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【速報】次世代のための泡盛を探求する酒蔵「池原酒造」が第2回 ICC SAKE AWARD優勝!(ICC FUKUOKA 2024)

「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場 「Industry Co-Creation(ICC)サミット FUKUOKA 2024」(2024年2月20日〜2月22日開催)、2月21日に「ICC SAKE AWARD」(Sponsored by ICCパートナーズ) の決勝トーナメントが開催されました。10の酒造が参加し、酒のスペシャリストや酒を愛する審査員たちが2日間にわたって投票を行った結果、「池原酒造」が優勝に輝きました!

決勝トーナメントは、前日に行われた10社が参加した予選ラウンドを勝ち抜いた6つの酒造が、自慢の酒を出品。オフィシャル審査員、オーディエンス審査員総勢50名超が「ベスト・インプレッション」で評価。6社から準々決勝で4社、準決勝で2社に絞られ、「池原酒造」が1位となりました。

結果速報・決勝トーナメント詳細

入賞企業と、決勝トーナメントの詳細は以下の通りです。

優勝:池原酒造

準優勝:OPEN BOOK

第3位:稲とアガベ

決勝トーナメント

次のラウンドに進んだ(もしくは優勝した)企業に◎印をつけています。

決勝

◎  池原酒造「shimmer ハイボール」
OPEN BOOK「リアルレモンサワー(樽)」

3位決定戦
◎  稲とアガベ「花風」
エシカル・スピリッツ「LAST ELYSIUM(ラスト エリジウム)」

準決勝
◎  池原酒造「shimmer #5」
◎  OPEN BOOK「レモンサワー缶」
稲とアガベ「男鹿限定みずもとDOBUROKU」
エシカル・スピリッツ「KYOTO PEPPER ÉTHIQUE」

準々決勝
◎  稲とアガベ「稲とウメ」
◎  池原酒造「SHIRAYURI INUI コーヒー割」
◎  OPEN BOOK「リアルレモンサワー(海外)」
◎  エシカル・スピリッツ「Re FLY」
ぷくぷく醸造「ぷくぷく醸造の純米酒 天のつぶ92 w/ホップ」
ペナシュール房総「BOSO Rhum Fleur-花- Contient de la mélasse alc.40%」

出品酒造・酒一覧

池原酒造 / 沖縄県石垣市 :世界が認めた!次世代のための泡盛を探求する酒蔵

酒造からひとこと
伝統を守り、常識を破る。小規模だからこそできる試みを武器に革新的な泡盛を製造している石垣島のクラフト泡盛メーカーです。二人だけで造る泡盛はアメリカにも出荷されている。国内でも「シラユリスト」と呼ばれるファンとともにイベントを行い泡盛、白百合の魅力を発信している

出品酒、ブース、造り手紹介

SHIRAYURI INUI コーヒー割

戦前の泡盛製造に使われていた伝統の黒麹「イヌイ菌」で仕込んだ、歴史の旅に導くジャパニーズスピリッツ。


池原 優 
池原酒造
代表取締役社長
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2010年〜2012年(株)ドンキホーテ勤務。2015年(株)池原酒造代表取締役に就任。

OPEN BOOK / 東京都新宿区:ゴールデン街で生まれたレモンサワーの名店

酒造からひとこと
2015年に新宿ゴールデン街で創業したレモンサワーのお店です。日本各地で大事に育てたレモンと焼酎を使っており、2023年より新宿にてお酒造りもしています。

出品酒、ブース、造り手紹介

リアルレモンサワー(海外)

サワーは元々海外のものでした。ということで、海外でサワーといえばこんな感じです。


田中 開
オープンブック
代表
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2014年、早稲田大学基幹理工学部応用数理学科卒業。卒業後は、親の遺産でふらふらしていた。2016年、祖父である田中小実昌が慣れ親しんだ街・新宿ゴールデン街にある廃墟を一軒買い取り OPEN BOOKを開店。「日本一美味しいレモンサワー」がキャッチコピー。バーと図書館を合わせた空間に、祖父の著作・蔵書を並べている。単なる飲み屋でもなく、文学施設でもなく、それらを混ぜて、後世に繋げていくことが目的。それから数年、レモンサワーの面白さに今さら気づいて、色々始める。 2021年には、お店のレシピを「リアルレモンサワー」としてリキュールの商品化、2022年には新宿に、リキュール製造免許を取得した「OPEN BOOK 破」を開業、更なるプロダクトをローンチ準備している。

