9.ブランドを創るために見失ってはいけないこととは?【終】 – 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

9.ブランドを創るために見失ってはいけないこととは?【終】

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「日本から世界ブランドを創りあげるには?」9回シリーズ(その9)は、自社ブランドの事業承継について討論します。登壇者が一致して「素直さ」が大切と考える理由とは?是非ご覧ください。

▶ICCパートナーズではコンテンツ編集チームメンバー(インターン)の募集をすることになりました。もし興味がございましたら採用ページをご覧ください。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2018は2018年9月3日〜6日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

ICCカンファレンス FUKUOKA 2018のダイヤモンド・スポンサーとして、Motivation Cloud (Link and Motivation Inc.) 様に本セッションをサポート頂きました。

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【登壇者情報】
2018年2月20日・21日・22日開催
ICCサミット FUKUOKA 2018
Session 6E
日本から世界ブランドを創り上げるには?
Supported by Motivation Cloud(Link and Motivation Inc.)

(スピーカー)
朝霧 重治
株式会社協同商事/コエドブルワリー
代表取締役 兼 CEO

岩佐 大輝
株式会社GRA
代表取締役CEO

矢島 里佳
株式会社和える
代表取締役

山田 敏夫
ライフスタイルアクセント株式会社
代表取締役 / ファクトリエ 代表

(モデレーター)
各務 亮
株式会社 電通
プロデューサー

「日本から世界ブランドを創りあげるには?」の配信済み記事一覧

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最初の記事
1.日本から世界ブランドを目指す「コエドビール」「ミガキイチゴ」の挑戦

1つ前の記事
8.伝統産業は「匠の技×IT×英語」で世界に羽ばたく

本編

▶編集部注:会場から、後継者を育成することや現在のビジネスを大きくしていくための人材についての質問があり、登壇者が回答しています。

矢島 「和える」では、事業承継に関しては、私が22歳で創業して42歳で社長という形は退任する予定です。

和えるくん(会社)が20歳になり、つまり成人式なので、このタイミングで私はお母さん(社長)からおばあちゃん(会長)になります。

事業承継をどう考えるか

矢島 お父さん・お母さん(社長)のポストが空くので、社内外から来てもらうことを考えています。

新しいお父さん・お母さんのことも、おばあちゃんが見守りながら育むという事業承継を考えています。

社長の在任期間は、私の場合は0からの創業でしたので20年ですが、それ以降は最低12年、最高は大体日本人の平均年齢までと決めています。今は平均年齢が46歳くらいなので、就任時に最高46歳で12 年できる方ということになります。

なぜなら和える自体が、日本の伝統や先人の智慧と現代の感性や感覚を和える会社なので、現代の感性や感覚をトップが持っていないと、和えられなくなります。

その世代のことは、やはりその世代にしか分からないからです。現役の社長が現代の感性や感覚を担い、会長は年を経た分、経験や智慧の部分でお役に立つようにしていきたいと考えています。

それなので私は20年やってきた中で、次の現代の感性を持っているお父さんお母さんがやりたいと思ったことを、智慧の部分で支えていきたいと思います。

株式会社和える 代表取締役 矢島 里佳氏

今の時代、5つ歳が違うだけで全然違う世界で、多分今までのジェネレーションギャップが10年だったところ、ここ近年は5年くらいに縮まっていると感じます。
和えるにとって、現代の感性というのはとても重要なものだと捉えているので、創業時にどのように承継するかも合わせて会社の設計をしてきました。

まさにファミリービジネスというものを、私自身が大学院のときに学んでいたのも良かったと感じています。

創業するのは簡単です。法務局に行けば皆さん今日から創業できます。

けれども、受け継ぐことや終わらせることは、それ以上のエネルギーが必要です。

だから創業者はどうやって承継するのか、もしくはこの会社が無くなることが最終的なゴールなのか、その会社のゴールというものも、今、多様化してきています。

弊社は、私が生み出して行く12の事業部が100年、200年、1000年後にはなくなっていてもいいと考えています。

その時代時代において、伝統を次世代につなぐために必要な事業部が、和えるの中で生まれ続けていくことが、「和えるくん」が生き続けていくということだと思います。

だから事業部にとらわれることなく時代の感性をしっかり感じて、伝統を受け継いだ上で、どう和えるのかということが引き継がれていくとても重要なポイントだと思います。

今は私が現役で開拓をしている最中ですが、徐々に承継ということで後継者候補も探していきたいと思っています。

(他の登壇者も同意)

変化を受け入れる「素直さ」が大事

山田 今のでよくないですか?(笑)

ライフスタイルアクセント株式会社 代表取締役 ファクトリエ 代表 山田 敏夫氏

各務 いや、ぜひ超えてきて頂けると(笑)

