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学校に新たな関係人口を増やす「複業先生」で、教師不足と教育の問題を解決する「LX DESIGN」(ICC FUKUOKA 2024)

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ICC FUKUOKA 2024 ソーシャルグッド・カタパルトに登壇いただき4位に入賞した、LX DESIGN 金谷 智さんのプレゼンテーション動画【学校に新たな関係人口を増やす「複業先生」で、教師不足と教育の問題を解決する「LX DESIGN」(ICC FUKUOKA 2024】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット KYOTO 2024は、2024年9月2日〜 9月5日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターはICCパートナーズです。

【速報】元こども兵の社会復帰支援「テラ・ルネッサンス」と、思いやりをつなぐ遺贈寄付「日本承継寄付協会」がソーシャルグッド・カタパルト同率優勝!(ICC FUKUOKA 2024)


【登壇者情報】
2024年2月19〜22日開催
ICC FUKUOKA 2024
Session 11A
ソーシャ≈ルグッド・カタパルト – 社会課題の解決への挑戦 –
Sponsored by ICCパートナーズ

金谷 智
LX DESIGN
代表取締役社長
HP | X(旧Twitter)

東京学芸大学 教育学部を卒業後、公立小学校学級担任などを経て、学校教育向けスタートアップ、(株)LX DESIGNを設立。複業で先生をしたい外部人材と学校をつなぐプラットフォーム『複業先生®︎』を中心に、テクノロジー×コミュニティ×教育領域のサービスを全国展開。都内私立大学での客員教員、地元富山大学での授業等、国、行政、企業、多様なプレイヤーを巻き込んだ学校の新たな関係人口創出エコシステムに注力。


金谷 智さん 学校教育領域から1兆円企業を作り出し社会を変える、株式会社 LX DESIGNの金谷 智です。

学校教育に関わる人が増えれば社会は変わる

世界中の起業家やエンジニア、デザイナーや地域のプレイヤーらが、学校教育にかかわってくだされば、この社会は変わると信じています。

ただ、そういった環境を自前で実装できる学校は、ほとんど存在しませんでした。

学校側は、人材との繋がりがなく時間もなく、そもそもそのような経験がありません。

教育に貢献したい個人にとっても、学校教育に学びや経験を分かち合う仕組みがありません。

そこに、大きな社会課題が存在していると考えています。

私たちは、出前授業のマッチングサービス「複業先生」によって、その大きなギャップを埋めています。

学校も登録者も安心の「複業先生」の仕組み

デモをご覧ください。

複業先生(講師)登録希望者はオンライン上の審査を経て、審査完了後に授業の受発注が可能になります。

これまでの授業の内容や評価レビューが可視化されていることによって、学校側は安心して授業を依頼することができます。

また、登録者と学校側のやり取り、打ち合わせ内容が一元化されています。

1授業当たり数千円から、学校単位あるいは教育委員会ごとに導入いただいています。

登録者にとっても、「複業先生」の養成講座や、教育業界出身のカスタマーサクセスチームの伴走によって、安心してご参加いただくことができています。

これまでありそうでなかった仕組みとして喜ばれており、各ステークホルダーに感動が広がっています。

専門家による授業が教育現場の負荷少なく実現

学校の先生方の声を、お聞きください。

青梅市立第七中学校 田中校長「(動画内音声)学校に求められている教育というのは多岐にわたっていて、専門の教科がありますが、それを超えたような『○○教育』というのはたくさんあるんです。金融教育であるとか、性教育であるとか、安全教育であるとか。

私たち教員だけでなく、(様々な)専門家の方に教えていただくというのが、とても重要なことだと考えています」

継続率・満足度ともに高く、先生方の授業準備負荷は、従来の70%も削減されています。

3,000校以上の学校が導入待ち

これまでに、350校以上の学校に導入いただいており、来期に向けて50自治体、3,000校以上の学校に導入を検討いただいております。

全国の教育委員会にも愛していただいており、2022年には、ベネッセホールディングスより出資いただいて、(彼らの販促ルートを活用しながら)教育長向けの営業連携を開始しています。

テクノロジーとコミュニティの力で学校現場と社会をつなぎ、教員の困りごとを解決し、教育業界を変える(Benesse)