稲とアガベ / 秋田県男鹿市:二連覇なるか!? クラフトサケを起点にまちをつくる醸造所

酒造からひとこと
2021年秋田県男鹿市に創業したクラフトサケという新しいジャンルのお酒をジャンルごと造っている醸造所です。日本酒技術をベースに、米と米麹に加えて、ホップや葡萄などを原料としたお酒を製造しております。創業以来、シャッター街になってしまったまちのシャッターを開けていくと意気込み、レストラン、食品加工所、ラーメン屋を展開。向こう一年でホテルやスナック、蒸溜所を立ち上げるなど、お酒を中心にまちづくりを行う企業です。

出品酒、ブース、造り手紹介

稲とウメ

和歌山で活動する梅農家梅ボーイズの青梅を使用した、梅酒と日本酒のいいとこ取りのお酒。


岡住 修兵
稲とアガベ
代表取締役社長
HP | X(旧Twitter)

1988年、福岡県北九州市出身。神戸大学経営学部を卒業後、秋田県・新政酒造で酒造りを学ぶ。2021年に秋田県男鹿市に「稲とアガベ醸造所」をオープン。新ジャンルのお酒「クラフトサケ」造りを行うとともに、レストラン「土と風」を経営。2023年春、食品加工所「SANABURI FACTORY」を立ち上げ、廃棄リスクのある酒粕をマヨネーズにする加工生産をスタート。また同年8月一風堂監修レシピのラーメン店おがやを立ち上げる。今後はホテルや蒸留所の建設を予定しており、多くの優良な雇用を創出することを目指す。クラフトサケブリュワリー協会初代会長。

エシカル・スピリッツ / 東京リバーサイド:未活用素材から豊かな香りを引き出すクラフトジン

酒造からひとこと
「Starring the hidden gem(隠れた才能をステージへ)」を理念に「循環経済を実現する蒸留プラットフォーム」として、未活用素材からクラフトジンの生産を行う蒸留ベンチャー。世界初の再生型蒸留所「東京リバーサイド蒸溜所」にて、コロナ禍で余剰となったビールや廃棄されるはずだった酒粕、柑橘類、伐採木、抽出後のコーヒーなど、様々な未活用素材が持つ豊かな香りを蒸留により引き出します。

出品酒、ブース、造り手紹介

Re FLY

JALのファーストクラスラウンジの “コーヒー粉を再生” したコラボ・エシカルジン。


小野 力
エシカル・スピリッツ
代表取締役CEO
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1994年生まれ、東京都出身。University College London 心理学部卒業。ファーストキャリアで、デロイトトーマツコンサルティングにて地方創生やM&Aを中心にコンサルティング業務に従事。その後、大学卒業後1年以内に取得可能であった「学生起業家ビザ」を活用し、ロンドンにてFuzed InnovationsをCEOとして共同創業。インフルエンサーや企業向けにコンテンツマーケティングにおけるソリューションを開発し、「SAP.iO Foundry Tokyo」第1回コホートプログラムに選出。2019年からはdotD, incにてManaging Directorとして新規事業立ち上げを経て、エシカル・スピリッツ株式会社を2020年に共同創業。取締役COOとしてオペレーションを管轄しながら大企業とのコラボレーションといった事業開発を牽引後、2024年1月より代表取締役CEOに就任。


山口 歩夢
エシカル・スピリッツ
取締役(CTO)
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1995年生まれ、28歳。 エシカル・スピリッツ株式会社 取締役、Whiskey&Co.株式会社 取締役。東京農業大学 農芸化学科 醸造学専攻卒。醸造学修士。在学中、2020年にエシカル・スピリッツを共同創業。ジンを中心に様々な蒸留酒の製造に携わる。 エシカル・スピリッツでは2021年に東京、蔵前に自社蒸留所「東京リバーサイド蒸溜所」を設立。 未活用素材のアップサイクルに特化したジン製造を行い、基幹商品であるLASTシリーズは2021年の World Gin Awardsで Country Winner (国別最高賞)を受賞した。 また、同社では国立森林総合研究所と連携を行い、世界初である「木材原料の蒸留酒」の製造を2024年末に予定している。 2021年にWhiskey&Co.を共同創業し、日本国内だと唯一の「バーボンスタイル」ウイスキーの製造を目指す。 2023年には、静岡県三島市に自社蒸留所「Distillery Water Dragon」を設立。 Forbesが選ぶ 日本発 世界を変える30歳以下の30人(Forbes 30 under 30 JAPAN)に2021年に選出、2022年にはForbes 30 under 30 Asiaに選出される。

ぷくぷく醸造 / 福島県南相馬市:異文化×福島の米で醸すファントムブルワリー

酒造からひとこと
“異文化との境界線を溶かした日本酒”をコンセプトに、クラフトビールやワインをかけあわせたSAKEをつくるファントムブルワリー(実体のない醸造所)。「お酒を通して、福島の沿岸に田畑を増やす」ことを目指し、haccoba初代醸造責任者の立川哲之が2022年7月に福島の南相馬で立ち上げました。県内外の醸造所を間借りして福島のお米をSAKEにするスタイルを維持しつつ、2024年には旧避難指示区域の南相馬市小高で新しい醸造所を設立予定。

