【新】今後のメディアはどう進化するのか? -”NewsPicks”と”SmartNews”のいま【K16-7C #1】 – INDUSTRY CO-CREATION(ICC)

【新】今後のメディアはどう進化するのか? -”NewsPicks”と”SmartNews”のいま【K16-7C #1】

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「今後のメディアはどう進化するのか?」【K16-7C】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!9回シリーズ(その1)は、NewsPicks 佐々木さんとSmartNews藤村さんに各ニュースアプリの現状についてお話し頂きました。メディアの在り方が議論される昨今にふさわしいセッションです。是非御覧ください。

ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております



登壇者情報
2016年9月7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016
Session 7C
「今後のメディアはどう進化するのか?」

(スピーカー)
佐々木 紀彦
株式会社ニューズピックス
取締役 NewsPicks編集長

藤村 厚夫
スマートニュース株式会社 執行役員
メディア事業開発担当

古田 大輔
バズフィード・ジャパン 創刊編集長

吉田 大成
株式会社エブリー
代表取締役

(モデレーター)
瀬尾 傑
株式会社講談社
第一事業戦略部長兼デジタルソリューション部担当部長

「今後のメディアはどう進化するのか?」の配信済み記事一覧

瀬尾傑 氏(以下、瀬尾)  よろしくお願いします。

今日は、「今後のメディアはどう進化するのか?」というテーマで、新しいメディアを運営されている4名の方々に集まって頂きました。

もう皆さんご存知かもしれませんが、最初に、自己紹介を兼ねて、今どのようなことに取り組まれているのかについて簡単にご説明頂ければと思います。

では佐々木さん、お願いします。

佐々木紀彦 氏(以下、佐々木)  ニューズピックスの佐々木です。よろしくお願いします。



佐々木紀彦(ささき・のりひこ)
株式会社ニューズピックス 取締役、NewsPicks編集長

1979年福岡県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、スタンフォード大学大学院で修士号取得(国際政治経済専攻)。東洋経済新報社で自動車、IT業界などを担当。『週刊東洋経済』編集部を経て、2012年11月、「東洋経済オンライン」編集長に就任。リニューアルから4カ月で5301万ページビューを記録し、同サイトをビジネス誌系サイトNo.1に導く。2014年7月より、NewsPicks編集長を務める。著書に『米国製エリートは本当にすごいのか?』『5年後、メディアは稼げるか』(ともに東洋経済新報社)がある。

今取り組んでいることについて、3分くらいでお話させて頂ければと思います。

「NewsPicks」のいま

弊社は、「SPEEDA(スピーダ)」と「NewsPicks(ニューズピックス)」という2つのサービスを提供しており、「NewsPicks」もお蔭様で購読者数160万人に達し、早く200万人にいきたいなというところまできています。

我々としてはやはり、皆さんのような次世代のニューリーダーに「NewsPicks」を読んで頂くことを、非常に大きなビジョンとして掲げています。

実際はというと、読者に占める男性の割合が77パーセントで、よく「NewsPicks」 は男子校のようだと言われます。

昔は女性読者の割合が1割くらいだったのが、どうにか23パーセントまで増加したのですが、それでもまだ女性読者が少なく、もう少し増やせればと思っています。

年代別では、44歳以下くらいの方々が7割を占めており、若い方々の間では「NewsPicks」がかなり浸透してきたのではないかなという手応えを感じています。

年収も高い方が多く、意思決定に関わるような方も多いのが特徴です。

今日のセッションでは、特にマネタイズ (収益化)の話もされたいということでしたので、最後に「NewsPicks」のマネタイズの状況について少しお話します。

NewsPicksのマネタイズ戦略 3本の柱

我々は大きく3つの収益の柱を持っています。

1つ目は「有料課金」ですね。これは月々1,500円で行っています。ちなみに、有料会員になって下さっている方はこの会場にどれくらいいらっしゃいますでしょうか?

