなどから得られる「非伝統的なデータ」を指す(ビジネス+ITより)。

フリーランスだからローンが組めない、社会的信用がまだ低いベンチャー企業家だから賃貸物件の家賃保証の審査に落ちてしまう、そういった問題は私たちがパートナー企業と共に解決します。

余談ですが、私は先日家賃保証の審査に落ちてしまい、新しい賃貸物件は妻の名義で契約しました。

ベンチャーキャピタルがCredit as a Serviceを導入し、家賃保証の機能を持っていただけたら非常に助かるので、そんな未来が来てほしいと本気で思っています。

最短数カ月・数百万円からローンチ可能

先ほど、金融サービスの立ち上げはあらゆる面で負荷が大きいことに言及しました。

私たちはCredit as a Serviceを通して、これらの課題を解決します。

まずは小さく、最低限で立ち上げて、改善を繰り返して大きく育てるという、スタートアップでは当たり前のことを、当たり前に行える仕組みを作ります。

テクノロジーと金融のバックグラウンドを併せ持つチーム

現在、国内の消費者信用残高は、住宅ローンを含めると、246兆円の巨大マーケットです。

新しいテクノロジー企業がこの巨大市場を獲得する状況に移り変わり、その裏側に入り込むことで、私たちは成長します。

それを実現するため、テクノロジーと金融それぞれのバックグラウンドを持つメンバーが集まりつつあります。

チームはまだ若干10名、資金調達を経てさらに組織を拡大させます。

Crezit、プレシリーズAラウンドにて総額1.65億円の資金調達を実施~Credit as a Serviceの展開に向けて組織体制の強化~(PR TIMES)

現在、導入パートナー企業を募集中です。

自社サービスにローンの付加価値をプラスしたい方、信販会社に外注している分割払いを内製化したい企業の方、ぜひ私たちと一緒に新しい金融サービスを作っていきましょう。

カジュアルなご相談からでも、ご連絡をお待ちしています。

日本のフィンテックを次の時代へ

金融サービスの提供者が、レガシーな金融機関から新しい事業者へとシフトしていく、この大きな波を起こし、日本のフィンテックの次の時代を牽引します。

「信用を最適化して、人の可能性を解き放つ。」

Crezitの矢部でした。応援よろしくお願いします、ありがとうございました。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸

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