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ICCサミット FUKUOKA 2019 カタパルト・グランプリ に登壇いただいた、サイカ 平尾喜昭さんのプレゼンテーション【マーケッター向け自動SEMツール「XICA magellan」は統合分析を民主化し、6.3兆円の広告市場を最適化する!】の文字起こし記事をぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うためのエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2019は2019年9月2日〜5日 京都での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2019 プラチナ・スポンサーのAGSコンサルティング様にサポート頂きました。
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【登壇者情報】
2019年2月19日〜21日開催
ICCサミット FUKUOKA 2019
Session 6B
CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ) – 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング
(プレゼンター)
平尾 喜昭
株式会社サイカ
代表取締役CEO
公式HP|STARTUP DB|LinkedInページ
2012年慶應義塾大学総合政策学部卒業。 中学時の父親の倒産体験から「世の中にあるどうしようもない悲しみを無くしたい」を人生のテーマと捉え、卒業直前の2012年2月に株式会社サイカを創業。サイカは、「すべてのデータに示唆を届け、すべての人に幸福を届ける」をミッションに、業界ニーズに特化した統計分析プロダクトを開発するSaaSベンチャーである。
主力製品はマーケッター向けの分析アプリケーション「XICA magellan (マゼラン)」。同サービスにてオンライン・オフライン広告の統合評価と、広告予算の最適化を支援する。2016年9月にリリースされたマゼランであるが、2年間で70社以上の導入を達成し、現在、マーケティング・シミュレーション・ツールとしては国内で圧倒的なトップシェアを収めている。
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▶「ICC FUKUOKA 2019 カタパルト・グランプリ」の配信済み記事一覧
平尾 喜昭氏 本日は、皆様がビジネスで用いる広告のROI(投資回収率)を抜本的に改善する、「サイカ マゼラン(XICA magellan)」というサービスについてご案内していきます。
マーケッターを悩ます「メディアの激増」と「統合分析のハードル」
今日、マーケッターは2つの課題感に苛まれています。
それは、「メディアの激増」と「統合分析のハードル」です。
ここで会場の皆様に質問させていただきたいのですが、テレビ、Google、Facebook、Twitter、LINE、この5つのうち、今週3つ以上に触れたという方、どのくらいいらっしゃいますでしょうか。
おそらく今、ほぼ全ての皆様が挙手いただいたのではないかと思います。
それもそのはず、メディアはこの20年で激増しています。
そうした中、マーケッターは「どの広告が成果につながったのか分からない」そして「成果を最大化するための予算配分が分からない」という、非常に大きな課題を抱えています。
専門家を必要とし、高価で時間を要する統合分析「SEM」
そしてこの課題を打破するべく、様々な広告分析の手法が進化してきています。
今では、構造方程式モデリング(SEM)(※)と呼ばれる最も網羅的な分析手法も確立されました。
▶️編集注:SEM(Structural Equation Modeling)とは、構成概念や観測変数の性質を調べるために集めた多くの観測変数を同時に分析するための統計的方法。
しかし、ここでもう1つ大きな課題に直面します。
この分析は非常に大変であるということです。
何が大変かと言うと、そもそもこの分析自体が非常にテクニカルなため、確実に分析の専門家が必要とされます。
さらに、専門家をもってしてもこの分析を実践に足るレベルまで精度を上げようとすると、膨大な分析工程が必要となります。
そのため現状では、このSEMを導入したくても「高くて、遅い」ため活用しきれておりません。
安くても1,000万円、高いところですと一度のレポートで8,000万円です。
しかもそれが、今依頼して3ヶ月後に分析結果が出るといったスピード感となりますので、なかなか活用されるに至っていません。
SEMを“自動”で回す世界初の統合分析ツール「マゼラン」
そこで、我々サイカはこの状況を打破すべく、SEMが自動で回り、マーケッターが自らSEMを扱えるようにする世界初の分析ツール「サイカ マゼラン(XICA magellan)」を開発しました。
詳細はこれからご説明いたしますが、結論から申し上げると、「非常にリーズナブルな値段で、素早く広告分析を行うことができるツール」になっています。
実際にどの程度の早さなのか、以下のデモをご覧ください。
描画と数値化による包括的な統合評価を実現
まず統合評価ですが、「描画」と「数値化」というアプローチをしています。
