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2. 美食を語るために年休で登壇する変態美食家とその弟子

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ICC FUKUOKA 2025のセッション「大人の教養シリーズ「美食」について語りつくす(シーズン10)」、全6回の②は、訪問国は驚異の世界153カ国、旅を愛するシンクロ 西井 敏恭さんと、トータル訪問店12,800店の“変態美食家”ハセマコ(長谷川 誠)さんが登場。「食の師匠は長谷川さん」という西井さんとハセマコさんのテンポのよい掛け合いを、ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット KYOTO 2025は、2025年9月1日〜9月4日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。


【登壇者情報】
2025年2月17〜20日開催
ICC FUKUOKA 2025
Session 2E
大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か? (シーズン13)
Supported by EVeM

▶︎登壇者一覧

(スピーカー)

大野 尚斗
Syn
オーナーシェフ

西井 敏恭
シンクロ
代表取締役 

長谷川 誠
NTTドコモ
コンシューママーケティング推進担当部長/シニアプロフェッショナル

山本 典正
平和酒造
代表取締役社長

(モデレーター)

榊 淳
一休
代表取締役社長

「大人の教養シリーズ「美食」について語りつくす(シーズン10)」の配信済み記事一覧


榊 では、西井さん、お願いします。

訪問国は153カ国、世界中を巡るシンクロ 西井さん

西井 なんかやりづらい…、西井と申します。よろしくお願いします。


西井 敏恭
シンクロ
代表取締役

2001年から世界一周の旅に出る。帰国後、旅の本を出版し、ECの世界へ。14年に2度目の世界一周の旅をしたのち、シンクロを設立。大手通販・スタートアップなど多くの企業のマーケティング支援やデジタル事業の協業・推進を行うほか、複数企業の取締役を兼任  著書:『デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法』(翔泳社)、『サブスクリプションで売上の壁を超える方法』(翔泳社)、『マンガでわかるデジタルマーケティング』(池田書店)

僕はどちらかというとマーケティングの人でして、色々な本を出していますが、一番右側の旅行の本(『世界一周 わたしの居場所はどこにある!?』)を出しているのが、結構変わっているところです。

今、お二人(大野さん、山本さん)からめっちゃ旅行に行っているというお話(前Part参照)がありましたが、僕が行った国の数は153カ国です。

大野さんからグリーンランドの話が出ましたが、グリーンランドに行った人は少ないですものね。

大野 そうですね。僕が知っている中では、西井さんが5人目です。

西井 ああ、でも5人目なんですね。

僕は日本人で会ったことがあるのは、大野さんともう1人ぐらいしかいないです。

結構色々な国に行っています。

西井さんの食の師匠はハセマコ

西井 食べることについて言うと、隣にいる長谷川さんが僕の師匠で、食に対しての楽しさを全て教えてもらいました。

後ほど長谷川さんから色々な話があるので、僕はあくまでおまけでしかないのですが、どちらかと言うとむちゃくちゃ旅行が好きで、本当に年中旅行に行っています。

ただ、そのポジションを、最近山本さんに脅かされているなと。

さっき、去年20回海外に行っていると言っていたから。

(会場笑)

僕は年間8〜10回海外に行っていると、「すごいですね」と言われるのですが、山本さんは本当に食べ過ぎだし、行き過ぎだし。

山本 僕の場合は、仕事で行っていまして。

(会場笑)

(慌てて)いやいや、そういう意味ではなくて。西井さんやハセマコさんは本当に……

ハセマコ ここでしかマウントが取れないから、153カ国という言葉が力強かったですものね(笑)。

西井 そうですね。153カ国だけが、僕の心の拠り所です。

榊 153という数字は、本当にすごいですよね。

西井 なかなかいないです。

旅をしながら食べることが大好き

西井 毎回言っていますが、左上がデンマークのNoma(ノーマ)というお店で、ドラマ『グランメゾン東京』の最後のほうで「世界のベストレストラン」のランキングみたいなものが発表されるのですが、その元になっているお店です。

