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ICCサミット FUKUOKA 2019 スタートアップ・ダイジェスト(前半)に登壇いただいた、アイデミー 石川聡彦さんのプレゼンテーション【オンラインAI研修SaaS「Aidemy Business」は、AI時代の課題“創出”人材の育成をサポートする!】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うためのエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2019は2019年9月2日〜5日 京都での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2019 ゴールド・スポンサーの電通様にサポート頂きました。
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【登壇者情報】
2019年2月19日〜21日開催
ICCサミット FUKUOKA 2019
Session 11B
スタートアップ・ダイジェスト – 注目スタートアップを一挙紹介!(前半)
Supported by 電通
(プレゼンター)
石川 聡彦
株式会社アイデミー
代表取締役CEO
公式HP|STARTUP DB|LinkedIn
1992年生まれ。元歌舞伎役者(子役)。東京大学工学部卒。研究・実務でデータ解析に従事した経験を活かし、2017年より、人工知能エンジニアになるために必要な技術を学べるオンライン学習サービス「Aidemy」をリリース。「Aidemy」は正式公開後100日で会員登録ユーザー数1万人以上、100万回以上の演習回数を記録し、日本最大級の先端技術プログラミング学習サービスになる。2018年より、法人研修に特化したAI学習サービス「Aidemy Business」をリリースし、大手企業のIT部門や、IT企業(Web系企業やSIer)などで利用される。さらに、早稲田大学リーディング理工学博士プログラムなどで、AIプログラミング実践授業の講師も担当。著書に『人工知能プログラミングのための数学がわかる本』(KADOKAWA/2018年)。
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▶「ICC FUKUOKA 2019 スタートアップ・ダイジェスト」の配信済み記事一覧
石川 聡彦さん 皆さんこんにちは。
本日は、日本でNo.1のユーザー数を誇る、AIに取り組む組織を支えるサービス「Aidemy Business(アイデミービジネス)」の紹介をさせていただきます。
まず自己紹介です。
私、石川 聡彦(いしかわ あきひこ)と申します。
イニシャルをとると“A.I.”になっているのが、この事業を始めたきっかけです。
ちなみに私は、実は元歌舞伎役者でして、幼少期は今回のICCサミットの会場そばの博多座で子役として活動していました。
本日はそんな元歌舞伎役者の“A.I.”がプレゼンをさせていただきます。
人材不足のAI業界、人材開発の主軸は「社内育成」に
現在、AIの応用エンジニア、そしてプランナーの人材不足が進んでいます。
「集めるべきデータがわからない」
「AI実装スキルが不足している」
「そもそもデータ文化がない」
企業にはこういった課題がありますが、前述のとおり、 AIのエンジニアやAIのプランナーは人材不足であるため、採用は難しいのが現状です。
そのため、AI人材の社内育成に取り組む会社が増加しています。
多くの企業では、いろいろなプロジェクトの開発をAIベンダーさんに発注します。
しかし、ことAI案件になると高額な開発費が必要で、4桁(数千)万円台から、5桁万(数億)円台が基本的な予算になります。
さらにソリューションによるベンダーロックインというAI特有の問題があります。
基本的にAIの学習モデルをつくるとき、AIベンダーさんがそれぞれもっている基本モデルと組み合わせて提供されます。
そのため、何かトラブルが発生した際、別のベンダーに代えにくいという特徴があります。
AI開発は、企業にとって戦略レイヤーでもあると思います。
したがって、通常のIT開発と違い重要な部分は特に自分たちで握る必要があります。
そこで、いろいろな会社の中で、AIの応用エンジニアもしくはプランナーの育成に取り組んでいます。
必要なスキルは、その分野のドメインの専門知識、そして機械学習の基礎知識、 この2つの組合せです。
ドメインの専門知識をもっている社内人材を育成し、ビジネスセンスのあるAIエンジニアやプランナーを養成することが成功の鍵になっています。
重要なのは「AIで解くべき課題を創出する」こと
ビジネスにAIを応用する取り組みは確かに増えてきましたが、まだまだ成功している例は少ないと思っています。
