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【速報】「軽い、薄い、暖かい」植物素材で、サステナブルな衣類をつくるKAPOK JAPANが CRAFTED カタパルト優勝!(ICCサミット FUKUOKA 2021)

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「ともに学び、ともに産業を創る。」エクストリーム・カンファレンス 「Industry Co­-Creation(ICC)サミット FUKUOKA 2021」(2021年2月15日〜2月18日日開催)、2月17日に「CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて」 Supported by Makuake が開催されました。

第一線で活躍する審査員が注視する中、8社のスタートアップが各7分間の熱いプレゼンテーションを繰り広げました。審査員の投票の結果、サステイナブルな素材「カポック」を活かした自社ブランド「KAPOK KNOT」を販売するKAPOK JAPANが優勝いたしました!

結果速報

ICCサミット FUKUOKA 2021 Session 10A 「CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて」優勝は、”Farm to Fashion”を掲げ、インドネシアの”カポックの実”由来の素材で「KAPOK KNOT」を中心とした製造・販売を行う「KAPOK JAPAN」でした!

第2位は、子どもや親子が安全かつ簡単に使えるミシンをつくる「アックスヤマザキ」でした。

第3位は、自動車部品で使われる緻密な研磨技術を応用し良質カクテルシェーカーを販売する「横山興業」でした。

当日の中継映像もぜひご覧ください。

登壇サービス・プロダクト一覧

優勝:植物由来でサステナブル、ダウン並みの暖かさを実現する「KAPOK JAPAN」

KAPOK JAPAN株式会社は、植物のカポックの実の繊維を使用したアパレルを製造・販売するファッションブランド「KAPOK KNOT」を展開するスタートアップ企業。カポックの実の繊維は、繊維の短さから従来は糸にすることが難しかったが、旭化成と共同でシート化する技術を開発した。コットンの約8分の1の軽さで吸湿発熱の機能を持ち、ダウンのような暖かさをもたらすこと、動物性由来・石油由来の素材ではないことから「エシカル・ダウン」とも呼ばれてている。「消費者」の選択を増やし、「生産者」の労働を守り、サステイナブルな「環境」に寄り添ったものづくりを目指している。


深井 喜翔
KAPOK JAPAN株式会社
代表取締役
HP

1991年生まれ、大阪府出身。1947年創業のアパレル企業双葉商事の四代目。1日に10回以上「カポック」と発する自称カポック伝道師。2014年慶應義塾大学卒業後、ベンチャー不動産、大手繊維メーカーを経て、家業に戻る。現在の大量生産、大量廃棄を前提としたアパレル業界に疑問を持っていたところ、2018年末、カポックと出会い運命を確信。KAPOK KNOTのブランド構想を始める。

第2位:ミシン離れの課題に着目し、子育て世代や男性が注目するミシンを作る「アックスヤマザキ」

株式会社アックスヤマザキは、1946年創業の大阪市にあるミシンメーカー。同社の商品には、子ども向けの「毛糸ミシンHug」シリーズや、子育て世代向けの「子育てにちょうどいいミシン」がある。「子育てにちょうどいいミシン」は、片手で持てるコンパクトなサイズで、インテリアにも馴染むスタイリッシュなデザインから、男性の購入者も多いという。同ミシンはキッズデザイン優秀賞、グッドデザイン金賞などの受賞歴を持つ。ミシン離れの課題を解決してヒット商品を送り出す同社の次なる一手は、シニア向けミシンという。


山﨑 一史
株式会社アックスヤマザキ
代表取締役
HP

2002年近畿大学商経学部商学科卒業後、機械工具卸企業に入社。2005年に父(当時社長)から相談を受け、右肩下がりの状況を何とかすべく、家業である家庭用ミシンメーカー株式会社アックスヤマザキに入社。2015年に3代目として代表取締役に就任。その後、新市場を開拓するため子供向けに開発した「毛糸ミシンHug」がヒット。2016年ホビー産業大賞(経済産業大臣賞)、キッズデザイン賞受賞。第2弾として子育て世代に向けて開発した「子育てにちょうどいいミシン」もヒット。2020年にキッズデザイン賞優秀賞(少子化対策担当大臣賞)、グッドデザイン賞金賞(経済産業大臣賞)、JIDAデザインミュージアムセレクションvol.22と国内デザイン賞3冠受賞。企業として「大阪活力グランプリ2020特別賞」に選出される。

