「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場 「Industry Co-Creation(ICC)サミット FUKUOKA 2025」、2月18~19日に「デザイン & イノベーション アワード」Sponsored by ICCパートナーズ が開催されました。100名超の審査員による投票の結果、1位は「FingerVision」、2位は「MikoSea」、3位は「amidex」でした。また、「革新性(イノベーション)」など5つの各部門賞も決定しました。
今回の「デザイン & イノベーション アワード」は、デザイン性やイノベーションあふれるプロダクトやサービスを持つ10社のブースを審査員が見学、体験し、革新性(イノベーション)、想いへの共感、職人技 (アルチザン)、社会性(サスティナビリティ)、市場性(ビジネスインパクト)の観点から投票を行いました。
第1位:FingerVision

出品プロダクト:視触覚センサ内蔵ロボットハンド


【ブース担当者からのコメント】
弊社のコア技術となる視触覚センサは、今までロボットによる自動化ができなかった作業の自動化を実現する夢の技術です。食品産業では視触覚センサ内蔵盛付ロボットの社会実装が始まっております。視触覚技術はモノづくりの自動化に留まらず、農業、医療、物流などなど様々な職人技の数値化、自動化に貢献する新技術です。

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角谷 雄一
FingerVision
CRO
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立命館大学法学部卒。大学卒業後、株式会社キーエンスに入社。ルーキーランキング1位を皮切りに、各種ランキングで表彰されるなど、TOPセールスとして活躍。セールス以外にも、マーケティングや営業統括マネージャーなど、FAのTOPメーカーにおけるビジネス職を多種経験。営業統括マネージャー時代には、社内でも随一の業界知見を活かし、今までにない営業体制、ナレッジ共有体制を構築した。長年自動化のプロ働く中で、業界としての課題を感じる中FingerVisionと出会い、”触覚”の将来性を感じたことから、2023/10よりCMOとして参画。現職CROとして、セールス、マーケティング、事業開発、商品企画、開発調査を管掌し事業拡大に貢献している。
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結果速報
入賞企業は以下の通りです。
・1位「FingerVision 角谷 雄一」(ファイナル得票数22票)
・2位「MikoSea 工藤 亮太」(ファイナル得票数15票)
・3位「amidex 伊原 晃」(ファイナル得票数14票)

部門賞
・革新性(イノベーション)部門
- 1位 「FingerVision 角谷 雄一」
- 2位 「amidex 伊原 晃」
- 3位 「MikoSea 工藤 亮太」
・想いへの共感 部門
- 1位 「NIJIN 星野 達郎」
- 2位 「ヤソ 石橋 鉃志」
- 3位 「amidex 伊原 晃」
・職人技 (アルチザン) 部門
- 1位 「一文字厨器 田中 諒」
- 2位 「FingerVision 角谷 雄一」
- 3位 「中田工芸 中田 修平」
・社会性(サステナビリティ)部門
- 1位 「NIJIN 星野 達郎」
- 2位 「ヤソ 石橋 鉃志」
- 3位 「FingerVision 角谷 雄一」
・市場性(ビジネスインパクト) 部門
- 1位 「MikoSea 工藤 亮太」
- 2位 「FingerVision 角谷 雄一」
- 3位 「amidex 伊原 晃」
・審査員賞
- 1位 「FingerVision 角谷 雄一」
- 2位 「amidex 伊原 晃」
- 3位 「MikoSea 工藤 亮太」

出展企業の詳細は以下をご覧下さい。
2位以下の出展企業・プロダクト一覧
第2位:MikoSea
出品プロダクト:誰でもアプリが作れるノーコード「Click」


【ブース担当者からのコメント】
最も自由なアプリが作れるノーコードツールClick。プログラミング不要でiOS Android Web全てにリリースすることができるノーコードツールです。累計5万5,000個以上のアプリ・プロダクトが制作され、中小企業から大企業まで幅広い現場でも大活躍しています。

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工藤亮太
MikoSea
代表取締役CEO
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1992年熊本県生まれ。九州大学大学院修了後、楽天グループ株式会社に入社。AI事業部にて、TechLeadとして事業成長を牽引。同社退社後に、“新しい資本主義”の形を確立すべくブロックチェーン技術を活用した共創型ファンディングサービスMikoSeaを立ち上げ同社代表取締役CEOに就任。最も自由なアプリが作れる、純国産ノーコードのアプリ・プロダクト開発プラットフォーム「Click」を提供し、通算55,000個以上のアプリ開発・システム開発に貢献。日本企業のDX化・及び社会課題解決と経済成長の両立を目指す。
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第3位:amidex
出品プロダクト:短時間・高品質な歯を削らない先進治療


