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「コドマモ」の技術を全世代へ。いじめ、盗撮、投資詐欺など、“SNS上の悪意”から人々を守る「Adora」(ICC FUKUOKA 2026)

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ICC FUKUOKA 2026 スタートアップ・カタパルトに登壇いただき3位に入賞した、Adora 冨田 直人さんのプレゼンテーション動画【「コドマモ」の技術を全世代へ。いじめ、盗撮、投資詐欺など、“SNS上の悪意”から人々を守る「Adora」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2026は、2026年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。


【登壇者情報】
2026年3月2〜5日開催
ICC FUKUOKA 2026
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Sponsored by EVeM


冨田 直人
Adora
代表取締役社長
公式HP | 公式X

Adora株式会社 代表取締役社長。東京工業大学 大学院在学中。藤田医科大学客員教員。インド・ニューデリーのカフェの店長として勤務していた際のカフェのお客さん(現CTO)と同社を起業。

▶気候変動に打ち勝つ「次世代品種」で、グローバルで日本品質のフルーツ生産を可能にする「CULTA」がスタートアップ・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2026)


愛知県警とアプリの共同開発をきっかけに創業

冨田 直人さん 皆さん、こんにちは。

Adora株式会社の代表、冨田と申します。

よろしくお願いいたします。

私たちは、愛知県警察とのアプリの共同開発をきっかけに創業した、ちょっと変わったスタートアップです。

子どもたちの心と未来を守るため産・官・学が連携して自撮り画像被害防止アプリコドマモを開発!(愛知県)

AIと暗号通信に関する独自技術を活用して、人々を犯罪から守るサイバーセキュリティのスタートアップです。

今一つ、ピンとこないですね(笑)。

「スマホを持たせた後の心配」を減らす見守りアプリ

具体的には、「コドマモ」というサービスを提供しています。

親子のスマホにインストールして使うサービスですが、子どもの位置情報が分かったり、子どものスマホの使いすぎを防いだり、勝手に課金しないようにブロックしたりするものです。

結構人気が出ており、日本、韓国、台湾で、2年半で20万人以上にご利用いただいています。

売上も伸びていて、半年前は4,000万円だったものが、今年(2026年)2月には1.8億円のARR、7月には控えめに見積もっても5億円になると予測しています。

子どものLINEを24時間見守り、危険なやりとりにアラート

「よくありそうな親子向けアプリなのに、なぜ伸びているのだろう?」と思った方もいるのではないでしょうか。

すごく小さい頃から子どもたちはスマホを使っているわけですが、実は非常に多くの保護者の方々が子どものスマホ利用に不安を覚えています。 

特に一番大きな悩み事は、LINEのトラブルです。

いじめや誹謗中傷、犯罪に巻き込まれてしまうのではないかと心配される親御さんが多いのですが、従来の見守りサービスでは、それはケアできていませんでした。

結果的に、子どもたちのいじめ、SNSでの犯罪被害、自殺の件数はどんどん増えています。

そこで、「コドマモ」です。

コドマモは、AIが子どものLINEを24時間見守り、何か危険なやり取りがあれば、親御さんにアラートを出すという機能もあります。

これによって、子どもに何かあった時に親御さんが介入し、犯罪から守ることができるのです。

大手4キャリアと既に提携、親子プランの基本機能に

これが我々の優位性につながっていて、技術的にも結構面白いのです。

基本的に、チャットアプリは暗号化されています。

AさんとBさんのチャットであれば、AさんとBさんの端末でしか暗号が解かれず、内容が見えない状態になっています。

プライバシー面ではとても良いのですが、安全面では微妙です。

なぜなら、犯罪になるようなやり取りがあっても、誰も外から見ることができないからです。

我々はユーザーから許可を頂き、合法的にこの暗号を解除して中身が安全かどうかを分析するという、世界で我々しか持っていない技術を持っています。

チャットアプリにおける暗号通信のリスク検知が、特許申請済みの、我々の強みです。

これまでブラックボックスだった子どものチャットも見守ることができて、親御さんのナンバーワンだった悩みも解決しているので、これが我々のサービスが選ばれる理由になっています。

実は大企業では、技術的な難易度だけではなく、構造的ないろいろな事情があってやりにくいらしいです。

結果的に、大手4キャリアと既に提携しており、全国ほとんどの携帯ショップで我々のサービスは提供、販売されています。

auについては、親子向けプランにデフォルトでバンドルされているので、そのプランを使っている全ての親子が我々のサービスのユーザーになっています。

コドマモ | サービス・機能(au)