山田 僕はなにも超えられる気がしません、本当に(笑)。

素直で良い奴で伸び代があったらもう良いのではないかと思っています。

矢島 本当に素直さは大事です。素直さがないと育ちません。

山田 あとは愛です。陳腐なことを言ってますでしょうか。

矢島 素直さはとても大事です。素直であればどんな子も成長していくことを感じています。

各務 愛についてもう少しお話しいただけますか。

山田 お客さんでした、などでもいいと思います。ミガキイチゴが好きでしたとか、和えるを使ってましたとか。コエドビール好きでしたとか。

お客さんとしての愛でもいいし、そこの理念への共感とか。

今の話で多分ITと英語と言えば全員欲しいですと言うと思います。

どちらかというとその人の素直さや、やっていることへの愛だったり、伸び代だったりの方が僕は大事だと思います。

地頭が良ければ、英語も頑張ればいけるかもしれないですし、素直さがあれば伸び代があって、ITスキルがそもそもなかったとしても必要なものを身につけるかもしれないですし。

岩佐 僕も素直さが本当に大事だと思っています。

素直さは時として、20代の人たちに従順になれというふうに使われることもあるかもしれませんが、そうではありません。

株式会社GRA 代表取締役CEO 岩佐 大輝氏

おそらく時代の変化に対応するための唯一の武器は、素直さだと思います。

それがなければ、変化を受け入れないし、何が変わったかというのを受け入れないし、ちょっとした人情の機微に敏感になることもできません。

素直な人ならなんでもできると思います。

矢島 自分に素直に生きる経営者でありたいと、いつも思っています。

岩佐 いいですね。

矢島 トップが自分に素直に生きていたら、皆も自分を押し殺さないで自分に素直に生きてもいいのかと思いませんか。

山田 それは僕もすごく思います。

矢島 山田さん、すごく素直に生きていらっしゃいますよね。

ブランドを作るときに見失ってはいけないもの

山田 結局自分がめちゃくちゃ欲しいものを作るしかないじゃないですか。

それから離れると、もしかしたら何が良くて何が悪いのかも分からなくなりますよね。

強烈に自分が欲しいか、自分の強烈な課題解決になるかです。

僕は結構肌が弱いので、化繊のものを着ると肌がかゆくなります。だからそういうものはいやだとか。

朝霧 自分が本当に良いと思っていないと、やはり伝えられないですよね。

だから究極のユーザー体験かなと思いながら、最後のジャッジをしています。

株式会社協同商事/コエドブルワリー 代表取締役 兼 CEO 朝霧 重治氏

岩佐 ブランドの話につなげると、経営者自らがどう考えるかという情念やパッションと、それを作る人たちの情念とパッションやメッセージと、それをどうお客さんに伝えるかが完全に一緒じゃないと、説得力がどんどん少なくなってくると思います。

ブランドの一貫性は、言われすぎて陳腐化していますが、やはり一番大事です。

お客様に対するコミュニケーションと、作り手に対するコミュニケーションは、完全に同じでないと強いブランドにならないのではないかと今思いました。

山田 にじみでますよね。社内でこう言っているのに、ここをこうやるのだ、とか。

言っていることと、やっていることが違ったら見られています。

朝霧 結局そこがほころびになっていって、結局何をやっていたんだろうね、というようになっていきますよね。

矢島 各務さんも自分に素直に生きてらっしゃいますよね。

各務 グローバルブランドを創るためには素直に生きること、ですね。

本当にそうだと思います。

株式会社 電通 プロデューサー 各務 亮氏

逆に最近すでにグローバルブランドになってしまった大企業のご相談を受けていると、コモディティ化してしまった理由は、皆さんが素直にモノ作りをできなくなってしまったからだそうです。

そもそも自分たちの商品が、どのように人に愛されたいかという気持ちを失い、機能や役割にどんどん分業されて作られてしまったから陳腐化してしまう。

それは皆さんがやられているように、本来は色々なものが素直だったはずです。

皆さんは、誰かを幸せにしたいからものを作って届けているという素直な関係性、生き方、素直な人と人のあり方や物と人のあり方をデザインなさっていると思います。

そのバランスをどこかで崩してしまったのです。

しかし今、その積み木を一つ一つそれぞれの領域で作り上げ直していると思います。

僕はサラリーマンなので、「なぜ皆好きなことをやらないのかな?」といつも思います。

皆さんはオーナーだから、そんなに気楽ではないと思いますが。

少なくともサラリーマンは、何をしても別に余程のことがない限りは大丈夫、だから逆に素直に生きるチャンスなんじゃないかと思います。

今日は皆さんのお話しを伺って、改めて素直に生きることがハッピーにつながり、それがグローバルブランドにつながるということに改めて気づかせて頂きました。

今日は皆さま貴重なお時間をありがとうございました。

(終)

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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/浅郷 浩子/本田 隼輝

【編集部コメント】

「コモディティ化してしまった理由は、素直に物作りをできなくなってしまったから」というのが深いです。自信のあるプロダクトを受け入れてもらいたいと思うときに、つい顧客を考慮しすぎて純度が下がってしまったり、ウケを狙ってしまう。日々気をつけて業務にあたりたいと思いました。(浅郷)

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