みなさん、AIを活用していますか? 2026年6月24日、ICCパートナーズオフィスにて、すがけんさんこと菅原健一さん(Moonshot)による「経営者のためのClaude実践ワークショップ」が開催されました。通常参加すると10万円するというこのワークショップを、今回すがけんさんはICC運営スタッフのために無料開催いただきました。その模様をレポートします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2026は、2026年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
すがけんさんの人気ワークショップを、ICC運営チームが体験
すがけんさんとICCでいうと、最近の例で思い出すのは、このワークショップです。
「価値があるものは高く売る」ーー時給30万円の経営アドバイザー直伝、初開催「厚利少売」ワークショップレポート

参加型のプログラムがぎっしり並ぶICCサミットのDAY3でも人気を誇るこのワークショップ、プロダクトを見直し、新しい値決めをした、という声も少なからず届いています。
すでに開催して大好評を得ているというAIのワークショップを、ぜひICCサミットの運営にも役立ててほしいというすがけんさんのご厚意により、ICC運営チームに向けて体験する機会が設けられました。ICCサミットでも開催予定のため、その内容はほんの少ししかお伝えできませんが、この2時間で私たちに何ができたかをご紹介します。
Claudeにハマって3カ月で売上が約3,000万円増
すがけんさんが、今回お題のClaudeにハマったのは今年の3月17日、前回のサミット以降のことだといいます。それから会社の売り上げが「約3,000万円増えました」とのこと。すがけんさんはキャリアのスタートがエンジニアだったそうですが、ハマってから3カ月で3,000万円とはものすごい効果です。
ハマった当時に偶然、ICC代表の小林さんと香港で会い、Claudeのすごさを伝えたところ、小林さんもあっという間に使い手となりました。プログラムのデジタル化などICCサミットの構築や、メールやSNSコミュニケーションで”ストロングスタイルではない”人格を獲得したことを、実感されている方もいるのではないでしょうか。
そのとき、すがけんさんは「ICCでもこれをやったほうがいい、運営チームはじめ、地方の経営者、ITリテラシーのない人でもAIは使えるので、使ってもらったほうがいい」と伝えたそうです。さらに、「ICC(のワークショップ)に参加すると売り上げが上がったり、イノベーションが起きると実感してもらえるはず」と強く推薦したといいます。

そのときは「アプリでも作ってもらえますか?」と返答していたという小林さんですが、あっという間にさまざまな使い方を始め、生産性が上がることに大興奮。それを見てすがけんさんは「目的意識がある経営者は速い」と実感したそうです。
まずは「1週間に5時間削減するプラン」を立ててもらおう

最初に画面を開き、基本的な使い方の説明を聞いてから、早速触っていきます。ICC運営チームが解決したい現場の課題は山盛りです。現在は若さと情熱と手数で解決している部分も多く、各人にかかる負担を少しでも減らせるならということで、この日の参加者、運営チームの統括メンバーたちは意欲満々です。

すがけんさんによると、まずおすすめなのは、メールやSlack、カレンダーを見て「1週間に5時間削減するプランを作ってもらう」こと。Claudeに肩代わりしてもらえる作業を提案してもらうことで、自分の仕事の重複部分が見えてきたり、「半日かかっていた作業が1時間になるかも」と気づいたりします。
一方で、「そういうわけにはいかないんだよな」と感じたら、その条件をClaudeに付け加えていきます。
集まったメンバーは日常的にAIを使っている人も多く、飲み込みは速いのですが、「これはやれそうだけど、あれはできないだろう」「どうやったらできるか想像できない」というところで、発想を止めてしまいがちです。
すがけんさんは、ChatGPTなどに対して「教えて」と聞く人をレベル1、AIに議事録や資料を「やって」と作らせる人をレベル2、常に隣で考えてもらいながら作業を「任せる」人をレベル3、日々「自律で働かせる」人をレベル4と整理。この日は、レベル2が多かった参加者をレベル3に引き上げることを目標にしました。\