それは「解くべき課題が間違っている」からだと、私たちは仮説を立てています。
ビジネスインパクトの少ない領域、機械学習が苦手な領域、失敗が許されない領域、こういった領域で機械学習の問題をチャレンジしてしまうケースがあります。
すると何が起こるかというと、試作品まではいくけれどもそこから先に進まない、技術投資をしても成果が出ない、といったことが生まれてしまうのです。
そのため、戦略的に企業内でAIの技術を理解し、AIで解くべき企業課題を創出できるような組織体制づくりが、AIの取り組みを成功に導く近道であると考えています。
AI特化型オンライン研修SaaS「Aidemy Business」
そこで、AIに特化した完全オンラインの研修SaaS「Aidemy Business」です。
これが、私たちのプロダクトです。
私たちは現在の30コース以上のAIないしプログラミングの基礎や統計、データサイエンスの基礎などを学べるオンラインの学習教材を提供しています(注:2019年7月現在40コースを超えています)。
1コースあたり、約3時間で学習できる内容になっています。
約5分で終わる教材が1コースにつき20~30セットになっています。
画面左手側に実際のカリキュラム、テキストがあって、中央から右側に問題があります。
ユーザーの方はこの題意にそって、プログラミングのコードを書きながら学ぶことができます。
普通、プログラムのコードを書き始めるには、面倒な環境構築、インストール作業が必要なのですが、そういったものは一切必要ありません。
また、ディープラーニングの技術を視覚的にわかりやすく学べるような動画教材や、実際に技術が身についたかのテストも、サービスのなかで提供しています。
私たちは、このようなAIに特化したオンラインの検証サービスを提供しています。
Aidemyの3つの特徴と演習で学べること
アイデミー には、3つの特徴があります。
ブラウザを開いて10秒で開始できること、事前知識がいらないこと、ビジネス向けAIリテラシーの教材も増強していること、の3点です。
そのためハードルが低く、すぐに始められます。
さらにAidemyは完全オンラインなので、1万人規模での実施も可能になります。
実際に私たちのサービスで演習すると、上記のような知識や技術が自分のものにできます。
機械学習の実装とデータ加工の素養を身につけられ、解くべき課題を選ぶセンスを向上できると考えています。
Aidemyのコミュニティ・エコサイクルによる好循環
現在、日本には人工知能の学習サービスがたくさんあります。
その中でも、私たちは日本でNo.1のユーザー数、成長率を誇っています(注:2019年7月現在3.5万人を超えています。)。
つまり、人工知能学習サービスの中ではNo.1であると考えています。
さらに私たちの場合、Aidemyt内のコミュニティ・エコサイクルが形成されています。
私たちのサービスはBtoC向け、BtoB向けの両方があります。
まずは、個人向けのAidemyの通常版のユーザーになっていただきます。
そして、「そのユーザーさんが企業に働きかけて、今度は企業単位でご契約いただく」「副業でアイデミーのコンテンツをつくっていただく」もしくは「副業でアイデミーの技術サポートエンジニアになっていただく」などの発展例が出てきました。
現在、サービスが口コミで広がっていて、AIのコンテンツとAIのノウハウがAidemyに蓄積される好循環が達成されています。
企業ごとのソリューションにあわせて教材を共同作成
実際のビジネス版では、このような企業様にご契約いただいています。
「今後の組織を変える」「組織をAIやソフトウェアに強くする」などのニーズのもと、サービスを使っていただいているケースが多いようです。
また最近は、契約企業と共同でコンテンツの開発もしております。
こちらは、実際にマイクロソフトさんと一緒につくった教材です。
会社ごとのソリューションに対応した教材も、企業様と私たちで共同制作させていただいております。
これにより、社内の技術浸透をアイデミー上で包括的に実施できる形になっています。
AIプロジェクトのワンストップ支援サービスへ!
現在、色々な特徴をもったAIの会社さんがいらっしゃいます。
私たちは、AIによる「企業課題の解決」ではなく、AIで解くべき「企業課題の創出」に特化したサービスを、オンライン・オフラインを組み合わせて提供しています。
今、ご紹介させていただいたメンバー向けオンライン研修サービスを基軸にし、さまざまなサービスを提供することで、企業様のAIプロジェクトに必要なものを、ワンストップで支援するサービスに進化させています。
以上です。ご清聴ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/花本 夏貴/尾形 佳靖/戸田 秀成/小林 弘美
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