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頑張ることが評価される場。人との関わりを通じて、一生懸命の尊さに気がついた (太田 有紗)【スタッフレポート:スカラシップでICCに参加して】

ICCサミット KYOTO 2024 にスカラシップ制度を利用して参加した上智大学 3年生の太田 有紗さんに、運営スタッフ参加の感想と、そこで学んだことについて聞きました。スタッフレポートとしてご紹介します!

Industry Co-Creation (ICC) サミットは、「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、総勢1,200名以上が参加し、参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。

次回ICCサミット FUKUOKA 2025は、2025年2月17日〜 2月20日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

ICCサミットは、宿泊・交通費など自己負担によるボランティアの運営スタッフで運営されています。優秀なメンバーがより多く参加してもらえるように、ICCサミット KYOTO 2018より、ICCサミット参加企業に支援していただく取り組みを始めました。遠方から参加する若手社会人・学生スタッフを対象に、スカラシップ制度として最大60%程度の宿泊・交通費を補助をしています。個人としてスカラシップを提供いただいている方々もいらっしゃいます。

運営スタッフに応募したきっかけや、なぜ応募したいと思ったかを教えてください

ICC運営チームを勧めた太田さんのお父様は、カタパルト・グランプリで優勝した太田 泰造さん

私がICCサミットの存在を知ったのは、登壇者である父からの紹介です。

実家に帰省した際に、父から「ボランティアに興味はあるか」と聞かれ、「学びになると思うから是非参加してほしい」とICCサミットの運営スタッフへの応募を勧められました。

その後、LINEメッセージでも父からスタッフ参加を勧められ、そこまで勧めるのには何か理由があるのだろうと思い参加を決めました。

スタッフ前夜祭でスピーチし、挨拶する太田親子

どのような気持ちで今回のICCサミットに臨みましたか?

少数精鋭受付チーム

今回で2回目の参加、初回はICC サミット FUKUOKA 2024でした。

前回同様、受付チームに所属し、業務はもちろんですが、Slackによるチーム内の交流の活発化、他チームとの積極的なコミュニケーションを試みようと考えていました。

受付は、特に新人が多いチームのため、新人が業務をやりやすいよう、道路を舗装するようなイメージで、主体的に動こうと意識していました。

例えば、Slacklで共有された情報を受付チームのチャンネルに再度リマインドすることで、新人にとって、把握しておくべき情報が分かりやすいようにしました。

また、サブ統括のやすさん(渡辺 康彦さん)とも相談しながら、スタッフのキックオフイベントに参加できなかったメンバーと1on1を行い、悩みを相談してもらいやすいよう関係を構築することを意識しました。

ICCサミットで学んだこと、気づいたこと、深く印象に残っている出来事、エピソードなど、実際に参加した時の感想を教えてください

名前を呼ばれ、颯爽とIDパスを受け取りにいく太田さん

初参加の時は、とにかく「楽しい!」がありました。

大学に通っているだけでは絶対に出会うことのできない人との関わりや、新たな価値観との出会いというものにとても惹かれました。

全員が真剣になれる場は、決して一朝一夕で作り上げられるものではなく、事前準備を徹底しているICCだからこそ、全員真剣が実現するし、全員真剣だからICCサミットは成立しているといました。

一方で、正直前回はゲスト感覚もあったように感じます。

初参加でICC自体への理解度が低かったこともあり、学びを得たいという気持ちが特に大きく、業務に関しては、マニュアルの読み込みは徹底していたものの、+αの業務は統括陣に任せようと思ってしまっていました。

だからこそ、2回目の参加である今回はもっと主体的に動きたいと思いました。

準備日に挨拶する受付チームの中心にいる太田さん

今回、自分にできる業務はすべて自分で受け持つというモチベーションで業務に取り組んでいたのですが、同じチームの新人の方に、私が前に立ちすぎると新人は育たないから、もっと頼ってほしいと言われました。

その言葉を受けて、頼っていないつもりはなかったが、信じているという態度が示せていなかったことに気付かされました。

また、統括の方にもチームとしての視点を持つということの大切さについて教えていただきました。

自分が前に立つばかりではなく、引く時は引くというチームとしての視点を持つことで見えてくる景色があるということに気が付きました。

この経験から、チームビルディングについて学びたいという思いが出てきました。

他にも、大学生だから、参加回数が少ないからと謙虚にならなくていいと伝えていただいたことがあります。

その言葉で、今自分にできることを探して実行することに、年齢も経験も関係ないということに気付かされました。

どこかで自分が上に立って指示を出す立場にいることは怖いと感じていましたが、次回以降は謙虚になりすぎず、挑戦していきたいと思います。

運営スタッフとして参加してよかったことを教えてください。また、どんな人に参加をおすすめしたいですか?

