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【評価レポート】ICCサミット FUKUOKA 2020 セッション評価など

こんにちは。
ICCパートナーズ 小林 雅です。

2020年2月17〜20日まで開催したICCサミット FUKUOKA 2020は来場者数は約850名となりました。

残念ながら新型コロナウィルス関連の影響により約50名の参加者が欠席となりました。

さて、毎回アンケート調査をしております。その結果を共有いたします。

ICCサミット FUKUOKA 2020のセッションの評価(全体像)

まずICCサミットFUKUOKA 2020の個別のセッション別の評価です。ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る」というコンセプトのカンファレンスです。特に「プログラムの質」が重要だと考えており、独自の指標を導入し、プログラムの改善を行っております。質の高いプログラムが質の高い参加者を集める。そして、質の高い参加者が一堂に集まれば自然とCo-Creationが生まれると考えています。

ICCサミットは個別のセッションに対して「最高だった(素晴らしかった)」「良かった」「期待外れだった」の3択の質問をしております。「最高だった(素晴らしかった)」と回答した比率をスコア化し、指標として採用しています。

有効回答人数は364名の方から回答をいただきました。各セッションの回答数を364名で割った比率が「回答割合」となっております。

まず、ICCサミット FUKUOKA 2020の全体の評価は回答者の86%が「最高だった」と回答しております。

(注) アンケートは記名式のため評価は高くなる傾向にあります

アンケートの詳細はGoogle スプレッドシートにまとめております。以下をご覧ください。

ICCサミット FUKUOKA 2020 セッション評価(公開用)

アンケート結果はICCサミットFUKUOKA プログラムもあわせてご覧ください。

ICCサミット FUKUOKA 2020 セッション評価(全体)

全体の上位30位までのプログラムは以下の通りです。「最高だった」と回答した割合が70%を超えたセッションが29プログラムとなりました。KYOTO 2019は19プログラムだったことを考えると大幅に増加しました。

プログラムの質の向上

「最高だった」と回答した割合別のプログラム数の内訳は以下のグラフをご覧ください。KYOT0 2018では「最高だった」と回答した割合が80%を超えるセッションはわずか1.4%でしたが、FUKUOKA 2020では18.8%になりました。アンケートの結果(コメントなど)を登壇者と共有することやモデレーター勉強会などによる質向上に対する取り組むの結果がでていると感じております。

プログラム・ポートフォリオ

今回のプログラム・ポートフォリオは以下のような散布図となります。「最高だった」と回答した割合を横軸とし、「回答割合」(参加人数の割合)が縦軸です。 少人数のセッションや体験型のワークショップは濃密な議論となり、高い評価になる傾向があります。

すべてのセッションが「最高だった」と回答した割合が60%以上になることが理想ですが、完璧なプログラムはありません。

セッション規模別・カテゴリー別の評価

今回からセッション会場の大きさ(参加人数の違い)やカテゴリーに分けてランキングを計算しました。小規模のプログラムはターゲットも限定されて濃い議論となり、評価が高くなる傾向があります。一方、大きな会場の場合は参加者が増えるためすべての参加者に高い評価を得るのは難しい。そこで、今回から規模別・カテゴリー別のランキングを計算しました。

カテゴリー別のランキングに加えて、参加者のコメントの内容を確認し、プログラムの評価を行っております。

大規模セッション(回答割合 15%以上)

Session 9A 【完全オフレコ】組織の壁(シーズン6)~過去の失敗から学んだこと~ の登壇者

中規模セッション(回答割合 7〜15%)

Session 2D 人間を理解するとは何か?(シーズン3)の登壇者

小規模セッション(回答割合 7%未満)

Session 7F Yahoo!アカデミア 研修体験プログラム「実践 1on1ミーティング・トレーニング」(120分拡大版) の風景

ネットワーキング・イベント

2/19 新企画「Co-Creation Night」の風景

体験ツアー

『田中六五』の白糸酒造 酒蔵見学ツアーの風景

ICCサミット FUKUOKA 2020のNPSは84.9%

ICCサミットでは「NPS」を採用しています。NPSとは「ネットプロモータースコア」の略で、ベイン・アンド・カンパニーが開発した手法です。

ICCカンファレンス KYOTO 2017の「愛されるブランドを創る」の記事「ネット・プロモーター・スコア(NPS®)を活用して顧客ロイヤリティを定量化する」を是非ご覧ください。

ICCサミッFUKUOKA 2020のNPSは84.9%でした(有効回答数は364名)。

過去6回のNPSの推移をグラフにすると以下のように推移となります。 過去の2回のセッションのクオリティの改革・改善の結果が数値として表れていると考えております。記名式のアンケートのためNPSのスコアは高くなる傾向がありますが、安定したNPSとなっております。

 

今後の重点評価指標など

ICCサミットの評価指標としてNPSとプログラム単位の評価の2つを採用しておりますが、今後はNPSではなくプログラム単位の「最高だった」と回答した割合を最重要指標とし、個別プログラムに対して目標設定をしていきたいと考えております。

プログラムに関しては「パネルディスカッション」やピッチコンテスト「カタパルト」に加えて、ワークショップ・プログラム、ラウンドテーブル形式、体験ツアーなど新しいフォーマット開発に力を入れていきます。

以上

ICCパートナーズ 代表  小林 雅

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