【ブース担当者からのコメント】
約9割の歯科患者が望む「歯を削らない治療」Amidex™。健康な歯を削らずに守る革新技術で、患者に優しい新しい治療体験を実現します。東京医科歯科大学・徳島大学が開発したシステムを活用し、短時間かつ高品質な治療を提供。開始1年で全国100以上の歯科医院に導入され、多くの笑顔を生んでいます。

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伊原 晃
amidex
代表取締役CEO
公式HP | 公式X
徳島県出身。名古屋大学大学院航空宇宙工学専攻修了後、株式会社リサイクルワン(現レノバ)にて環境ビジネス・政策関連の調査・コンサルティング業務に従事。その後、デロイトトーマツコンサルティング合同会社にて資源・エネルギーセクター向けの新規事業開発支援、事業戦略策定、ビジネスデューデリジェンスなどのプロジェクトに従事。株式会社地域経済活性化支援機構にて、福井県の観光活性化ファンドの主担当として、2件の投資先の役員を務め、経営強化および新規事業立上に従事。徳島大学公認VCである産学連携キャピタルにてディープテックスタートアップへの投資および立上支援を行い、2件の投資先の役員として経営支援も実施。2024年に株式会社amidex代表取締役CEOに就任。国立大学法人長岡技術科学大学特任准教授を兼務。
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Opt Fit
出品プロダクト:AIカメラで人に頼らない施設運営を実現


【ブース担当者からのコメント】
センサーを利用せず、AIカメラ一つで様々な利用者の異常・動作の検知が可能。様々なデバイス(PC・スマホ・インカム)に通知し、事故の予防や対策に貢献します。

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荒川 準也
Opt Fit
取締役CTO
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体育水泳部を卒業後、株式会社ベーシックにてSaaS事業とメディア事業のバリューチェーンに幅広く従事。その経験を活かし24歳でフィットネス業界のメディア事業を展開し上場企業へ事業売却を実施。「人に頼らない施設運営を実現」といった思いから、CTO荒川とともに、株式会社OptFitを設立。『Forbes 30 Under 30 Asia 2024』選出、B Dash Camp Pitch 2023 ファイナリスト、J-startup CENTRAL認定。
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ヤソ
出品プロダクト:廃棄される枝葉を活用した香りのプロダクト
商品の写真


【ブース担当者からのコメント】
長野の豊かな森林から、これまで産廃として廃棄されていた枝葉を資源として活用し、蒸留によって精油を製造しています。ルームフレグランスやお茶、コスメ商品と日常の中で森の香りを楽しんでいただくラインナップ。幹だけではなく、枝葉も含めて商品化することで樹木の価値を最大化しています。

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石橋 鉃志
ヤソ
代表取締役
公式HP | 公式X
1981年福岡県生まれ。株式会社ヤソ代表取締役。長野県茅野市を拠点に地域林業と連携し、精油の蒸留や商品の企画・製造・販売を展開。オリジナル商品のデザインや事業プロデュースも手掛ける。グランピング事業の株式会社バンブーフォレスト取締役、プロジェクトデザイン事業の株式会社リパブリカ代表取締役も務める。事業企画から設計デザイン、運営、プロモーションなど宿泊や商業施設のプロデュースも行っている。
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CuboRex
出品プロダクト:自動搬送ロボ「CataCata AGV」


【ブース担当者からのコメント】
屋外屋内問わず、その高い走行性能を活かして自動で物を運搬してくれる、キャタピラ型の自動搬送ロボット「CataCata AGV」。工場や物流倉庫の現場で、人に代わって重いものを運んでくれる頼れるパートナーです。現場から、危ない・キツいが無くなる未来を実現します。

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嘉数 正人
CuboRex
代表取締役
公式HP | 公式X
首都大学東京 経営システムデザイン学科 卒。東京工業大学大学院 技術経営専攻 MOT 中退。2014年【個人活動】 電車に載せられる電動バイク|折りたたみ EV 「ORIEV」開発、2015年【個人活動】 運搬一輪車電動化キット「E-cat kit」開発。大手建設会社、水道管清掃業者、農家へテスト販売。2015年~2018年 株式会社 HopeFieldをお茶農家の跡継ぎと共同創業、COOを務める。獣害対策の効率化、IT化、及び電動運搬車の開発販売。狩猟免許を取得。2017年株式会社GROOVE X、2018年株式会社ランドログ、2019年〜現在 株式会社CuboRex 代表取締役。
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一文字厨器
出品プロダクト:世界が認めたその先へ。「煌 双鋼」包丁


【ブース担当者からのコメント】
ニューヨークのプロの6割が使用する日本包丁。世界的シェフも愛用する堺一文字光秀の「煌 双鋼」は、2層鋼をミルフィーユ状に重ね、美しい波模様と長持ちする切れ味が特徴。一生ものの逸品です。

