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【速報】福島浜通り発、異文化を溶かす自由なサケで世界を目指す「ぷくぷく醸造」が第5回 ICC SAKE AWARD優勝!(ICC KYOTO 2025)

「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場 「Industry Co­-Creation(ICC)サミット KYOTO 2025」(2025年9月1日〜9月4日開催)、9月3日に「SAKE AWARD」 (Sponsored by ICCパートナーズ) の決勝トーナメントが開催されました。13の酒造が参加し、酒のスペシャリストや酒を愛する審査員たちが2日間にわたって投票を行った結果、「ぷくぷく醸造」が優勝に輝きました!

決勝トーナメントは、前日に行われた13社が参加した予選ラウンドを勝ち抜いた6つの酒造が、自慢の酒を出品。オフィシャル審査員、オーディエンス審査員総勢50名超が「ベスト・インプレッション」で評価。世界で戦えるSAKEを日本から生み出すことを目指すSAKE AWARD、5回目となる今回は6社から準々決勝で4社、準決勝で2社に絞られ、「ぷくぷく醸造」が1位となりました。

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結果速報・決勝トーナメント詳細

入賞企業と、決勝トーナメントの詳細は以下の通りです。

優勝:ぷくぷく醸造

準優勝:LINNÉ

第3位:花巴(美吉野醸造)

決勝トーナメント

※予選7位以下は順不同にて掲載しております。

次のラウンドに進んだ(もしくは優勝した)企業に◎印をつけています。

決勝
◎  ぷくぷく醸造
「#ODAKA – 蔵付酵母 木桶どぶろく – 」
LINNÉ「800 大麦 樽熟成 ヤオ オオムギ」

3位決定戦
◎  花巴(美吉野醸造)
「花巴 樽丸 和紙ラベル寺田克也画 ”水酛×水酛”」
Me(KANDA TOSHIMAYA)「U & Me」

準決勝
◎  LINNÉ「800 蕎麦 ヤオ ソバ」
◎  ぷくぷく醸造「AWADOBU -AWAMORIホップどぶろく-」
花巴(美吉野醸造)「花巴Sodapop」
Me(KANDA TOSHIMAYA)「Oh!江戸Fashioned」

準々決勝
◎  ぷくぷく醸造「ぷくぷくホップ VaVaVa -DDH どぶろく-」
◎  LINNÉ「800 薩摩芋 ヤオ サツマイモ」
◎  花巴(美吉野醸造)「花巴 水酛」
◎  Me(KANDA TOSHIMAYA)「柳蔭(やなぎかげ)」
若潮酒造「424GIN ジュニパーベリーオンリー」
ヤッホーブルーイング「有頂天エイリアンズ」

出品酒造・酒一覧

優勝:ぷくぷく醸造

福島県小高:魅惑のバラエティを誇るアレンジどぶろく、ホップサケを生む酒蔵

酒造からひとこと
“異文化との境界線を溶かした日本酒”をコンセプトに、全量を浜通り産米、自然発酵(乳酸菌・酵母無添加)で酒造りをする酒蔵。2022年からファントムブルワリー(実体のない醸造所)として活動していたが、2024年秋に福島県南相馬市小高に酒蔵を立ち上げる。お米の個性を活かした低精白の純米のどぶろくや、日本酒とクラフトビールの技術を掛け合わせたホップサケなどをメインで醸造。「お酒を通して、福島の沿岸に田畑を増やす」ことを目指す。

ぷくぷくホップ VaVaVa -DDH どぶろく-

東北に伝承されてきたどぶろく製法”花酛”を現代的にアレンジしたどぶろく。HAZY IPAなどで多用されるダブルドライホップという技術も用いることで、トロピカルでジューシーな味わいに。


立川 哲之
ぷくぷく醸造
代表取締役
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1993年東京生まれ。筑波大学生命環境学群卒業。学生時代に東北にボランティアで通う中、日本酒に心を奪われ「食と酒 東北祭り」を立ち上げる。「株式会社ユーグレナ」に新卒で就職するも、日本酒の道へ進むため退職。宮城県名取市の「佐々木酒造店」にて酒造りを3年学び、福島県南相馬市にてクラフトサケ醸造所「haccoba」を初代醸造責任者として設立(現在は退任)。2022年にファントムブルワリー「ぷくぷく醸造」を立ち上げ、2024年には南相馬市小高で自社蔵を創設。全量 自然発酵にて浜通り産米を醸す。クラフトビールの技法を取り入れたクラフトサケや純米のドブロクを醸造。

