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ICC FUKUOKA 2022 新企画 – D2C&サブスク カタパルトに登壇いただき、見事2位に入賞した、えだまめ 成田 博之さんのプレゼンテーション動画【日本酒アイス専門ブランド「SAKEICE」で世界を目指す「えだまめ」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回300名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2022は、2022年9月5日〜9月8日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2022 ゴールド・スポンサーのプレイドにサポートいただきました。
▶【速報】継続率97%!通院不要の新しい歯列矯正体験を提供する「Oh my teeth」がD2C&サブスク カタパルトの初代王者に輝く!(ICC FUKUOKA 2022)
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【登壇者情報】
2022年2月14〜17日開催
ICC FUKUOKA 2022
Session 12A
新企画 – D2C&サブスク カタパルト
Sponsored by プレイド
成田 博之
株式会社えだまめ
代表取締役
1985年兵庫県生まれ。一橋大学商学部卒業後、広告会社の博報堂に入社し制作・媒体・商品開発などのマーケティングのプロジェクトを担当。2013年からはMUGENUPの執行役員CMOに就任し、スタートアップの経営に参画。2015年に冷凍技術・冷凍ビジネスに特化した日本唯一のコンサルティング会社、株式会社えだまめを創業し代表取締役に就任。冷凍食品を開発したい大企業やスタートアップ、冷凍技術を活用して産業振興を行いたい行政などがクライアント。2019年に、世界初の日本酒たっぷりのアイスクリーム「SAKEICE」を立ち上げて運営中。冷凍技術とマーケティングに詳しい人です。
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成田 博之さん 株式会社えだまめの成田と申します。
私は本日、日本初の「日本酒アイス」専門ブランド「SAKEICE」をご紹介します。
日本初、高アルコール濃度の日本酒アイスクリームを製造販売
この商品は、アイスクリームに日本酒をたっぷり練りこんでおり、アイスの状態でアルコール度数が約4%ある、日本初そしておそらく世界初の商品です。
お酒が苦手な人にはノンアルコールの甘酒アイスも
(審査員の皆様は)お手元の商品を召し上がりながら話を聴いて頂ければと思います。
本日は2種お配りしており、左側にあるのはアルコール度数約3.5%の一番ベーシックの「日本酒アイス」、右側にあるのはお酒の苦手な方のために作ったノンアルコールのアイスで、ちょっと変わった紫甘酒を使った「紫あまざけ」です。
この商品は1カップ100ml入りですが、その中ににおちょこ1.5杯分の日本酒が入っていますので、お酒が苦手な方は耳が赤くなってしまいますし、このアイスを食べた後は車を運転できません。
創業して約2年ですが、ありがたいことに、約40近くの酒蔵とコラボしながら色々な日本酒アイスを提供してきました。
また、海外の味覚賞にもチャレンジし、こちらもありがたいことに1回で星を獲得し、国内外で味に高い評価を頂いています。
▶『SAKEICE』が2020年度国際味覚審査機構(International Taste Institute)にて「優秀味覚賞」を受賞。アイスクリームでは日本で唯一の受賞。(PR TIMES)
アイスにカップ酒を注いで食べたら美味しい、と見かけて…
では、なぜこんな商品を作ったのか、お話しします。
実は当社は、冷凍技術屋で、冷凍技術によって日本の食や食文化を海外に届けたい、という思いで創った会社です。
本日登壇されているhomealなどのスタートアップをはじめ、大企業から行政まで、食事業や冷凍事業のサポートをしてきましたが、自社でも何かD2Cで、世界にチャレンジできる商品を作りたいなと考えていました。
そんな中、Twitterでカップアイスにカップ酒を注いで食べたら美味しい、というツイートを見つけたので、早速コンビニに行ってやってみたら、美味しかったのです。
「かけて混ぜて美味しいなら、最初から練りこんだアイスならもっと美味しいのでは?」と思い、やってみたら非常に美味しかったのです。
そこから、開発をスタートさせました。