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田中 諒
一文字厨器
代表取締役
公式HP | 公式X
17歳の時、祖父の他界をきっかけに、その想いを次世代へと伝えていく使命を胸に、家業を継ぐ決心を固める。その思いを形にする手段を模索する中で、人々の心をつなぎ、価値あるものを広く伝える仕事として、WEB広告の世界に飛び込む。8年間、広告企画営業やアドテクノロジー部門に従事し、ブランドの価値や想いを効果的に伝えるデジタルマーケティングに携わる。2017年、その経験を活かし、家業である堺一文字光秀を擁する一文字厨器株式会社に入社。包丁の価値を現代に紡ぎ直す挑戦を開始する。2021年には辻調理師専門学校の臨時講師に就任。2022年、同社代表取締役に就任し、食文化の発信拠点としての一十一(Ichitoi)の立ち上げをはじめ、祖父から受け継いだ想いと共に、日本の食と道具文化の未来を切り拓いている。
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中田工芸
出品プロダクト:世界一のクオリティを追求する木製ハンガー


【ブース担当者からのコメント】
国内唯一の木製ハンガー専門メーカーである中田工芸が約80年の歴史で蓄えた技術と知識と経験を反映してこだわり抜いたMade in Japanの木製ハンガー。職人の手作業で生み出されるハンガーは「ふくをかける」というコンセプトで使う人に幸せと感動を届けることを心がけ、世界一のブランドを目指してます。

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中田 修平
中田工芸
代表取締役社長
公式HP
1978年生まれ。兵庫県出身。アリゾナ大学ビジネス学部を卒業後、ニューヨークにて就職。2007年中田工芸に入社。同年に自社ブランド「NAKATA HANGER」を立ち上げ、東京青山にショールームを開設。従来のアパレル・ホテル向けのみに留まらずギフトや記念品等、木製ハンガーの新たな市場を切り拓く。2017年に事業承継してからは「世界一のハンガーブランドを目指す」と宣言し、ニューヨークやロンドン・香港でイベントを開催するなど海外進出も積極的に行っている。女性活躍を推進し、働きがいのある組織づくりに注力。2021年にAmazonのCMで紹介される。2023年より東京都の「女性従業員のキャリアアップ応援事業」で講師を務める。
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fondi
出品プロダクト:バーチャル国際交流アプリ「fondi」


【ブース担当者からのコメント】
196カ国200万ユーザーを誇る、バーチャル国際交流アプリ「fondi」。メタバース空間内で、アバターを通じて恥ずかしさなく、実践的な英会話を楽しめます。3D性を活用したゲームや、ユーザー主催のトークイベントなど、世界中の友達との会話を盛り上げる仕掛けが盛りだくさんです。

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野原 樹斗
fondi
代表取締役
公式HP | 公式X
バーチャル国際交流から、国際支援の輪を広げるインパクトスタートアップ「fondi」代表取締役。
1996年生まれ。茨城県つくば市育ち。高校卒業後、University of Warwick Management学部に進学。
KLab株式会社でのインターンを経て、2017年大学を休学し、株式会社fondi(旧名:Compass Pioneering)を創業。留学の意思決定サポートツール「留学コンパス」の立ち上げるも、金銭・環境を理由に留学を諦める人が多く、”バーチャルで留学できる” 体験を作るべく、fondiをスタート。
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NIJIN
出品プロダクト:不登校オルタナティブスクール小中一貫校


【ブース担当者からのコメント】
不登校が希望に変わる新しい形の学校「NIJINアカデミー」。ネガティブに語られることが多い「不登校」ですが、私達はこれからの時代に合った子こそ既存の学校に合わず飛び出してきているのではないかと考えます。「学校」だけじゃなく、一人一人にあった教育を当たり前に選択できる未来を創ります。

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星野 達郎
NIJIN
代表取締役
公式HP | 公式X
1990年生まれ、横浜市出身。「教育から世界を照らす」JAPAN EDUCATION COMPANY、ニジン代表取締役。千葉大学教育学部卒業後、JICA海外協力隊小学校教育隊員としてグアテマラに派遣。日本が大好きになり、帰国後は青森県八戸市で小学校教諭として7年間勤務。暗い顔で過ごす子どもが多いことに国の未来を憂い、教育課題を仕組みから解決するために起業。教育信念「すべてのこどもに幸せになる力と人を幸せにする力がある」を社名「NIJIN」に込め、学校の中と外から教育を変える13の事業を立ち上げ。生徒数300名のオルタナティブスクール小中一貫校「NIJNアカデミー」校長。500名の教師団体「授業てらす」代表。東京都主催アクセラレーションプログラム「ASAC」&「NEXs Tokyo」デモデイ最優秀賞。著書に「教室の心理的安全性」(明治図書/2024)。
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表彰式

(終)
編集チーム:小林 雅/森久保 樹/浅郷 浩子/小林 弘美/原口 史帆/古川 琢郎