第3位:高い研磨技術で、世界が選ぶカクテルシェーカーを作る「横山興業」

横山興業株式会社は、自動車部品メーカーとして1951年に豊田市で創業。近年は世界中のバーテンダーから愛用されている「BIRDY.」ブランドのカクテルシェーカーを製造している。飲み物の味は器の素材だけでなく、内側の表面状態でも変化が出ることに着目。長年培った金型用の研磨技術を用いて、職人が1日8個しかできない手作業による研磨を施したところ、雑味を生まず、リッチな泡を作るシェーカーが誕生した。生産工程のすべては国内で行っている。


横山 哲也
横山興業株式会社
取締役 商品企画部長
HP

1981年生まれ、早稲田大学第一文学部卒業。工業家。東京の制作会社でテレビ番組制作、Webデザイナーとして活動したあと、祖父創業の横山興業で2013年に「BIRDY.」ブランドを立ち上げ、自動車部品の加工技術を応用したシェーカーなどのカクテル用品を開発。2019年Newsweek日本版「世界が尊敬する日本人100」に選出される。

必要な栄養がカスタマイズされた、安心・安全の幼児用冷凍食を届ける「homeal」

homeal株式会社は、親子で一緒に食べられる幼児食宅配サービス「homeal(ホーミール)」を運営する2019年設立のフード系スタートアップ企業。同社が提供するhomealは調理済み冷凍パックの幼児食で、栄養士の監修のもと国産野菜と厳選素材を使用し、安心・安全にこだわり、食品冷凍の専門家監修の技術で美味しさ・栄養を損なわない製法をとっている。3分間のオンライン幼児食診断で、その子ども向けに栄養や量がカスタマイズされた「homeal BOX定期便」を提供する。


鬼海 翔
homeal株式会社
代表取締役CEO
HP | STARTUP DB

早稲田大学商学部を卒業後、2010年に組織人事コンサルティング会社のワークハピネスへ新卒入社。自動車・家電・飲料・金融等の大手企業クライアントを中心に次世代リーダー育成や組織変革プロジェクトを推進。2016年に社内起業家として新規事業(スタートアップスタジオ事業)の立ち上げ及び事業統括に就任。その経験を活かし新規事業コンサルティング部門の責任者 兼 ビジネスデザイナーとして、約50社及び100件程の新規事業/インキュベーションを支援。2019年に “親子で一緒に食べられる幼児食宅配サービス” を展開するhomeal株式会社を創業。サービス開始4ヶ月で1万食を達成するなど急成長を続けている。32歳、3歳の息子がいる一児の父。

「飲める脂」と評されるブランド豚を育てる「山西牧場」

株式会社山西牧場は、茨城県坂東市で農場直送のブランド豚肉「三右衛門」と、加工品ブランド「3 é mon」を提供する2018年設立の養豚企業。肉の美味しさは脂で決まり、良質な餌が脂を作るとの信念から、餌にこだわっている。同牧場の豚肉は「飲める脂」とも評され、柔らかな肉質とさらりとした脂が特徴である。2018年に農場HACCP認証を取得し、衛生管理を徹底した飼育を行う。地域の精肉店や直売所、県内・都内のレストランへの提供のほか、オンラインショップでぶたづくし定期便やレトルトカレーなどの販売を行う。


倉持 信宏
株式会社 山西牧場
代表取締役
HP

1990年生まれ。明治大学農学部卒。家業の三代目として有限会社山西牧場に入社。農場勤務し、一年間スペインに留学。帰国後屠畜場、ハム工場での研修を経て自社生産豚肉の販売事業・OEMでの加工品製作に着手。2018年に自主制作での自社サイトおよびウェブショップを製作しwebでの販売を開始。2019年、自社サイト製作、リブランドを目的としたクラウドファンディングを実施。株式会社山西牧場に変更し代表取締役就任。2020年3月に農場直送ブランド「三右衛門/3 é mon」を立ち上げる。