(会場挙手)

どうもありがとうございます。

昔はほとんどいらっしゃらなかったのですが、かなり増えてきて、お蔭様で我々の計画以上のペースで、有料課金(による収益)が伸びています。

有料課金を始める前はどうなることやらと思っていたのですが、この1、2年で、有料課金というモデルがいけるなという手応えを得ることができています。

2つ目の柱が、ブランドのネイティブ広告(広告掲載面に広告を自然に溶け込ませることで、“ユーザーにコンテンツの一部として見てもらう”ことを目的とした広告)です。

【参考】
 http://dmlab.jp/adtech/new_tech/adtech150507_4.html

我々は専任のチームを設けてブランド広告の製作のところ、つまりクリエイティブのところまでやっています。

例えば、インフォグラフィック(情報、データ、知識を視覚的に表現したもの)や、SlideStoryなど、色々なフォーマットを使って作っており、お蔭様でご好評を頂いています。

最後の柱として我々が力を入れているのが、「リクルーティング広告(求人広告)」です。今もう既に始めているのですが、皆さんの会社についての紹介というか、もう少し面白い形で人材募集の広告を作り、読者が「NewsPicks」から直に申し込めるような形でのリクルーティングプラットフォームとしての活動も始めています。

我々としては、まずこの3つを軌道に乗せることによって、新しい時代のメディアのビジネスモデルを確立していきたいと思っています。

更に詳しいことは、また後ほどお話させて頂きたいと思います。

よろしくお願いします。

【参考資料】
詳細に関してはIR資料「成長可能性に関する説明資料」をご覧ください。

瀬尾 ありがとうございました。

では、藤村さんお願いします。

藤村厚夫 氏(以下、藤村)  改めまして、スマートニュースの藤村と申します。


藤村 厚夫
スマートニュース株式会社 執行役員
メディア事業開発担当

1978年法政大学経済学部卒業。90年代に、株式会社アスキー(現株式会社KADOKAWA)で月刊誌編集長、ロータス株式会社(現日本アイ・ビー・エム株式会社)でマーケティング責任者を経て、2000年に株式会社アットマーク・アイティを起業。その後、合併を経てアイティメディア株式会社代表取締役会長。2013年4月より現職。現在は、数多くのメディアパートナーとの折衝を担当。並行して、個人のブロガーとして、デジタルメディアの将来像設計を中心主題にすえた執筆および講演活動を継続。

今日は瀬尾さんの名司会の下でお話ができるということで、大変喜んで参加させて頂きました。

瀬尾 余計なプレッシャーをかけないで下さい(笑)。

藤村 実は、次のスライドにいくまでに、ちょっと会場の皆さんに質問させて頂きたいことがありますので、お付き合い頂ければと思います。

「SmartNews(スマートニュース)」をお使いになっている方、手を挙げて頂いて、そのまま手を下ろさずにいて頂いて、

これをご覧になられなかった方は手を下ろして下さい。

3分の1くらいですね。

ありがとうございました。

実はこれは、1日だけ「SmartNews」専用に宇多田ヒカルさん側でクリエイティブを作って頂いて、プロモーションした時のものです。広告としてお預かりした形になりますが、後ほどこのようなことをご説明します。

「SmartNews」 のいま

「SmartNews」の現時点の情報といいますと、こういうところなので少しフライング気味に申し上げますと、もうすぐ全世界で2,000万ダウンロードになります。

とはいっても、皆さんご存知のように、ダウンロードされても使われなければ意味がないので、我々はアクティブユーザーにフォーカスしています。我々がアクティブユーザーに一番期待しているのは、長い時間、或いは沢山の記事を読んで頂くことです。

これは第三者機関の調査ですが、日本においては、ソーシャルメディアの間に割って入るくらいに、ユーザーにはアクディブに使って頂いていて、大変有難く思っています。

それから、今日はあまりメディアの方がいらっしゃらないかと思いますので、ご参考までにですが、「チャンネルプラス」という、「SmartNews」内に自社媒体専用の開設できるメディアパートナープログラムを提供しています。これについては、後ほど「分散型メディア」の話題にも関連してくるかもしれませんね。