描画の観点では、最終成果に対しいったいどの要素が直接響いたのか? そして中間のKPIに対して何が響いているのか? といった疑問に対して、直接効果、間接効果を明らかに出来るようになっています。
しかも、ご覧いただけるようにサクサクと素早く作業が出来ます。
効果性の数値化という観点では、例えば、テレビCMである「A」というクリエイティブからオーガニック検索の行動を導き、結果として予約が570件コンバージョンされた、というような、消費者の行動経路に沿った貢献値の数値化が出来ます。
施策ごとにどのくらいのコンバージョンを得ることが出来たか、さらには、競合のテレビCMがどのくらいのダメージだったのか、というようなところも含めて統合評価が出来るようになっています。
プランニングに基づいたシミュレーションを“ワンクリック”で
次に、予算配分です。
こちらはプランニング機能というものですが、設定画面で「予算プランニング」か「成果プランニング」のいずれかを選択いただき、何月にどのくらいの予算で出稿したいか、どの程度の成果を目指したいのか、などのゴールをセットいただきます。
その後、ワンクリックでシミュレーションを実行いただきます。
「成果プランニング」の場合は、その成果を実現するために最低限必要となる予算組みが、「予算プランニング」の場合は、予算を一定とし成果を最大化する予算組みが、いずれもワンクリックで得られるようになっています。
ここで改めて、マゼランの全ての機能を俯瞰したいと思います。
分析の前提となるモデルの作成は、UI上でサクサクと進行できるようになっています。
そのあとの分析に関しても、自動で全体の分析を回し、その後手動で簡単に精度調整も出来るようになっています。
そして統合評価、ナビゲーションという機能が備わっています。
店舗売上に対する広告の影響や、施策間のつながりも評価可能
ここで、ある化粧品メーカー様の面白い事例を紹介します。
オンラインのECのみならず、オフラインの店舗での購買数に対しても全体の関係性、構造を明らかにし、それぞれの要素の数値化を実現しています。
結果として、積年の悩みであったテレビや動画、SNSがどのくらい店舗売り上げに響いているのか、という点の可視化や、施策間のつながり、そして今では競合ブランドによるダメージや自社の値下げのアシストという視点も含めて、全体のPDCAを回せるようになっています。
売上成長を維持しつつ、1億円以上の広告予算削減に貢献した事例も
最後が予算配分の機能です。
こちらも事例として、ある製薬会社様の例をご紹介します。
ある成果を目指した際に、予算を本当はこれだけ削減できるのではないかという観点で、毎月PDCAを回していらっしゃいます。
現在では1ブランドのみの展開となりますが、売上成長を維持したまま、昨年対比で1億円の予算削減に成功されています。
エンタープライズ向けのサブスクモデルで80社以上の導入実績
以上を機能として提供しているマゼランですが、先ほど申し上げた「お得」という観点でいうと、エンタープライズ向けに価格設定されたサブスクリプションモデルで提供しております。
おそらくこの金額は日本のSaaSの中では最も高価格帯かと思いますが、広告費の支出額がかなり大きいため、このマゼランへの投資額を遙かに上回るROIを得ていただくことができます。
こうした点もご評価いただき、クライアント様の数は増加の一途をたどっています。
例えばSMBC様、パナソニック様などにお使いいただいており、今後もクライアント数は増加を見込んでいます。
こうした広告ツールの導入実績では、マゼランは国内No.1となっており、リリースから2年で80社以上に導入いただいております。
また我々の予想を超えて、例えばアカウントを地域ごとに分割したいというような理由で、お客様社内のアップセル(社内拡販)もいただいています。
そんなマゼランですが、テレビCMを年間1億円以上打っている、かつ、総広告費が年間2億円以上の2,186ブランドをファーストターゲットとしております。
着実にクライアント様を増やすことが出来ており、今年は3倍成長を見込んでいます。
その先には、日本よりも広告出稿が多い海外へ展開していきたいと思っております。
オフラインとオンライン両面に渡る統合分析の民主化を目指す
最後になりますが、よく「マーケティング分析」で事例に挙がるのはオンライン広告かなと思います。
しかしご覧いただけます通り、全体の広告出稿からするとオンライン広告はほんの2割ほどしか担っておりません。
約8割を占めるオフライン広告は全く分析できていないのです。
そしてオフライン広告からオンライン広告に至る波及効果を把握することができていません。
そうすると日本だけで6.3兆円もの広告費がノールックで出稿されているということが、マーケティングの現状となります。
我々はこのような状況を打破すべく、マーケティングの統合分析を民主化し、6.3兆円の広告費を最適化いたします。
そして更にその先には300兆円にも及ぶ消費者の購買を見据えています。
広告のROIの改善から、日本の、そして世界の経済のROIの改善に踏み込みたいと思っております。
以上になります。ありがとうございました。
(終)
▶参照リンク:広告効果分析における最大の課題はオフライン・外部データ収集 AI等の活用状況も明らかに【サイカ調査】
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編集チーム:小林 雅/上原 伊織/尾形 佳靖/戸田 秀成/chiholic
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