メンテナンス性、美しさに優れたウールカーペットの心地よい暮らしを提唱する「堀田カーペット」

堀田カーペット株式会社は、大阪府和泉市にある1962年創業のカーペットメーカー。同社は、床全面にカーペットを敷き込むウールカーペット「woolflooring」や、床上に置いて使用するウールラグ「COURT」、部屋の形に合わせて敷き込める50cm角のDIYカーペット「WOOLTILE」を製造・販売している。全ての商品に美しさとメンテナンス性に優れるウールを使用し、産業革命の時代に開発され、約50年前に国内で生産された貴重なウィルトン織機に、熟練の織工が付き製織をしている。「カーペットを日本の文化にする!」をビジョンに掲げ、カーペットのある心地良い暮らしを伝えていきたいとする。


堀田 将矢
堀田カーペット株式会社
代表取締役社長
HP

1978年大阪府生まれ。北海道大学経済学部卒業後2002年にトヨタ自動車株式会社入社。2008年に堀田カーペット株式会社に入社、2017年3代目代表取締役就任。ウール素材を使ったウィルトンカーペットメーカーとして、「カーペットを日本の文化にする!」をビジョンにかかげ、敷込み用ウールカーペットブランド「woolflooring」、ウールラグブランド「COURT」、DIYカーペットブランド「WOOLTILE」を展開している。建築業界において独自のポジションを築いている。

農作物を食べるイノシシのみを捕獲して、美味なジビエ肉に変える「イノP」

株式会社イノPは、「地域と畑は自分たちで守る」を合言葉に、2016年から活動を開始した熊本の若手農家の有志団体。基本的に農産物を食べにくるイノシシのみをICT技術による生け捕り対策モデルで捕獲し、そのイノシシを余すことなく有効活用することで、ハンター減少と食害による離農や集落の崩壊という課題の解決を目指す。手塩にかけた農作物を食べて育ったイノシシは、ジビエファームを通して美味なジビエ、革製品、ペットフード、飼料や堆肥となり、国連からSDGs事例としても注目されている。


宮川 将人
株式会社イノP
代表取締役 / 農家ハンター
HP

1978年熊本 戸馳島に花農家の三代目として生まれ育つ。東京農大を卒業後、子供の頃に夢見た「世界の一の花生産者」を目指し渡米、2年間の花修行ののち、有限会社宮川洋蘭に入社。 ECの未来を信じ2007年結婚を機にwebショップをopen。2017年 楽天市場ショップオブザイヤー受賞に続き「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞。2016年にイノシシ被害で離農するおばちゃんの一言で発起、現在120名の若手農家と共に「農家ハンター」として地域の担い手育成を行う活動はSDGsの優良事例として国連サイトで掲載。二足の草鞋を目指し、地域課題解決型ビジネスとして2019年、株式会社イノPを創業しジビエ処理施設を運営。IcTを活用したイノシシ捕獲からジビエ等の利活用、ネット販売、民泊、行政支援まで行いながらマイナスをプラス資源に変える地方創生モデルを構築中。2020年情熱大陸で特集され話題に。

独自の起毛素材「もちはだ」で、寒い冬を快適にする「ワシオ」

ワシオ株式会社は、「世界から寒いを無くしたい」をミッションに掲げ、独自の起毛素材「もちはだ」で、機能性インナーをはじめとする衣類を製作する1955年創業のニットブランドメーカー。同社が提供する「もちはだ」の起毛はループ形状で、暖かい空気の層を作って保温性を保ち、クッション性や耐久性にも優れている。同社の起毛技術を使った衣類は、アウトドアブランドのYETINAのほか、薄手の服をきれいに着こなしたい人のインナーとしても熱い支持を得ている。


鷲尾 岳
ワシオ株式会社
統括本部長
HP

兵庫県加古川市出身。1991年生まれ。 京都外国語大学で中国語を専攻。2013年、大学を卒業し就職後すぐ中国に駐在、日本酒等の輸入販売を行う事業の立上げに参画。現地で約3年が経過したころ、家業の業績悪化を知り、2016年2月に帰国し入社、直後の決算で過去最大級の赤字を計上した。入社直後より、抜本的な経営改革を行い、翌事業年度には単年度黒字を実現。以後、新たな販売チャネルを求め新規事業を拡大、広報やマーケの一環としてMakuakeでのプロジェクトを5回実施、計3600万円以上を集める。2019年にはBusiness Insider Japanによるアワード「Beyond Millennials」にて「Game changer 2019」に選出された。

表彰式

(終)

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編集チーム:小林 雅/古川 琢郎/河合 幸太/榮田 佳織/フローゼ 祥子/浅郷 浩子/堂野 絢子

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