2000年代にずっと1位を取り続けたお店で、ちょっと見た感じだと農家の跡地のようなところをレストランにしているお店です。

ちなみに、世界のベストレストランの1位は今、ペルーにあるCentralというお店です。

さっきさらっと流してしまったのですが、そこで大野さんは修行されていて、そういうすごいお店が世界中にあります。

右上はすし匠(Sushi Sho)という、東京で一番人気の鮨屋の中澤 圭ニさんという師匠が、ハワイに行って、現地の魚でお鮨を作って提供したお店です。

素晴らしいチャレンジだなと思って、そういうものをハワイに食べに行くこともあります。

左下は、多分ほとんどの人が食べたことがないと思うのですが、エチオピアのインジェラという食べものです。

栄養豊富でグルテンフリー!「テフ」でつくるエチオピアの国民食「インジェラ」(発酵美食)

世界中には色々な食べ物があるので、そういうものを食べに行っています。

右下は、アルマジロの丸焼きですね。

もうだいぶ昔の話ですが、本当に世界中で色々なもの、日本では食べられないものを食べています。

ハセマコ この話は10回聞いているけれど、インジェラはまだ食べようとも思っていないです、僕(笑)。

西井 本当になかなかない食べ物だから、なんとか食べてくださいよ。

実は日本にはエチオピア料理屋は1軒しかなくて、中目黒にあるので(クイーンシーバ エチオピアレストラン)、ぜひ機会があれば食べに行ってください。

訪れた食べログアワード店は262軒

西井 こちらは僕が唯一頑張っている食べログアワードの訪問店数をまとめたものですが、山本さんが6割行ったという時点で、僕はすでに勝てていません。

国内で初めて新型コロナウイルスの感染が認められた2020年は132軒訪問して、徐々に訪問が増え、2024年には219軒に行きました。

この1年で262まで増えています。

ハセマコ 母数が200くらい増えていますからね。

西井 みんなが知らないことを言って、無理に僕を落とすのはやめてほしいです。

榊 ということは、西井さんは食べログアワード店の約4割に行ってらっしゃるということですね。

西井 かぶせて僕をバカにするのは、やめてもらえますか?(笑)

榊 4割でもすごいです。

西井 まあまあすごいはずですが、周りがすごすぎて、このセッションではいつも僕はこういう扱いなので、初めて聴きに来ていただいた方は、そういうポジションなんだなと思っていただければ。

というわけで、僕はとにかく旅行がすごく好きで、旅行の中でご飯を食べる楽しみを長谷川さんに教えてもらって、「食」ってすごく楽しいなと思いながら、色々なところに行っているような、そういう食べ方をしています。よろしくお願いします。

榊 ありがとうございます。では、ハセマコさん、お願いします。

変態美食家ハセマコ登場

ハセマコ 師匠とご紹介いただいたので、まず圧倒的ないつもの数字から、お見せしたいと思います。

(会場笑)


長谷川 誠
NTTドコモ
コンシューママーケティング推進担当部長/シニアプロフェッショナル

入社以来、一貫してモバイルサービスに従事。テレビ電話、iチャネルを経て、2008年に楽天に出向し、オークション事業の黒字化を達成。2011年にドコモ復帰後、スマホ版dマーケットの立ち上げに関わり、音楽配信事業、電子書籍事業を経験。2012年以降、Eコマース経験をいかし、dショッピング、d fashionを立ち上げ、dマーケットのコマース領域進出を果たす。2014年からはdマーケット全体のマーケティングを担当し、ゲーミフィケーション、DMP、CRM、マーケティングオートメーション等を実現。2018年のマネージャー就任後、半年間でMAUを400万成長させ、1000万MAUを達成。現在20サービス以上あるドコモのBtoCサービスのマーケティングリーダーとして成長を促進すると共に、ドコモのシニア・プロフェッショナル制度の認定を受け、デジタルマーケティングのスペシャリストとしてドコモのデジタルシフトを牽引している。

