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【新】今、食・農業の新ビジネスが熱い!【F17-4E #1】

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「今、食・農業のビジネスが熱い」【F17-4E】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!9回シリーズ(その1)は、登壇者らが食・農業ビジネスの魅力について議論しました。是非御覧ください。

ICCサミットは新産業のトップリーダー600名以上が集結する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCサミット FUKUOKA 2018は2018年2月20日〜22日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。


【登壇者情報】
2017年2月21日・22日・23日開催
ICCカンファレンス FUKUOKA 2017
Session 4E
「今、食・農業のビジネスが熱い」

(スピーカー)
栗田 紘
seak株式会社
代表取締役社長

田尾 秀一
株式会社ブレンド
代表取締役

安田 瑞希
株式会社ファームシップ
代表取締役

(ナビゲーター)
井上 真吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
プリンシパル

「今、食・農業のビジネスが熱い」の配信済み記事一覧

井上真吾氏(以下、井上) 「今、食・農業のビジネスが熱い」というテーマで対談を始めさせていただきます。よろしくお願いします。


井上 真吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
プリンシパル

東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。
ボストン・コンサルティング・グループ、Apple Japanを経て、ベイン・アンド・カンパニーに参画。ベイン東京オフィスの通信・メディア・ハイテクプラクティスのコアメンバー。約13年にわたり、通信、ハイテク、メディア、消費財、運輸等の様々な業界において、新規事業創出、M&A、顧客ロイヤルティ向上、中期経営計画策定など、様々なコンサルティング活動に携わっている。
Apple Japanでは、法人部門において戦略アライアンスを担当した。

登壇者を紹介していきます。

seakの栗田さん。


栗田 紘
seak株式会社
代表取締役社長

1983年神奈川県横浜市生まれ。東京工業大学卒業後、株式会社電通にてテレビタイム業務に従事。株式会社インタラクティブ・プログラム・ガイドに出向し、ビジネス開発部長として3キャリアプリインストールのスマートフォン事業立ち上げを行う。その後、WHILL株式会社の創業にCOOとして参画。2014年4月seak株式会社を創業し、代表取締役に就任。個人として藤沢市認定新規就農者となり、その後法人としても藤沢市では初めての認定を取得。農業プラットフォーム「LEAP」を展開。


田尾 秀一
株式会社ブレンド
代表取締役

1989年徳島県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。2012年株式会社じげんに新卒1期生として入社後、
新規事業の立ち上げ、住まい系メディアでの営業・マーケ業務に従事。2014年よりじげんの子会社株式会社にじげん取締役として業績改善・PMIを実施。事業開発経験、M&A、Webマーケティングノウハウを活かして、2016年株式会社ブレンド創業。食材の定期宅配サービス『TastyTable』を運営。


安田 瑞希
株式会社ファームシップ
代表取締役

1981年3月福岡県生まれ。花卉専業農家の長男。明治大学農学部卒業。公認会計士。
大学にて施設園芸を専攻し、卒業後渡米。米国オレゴン州のOregon Roses, Inc.にてバラの生産管理及び販売業務に従事する。帰国後、2007年新日本有限責任監査法人に入社。国際部にて監査業務及び内部統制(JSOX)のアドバイザリー業務を通じて、大手総合商社のグローバル監査を担当。退職後、ウォール・ストリート・ジャーナル・ジャパン社の経営企画、事業開発マネージャーとして事業推進を行う。その後、大規模植物工場事業運営会社の、事業企画責任者として、国内外の事業開発及び経営管理を担当。2014年3月ファームシップを設立し、同社代表取締役就任。農家の長男としてのバックグラウンド、監査法人での経験や外資系事業会社での経験を活かし、事業戦略、資本政策及び渉外活動を担当している。

