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ICC KYOTO 2025のセッション「大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?(シーズン14)」、全5回の①は、モデレーター村上 臣さんによる過去のシリーズのおさらいからスタート。一人の人生に影響を与えた前回のテーマ「間」に続く、今回のテーマは「合」。読み応えたっぷりの議論のスタートです。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2026は、2026年3月2日〜 3月5日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。
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【登壇者情報】
2025年9月1〜4日開催
ICC KYOTO 2025
Session 2E
大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?(シーズン14)
Supported by EVeM
(スピーカー)
石川 善樹
公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事
井上 浄
リバネス
代表取締役社長CCO
中村 直史
五島列島なかむらただし社
代表 / クリエーティブディレクター
林 要
GROOVE X
代表取締役社長
(モデレーター)
村上 臣
スマートニュース
VP of JP Product
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▶『大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?(シーズン14)』の配信済み記事一覧
セッション開始からはや7年

村上 臣さん(以下、村上) 今回、シーズン14ということで、有数のロングランセッションです。
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村上 臣
スマートニュース
VP of JP Product
青山学院大学理工学部物理学科卒業。大学在学中に仲間とともに有限会社「電脳隊」を設立。2000年8月、株式会社ピー・アイ・エムとヤフー株式会社の合併に伴いヤフー株式会社入社。2011年に一度退職した後、再び2012年4月からヤフーの執行役員兼CMOとして、モバイル事業の企画戦略を担当。2017年11月にビジネス特化型ネットワークのLinkedIn(リンクトイン)日本代表に就任。2022年4月グーグル合同会社入社。日本における検索の開発責任者として日本独自機能の開発やGenAI活用などに貢献。2024年11月スマートニュース株式会社にVP of JP Productとして入社(現任)。株式会社ポピンズ 及び株式会社ランサーズの社外取締役ほか複数のスタートアップの戦略・技術顧問も務める。主な著書に『転職2.0』『稼ぎ方2.0』(SBクリエイティブ)・『Notionで実現する新クリエイティブ仕事術』(インプレス)がある。
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人間を理解するとは何かシーズン14村上さん_page-0001.jpg
『ライオンキング』も真っ青な!
劇団四季を目指してやっていきたいと思う、このセッションでございます。
いやあ、このセッション、7年間やっているわけですよ 。
井上 浄さん(以下、井上) 7年ですね!
村上 7年ですよ。
井上 7年!
村上 全然、人間の理解は進まないけれど、7年やっていると。
(一同笑)
まあ、ギリシャ時代から1000年以上、人はこの話をずっとしています。
7年は誤差ですので、引き続きやっていきたいと思います。
このセッションが今回初めての方は、どのくらいいらっしゃいますか?(挙手を促す)
ありがとうございます。
今回は結構多いですね、いつもは大体半々くらいなのですが。
初めての方、ようこそいらっしゃいました。
今日も明日も全く役に立たないセッションに、ようこそいらっしゃいました。
(一同笑)
ただし、長い人生ですから、このセッションが役に立つ時が来るかもしれないということで、毎回恒例ですが、新たに参加された方のために、3分間でこれまでの内容をご紹介します。
幅広い分野から人間の理解を深めてきた過去シーズン
村上 ここからは2倍速くらいになりますので、よく聞いていただきたいです。
このセッションでは、いろいろなことを話しています。
いつも登壇者の半分くらいがPhDホルダーですので、大変インテリ度が高いセッションの一つでございます。
データがよく出てきます、特に浄さんから。
まずシーズン1からシーズン4で、何が書いているのかよく分からないかもしれませんが、一言で言うと「青春はある」ということがデータで証明されました(シーズン1より)。

(会場笑)
あと、スピリチュアルっぽいかもしれませんが、Well-being文脈の話も結構出てきます。
よく分からないデータが出てくるのも特徴です。
「イーロン・マスクはどう考えるか?」というのは、彼は火星に行くためのマネタイズのためにテスラでお金を稼いでSpaceXを立ち上げたので、目標がぶれていない、ゴール設定が大事だ、とか(シーズン3より)。
「マインドフルネス」という概念の前には、サンスクリット語の「स्मृति(サティ)」という概念があったとか(シーズン2より)。
本当に、どうでもいい知識がどんどん増えていきます。
今回、林さんは4回目の登壇ですが、毎回、レギュラーメンバーに加えて、“刺客”と呼ばれるゲスト登壇者を招いてわちゃわちゃするというのが様式美となっております。
シーズン5からシーズン7あたりでは、腸内細菌原理主義者の、メタジェンの福田(真嗣)さんが参加していました。