第2位:LINNÉ

京都府:日本の自然と文化にインスピレーションを受けた発酵集団

酒造からひとこと
2024年京都で創業。醸造家と料理人がタッグを組み、酒造りを起点に食文化を醸すファーメンテーション・コレクティブ(発酵集団)。代表は、前職WAKAZEにて東京・パリで初代杜氏として蔵を創立、4年半の渡仏と米国カリフォルニアでの酒造経験を経て帰国し独立。2018年創立の三軒茶屋醸造所ではクラフトサケ黎明期を担った。現在は設備を持たないファントムブルワーとして活動、2026年京都で醸造所創立準備中。

800 薩摩芋 ヤオ サツマイモ

鹿児島の香り高い焼酎用の薩摩芋を麹に仕上げ、米と掛け合わせたSAKE。低アルコールで果実のような爽やかさと、食欲そそる芋感が融合した活性にごりスパークリング。


今井 翔也
Linné
代表取締役社長
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LINNÉ代表、醸造家。
元WAKAZE共同創業者、杜氏。1988年生まれ、群馬県渋川市出身。東京大学農学部卒。実家は1841年創業の群馬・聖酒造。長兄が8代目蔵元、次兄が愛知・丸石醸造で蔵人、母も祖母も酒蔵出身の酒造一家。オイシックス(現オイシックス・ラ・大地)に新卒入社、EC事業・店舗事業・経営企画に従事。2015年より新政酒造・桝田酒造店・阿部酒造・聖酒造での酒蔵修行と並行して、2016年WAKAZE共同創業。2018年東京・三軒茶屋醸造所、2019年パリ・KURA GRAND PARISをそれぞれ初代杜氏として創立。2023年宝ホールディングスとの資本業務提携による技術開発で、京都とアメリカ・カリフォルニアでの酒造経験を経て4年半の渡仏から帰国。SAKEの未知の可能性を拡張し未来と世界に紡ぐため、2024年独立しLINNÉ創業。2026年以降、京都に醸造所創立準備中。

第3位:花巴(美吉野醸造)

奈良県吉野町:“酸を解放する酒造り”で、奈良吉野の情景を味にする日本酒蔵

酒造からひとこと
自然の摂理を理解したい。地域の農林業に習い、共に歩む酒造りを目指すなか、天然酵母で醸す「酸を開放する酒造り」にたどり着きました。それは酸っぱいのではなく、余韻と複雑な味わいが酸味と美しく調和した日本酒です。製法が纏う酸の質感を大切に醸すことで、抑えきれず溢れ出す奈良吉野の情景を愉しめます。

花巴 水酛

チーズを思わせる発酵のニュアンス。室町時代の製法で醸す、花巴の代表的なお酒で日本酒の新たな可能性を感じさせる一本です。


橋本 晃明
美吉野醸造
代表 杜氏
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奈良吉野で生まれ育ち、酒造りを学ぶため東京農業大学醸造学科に入学。その後、他蔵での修行を経て、美吉野醸造へ。蔵人として山廃酒母を担当し、日本酒の伝統的な技術を深く探求してきました。
2008年に杜氏となり、現在の「花巴」の世界観を築き上げるとともに、2010年には吉野の林業関係者と共に木桶仕込みへと挑戦の幅を広げます。やがて、すべての酒を天然酵母100%の酵母無添加で醸すようになり、酒造りの視点を一次産業から捉え直すようになりました。
現在、すべての酒を地域の契約栽培米で仕込み、自然の多様性を最大限に引き出す酒造りに取り組んでいます。2019年には、集大成となる日本酒『自然淘汰』を発表。地域の農林産物を活かし、自然の摂理と向き合う醸造家として、新たな日本酒の可能性を追求しています。

Me(KANDA TOSHIMAYA)

東京都東村山市:明治神宮や神田明神に奉納、東京唯一のみりん製造所

酒造からひとこと
江戸を繋ぎ、未来を醸す。慶長元(1596)年、神田創業の酒舗の流れを汲む当社は、現在では東村山市にて日本酒・みりんの製造を行っております。熟練した職人が手作業で丁寧に醸したお酒は、明治神宮や神田明神の御神酒としてもご利用いただいております。また、みりんの製造所としては東京唯一です。