変態美食家として活動していまして、トータルの訪問店数は12,800軒で、年間で新しい店に1,100軒ぐらい行っています。

先ほどから4割とか6割で争っている食べログアワード店で言うと、465/652(※7割超)です。

あと食べログはアワードだけではなくて、ラーメン、カレー、スイーツとか、色々なジャンルがあって、ジャンルごとの百名店が増え続け、6,500まで増えているのですが、案外食らいついて4,300まで来ています。

食べログ 百名店(食べログ)

そんな頑張り方をしています。

(会場笑)

西井 無茶苦茶ですよ、本当に。

大野さんは年間で600、年間で600ってすごいじゃないですか。

だって、1日1軒以上行っているけれど、長谷川さんは1,100ですから。

ハセマコ 365で割っていただくと、新しい店に1日3軒行っているということです。

山本 新規開拓なのが、すごいです。

西井 そうそう、新規なのがすごい。

ハセマコ 半年に一度、ICCサミットでこのセッションをやっていますので、毎回500か550ずつぐらい増えているという、そんな感じの数字感でお送りしております。

(会場笑)

食にすべてをかけている

ハセマコ どのあたりが変態なのかと言うと、皆さんお金を稼いで色々なご趣味をお持ちだと思いますが、僕は食に全フリしていますので、食以外はあまり興味がありません。

「食べるために、生きる。」という生き方をしています。

ICCサミットにこういう人間はなかなか登壇しないと思いますが、それだけで西井さんから師匠と呼ばれて、どれだけ食にコミットしているかがわかるかなと思っております。

西井 その代わり、美食セッションだけですよね?

ハセマコ そうですね(笑)。

年休を取ってこのためにやって来て、明日帰っていくだけですが、なぜ仕事ではなく年休で来ているかと言うと、セッションを聞いている間は仕事と言い切れなくもないのですが、この時間だけはもう完全にプライベートでふざけているので、登壇時間だけがプライベートという謎の状態です。

西井 長谷川さんはNTTドコモの社員で担当部長、まあまあ偉い人ですが、このセッションは仕事じゃないと言っています。

ハセマコ はい、年休でやらせていただいております。

過去のディスカッションの一部を紹介

ハセマコ 過去9回、美食道について、かなりマニアックな話をしています。

<過去のディスカッションはこちら>
「美食」について語りつくす  過去シーズン一覧

伝説の第1回のシーズン1では、食べ手の「技」を磨きましょうという、ものすごくマニアックな話をしまして、「美食ディープラーニング」という、マグロ1貫から鮨屋がわかるとか、マグロの仲卸がわかるみたいな、ちゃんと「技」を磨いて食べていくとスキルが高まりますよという話をしました。

シーズン2では、どんどんマニアックになっていきまして、食べ手の「心技体」をちゃんと極めていきましょうというように、美食道をどんどんフレームワーク化して、そのフレームワークに従って食を深掘りしていきました。

シーズン3では、「食べ手のフレームワーク」と「店の守破離」ということで、店の時間軸で付き合っていきましょうという話なのですが、店がオープンして徐々に変わっていく姿を、スキルアップした食べ手のフレームワークとともに楽しんでいくという楽しみ方を解説しました。

シーズン4では、「食べ手のキャズム」と「店のハイプサイクル」というビジネスセッションめいた話をしました。

このキャズムの「ム」の文字のあたりに、西井さんがいるのではないかと。

西井 (笑)

ハセマコ キャズムを超えられていないけれども、まあまあ食が好きな人という、そんな話をしました。

今日はこのあたりの話を久々に深掘りして、シーズン10の美食道をお話ししたいと思いますので、ぜひ楽しみにしてもらえればと思います。

西井 それ以来、僕、色々なところで「ム」って言われるんですよ。やめてほしいんですよ、本当に。

ハセマコ (笑)

榊 では、シーズン5〜9は、ご覧のとおりですかね。

そして今日はハセマコさんから、シーズン10となる最新美食道の解説があるということですね。

ハセマコ はい。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美

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