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ICC KYOTO 2024 ガーディアン・カタパルト (シーズン3) に登壇いただき3位に入賞した、マネーフォワード 杉田 彩子さんのプレゼンテーション動画【社会を変えるスタートアップの挑戦を、バックオフィスから支援する「マネーフォワード クラウド個別原価」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ガーディアン・カタパルトは、ICCサミットにスポンサーとして参加する企業の現場のメンバーが、事業や会社、自分の思いを7分間でプレゼンするカタパルトです。
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2025は、2025年2月17日〜 2月20日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターはICCパートナーズです。
▶【速報】ガーディアン2冠!“奇跡の出会い”が見つかるスキルマッチングの場「ココナラ」がガーディアン・カタパルト優勝!(ICC KYOTO 2024)
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【登壇者情報】
2024年9月2〜5日開催
ICC KYOTO 2024
Session 12A
ガーディアン・カタパルト (シーズン2) – 頂上対決 –
Sponsored by ICCパートナーズ
杉田 彩子
マネーフォワード
マネーフォワードビジネスカンパニー クラウドERP本部 インサイドセールス
公式HP | 公式X
福岡県出身。神戸大学農学部卒業。大学在学中にICCサミットのボランティアスタッフとして運営に携わる。大学卒業後、株式会社マネーフォワードに新卒入社。カスタマーサポート部でチャットサポートなどに従事した後、クラウドERP本部に異動し、フィールドセールスを経て現在はインサイドセールスを担当。主にIPO準備企業を対象として財務会計領域プロダクト・人事労務領域プロダクトの提案を行う。スタートアップ企業の成長の後押しに向けて活動中。
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杉田 彩子さん こんにちは、マネーフォワードです。
皆さん、「今さらマネーフォワード?」と思っていますよね。
ICCのスポンサーの中でもマネーフォワードは常連で、ガーディアン・カタパルトでも皆勤賞です。
でも、マネーフォワードはガーディアン・カタパルトを卒業できないのです。
マネーフォワードが、卒業せず今回も出場している理由は、「スタートアップといえばマネーフォワード」「そんなマネーフォワードと一緒に成長したい」、そう思ってもらうためです。
大学時代は食糧廃棄問題の解決に向け研究に没頭
自己紹介しますと、私は新卒でマネーフォワードに入社して現在3年目、マネーフォワード クラウドのインサイドセールスをしています。
入社した経緯を、少しお話しします。
大学時代は、食糧廃棄問題の解決を目指す研究に没頭していました。
と言っても、行っていたことはかなり地味で、毎日、野菜の細胞膜を観察していました。
「野菜の鮮度劣化メカニズムを、細胞膜物性レベルで解明し、食糧廃棄削減につなげたい」、その一心で実験を続けました。
社会を変える新しい価値を伝えたい
そんな私が抱えていた悩み、それは、社会を変えるテクノロジーなのに、その価値が伝わらないことです。
そんななか、私はひょんなことからICCサミットのボランティアスタッフをすることになります。
ボランティアスタッフを4年ほど続けるなかで、スタートアップ企業が日々、私と同じ悩みに向き合っていることを知りました。
「同じ悩みを抱える、社会を変えるスタートアップ企業をバックオフィスからサポートしたい」、そう思った私は大学卒業後、マネーフォワードに入社しました。
スタートアップが直面する困難とは
マネーフォワードは、 経理や人事労務、契約業務をサポートするクラウドERPを提供しています。
▶クラウド型ERPとは?メリット・デメリットと選び方のポイントを解説(マネーフォワード クラウド)
入社後、スタートアップ担当部署に配属された私は、インサイドセールスとして日々アポイントを取っています。
毎月300社ほどの企業に電話する中で知ったのは、スタートアップの過酷さです。
先月電話をしたスタートアップが今月なくなっていたことや、契約直前だったお客様から、組織崩壊して社員が半分になったという電話をもらったこともあります。
そんな、たくさんの困難に立ち向かうスタートアップを少しでもサポートしたい。
多くのスタートアップが抱える悩み、それは「規模が大きくなると、会社の状況が把握できなくなること」です。
例えば、社員が50人を超えるとアナログでの管理は難しくなります。
そしてプロダクトが増えてくると、プロダクトごとの原価や採算性が分からなくなってきます。
成長IT企業向けの原価管理システムがない!