出品酒、ブース、造り手紹介

ぷくぷく醸造の純米酒 天のつぶ92 w/ホップ

【造り方も、飲み方も、日本酒は自由だ!】

ぷくぷく醸造の拠点となる南相馬市小高の篤農家 根本有機農園の”天のつぶ”を最低限だけ磨き、佐渡島の天領盃酒造とコラボして醸造した純米酒。お米を磨かないゆえの豊かなコクがありつつも、あまずっぱく爽やかな味わいです。今回はその純米酒でカクテルをつくるように、ビールでいうところの”追いホップ”をして提供します。日本酒は何かで割ったりしてはいけないような風潮がいまだにありますが、江戸時代の薬酒や明治期までのどぶろくのように、さまざまな素材と融合することのできる懐の深さも魅力的な部分だと信じています。


立川 哲之
ぷくぷく醸造
代表取締役
HP | X(旧Twitter)① | X(旧Twitter)②

【ぷくぷく醸造 代表/木花之醸造所 技術顧問/京都芸術大学 非常勤講師(クラフトサケ学)】1993年12月26日生まれ。筑波大学生命環境学群卒業。学生時代に東北にボランティアで通う中、日本酒に心を奪われ「食と酒 東北祭り」を立ち上げる。株式会社ユーグレナに就職するも、日本酒の道へ進むため退職。宮城県閖上の”佐々木酒造店”にて酒造りを3年学びつつ、夏場には”日本酒を醸す全ての蔵をめぐる旅”(現在627蔵)を実施(コロナ禍以降休止中)。2020年、福島県南相馬にてクラフトサケ醸造所”haccoba”を初代 醸造責任者として設立。2022年、日本酒にクラフトビールの技術を掛け合わせたお酒をつくるファントムブルワリー”ぷくぷく醸造”を代表として立ち上げる。2023年、東京駒形のクラフトサケ醸造所”木花之醸造所”の技術顧問に就任。また、京都芸術大学の非常勤講師に就任し「クラフトサケ学」を開設。

ペナシュール房総 / 千葉県南房総:自然農法で育てたサトウキビから造るラム

酒造からひとこと
千葉県南房総で地域環境をフル活用した独自の自然農法でサトウキビを生産しながらラムまでを一貫生産しています。古民家蒸留所には連続式と単式を切り替え可能なハイブリッド型と大釜を改造したオリジナルの蒸留器を設置し、房総のテロワールを盛り込んだ唯一無二のラム造りを行なっています。またサトウキビのゼロエミッションを目指しながら地域連携型のサステナブルな事業を展開しています。

出品酒、ブース、造り手紹介

BOSO Rhum Fleur-花- Contient de la mélasse alc.40%

BOSO Rhum Agricole Soleilをバーボン樽で熟成しました。


青木 大成
ペナシュール房総
代表取締役
HP | X(旧Twitter)

1973年千葉県南房総市生まれ 大学進学と共に上京してからは、バンド活動をしながら東京都内Bar各所にて勤務し、バーテンダとしての知識や技術を習得。飲食店への関わりから東京各所の飲食店の立ち上げ企画や改装企画も主導。 「新宿CLUB WIRE」店長時代には、音楽イベント、映画イベント、ファッションショーなど数々の企画をプロデュースするかたわら、インディーズレーベル「Seaisland Sound Project」を立ち上げて、国内外の多くのロック音源のリリースを手がけた。 飲食店経営と音楽音響技術、WEBデザイナーとしてのスキルを活かして、東京FM内コミュニティーFM「ミュージックバード」の番組企画及びパーソナリティ、日本工学院専門学校総合ミュージック科非常勤講師を務めながら各地のイベントや町おこしをサポート、地方企業のWEBサイトやロゴも数多く制作した。 南房総にUターン後は、漁師をしながら家業の「寿し割烹 ちどり」を事業継承し、法人化のタイミングで2号店となるBar併設の「ちどり別館」をオープン。 2019年に地元のメンバーで、南房総のサトウキビ生産を復活してラム酒を製造するプロジェクト「Rhum de la Péninsule de BOSO」をスタート。2021年にCHIBAビジコンにてグランプリを受賞したことを契機に事業化、2021年にペナシュール房総株式会社(房総大井倉蒸溜所)を設立してラム酒製造を開始し現在に至る。

表彰式

(終)

編集チーム:小林 雅/原口史帆/浅郷 浩子/小林 弘美/小杉 栄里

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