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ICCサミット FUKUOKA 2020 カタパルト・グランプリに登壇いただいた、しくみデザイン 中村 俊介さんのプレゼンテーション動画【創る、遊ぶ、仲良くなる。ビジュアルプログラミングアプリ「Springin’」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回250名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2020は、2020年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録などは公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2020 プラチナ・スポンサーのAGSコンサルティング様にサポート頂きました。
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【登壇者情報】
2020年2月18〜20日開催
ICCサミット FUKUOKA 2020
Session 6B
CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ)
– 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング
(プレゼンター)
中村 俊介
株式会社しくみデザイン
代表取締役
公式HP | STARTUP DB
名古屋大学建築学科を卒業後、九州芸術工科大学大学院にてメディアアートを制作しながらユニバーサルデザインの研究を続け、博士号(芸術工学)を取得。2005年にしくみデザインを設立し、参加型のサイネージや、SMAP等アーティストのリアルタイム映像演出など、数々の日本初となる革新的な作品を手がける。体の動きで演奏するAR楽器「KAGURA」がIntel Perceptual Computing Challenge(アメリカ)、Sónar+D(スペイン)でグランプリになるなど世界からの評価も高い。また、直感的なビジュアルプログラミングツール「Springin’」の開発や、クリエイティブ教育ラボ(EduCreative Lab)の設立など、次の世代をクリエイティブにするための活動も続けている。
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▶「ICC FUKUOKA 2020 カタパルト・グランプリ」の配信済み記事一覧
中村 俊介さん こんにちは、しくみデザインの中村です。
本日は、世界中で使っていただける日本発のアプリをお持ちしました。
みなさんに知っていただき、みなさんのお子様たちにもファンになっていただきたいと思います。
アプリの名前は、“Springin’(スプリンギン)”です。
▶以下にて、実際のプレゼンテーション動画をご覧いただけます。
Springin’で、世界中の子どもたちをクリエイターに
僕はこれまでの15年間、クリエイターとして1,500以上の作品をつくってきました。
そして気づいたのは、「つくる側が一番楽しい!」ということです。
そこで、世界中の子どもたちがクリエイターになれるツールとして開発したのが、このSpringin’というアプリです。
まずは、こちらの動画でゲームのつくりかたをご覧ください。
このアプリは、文字を使わない視覚的なプログラミング方法を採っているので、クリエイター の住む国の言語に制約されることなく、自由な作品づくりをすることが可能です。
では、Springin’を使って実際につくられた作品をご紹介します。
こちらは、4歳になる私の娘の作品です。
ボールがはまってしまってから、脱出します。
「ゴール!」という女の子の声が、かわいいですね。
(会場笑)
4歳の子どもでも、このような作品をつくることができるのです。
次は、小学校5年生の作品「魚編」です。
音楽も自分でつくったそうです。
鮪以外の魚にタッチすると、「違うよ!僕じゃないよ」という表示が出ます。
そこで、きちんと鮪にタッチすると、「そうだよ!!僕だよ!」という表示が出ました。
この作品も、アイコンの組み合わせだけでつくられており、アプリを使えば簡単な操作で色々な作品をつくれることが分かります。
作品をシェアできる、Springin’マーケット機能
僕は、クリエイターとして作品をつくるのはもちろん楽しいけれども、つくるだけでは意味がないと思っています。
つまり、つくったものを他の人に使ってもらって初めて、価値が生まれると考えています。
そこで、Springin’にマーケット機能を持たせることにしました。
こちらはApple Storeの Springin’版のようなもので、画面上のマーケットには、子どもたちがつくった色々な作品が並んでいます。
こちらが昨日アップされた、最も新しい作品の一つです。
今、僕が購入してみます。100コインを支払いました。
コインはSpringin’内だけで使えるもので本当のお金ではありませんが、作品をつくった人に10コインが入る仕組みになっています。
スタートします。
「体験版」まで、つくられていますね。
このように、作品が次々と生まれています。
ちなみに、2020年2月現在、「音ワーク」というテーマで、音をうまく使ったゲームや絵本などの作品を募集しています。
▶【キャンペーン】音(が主役の)ワーク大募集!!(Springin’ 公式note)
その他にも色々なテーマで作品を募集し、アワードを設けています。
ANA・B.LEAGUEと共同でプログラミング大会も開催
2019年には、ANAさんやB.LEAGUEさんとコラボして、プログラミングコンテスト を開催しました。
▶ANA x B.LEAGUE Innovation Festa
このキャンペーンには約130作品が集まり、優勝した3作品のクリエイターには、札幌で行われたB.LEAGUEオールスターゲームの入場券と、最寄りの空港から新千歳空港までの航空券がプレゼントされました。
クリエイター間で自然発生したコミュニケーション
Springin’は、現在約85,000ダウンロードを達成しており、作品も1万点以上が集まりました。
そして、今、僕たちが予想もしていなかったことが起こっています。
Springin’は、作品をアップできるだけでコミュニケーションは取れないように設計してあり、文字を入力できるものや、SNS的なものがありません。
しかし、クリエイター同士が、作品を使って勝手にコミュニケーションを取り始めたのです。
例えばここに、クリエイターのMarukareさんに「しつもん」や「せんでん」をしているクリエイターがいます。
また、画面上のクリエイターの名前の隣りに、たくさんの絵文字があるのが見えますか?
これらはファンマークと言われています。
このように、クリエイターたちが勝手に「この人のファンです」と公表する新しい文化が生まれているのです。
こうしたフィードバックを受けて、今、色々な機能を改良しているところです。
また、大人たちに混じって、子どものクリエイターたちの数も増えており、新しい経済活動も生まれています。
現在コインはSpringin’でしか使えませんが、外部でも使用できるように考えているところです。
無料アプリSpringin’をダウンロードしてみよう!
みなさんの中には、iPhoneやiPadをお持ちの方がたくさんいらっしゃると思いますので、是非Springin’のアプリをApple Storeからダウンロードして立ち上げてみてください。
こちらは、Apple Storeへのリンクです。
今日の目的は、ユーザーを増やすことです。ぜひお願いします。
Springin’は無料のアプリです。
どのようにマネタイズするのかやビジネスモデルについてなど、他にもご説明したいことはたくさんありますが、今日は時間の関係で省略いたします。
ご興味のある方は、このプレゼンテーションの後で僕のところまでお越しいただけますと幸いです。
今日は「Springin’がいかに面白いか」をお伝えするために、この場に立たせていただきました。
どうもありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/尾形 佳靖/フローゼ 祥子/小林 弘美/戸田 秀成
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