地域のメディアでも、地元企業や大学、金融機関などとのコラボレーションを特集していただき、学校教育改革のど真ん中のスタートアップとして、応援いただいています 

質・量の両面で人手不足の学校現場

直近10年間で、先生方の働き方は社会課題として顕在化し、アフターコロナのデジタルインフラの普及や大学入試の改革、国の規制緩和や部活動の地域移行、免許制度の緩和など、このマーケットのドアが、ようやく開いたと思っています。

全国では、1,800自治体、3万5,000校で100万人の教員が働いており、年間約5億回の授業を、20兆円かけて運営しています。

にもかかわらず、これらの全教育課程で、質・量の両面において、先生方の不足の課題が顕在化しています。

外部人材・非常勤講師マーケットは伸長

足元では、免許が不要な外部講師の授業、すなわち出前授業でのサービスから上り、教科学習や部活動など、免許や認定が必要な非常勤講師のマーケットへ染み出すことができています。

学校の先生になりたい人が減れば減るほど伸びていく、そのような皮肉なマーケット構造となっております。

シリコンバレーでは、同じ領域の先行事例(Swing Education)で、すでに500ミリオンドルを超えています。 

この先の5年で導入校を1万校まで伸ばし、このマーケットを作っていきたいと考えています。

20カ国から1,600名が複業先生に登録

私たちの強みは、「運営のオペレーション」、「循環型のコミュニティ」、そして、「ハイブリッドなチーム」です。

「複業先生」の登録者は、現在20カ国で1,600名を超え、広告なしで、大義や志への共鳴から、コミュニティが拡張しています。

テーマやバックグラウンド、属性も様々です。

僕自身は、代々教員が続く富山県の校長先生一家に生まれ育ちました。

一生教員として働き続けたい、そう思いながら大きくなりました。

チームは学校教育の内外から、大学時代よりお世話になっている校長先生にも集っていただいています。

ワークシェアとDXで学校教育業界の構造を変える

ただ、これらの取り組みだけでは、マーケットの構造は、変わりません。

業務負荷の軽減や人手不足の解消は、あくまでエントリーの課題に過ぎず、その奥にある、本丸の課題に取り組んでいきたいと思っています。

私たちは、自分自身の役割を、「ワークシェア」と「DX」の2軸と定めております。

具体的には、これまで教員が属人的に行ってきた業務、たとえば保護者向けの電話連絡や学級通信の作成、通知表の作成などを自動化しています。

具体的なデモを、ご覧ください。

「複業先生」の授業内容をもとに、生徒たちのアウトプットを自動で収集・生成することによって、これまでの教員の属人的な作業を自動化しています。

保護者、教員間、生徒たち、それぞれにとってアウトプットが可視化されることによって、教員の業務負荷が下がることはもちろん、すべてのステークホルダーに安心してサービスをご利用いただくことができています。

これまで、アナログでブラックボックスであった学校教育というマーケットに、データ・テクノロジードリブンに、変革をもたらします。

5年間小学校教諭として勤務

学校教育は、確かに難しいです。

僕自身は20代に5年間、小学校の教員として働いたあと、6年前に28歳で創業しています。

学校の先生を一生やりたい、そう思いながら育ってきましたが、このままでは学校の先生をやりたい人がいなくなってしまう、でもどうしていいかわからない、そのようなスタートでした。

創業は、小さなIT教室から始めました。

教員志望の大学生向けのゼミ活動は、創業当時はたった3人しか集まりませんでした。

進路相談のアプリ事業で、撤退やピボットも経験しています。

それでも信じてくださった大学時代からの恩師の方々や、起業後に出会った教育委員会の方々、素晴らしい応援団の皆様やメンターの方々に育てていただき、コミュニティの皆様、そして、素晴らしいチームに集っていただいています。

複業先生で学校教育のアップデートにチャレンジ! 

僕たちは、学校教育に新たな関係人口、すなわち、コミュニティをもたらすことによって、これまで誰も解決できていなかった、学校教育のアップデート、子どもたちにとっての新しい機会創出に取り組んでまいります。

本日、プレゼンテーションをお聞きくださっている皆様、まずは、「複業先生」に登録いただき、ともにチャレンジしていただけましたら、嬉しいです。

応援よろしくお願いいたします。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/正能 由佳/中村 瑠李子/戸田 秀成

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