【NEW】ICC サミット FUKUOKA 2025 開催情報詳しくはこちら

ライフイズテック、中高生向けITキャンプの誕生-契機となったスタンフォード視察【BBT-LIT #3】

ビジネス・ブレイクスルー大学大学院の「アントレプレナーコース」が2016年4月に開講しました。ICCパートナーズ小林雅が担当した「スタートアップ企業のビジネスプラン研究」全12回の映像講義について、許諾を頂きまして書き起し及び編集を行った内容を掲載致します。今回の講義は、ライフイズテック株式会社 代表取締役CEO 水野 雄介氏にゲストスピーカーとしてお話し頂きました。60分の講義を6回に分けてお届けします。

(その3)は、ライフイズテックが現在手がける中高生向けIT教育のきっかけとなったシリコンバレー(スタンフォード大学)視察のエピソードとカヤック柳澤さんとの出会いをお話頂きました。柳澤さんの熱い支援にもご注目ください。是非ご覧ください。

登壇者情報
ビジネス・ブレイクスルー大学大学院「アントレプレナーコース」
スタートアップ企業のビジネスプラン研究
「ライフイズテック」
 
(講師)
小林 雅
ICCパートナーズ株式会社 代表取締役
ビジネス・ブレークスルー大学大学院 教授
 
(ゲストスピーカー)
水野 雄介
ライフイズテック株式会社 代表取締役CEO
 
(アシスタント)
小泉 陽以

その1はこちらをご覧ください:「IT界のディズニーランド」中高生向けIT教育を変えるライフイズテック水野氏の挑戦【BBT-LIT #1】
その2はこちらをご覧ください:ライフイズテックの創業秘話-幻に終わった職業体験グランプリ【BBT-LIT #2】


水野 僕らも、タイムマシン経営と言う程ではないかもしれませんが、まずは外国から良いものを持って来ようと考えました。

「IT教育 シリコンバレー」でGoogle検索すると、スタンフォード大学のキャンプが出てきて、その際に、たまたまFacebookで「うちの息子がキャンプに行っているが、日本からも参加しないか?」と投稿されている方がいました。

その方に、「このキャンプの企画を日本に持って来たいのですが、どうしたら良いでしょうか?」とメッセージをすると、「来週日本に行くから会いましょう」というお返事を頂けて、お会いすることができ、話が始まりました。

ITキャンプの誕生

その後に、シリコンバレーのiD Tech Campsを日本に持って来ますという企画書を作りました。スポンサー募集の概要や、300人参加者がいた場合の事業収支のシミュレーションを記載していました。

小林 スポンサーは1社もとれなかったということでしたよね?

水野 とれなかったですね、全然ダメでした(笑)。

小泉 まずはシリコンバレーのキャンプを、そのまま日本に持って来ようとされたということでしょうか?

水野 そうですね、シリコンバレーの相手方と契約をして、カリキュラムをお借りして、運営を僕らがやるというフランチャイズの展開を考えていました。

小泉 契約自体は出来たのでしょうか?

水野 出来なかったですね。

契約がダメになる前に、面白法人カヤックCEOの柳澤さんの講演を狙って行って、講演後に「これが日本に必要だと思うんです」と話しかけたことがありました。

面白法人カヤックのWebサイト

小林 講演を狙って行かれるんですね。

水野 講演の後が狙い目ですね。その時に、15秒でいかに伝えるかが重要です。

15秒の間に、まず企画書を渡して、「会わせて下さい」と伝えます。

その後、帰ってメールを送るのですが、そのメール1本がすごく大事です。メールで想いが伝わるかどうかで、返信をもらえるかが決まるので大事にしていました。

柳澤さんには、「15分だけお時間下さい」ということで会わせて頂いて、「僕らはこういう企画をやりたいと思っているのですが、ホームページを作って欲しい」と伝えました。

カヤック柳澤さんの支援

小泉・小林 すごいですね。

水野 カヤックでは、当時も数千万円の案件しかなかったと思うのですが、柳澤さんは「言い値でいいよ」と言って下さって、30万円でお願いしました。

ホームページの制作をスタートしていたのですが、その後、結局契約がダメになり、企画倒れになってしまったので、柳澤さんにはたくさん謝りました。

でも、その後も柳澤さんはずっと信じて続けて下さいました。

その後は、「やっぱりこのプログラムは必要だから、自分たちでやろう」ということで、自分たちでカリキュラムを作って、人を集めて、大学を集めていきました。

小泉 ゼロからスタートするのは大変なことだと思います。

水野 そうですね。この間、「ROOKIES(ルーキーズ)」という映画をたまたま見て、その中で彼らが言っていたのが、「俺らって幸せだよな、夢と仲間がいて幸せだよな」という言葉なのですが、本質を突いていると感じました。

僕らもお金は全く無かったのですが、やりたい教育があって、3人の友達と起業できて、支援して下さる方もいらっしゃって、少しずつだけれども進んでいるという感覚がありましたね。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/藤田 温乃

続きは 「誰もプログラミングできなかった」素人だからできたライフイズテックのカリキュラム をご覧ください。

【編集部コメント】

続編(その4)では、誰もプログラミングが出来なかった状態から、ライフイズテックがどのようにカリキュラムを作っていったか、飛躍のストーリーをお話し頂きました。是非ご期待ください。感想はぜひNewsPicksでコメントを頂けると大変うれしいです。

更新情報はFacebookページのフォローをお願い致します。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!