【NEW】ICC サミット FUKUOKA 2025 開催情報詳しくはこちら

【速報】新企画「SAKE AWARD」、初代優勝は秋田・男鹿のクラフトサケ醸造所「稲とアガベ」(ICC KYOTO 2023)

「ともに学び、ともに産業を創る。」エクストリーム・カンファレンス 「Industry Co-Creation(ICC)サミット KYOTO 2023」(2023年9月4日〜9月7日開催)、9月6日に新企画「ICC SAKE AWARD」(Sponsored by ICCパートナーズ) の決勝ラウンドが開催されました。11の酒造が参加し、酒のスペシャリストや酒を愛する審査員たちが2日間にわたって投票を行った結果、決勝トーナメントで「稲とアガベ」が初代優勝に輝きました!

決勝トーナメントは、前日に行われた11社が参加した予選ラウンドを勝ち抜いた6つの酒造が、自慢の酒を出品。オフィシャル審査員25名、オーディエンス審査員59名が「ベスト・インプレッション」で評価。6社から準々決勝で4社、準決勝で2社に絞られ、「稲とアガベ」が1位となりました。

結果速報・決勝トーナメント詳細

入賞企業と、決勝トーナメントの詳細は以下の通りです。

優勝:稲とアガベ

準優勝:ANTELOPE

決勝トーナメント

次のラウンドに進んだ(もしくは優勝した)企業に☆印をつけています。

決勝
稲とアガベ「稲とアガベ OGAラベル」
ANTELOPE「DEEPSEEK Bourbon Barrel-Aged Mead」

準決勝
ANTELOPE「久美子」
稲とアガベ「稲とブドウ(つけオーク樽貯蔵)」 
haccoba「カカオの夏休み 」
マルカメ醸造所「MARUKAME CIDER 辛口」

準々決勝
ANTELOPE「MI CASA, SU CASA」
haccoba「Quelle est votre madeleine?」
マルカメ醸造所「MARUKAME CIDER 甘口」
稲とアガベ「稲とアガベとイヨシ」
阿部酒造「REGULUS2022」
HINEMOS「JUJI(PM10:00)」

出品酒造・酒一覧

稲とアガベ:クラフトサケを起点にまちをつくる醸造所

酒造からひとこと
2021年に秋田県男鹿市で創業したクラフトサケ醸造所です。自然栽培で大事に育てた米はあまり磨かずに「技術を磨く」というコンセプトでお酒造りをしてます。男鹿を未来に繋ぐべく、レストラン、食品加工所、ラーメン店を創業した、まちづくり会社としての側面もあります。クラフトサケブリュワリー協会の代表です。

出品酒、ブース、造り手紹介

稲とアガベとイヨシ

コーラ業界の革命児「コカ、ペプシ、イヨシ」に本気で取り組む伊良コーラのコーラ小林さんとICCを通じた出会いで生まれたクラフトサケ。スパイスや柑橘の風味がたっぷり詰まって、そのまま食べても美味しい伊良コーラ粕を副原料として使用しました。そのまま美味しいのに搾るのは勿体無いと、粕ごと楽しんでいただけるように「どぶろく」にしました。甘味と酸味が鮮烈で、さまざまなスパイスが重層的に押し寄せてくる味わい深い「どぶろく」に仕上がりました。


岡住 修兵
稲とアガベ
代表取締役
HP | X(旧Twitter)

1988年、福岡県北九州市出身。神戸大学経営学部を卒業後、秋田県・新政酒造で酒造りを学ぶ。その後、秋田県大潟村の自然栽培のパイオニア農家の下でお米づくりを学んだのち、東京都・木花之醸造所で初代醸造長を務める。2021年に秋田県男鹿市に「稲とアガベ醸造所」をオープン。無肥料無農薬の自然栽培米を「あまり磨かずに」用いて、新ジャンルのお酒「クラフトサケ」造りを行うとともに、完全予約制のレストラン「土と風」を経営。2023年春、廃棄される食材を宝物に変えるというコンセプトの食品加工所「SANABURI FACTORY」を立ち上げ、酒造業界において廃棄リスクが非常に高い酒粕をマヨネーズにする加工生産をスタート。今後はラーメン屋やホテルなどを建設して、多くの優良な雇用を創出することを目指す。クラフトサケブリュワリー協会初代会長。

ANTELOPE:国内初のクラフトミード(蜂蜜酒)醸造所

酒造からひとこと
ANTELOPEは国内初のクラフトミードハウスです。醸造学を何年も学んできたことを活かし、太古より作られてきた蜂蜜酒/ミードを僕たちなりに咀嚼し表現しました。蜂蜜だけでなくフルーツやスパイスの使用、あるいは発酵方法の違いでも味わいに幅を持たせました。甘いだけじゃない、”今っぽい”ミードです🐝