柳蔭(やなぎかげ)

焼酎とみりんをブレンドした「日本最古のカクテル」。柳の陰で涼みながら飲まれた庶民の憧れのお酒で、「お洒落なバーでマティーニを飲む」の江戸時代版とも言える一杯。


木村 倫太郎
神田豊島屋
取締役社長
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1987年1月生まれ。(有)神田豊島屋取締役社長、豊島屋酒造(株)取締役。青山学院大学大学院卒業後、建材メーカーに就職し、営業と経営企画を経験。2015年、 母である前社長が難病を発症したことをきっかけに(有)神田豊島屋に入社し、銘柄「利他」のリブランディング、自社運営店舗の大規模改装など社内改革を進める。2021年に飲むみりん「Me(ミー)」のブランドを立ち上げ、飲み物としてのみりんを広めている。また、Kanpai CHIYODA Ticket実行委員長を務めるなど、神田地域の創生活動にも積極的。2012年ABS経営学修士(MBA)取得。

若潮酒造

鹿児島県志布志町:殿堂入りした”香り系”、芋焼酎の新たな形を追求する焼酎蔵

酒造からひとこと
鹿児島・志布志の焼酎蔵。芋焼酎の技術を継承しつつ、香りに特化した「GLOW」や、日々の感情に寄り添う「一日シリーズ」など、新しい焼酎の形を追求している。クラフトジンやスピリッツの開発、異業種とのコラボも積極的に展開。焼酎の可能性を広げる挑戦を続けている。

424GIN ジュニパーベリーオンリー

世界唯一の木樽蒸留クラフトジン。芋焼酎由来の甘やかな余韻とジュニパーベリーの豊かな香りが調和する、新感覚のスピリッツ。


上村 曜介
若潮酒造
取締役
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鹿児島県大崎町出身。筑波大学大学院で生物資源科学を学び、味の素株式会社にて発酵技術の研究に6年間従事。30歳を目前に、家業である若潮酒造へUターンし、本格焼酎の製造・販売・広報に携わる。現在は取締役として、香り系焼酎「GLOW」や「一日」シリーズの開発・プロデュースを手がけ、焼酎の新たな楽しみ方を提案。地域や異業種とのコラボレーションを通じて、若い世代や海外市場へも焼酎の魅力を発信している。広報・商品企画・研究開発を中心に、伝統を継承しながらも新たな焼酎文化の創造に取り組んでいる。

ヤッホーブルーイング

長野県軽井沢町:日本のビール文化の変革に挑む、ICCおなじみのブルワリー

酒造からひとこと
ビールに味を!人生に幸せを!というミッションをもとに、画一的な味わいしかなかった日本のビール市場にバラエティを提供し新たなビール文化を作るべく1997年に長野県軽井沢町で創業したブルワリーです!

有頂天エイリアンズ

「日本のヘイジーIPAのスタンダードへ!」をコンセプトに今年発売された新ブランド。霧のかかったような濁り、フレッシュジュースのようなトロピカルフレーバーと、まろやかな口当たりが特徴。


宮越 裕介
ヤッホーブルーイング
営業部門統括ディレクター
公式HP | オンラインショップ | 公式X | 公式インスタグラム

豪州TAFEタスマニアマーケティング学科卒業後、医療機器ベンチャーを経て、2014年ヤッホーへ転職。まず所属した地場営業チームでは「地元軽井沢を日本一のクラフトビールの町へ!」をビジョンに、営業活動以外にも、ブランド開発、住民向けビールセミナーやイベント、寄付金活動、地場産ホップ栽培などなんでもやりました。現在は、営業部門全体の統括責任者兼東京営業チームの責任者として、コンビニや大手スーパーでクラフトビールが当たり前に買える状態を目指し活動しています。さらに世界進出も視野に入社当時から輸出事業をほぼ1人で担い、これまで世界10か国以上の国へ参入をしてきました。また、個人活動としては、ビールのことをもっと理解したい、また世界の色んな人とつながりたい、という思いから“ビアジャッジ(日本地ビール協会認定)”の資格を取得して国内外のビール品評会で審査員を務める。趣味は芝生育成、好物はあんかけ焼きそば。

表彰式

(終)

編集チーム:小林 雅/籾山 実穂/原口 史帆/浅郷 浩子/森田 竜馬/戸田 秀成/小林 弘美/古川 琢郎

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