彼曰く、人なんて結局は腸内細菌の乗り物であると(シーズン5より)。
参勤交代からの「移動という本能」についても話しましたし(シーズン6より)、おじさんは酒を飲むと話が長いということが科学的にデータで証明されました(シーズン7より)。
というのが、ハイライトとなっております。
データは大事ですからね、常識を疑いましょう。
シーズン8からシーズン10では、コミュニケーションの話が結構多くなってきました。

コネクター、ベテラン、若手のハブ(三角形)ができることがイノベーションであると(シーズン8より)。
このあたり( シーズン9)からICCスタンダードのコピーライティングもされた中村 直史さんが参加され、定性的な話も出てきました。
人は長い時間を一緒に過ごすだけでWell-being度が高まるということも話しました(シーズン10より)。

我々は若作りをしていますが、ロシア南部のある町では、年をとっているほうが喜ばしいことなので、「お若いですね」と言うとキレられるという(シーズン11より)。
「年をとって見えますね」というのが最高の褒め言葉ということなので、価値観の違いを感じました。
あと、「Very Happy People」というタイトルの論文があったりして、このあたりから、幸せとは何かという話に入っていきました(シーズン12より)。
前回シーズン13は、「間」というテーマだったのですが、浄さんから「間抜けになるな」というお話を頂いたり、墓参りは過去と未来の自分をつなぐ間であるという話をしたり。
縄文時代、人が仲良くなるには物理的な距離を近づけ、一緒に酒を飲み、共に時間を過ごしていたと。
そして究極的には、墓地がキーということでした。
青森でしたっけ?
石川 善樹さん(以下、石川) スライドの左下にあるのは、青森にある、縄文時代の遺跡(三内丸山遺跡)ですね。
村上 生活しているエリアの真ん中に祭りの空間があり、そこには墓地があり、先祖と今をつないでいるということです。
前回シーズン13のテーマは「間」
村上 前回のテーマは、「間」と書いて、「ま、あいだ、あわひ」とはなにか?というテーマで、主に人と人の間について話して、人間についての理解を深めようとしました。

▶シーズン13:1. 「人間」という文字にある「間」をテーマに真剣議論!
何とこれには後日談がありまして。
このセッションを聞いていた方にお子さんが誕生したようですが、「あわい(間)」と命名されたようです。

お嬢さんの名前が、このセッションのテーマにちなんで付けられたと。
何と、人の人生に影響を与えてしまいました。
ご誕生おめでとうございます。
(会場拍手)
中村 直史さん(以下、中村) 地域みらい留学の尾田(洋平)さん、今日いらっしゃっていますか?

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中村 直史
五島列島なかむらただし社
代表 / クリエーティブディレクター
五島列島福江島出身。筑波大学卒業。カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校修士課程修了。2000年電通入社。以来コピーライターとして多くの広告コミュニケーションに携わってきました。2019年「五島列島なかむらただし社」設立。各地の企業や自治体の方たちと対話を続け「価値を再発見し、関わるみんなの言動一致をつくる」ことを目指しています。これまでの仕事に、RIZAP「結果にコミットする」シリーズ/エビオス錠「弱るもんか!」キャンペーン/YAMAP「地球とつながるよろこび/BORDERLESS JAPAN「SWITCH TO HOPE」/LORANS 「みんなみんなみんな咲け」/五島つばき蒸溜所「西の果て、祈りの島より。GOTOGIN」/ ICCスタンダード/Ocean Network Express「AS ONE, WE CAN.」など。筑波大学非常勤講師。長崎潜伏キリシタン巡礼ガイド。
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いらっしゃらないようですね。
尾田さんのところに誕生した娘さんが間さんなのですが、尾田さんとは先日、一緒に男鹿に旅行に行ったのです。
突然「ありがとうございます」と言われたので、「何がありがとうございますですか?」と聞いたところ、「実は、あの何の役にも立たないと言われているセッションが役に立ちました」と。
(一同笑)
村上 吉報ですね(笑)。
中村 聞くと、この間のセッションにすごく感動して、娘が生まれたので名前を「あわい(間)」にしましたと言われて…マジですか?と。
村上 それはすごいですね。
石川 まず、間と書いて「あわい」とは読めないのでは(笑)。
村上 いや、他のキラキラネームに比べたら読めますよ。
石川 深い意味合いもありますしね。