まず、皆さんは食、あるいは農業のビジネスをなさっていますよね。

安田さんと栗田さんは比較的バリューチェーンの上流側である生産を、田尾さんはバリューチェーンの下流側の販売で、それぞれ食との連携・販路の開拓をされています。

皆さんがされていることと、もう少し広げて食や農業のビジネスについての魅力をそれぞれお話しいただいてキックオフしたいと思います。

まず、ファームシップ安田さんからお願いします。

農業は人間の生活の根幹にあるのが魅力

安田瑞希氏(以下、安田) 自分が(農業のビジネスに)参入した理由は色々とあるのですが、この食や農業をやっていて思うのは、人類皆に必ず関係するということです。

人に自分の仕事を話をすると、とにかくどういう転び方をしても話題になります。

例えば、その辺のおばちゃんと話す時は野菜の話をすると盛り上がるし、田舎の農家さんと話す時は農業の話や天気の話で盛り上がるし、飲食店で話していても食で盛り上がるし、子どもと話をする時は「どのレタスが好き」という話で盛り上がります。

すべからく皆に関係するところなので、それは1つ大きな魅力だと思っています。

「食べ物が無いと人間は生きていけない」という一番根っこをやっているという感覚は良いですね。

井上 田尾さんは今のお話と同じような思いですか。

食は全ての人類がターゲット

田尾秀一氏(以下、田尾) 同じことはすごく思いますね。

私は前職がIT系だったのですが、個人的には料理や食がすごく好きで今の領域に入りました。

色々お仕事でお話させていただく中で、これは趣味でやっているのか、仕事でやっているのか分からなくなることが多いですね。

事業の紹介をさせていただくと、やはり皆さん興味を持っていただけます。

【保存版】自宅をレストランに変える食材キット宅配サービス「TastyTable」(全2回)

食事は朝昼晩、365日、ものすごいトランザクションが発生しているので、外食であろうが自分で作る食事であろうが影響は大きいなと思います。

そのような領域に対して自分が事業をやっているということで、言ってしまえば全ての人類がターゲットだったりするので、それはこの領域の魅力だと思っています。

井上 人間の根幹である食や農業のビジネスは非常に魅力的で、それが人類共通だという市場が魅力的という話もある一方で、もう1つの軸としてまだまだビジネスチャンスがある、非効率であるところもあると思います。

栗田さん、そういうことも含め、このビジネスの魅力に関してお話いただけますか。

農業はビジネスの”ツッコミどころ”が満載

栗田紘氏(以下、栗田氏)ブルーオーシャンという言葉が正しいかは分かりませんが、農業という領域はツッコミどころ満載なんですよね。

農業は、準備するところから野菜を売っていくまで結構複合的なステップで構成されています。

百姓という言葉があるとおり、色んな要素が組み合わさっているので、その要素を1つ1つ抜き取っていくと、やらなければいけないことがたくさんありますが、今までそこにテクノロジーや新しい考え方が入ってこなかったのでがっぽり空いています。

入ってこなかった理由として、村社会で参入障壁が高かったという部分があると思います。

やり甲斐という観点でいうと、解決しないといけない課題がごまんとふってくるので、それを1つ1つ解決していき、それが先ほどお2人が言っていたような魅力や事業を行う意味に繋がっていくので、そこはすごく面白いと思います。

(続)

編集部よりシリーズの予告

お読み頂き、ありがとうございます。本シリーズは、以下のテーマと日程で配信されます。ぜひ毎日御覧ください!

10月2日:【新】今、食・農業の新ビジネスが熱い!【F17-4E #1】

10月3日:電通から農家に転身!起業家が食・農業の新ビジネスに飛び込むキッカケとは?【F17-4E #2】

10月4日:食・農業ビジネスに必要な「消費者視点」とは?【F17-4E #3】

10月5日:食・農業の新ビジネスを阻む日本の構造的な問題とは?【F17-4E #4】

10月6日:変わる食・農業ビジネス-消費者のライフスタイルの変化が生み出す事業機会【F17-4E #5】

10月10日:【提言】おいしい食材が日本の消費者に届いていない!【F17-4E #6】

10月11日:日本の農業を変える「マイクロシップメント」の可能性とは?【F17-4E #7】

10月12日:農地の流動性が高めなければ農業は活性化しない【F17-4E #8】

10月13日:【終】食・農業ビジネスで共に成長する人材求む!【F17-4E #9】

以上

次の記事を読みたい方はこちら

続きは 電通から農家に転身!起業家が食・農業の新ビジネスに飛び込むキッカケとは?をご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/立花 美幸/城山 ゆかり

【編集部コメント】

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