出品酒、ブース、造り手紹介

MI CASA, SU CASA

マンゴーを使用したしっかり甘口のミード


谷澤 優気
ANTELOPE
代表
HP | X(旧Twitter)

滋賀県でミードという蜂蜜のお酒を作っているANTELOPEの谷澤です。よろしくお願いします!

haccoba:かつての「どぶろく」の自由な文化を現代的に表現した酒蔵

酒造からひとこと
一時人口がゼロになった福島県の小高というまちで、2021年に誕生した酒蔵。「酒づくりをもっと自由に」という思いのもと、かつてのどぶろく文化を現代的に表現。ジャンルの垣根を超えた自由な酒づくりを行う。
自分たちの事業を通して、自律的な地域文化と自由な酒づくりの文化を取り戻すことを、本気で目指しています。

出品酒、ブース、造り手紹介

Quelle est votre madeleine?

【haccoba LAB_ × fragrance yes】

「プルースト効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
特定のにおいが、それに紐づく記憶や感情を呼び起こす現象のこと。人間の五感の中で唯一、嗅覚だけが喜怒哀楽を司る大脳辺縁系に直接繋がっていて、記憶を司る海馬が反応するそうです。そのため、匂いを嗅いだ瞬間に「記憶」や「その時の喜怒哀楽」が蘇ってくるのだそう。

かねてより、「味覚」だけでなく、五感で感じるお酒をつくれたら面白いのではないかと思っていました。そして今回、私たちの本能に直接呼びかける「嗅覚」をテーマにしたお酒をつくることに。

コラボレーションさせていただいたのは、「日々の暮らしに香りを添え、こころとからだを整える」をコンセプトに、セルフケアというライフスタイルを提案している「fragrance yes」さん。fragrance yes さんで展開している「OFF」という香りのブレンドの素材(オレンジ、ベルガモット、シナモン、ラベンダー)をお米と一緒に発酵させ、香りが複雑に広がるお酒をつくりました。

このお酒を飲んで、ふと過去の思い出がよみがえる、または、このお酒を飲んだ時の思い出が、いつかどこかで懐かしく思い出される。
そんな、あなたの「記憶」の鍵となる香りと味わいをお届けできたらと思います。


佐藤 太亮
haccoba -Craft Sake Brewery-
代表取締役
HP | STARTUP DB | X(旧Twitter)

「酒づくりをもっと自由に」という思いのもと、ジャンルの垣根を超えた自由な酒づくりを行う酒蔵「haccoba -Craft Sake Brewery-」を福島県の小高・浪江というまちで営む。かつて日本でつくられていた自家醸造酒「どぶろく」のレシピや文化を現代的に表現したお酒を展開。福島県の浜通り地域で酒蔵を営みはじめたら、気候変動というグローバルな課題がいつしか自分ごととなり、電力事業も始めている。慶應経済学部卒。楽天やWantedlyを経て独立。クラフトサケブリュワリー協会副会長。酒づくりの修行先は、世界一美味しいと思っている新潟県の酒蔵「阿部酒造」。

マルカメ醸造所:創業80年の果樹園が立ち上げたシードル醸造所

酒造からひとこと
長野県南部、南アルプスを望む高台で80年以上続く果樹園が立ち上げたシードル醸造所。まだ「Japaneseシードル」のカテゴリが確立されていない中、「日本のリンゴ農家だからこそ作りうる味わい」を追求しています。手間暇をかけて栽培した生食リンゴ本来の美味しさを最大限に引き出したお酒、ぜひお楽しみください。

出品酒、ブース、造り手紹介

MARUKAME CIDER3種

左:MARUKAME CIDER 甘口
生食用リンゴで作るシードルの美味しさを追求したお酒。酸味や香りに特徴のある5品種のりんごをブレンドし、セミスイートに仕上げた甘口シードルです。繊細で華やかな、リンゴ本来の香りを大切に仕込んでいます。リンゴ農家自身が果物の栽培から仕込みまで一貫して携わっており、厳しい目利き/選別をしたうえで原料を決定しています。瓶内2次発酵により生み出されたきめ細やかな泡立ちをお楽しみください。

中央:MARUKAME CIDER 低アルコールタイプ甘口 
まだ「Japaneseシードル」というカテゴリが確立されていない中、手をかけて栽培した生食用リンゴの美味しさを最大限に引き出した”日本のリンゴ農家だからこそ作れるシードル”を目指したお酒です。りんご本来の華やかな香り、新鮮な果実感を最大限に引き出したシードル。2次発酵を行わず、初期段階で発酵を止める方法で醸造した低アルコールタイプ。リンゴそのままの、非常にフルーティな味わいの甘口。華やかなシードルです。