具体的な使い方や、指示の出し方、どんなことができるのか、自分好みのアウトプットを出すためのコツなどは、ぜひワークショップで学んでいただくとして、ここでは会場から出た運営チームの課題と、たった2時間で生まれたものをご紹介しましょう。
約30分で実際に使えるツールが次々誕生!
出展企業とのやりとりを課題として挙げたのは、フード&ドリンクアワード チームです。このやりとりが運営の質を高めますが、毎回さまざまな対応が求められます。そこで準備する食材の分量や段取り、調理、環境の確認などを、あらゆる種類の過去質問を網羅したナレッジハンドブックを、過去4年のスラックの出展企業のやりとりから作り上げました。


誘導チームの森田さんは、誘導チーム統括としての課題を共有しました。ICCサミット登壇者の皆さんはよくご存知かと思いますが、集合時間に遅刻すると、誘導チームは登壇者を探しまくります。そして遅れた人が到着したことを、誘導チーム、登壇前に撮影を行うスタジオ撮影チーム、セッションを担当する会場チームに知らせなければなりません。
セッションの開始前の30分間、その連絡に追われ続けることもあるという誘導チームは、ボタンを押した瞬間に到着を知らせたり、登壇者が揃ったら全員出発を知らせるアプリを作成。小林さんにそれ専用のiPad確保をお願いしていました。

すがけんさんは「そこで空いた時間を、何をしたらもっとICCがよくなるだろうと考えたら、もっとプラスになりますよね」とコメント。課題を解消したあとに何をするかが、今の運営を超えるポイントであると伝えました。
経験差を埋め、チーム全体の価値を高める
総勢40名超、初参加からベテランまでが入り混じる会場チームの石田さんは、チームが掲げるテーマ「セッション価値の最大化」を実現するために、スタッフ歴が異なる人たちがどう実行すればよいかをClaudeに考えてもらったそうです。さらに、役割やスタッフ歴によってアウトプットを作り分けてもらったといいます。

すがけんさんは「これをやって」ではなく、「どう思う?」というようなあいまいな質問に答えるもAIは得意だと説明。「会場のデータを渡して、こういう運営をしているときに、経験が左右するものは何かを聞いてあげてもいいかも」とコメント。こういうアドバイスが直接聞けるのがワークショップの本当にありがたいところです。

カタパルトチームの金子さんは、30分のディスカッションをずっと音声で録音し、「発表するので抽出してプレゼンにまとめて」とオーダー。出来上がったスライドでプレゼンを行いました。

配布物なども多いカタパルトで、登壇者との連絡手段がメールからSlack、DM、Zoomなど多岐に渡ります。さらに、アップデートされた情報やナレッジをどう共有・蓄積するかも課題です。金子さんは、コミュニケーションの一元化を目指すとしました。
Claudeが、前回のICCを超える手助けをしてくれる
こんなに短時間で、さまざまなツールが生まれたこのワークショップ。最後にすがけんさんはこうメッセージして、閉会となりました。
「次回は自分をもう1回超えるみたいなことを常にやり続けて、それを超えるから、そのチームは前回を超えられるし、そのチームが超えられるから前回のICCを超えられる。それをClaudeが手伝ってくれます。
今までより絶対楽になるから、そういう視点でやってみてもらえれば!」
たった2時間で、こうもあっさりと長年の課題が解決してしまうとは。何を隠そう、私も大量の撮影写真から、被写体が目を瞑っているカットを仕分けしてもらうことができました。話し言葉と条件設定など求めることを入れるだけでできてしまい、写真選定作業での省力化・効率化が進みそうです。次は何をやってもらおうかとワクワクしてしまいます。

最後は、小林さんが「ICCはAIをどんどん活用する。それによってリアルイベントの価値を高めていく」と力強くコメント。すがけんさんは「運営用のAI用スポンサーシップでも作ってみれば?」と提案しました。
ICC KYOTO 2026で、このワークショップはSession 11D「経営者のためのClaude活用ワークショップ」(タイトル仮)として開催予定です。ITリテラシーがない、予備知識がないと言っている方にぜひ参加いただきたいワークショップNo.1です。すがけんさんがいう通り、目的意識がある人ほど活用できる余地が無限大になると思います。ぜひ奮ってご参加ください!
(終)
編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成