今これをサブスクライブ(チャンネル登録)して下さっているユーザーさんが、「SmartNews」上で3,000万人(重複カウント)いらっしゃいます。

それから、「SmartNews」にコンテンツを表示しますと取り組んで下さっている媒体の数が1,600以上になってきています。

災害時の情報インフラとして支援情報をチャンネル化

最近の話題で是非お伝えしたいと思ったのは、「熊本地震 支援情報」というチャンネルを、2016年4月に震災が起きてから直ぐに立ち上げたことです。

現在は、一般的な性格に変えて「熊本」チャンネルとして継続しています。

ニュースというのはやはりマスに広がっていって、全国の多くの方々が見たいという情報を追いかけがちなのですが、「SmartNews」では時には逆のことをやってみたいと思っています。

震災時に、スタッフが取り組まなければならないと思い行ったことは、被災地、或いは罹災者の方々のための生活情報を集めてチャンネル化することでした。

全国の方々が被災地の現況を覗き込むように見たいというニーズももちろんありましたが、メディアがやることはそれだけではないだろうと。

被災者が最もアクセス可能なメディアデバイスは、現時点ではスマートデバイスです。テレビやラジオや新聞ではなく、スマートフォンでしか情報にアクセスできないという状況の中で苦闘されている方々に、どうやって生活情報を届けられるかという試みを行いました。

お蔭様で、「熊本地震 支援情報」は我々が想像した以上に沢山読んで頂きましたし、これを機会に、熊本の地域の新聞や、様々な情報ソースに緊急でお願いして情報提供して頂くようなこともできたので、新しいアプローチになったと思っています。

独自の表現形式でのネイティブ広告

これはもう吉田さんの専門分野なので、後ほどそういったお話をお聞きできればと思っていますが、いよいよ、スマートフォンでないとできない、或いはスマートフォンに特化した動画表現に移りつつあるのかなと思っています。

そういう兆候はバズフィードさんにも出てきていると思いますが、我々もそれをやっていまして、先ほどの宇多田ヒカルさんの1日限定プロモーションビデオ、ここだけの話、24時間配信で170万視聴されました。

120万人くらいの方が、所謂ユニークユーザーとしての視聴だったので、この24時間で、我々のDAU(1日にサービスを利用したユーザー)の3分の1ぐらいの方々が確実に視聴されたということが分かりました。

「SmartNews」専用、つまり、他で観られないものを百数十万人の方々にお届けすることで、新しいスマートフォン体験の一つの形をご提供できたかなと思っています。

更に申し上げますと、今日一日だけ、「ももクロ(ももいろクローバーZ)」のジャック(広告主が個別媒体の広告枠を買い占めること)を行っています。ここでも「SmartNews」独自のネイティブな表現形式にトライしていますので、よろしければご覧下さい。

今日はもうこの先のスライドは表示しませんが、SmartNewsが今一番頑張ってやらなければなければならないと思っているのは、メディアの方々とのエコシステムの、更にもう一歩先に行くことです。

「分散型メディア(自社サイトを持たず、ソーシャルメディア等の他のプラットフォームに直接コンテンツを配信する形式)」のトレンドがやってきており、媒体社(広告媒体となる企業)さんは色々な所にネイティブなコンテンツ表現を目指さなければならない、目指すことによって得るものが大きくなってきているというステージにきていると思います。

ユーザーエクスペリエンス(ユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験)の点でも、新しいメディアの形だと思いますし、一方で、メディアの方々が次にどう稼いでいくか、どうグロース(成長)していくかというビジネス上の課題にも触れる、新しいステージでもあるかなと思っています。

今日は、このあたりについてお話できればと思っています。

以上です。ありがとうございました。

瀬尾 ありがとうございました。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/Froese 祥子

続きは 「楽しくて、信頼できて、シェアされる」Buzzfeed が目指すメディアの在り方 をご覧ください。


【編集部コメント】

続編(その2)では、バズフィードジャパン古田さんに日本版の現状やBuzzFeedが持つ理念についてお話し頂きました。是非ご期待ください。感想はぜひNewsPicksでコメントを頂けると大変うれしいです。

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