右:MARUKAME CIDER 辛口
酸味や香りに特徴のある5品種のりんごをブレンドし、リンゴの持つ爽やかな香り、リンゴ酸由来の酸味を活かして仕上げた辛口シードル。リンゴ農家自身が果物の栽培から仕込みまで一貫して携わっており、厳しい目利き/選別をしたうえで原料を決定しています。瓶内2次発酵により生み出されたきめ細やかな泡立ちをお楽しみください。


北沢 毅
フルーツガーデン北沢
COO(マルカメ醸造所)
HP | X(旧Twitter)

1991年生まれ。有限会社フルーツガーデン北沢COO。北海道大学農学部で学ぶ。野村證券にて新規開拓営業に3年半従事し、現職。長野県の標高650mの高原にて、4代にわたりリンゴをメインとした果樹栽培、直売、加工、農園観光事業に取り組む。DMOと組んだ農園レストラン企画、オーベルジュ企画の立ち上げに参加。2019年にシードルの醸造所である「マルカメ醸造所」を立ち上げ。醸造家である弟と仕込んだシードルは初仕込みで国際コンクール「Fuji cider challenge2020」にてSilver賞、Bronzeを受賞。その後2022年の同コンクールまで3年連続の受賞を重ねている。原料の決定権を持つリンゴ農家が自身で仕込む、高品質な果実の味わいをストレートに活かした“日本らしいシードル”作りにこだわっている。

阿部酒造:0からリスタートの創業200年酒蔵

酒造からひとこと
1804年創業ながら、この30年で酒蔵から酒屋へ業態変更し、遂には5代目で酒蔵を閉業しようと決意。どうせ潰れるなら足掻かせてくれと6代目が戻り、もう一度酒蔵として輝くため既存の日本酒の枠組みに囚われない酒造りで少しずつ進化中。担い手の増殖こそ飲み手が増える一番の近道と担い手支援にも力を入れている。

出品酒、ブース、造り手紹介

REGULUS2022

キリリと酸味が効いた、日本酒の概念を壊します。


阿部 裕太
阿部酒造
製造責任者
HP | X(旧Twitter)

1988年東京都生まれ。2010年(株)ぐるなびへ入社。法人営業部新潟県担当として第四北越銀行(当時:北越銀行)とのビジネスマッチングサービス基本契約書の締結を行い、「新潟の生産者や自治体」と「飲食店」をつなぐプロモーション営業に従事。2016年阿部酒造株式会社へ入社し2017年より現職。「あべ」ブランドを展開し製造数量を9年で8倍まで拡大。 2021年より酒蔵の伝統的な技術「米麹」作りを生かし、米麹甘酒を使った「ノンアルコールドリンク製造販売事業」を開始。第一弾として「クラフトコーラシロップ」の製造販売を行う。2022年より「クラフトコーラ製造場」を立ち上げノンアルコールドリンクの量産に着手。また、2017年より業界の活性には新たな造り手の登場が必須と考え、若手蔵人の育成にも力を入れ始める。主な卒業生に「wakaze」杜氏今井将也、「haccoba」CEO 佐藤太亮、「LIBROM」製造責任者 穴見峻平。現在も2名の研修生が研修を行う。

RiceWine:時間に寄り添う日本酒 “HINEMOS”を製造

酒造からひとこと
時間に寄り添う日本酒”HINEMOS” 銘柄名にはSHICHIJI(PM7:00)のように時間を採用。各銘柄は全く異なる味わい。今までの日本酒の概念を変えるような花蜜を思わせる濃醇な低アルコール酒から、伝統的でクラシックな味わいなものまで。さまざまな日本酒があなたの特別な時間に寄り添います。

出品酒、ブース、造り手紹介

JUJI(PM10:00)

デザートライスワインで 最高のフィナーレを


渡辺 毅志
RiceWine
取締役COO
HP | STARTUP DB | X(旧Twitter)

2009年、京都大学農学部卒業後、株式会社リクルート新卒入社。旅行領域にて営業やWEBマーケティング、新規事業の推進責任者として従事 2015年、国家公務員経験者採用試験(係長級)に合格、農林水産省に入省。食料産業局へ配属され、課の総括業務や、TPP関連の法改正業務に従事。 2016年、農業法人を共同創業。創業メンバー(取締役)として会社立ち上げからECサイトの作成・運営、広報、カフェの開業、マーケティング、菓子商品の製造・調理、営業など幅広く担当。その後ヘルスケアスタートアップへの参画を経て、2020年、株式会社RiceWineに入社。COO/CMOとして、主に営業・マーケティング・人事面を担当。

表彰式

(終)

編集チーム:小林 雅/原口史帆/浅郷 浩子/小林 弘美/古川 琢郎

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!