村上 ということで、影響を与えてしまったので、このセッションもシーズン24くらいになったらぜひ、あわいさんに登壇いただきたいなと。
中村 いいですね。
井上 引き継いでいただこう。
村上 小学生になって、名前の由来を聞かれたら、このセッションだよと。
中村 ちなみに尾田さんは高校生を対象に、島に留学するサポートをするなど、地域と都会をつなぐ仕事をしています。

ですので、その思想にも通じるところがあって名付けたのではと思います。
今回のテーマは「合(あい、ごう)とは何か」
村上 というわけで、今セッションもひょっとしたら、誰かの人生に影響を与えることになるかもしれません。
今回のテーマはこちら、「合(あい、ごう)」です。

最近、個人的に1文字のテーマにハマっています。
ちなみに、このセッションでは僕がDJのような役割で、僕がテーマを決めます。
セッションの2週間ほど前に、テーマを登壇者の皆さんにメールし、前日の夜までに資料をそれぞれ用意してもらいます。
それらの資料を僕はミックスしながらここで出すわけですが、順番やストーリーは、セッション30分前に控室で初めて発表するというスタイルなので、皆さんドキドキなのです。
どういう文脈で話すのか考えながら、ライブ感も楽しんでいただきたいと思います。
今回、テーマ設定ですごく迷いました。
さすがに14シーズンも続けていると、重複しないか、前に話したことなかったか、などが出てくるのです。

前回のテーマが「間」だったので、今回、最初は「密」にしようかと思いました。
京都なので真言密教もありますし、東洋の密教思想は、身体や言葉、心に大日如来の化身である「密」が宿るという考え方で、密とは、言葉にできない奥義のことです。
ハイコンテクストである日本文化では間に隠れているものや文脈があるので、密という言葉はコロナ禍以来あまり聞いていないですし、面白いかなと思ったのですが、いろいろ調べているうち、近い思想として西洋の神秘主義があると発見しました。
ラテン語で「ウニオ・ミスティカ」と言って、「神秘的合一」と訳されます。
西洋の場合は絶対者、the Godがいてそれに従うという考え方である一方、我々は八百万の神がいてそれぞれに神仏が宿るという考え方をしています。
西洋では、絶対視していたものと自己が一体化するなんて考えられないため、絶対者と自己が合一の体験をするというのはものすごいことであるという思想です。
自己を破る究極の体験として、このウニオ・ミスティカは一時期、流行りました。
世の中では、良い悪いの話やエコーチェンバーの問題、参院選以降、外国人を入れる、入れないなどのゼロイチ論が叫ばれています。
個人的には、非常に危ない状況だと思っています。
ヘーゲル(1770~1831)の弁証法では、テーゼ「正」とアンチテーゼ「反」があり、そこから生まれる、つまりアウフヘーベン(止揚)されたものがジンテーゼなのですが、これを日本語にすると「合」となります。
ですので、今我々に必要なのはアウフヘーベンなのではないかと。
井上 この内容が突然、メールで送られてくるのです(笑)。
村上 (笑)
井上 これよりももう少し詳しい、思いの乗ったメールが飛んでくるわけです。
村上 今回はちょっと考えすぎたのです。
ただ、そのままの熱量をぶつけて今回のセッションテーマとなりました。
井上 メールを開けた瞬間、いけないメールを開けてしまったのではないかと思って、1回閉じましたね。
(会場笑)
村上 (笑)これを解きほぐすには、やはり善樹さんの力が必要だということで、まず、善樹さんのお話からまいりましょう。
よろしくお願いします!

(続)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/戸田 秀成