今回も大活躍!ステップアップ賞を受賞

スタッフとして参加し、多くの経験をさせていただきました。

特に良かったことは自分自身が積極的に、ポジティブに物事に取り組むことができるようになったという点です。

私は、親元から離れ、大学生活を送っているので、学生仲間はいますが、真剣な大人に出会う機会が普段の生活でほとんどありません。

周りの学生も働くことに対して消極的であることから、私自身も社会に出たときに何かに積極的に取り組める想像がつかなくなっていました。

正直に言ってしまうと、日本の産業は海外に比べると衰退しており、先が暗いとさえ思ってしまっていました。

しかし、ICCに参加している人々はみんな自分の中で軸があって、日本の産業を良くしたい!という情熱を変わらず持ち続けている方ばかりでした。

参加者と会話することでその情熱が自分にも周りにも伝播していっているという実感が得られました。

ICCで出会う方々は、私のロールモデルにしたいと思えるような素敵な人ばかりです。

もっと色々な人と話して、どんな考え方を持っているのか知りたいなと思うと3日間だと時間が足りません!

向上心や収集心、勉強欲といったものがICC期間中にどんどん上がっていくのを体感できます。

私自身、人との関わりで人生が豊かになっていると感じるので、今後も参加し続けたいと思っております。

何かに一生懸命になりたいと考えている人に、ICCへの参加をお勧めしたいです。

ICCという場では、周りと一緒に自分もどんどん一生懸命になっていきます。

一生懸命に頑張ったことが評価してもらえる場はとても貴重ですし、自分自身も周りの人にたくさんありがとうと伝える機会にもなるので、興味のある方はぜひ、一歩踏み出してみていただきたいです!

ICCでの経験を、今後どのように生かしていきたいですか?

7月に行われたスタッフキックオフのパネルディスカッションに登壇

私はICCという場で、人との関わりを通じて「一生懸命」の尊さを改めて感じました。

スタッフは本業のお仕事や、学業など普段はICCと離れて生活している人が多いです。

そんな中で、年に2回のサミットのために有休を使ったり、部活を休んだりして産業を創りに来る、そんな熱量を感じられる場所はICCしかないと思っています。

私自身、まだ2回目の参加ですが、何かを頑張りたい、というモチベーションをICCに支えられているように感じます。

自分自身がもっと成長できるための挑戦を応援されているように感じているので、私自身も挑戦者の応援者であり続けられるように頑張っていきたいと思います。

スカラシップ提供企業への感謝のメッセージをお願いします

個人スカラシップ支援者、インターナショナルシューズの上田 誠一郎さんと

今回私は個人スカラシップという形で、インターナショナルシューズの上田誠一郎さんにご支援をいただきました。

上田さんから頂いた言葉で特に印象に残っているのが

『どんな時も誠実に』という言葉です。

すべての縁を大切に、一つ一つの仕事に向き合っていく誠実さを大事にしている上田さんの考えを聞き、自分が自信をもって、全力で誠実に目の前のことに取り組んだときに見える景色はきっと素晴らしいものなんだろうなと思いました。

何かに取り組むときにどうしても効率性などを意識してしまいがちですが、自分も上田さんのように誠実に物事に取り組み、一生懸命になりたいと思いました。

普段の生活ではお話しできない方からこのようなお話を聞くことができるのもスカラシップという制度のおかげであると考えているので、ご縁をいただけたことに感謝しかありません。

今回個人スカラシップという形で支援をいただき、自分自身も一生懸命やりきろうと背筋が伸びる感覚になりました。本当にありがとうございました。

(終)

今回の提供企業は以下の会社です。ご協力いただいたスカラシップ支援企業の

     (()内は支援回数)

そして、個人サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。

編集チーム:小林 雅/北原 透子/浅郷 浩子 

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