こんなこと、スタートアップではなかなかないことですよね。

3自治体が学習用タブレット端末に採用

この市場は毎年どんどん伸びていて、アメリカには1.2兆円規模になっているような位置情報の見守りサービスのアプリスタートアップもあります。

ですので、我々もこの事業で1兆円を超えるのは間違いないだろうと調子に乗っていたら、学校でも使いたいという声が自治体から上がってきました。

今、ほとんどの小中学校でタブレット端末が普及していますが、いじめや盗撮などがたくさん起きていて、逮捕事例も起きています。

不登校も増えているので、タブレット端末で(不登校の予兆を検知するなど、)何とか解決できないかという問い合わせでした。

そこで我々は半年前に、「コドマモ For School」という自治体向けサービスを開始しました。

我々の持っている暗号通信技術を、タブレット端末に応用しました。

写真撮影、チャット、ウェブサイトなどに関わる普段のやり取りを見守り、いじめや不登校などを解決するサービスで、リリースしてすぐ、愛知県など3つの自治体に導入いただきました。

「肌露出多い」不適切写真、アプリで検知へ…小中校タブレットに導入 愛知・日進(読売新聞)

売上は既に1億円で、大きな都市とも商談を進めています。

中高年をターゲットとする詐欺が横行

自治体から好評の声を頂き、自治体からも通信キャリアからも信頼され始めて、良い感じだと思っていたのですが、さらに、子どもだけではなく大人も犯罪から守れないかという相談を、警察や通信キャリアから頂きました。

確かに、と思いました。

というのも、今、中高年をターゲットにした詐欺が非常に増えているのです。

詐欺というと、電話による特殊詐欺をイメージするかもしれませんが、SNS型投資・ロマンス詐欺というSNSでの詐欺が非常に増えているのです。

SNS型ロマンス詐欺 | 最新の詐欺(警視庁)

被害は、なんと1日9億円です。

毎日、日本国内で9億円の富が被害に遭っていて、これは特殊詐欺よりもずっと多いです。

半端な額ではないですよね。

先週、高市 早苗総理も、深刻な事態ですとツイートしていました(投稿全文はこちら)。

生成AIの台頭によって、詐欺がすごくやりやすくなっているのです。

▶︎あなたのスマートフォンが犯罪のインフラに(2025年更新版) ~生成AIにより巧妙化する偽SMS~(日本犯罪サイバー対策センター)

国外のハッカーや反社会的勢力から、日本の民間人が狙われていて、国家安全保障のような問題になっていると思います。

既存サービスに後付け可能な詐欺防止ツール「Adora SDK」

では、どうすれば守れるのか。

このSNS型投資・ロマンス詐欺は、接触はいろいろなSNS上で行われていますが、最終的にはLINE上でトラブルが起きています。

Adora-material-for-icc-web_page-0023.jpg

つまり、LINEでそれを検知できればいいのではないかという話になります。

思い出してください、弊社の強みは、世界でも我々しか持っていない暗号通信を解除してリスクを検知する技術です。

我々にしか、世界中で起きているSNS型投資・ロマンス詐欺を防げないのです。

そして、我々は、この「Adora SDK」というサービスを近々ローンチする予定です。

Adora-material-for-icc-web_page-0025.jpg

これは法人向けです。

特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺を防ぐために、我々の技術を通信企業に提供します。

簡単にプラグインでインストールし、既存サービスに新しいメニューとして追加できます。

それにより、高齢者など、たくさんのいろいろな方に使っていただくことができます。

我々が企業からIDごとのお金を頂くという座組で、国内の大手キャリア、そして海外の通信企業とも導入に向けて商談を進めています。

日本には、子ども700万人に対して、60歳以上は4,000万人いるので、非常に大きいですよね。

正社員5人のグローバルチームでの挑戦

子どもの市場にどんどん広げていますが、ターゲットを広げるため、シニア市場にも出ていっています。

さらに、国内だけでも、5年以内に10%の高齢者、児童を獲得できれば、国内ARRで330億円になることが見込まれています。

今年は10億円ですが、5年以内にこの数字を狙っていきたいと考えています。

この技術は法人への詐欺や、認知戦など国防上の問題、社内のうつ病やハラスメントなど、いろいろなものに、しかもグローバル展開することができます。

いろいろ話しましたが、チームは、正社員5名だけです。

最初からグローバルです。

なかなかない挑戦だと思うので、皆さんに是非応援していただき、みんなで日本を守れればと思います。

よろしくお願いします。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成

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