実は、マネーフォワードも例外ではなく、これらのことに頭を抱えてきました。
マネーフォワードは過去10年間、毎年のように新たなプロダクトを生み出し続けています。
一方で、プロダクトが増えるにつれて、各プロダクトの原価が正確に分からなくなっていました。
分からなければ、分かるようなツールを導入すればいいので、もちろん探しました。
しかし、原価管理という分野には、製造業や建設業向けの大掛かりなシステムや、工数管理に特化したシステムはあっても、マネーフォワードが欲しかった、工数管理や費用データの集計、原価計算まで一気通貫で行えるコンパクトなシステムはなかったのです。
プロジェクトごとの原価計算ができる「クラウド個別原価」
だから、作りました。
世の中にないなら、自分たちで作ればいい。
それが、マネーフォワード クラウド個別原価です。
▶個別原価管理システム『マネーフォワード クラウド個別原価』を提供開始 2023年2月27日(マネーフォワード)
本日、ここにいる皆さんに特に知ってほしいのが、こちらのプロダクトです。
プロジェクトごとに原価計算ができるプロダクトです。
IT企業における個別原価計算の流れ
「原価計算」と聞いてもピンとこない方がいらっしゃると思うので、スピーディーにご説明します。
各エンジニアの単価がどのくらいで、各プロジェクトの開発にどれくらいの時間を割いて、それをもとにした各プロジェクトの労務費がどのくらいで、その他の費用はどういう基準で配賦して、最終的にプロダクトの資産価値はどのくらいか。
▶配賦とは?按分・割賦との違いやメリット、注意点(マネーフォワード)
これを可視化するために行うのが原価計算です。
工数データ集計の負担を低減し、最新原価を可視化
クラウド個別原価は、「プロジェクトごとの原価実績の可視化をラクに、月次決算を早く正確に。」というコンセプトのサービスです。
従業員に負荷をかけずに、正確に工数データを集計でき、経営判断に欠かせないプロジェクトの最新原価を、いつでもどこからでも確認することができます。
他にも、紹介したい機能がたくさんあります。
原価計算がなぜ重要なのか
さて、ここまで機能をご紹介しましたが、「本当に必要なの?」と思っている方も、いらっしゃるかもしれません。
それは想定内です。
私の業務のイメージをご覧ください。
「お世話になっております。私、マネーフォワードの杉田と申します。御社はSaaS型ビジネスを展開されておりますが、事業成長に伴い、原価管理の業務が課題になっているのではと思いご連絡させていただいたのですが…」
そうお話しすると、お客様から、「原価計算…ですか。それよりも今は事業をグロースさせることが最優先なので結構です」と言われて、電話を切られることがほとんどです。
かつてのマネーフォワードもそうだったのですが、工数管理や原価計算を十分にできていない会社は多いです。
そんななか、リリース後すぐに導入いただいたのが、「Chatwork」を運営する、株式会社kubellさんです。
▶Chatwork株式会社が『マネーフォワード クラウド個別原価』を導入決定(PR TIMES)
kubellは原価計算にお困りだったところ、メンテナンスコストの削減、内部統制の強化、属人化の排除という目的で導入されました。
リリースから1年経ち、kubell以外の企業からもたくさんの嬉しい声を頂いています。
事業をグロースさせるためのみならず、会社のフェーズを前に進めるために必要だと実感していただいています。
会計データ×ChatGPTで、成長により良い一手を
さて、原価を見える化するところまでは解決できました。
私たちが行いたいのは、その先にある活用です。
今後、見える化した後は、それを経営にスピーディーに活用できるように進化していきます。
例えばこちらは、マネーフォワードの会計ソフトのデータを、APIでChatGPTに連携したものです。
▶『マネーフォワード クラウド』、「マネーフォワード クラウド 会計 for GPT」を提供(マネーフォワード)
既に実装済みの機能です。
会計ソフトから取ったデータをもとに、経営状況に関するレポーティングや改善ポイントの提案が行われます。
いかがでしょう、少しでもワクワクしていただけましたか。
クラウド個別原価で原価を見える化し、さらに活用までサポートする理由は、皆さんのプロダクトの資産価値を正しく評価できるようにするためです。
そして、事業成長のための「より良い次の一手」を打てるようにするためです。
スタートアップと挑戦をともに
改めて、マネーフォワードが本日登壇している理由は、「マネーフォワードと一緒に成長したい」、そう思ってもらうためです。
社会を変えるテクノロジーなのにその価値が伝わらない、過酷な挑戦をし続けなければならない、そんな、たくさんの困難に立ち向かうスタートアップ企業を、私たちは少しでもサポートしたいです。
私の想いは、研究室にこもっていた時、そしてICCサミットのスタッフをしていた時から、変わらないです。
皆さんの挑戦、ご一緒させてください。
今後も応援よろしくお願いします。
ともに産業を創りましょう。
ご清聴ありがとうございました!
(終)
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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/正能 由佳/戸田 秀成