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高温障害に打ち勝つ鍵は光合成! 農作物に品種改良級の成長能力をもたらす「MINORICA」(ICC KYOTO 2026)

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ICC KYOTO 2026 スタートアップ・カタパルトに登壇いただき4位に入賞した、MINORICA 平田 裕也さんのプレゼンテーション動画【高温障害に打ち勝つ鍵は光合成! 農作物に品種改良級の成長能力をもたらす「MINORICA」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2027は、2027年3月1日〜3月4日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。

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【登壇者情報】
2026年8月31〜9月3日開催
ICC KYOTO 2026
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Sponsored by EVeM

平田 裕也
MINORICA
代表取締役社長
公式HP

2000年福井県生まれ。東京大学物理工学科首席卒。
東京大学大学院在学中、実家の農地継承をきっかけに、農業生産現場のソリューション開発に従事。全国各地の農地へ訪問し、植物を高付加価値化する光合成促進技術の社会実装を進める。2025年に株式会社MINORICAを立ち上げ、同社代表取締役に就任。2026年現在、沖縄科学技術大学院大学(OIST)を拠点に事業展開中。
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平田 裕也さん 「光合成強化で、100年後の農業を作る」、株式会社MINORICAの平田です。

我々は、「緑のインフラを作る」というミッションを掲げ、現在、沖縄県を拠点に活動しています。

高温障害による農業危機の到来  

私たち人類にとって、食べ物は必要不可欠です。

では、食べ物にとって必要不可欠なものとは何でしょうか。

そう、植物です。

我々が日頃口にするどの食べ物も、元をたどると、植物からできています。

では、植物生産の現場が今どうなっているか、皆さん、ご存知ですか?

実は今、夏の凄まじい暑さによって、作物が生育不良に陥る生産者が年々増加しています。

私自身、地元北陸の米農地を継承した際、コシヒカリが夏の暑さに負けてしまって全く収穫できず、商売にならないという壁にぶち当たりました。

高温障害による農業危機の時代が到来しています。

地球を、もっと植物が育つ星にしよう、その思いで我々は技術開発を進めてきました。

高温下における植物の生育障害メカニズム 

我々の技術の鍵となるのは、光合成です。

皆さんご存知の通り、植物は成長に必要なエネルギーを獲得するため、太陽から来る光エネルギーを使います。

しかし、この光合成は、夏の暑さにとても弱いのです。

葉っぱの中には、太陽からやって来る光エネルギーを蓄えるバケツのような部分があります。

そして、周りが暑いほど、このバケツがどんどん小さくなってしまいます。

すると、植物が使えるエネルギーが不足してしまって、結果的に生育不良に陥ってしまいます。

であれば、このバケツを大きくしてあげればいいのではないでしょうか。

光合成効率を向上させる「PLANT-CALL」の開発 

そこで我々が開発した製品が、こちらの光合成強化剤、「PLANT-CALL」です。

使い方は、非常にシンプルです。

PLANT-CALLを水で薄めて、葉っぱに散布するだけです。

すぐに植物の中に吸収され、光合成効率を劇的に向上させます。

葉っぱの中に十分なエネルギーが蓄積されることで、植物は暑さに負けず成長し、これまで以上の数、これまで以上のサイズ、そしてこれまで以上の品質を実現できます。

実際に現場で使っている様子を見てみましょう。

散布設備はそのままで収穫量が増加

まず、PLANT-CALLを農業用水で薄めます。

そして、そのまま植物に散布します。

この時点で、稲の中にPLANT-CALLが入っています。

ですので、田植えをしても、PLANT-CALLの効果は持続します。

また、ドローンを含め、既存の散布設備全てに対応していますので、追加の設備投資コストは一切かかりません。

こちらが、PLANT-CALLを2回散布した後の水田です。

遠目で見てもわかるほどに、右側の強化稲が伸びてきています。

実際に収穫して比べてみると、強化したほうの稲は収穫量が80%も増えていました。

農家目線でのPLANT-CALLの投資回収効果は、400%にのぼります。

光合成強化がもたらす「品種改良並み」の成果 

さらに、この効果はお米だけにとどまりません。

既に20品目以上の作物で、PLANT-CALLの効果を確認しています。

光合成を行っているあらゆる植物が、我々のターゲットになります。

そして、数だけではなく、一つ一つのサイズも大きくなり、糖度も上がっています。

同じ品種でありながら、光合成強化によって品種改良並みの差分が生まれているのです。

強化した作物をJAに出荷したところ、買取価格が確かに上昇することが確認できました。

光合成強化が生み出す付加価値が、農家の売上増加に貢献しています。

「現場再現率90%」を実現する50年のノウハウ 

そして、これらの成果は、どの農業化学の超大手企業も、まだ出せていません。

なぜ、我々のようなスタートアップが、この業界の最前線に立てているのか。

それは、この分野で50年以上もの歳月をかけて現場で試行錯誤を積み重ねてきた技術者の方に、アドバイザーにジョインいただけたからです。

1年ごとでしか仮説検証を進められない農業界においては、我々はノウハウ面で圧倒的なアドバンテージを有しています。

このレガシーノウハウを活用し、お客様の圃場の特徴に応じて、PLANT-CALLの配合をカスタムしています。

最も結果が出る形で提供することで、農業資材としては異例の、90%以上という圧倒的な現場再現率を実現しています。

生産者のリスクを軽減する“売って終わり”にしない協力体制

実は、インターネットで「農業資材」と検索すると、「これさえ撒けば絶対に良くなります」という魔法のような商品があふれています。

しかし、農業に絶対はありません。

それらの資材を試して効果が得られなかった時、「相性が悪かったね」という一言で片付けられてしまっています。

そして、そんなリスクを負わされるのはいつも生産者です。

しかし、我々のビジネスモデルは違います。

PLANT-CALLの効果が出る条件を事前に解析し、お客様の圃場に応じてカスタムする。

そして、万が一効果が出なければ、その原因を分析し、改善策をともに考える。

製品を売りつけて終わりにせず、生産者とMINORICAの両方に利益が出るWIN-WINの関係作りにこだわっています。

設立2期目で国内100件超の有償導入実績

現在、設立2期目で、全国の100件以上の企業、生産者、自治体に有償で導入いただいております。

我々の技術はあらゆる品目、あらゆる海外市場においても展開が可能です。

既に、8カ国の企業から導入依頼が届いており、1社で数万ヘクタールの農地を保有するメガオーナーからもお声がけいただいています。

世界のトップ生産者を巻き込み、一気にシェア拡大を図っていきます。

来期は、導入面積、年間売上ともに10倍の成長を目指します。

光合成強化で100年後の農業を作る

最後に、100年前の人類が食糧不足に陥った時の話をさせてください。

20世紀の科学者たちは、ハーバーボッシュ法(※)を開発し、アンモニア、つまり窒素肥料を作ることで農業危機を乗り越えました。

▶編集注:ハーバーボッシュ法とは、空気中の窒素からアンモニア(窒素肥料)を効率よく合成する技術。20世紀の食糧危機を救うイノベーションとなった。

現代の食は、まさにアンモニアに支えられており、その市場規模は今や、20兆円にのぼります。

しかし現在、エネルギー資源の高騰や化学肥料による土壌汚染が深刻化しています。

21世紀を生きる私たちの世代は、将来の食糧危機をアンモニアに頼らずに解決しなければなりません。

我々は、光合成強化という日本発のアグリテックで生産者を支え、21世紀の食糧危機を必ず解決します。

「光合成強化で100年後の農業を作る。」

以上、MINORICAでした。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成

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