規制の壁にチャレンジして商品化に成功
100回以上の試作を続け、これはいけるなと思って事業化しようとした時にぶつかった壁が、「規制の壁」、つまり法律です。
アルコール度数が1%を超えるアイスを作ると、それは酒造行為に当たるため、酒造免許が必要だというのが、国税庁の見解でした。
「なるほど。こういうものがあるから、こんなに美味しいものなのに世の中になかったのだな」と、合点がいきました。
しかしそのままでは酒アイスを世に送り出せないため、そこから約半年間国税庁とやりとりをし、法律を変えていただくことができました。
「一定の条件を満たせば」という前提付きですが、酒アイスを作るのに酒造免許も、売るのに酒販免許も要らないですし、アイスクリームカテゴリーなので賞味期限なし、ロスなしの商品として世の中に送り出せることになったのです。
こうして、私たちの商品が誕生しました。
アルコール入りアイス市場は世界で急拡大中
市場について調べると、面白いことが分かりました。
私は全然知らなかったのですが、アルコール入りアイスは世界では急拡大中の市場で、このような専用の統計データが発表されているほどなのです。
▶Global Alcoholic Ice cream Market 2018-2022(technavio)
ちなみに、アジア・パシフィックで今後一番伸びると言われており、有望だと感じています。
国内アイスクリーム市場は5,000億円規模
アルコールに限らず、日本はアイスのマーケットが大きくて、規模は5,000億円です。
▶アイス好きな人にたまらない「最新売れ筋TOP13」(東洋経済ONLINE)
業務用・家庭用を合わせた冷凍食品市場が約1兆円なので、アイス単体で5,000億円がいかに大きいか、日本人がいかにアイスを食べているかをお分かり頂けると思います。
日本酒の輸出額は過去最高を更新
日本酒は、国内では消費低迷と言われていますが、輸出に目を向けると、昨年(2021年)はコロナ禍にもかかわらず、過去最高の輸出額を記録しており、追い風の吹くマーケットと見ることもできます。
▶日本酒の輸出金額総額が12年連続で最高記録を達成!【2021年度1~9月の数値で275億円を突破】(PR TIMES)
ですから、「日本酒とアイスをかけ合わせることで、世界にチャレンジできるユニークなフードビジネスにできるのでは」と思って立ち上げた次第でございます。
アルコール入りアイスの溶けやすさを冷凍技術でカバー
製造上のバックグラウンドを付け足すと、アルコールを入れるとものは溶けやすく凍りにくくなる、「凝固点降下」という現象があるのですが、これまで培ってきた冷凍技術でカバーして実現しました。
顧客の約8割が20〜30代の女性
次に、誰がSAKEICEを食べているのかという、お客様の話をします。
珍しい商品ということもあり、メディアにはたくさん取り上げて頂いています。
その結果もあってか、お客様の約8割が20〜30代の女性です。
主力のEC商品のほか、B2B向けも販売
お客様との接点としては、池袋に1店舗、ジェラートショップ型のリアル店舗を持ちつつ、主力はやはりECです。
▶お店を探す(SAKEICE)
送料・消費税込みで3,980円の6個セットが人気商品です。
ご自身用のほかにも、父の日やお中元などのギフトとしてもよくご利用頂いています。
他にもバルクアイスを用意しており、居酒屋や和喫茶で抹茶とセットのデザートとして食べて頂いてもいます。
ECを中心に累計9万食を販売
これらを全て合わせて、これまで9万食が世の中に出ており、現状そのうちの6割がEC経由です。
ECは広告をほとんど出稿しておらず、PRとSNSで認知を広げており、購入者の約4割がリピーターのため、指名性の強い商品として愛されています。
全国の百貨店を中心にポップアップストアを出店
しかし、今後の伸びしろはリアル店舗だと思っています。
これまでの2年間も、渋谷マルイ、伊勢丹、阪急うめだ、大丸札幌など色々なところでポップアップストアを出店しながら、実績を積み上げています。
▶【関西初出店】日本酒アイスクリーム専門店『SAKEICE(サケアイス)』が阪急うめだ本店でポップアップストアを2021年4月7日〜4月12日に限定OPEN(PR TIMES)
アフターコロナに目指すもの
最後に、今後どこを目指すのか、お話をします。
約2年間事業を続けてきましたが、正直ずっと、逆風の中を歩いてきた感覚を持っています。
ご存知の通り、コロナ禍の影響で飲酒も外出もダメで、海外向けに作ったのですが、渡航もできませんでした。
インバウンド観光客も来ませんし、オリンピックによる外国人観光客も望めませんでした。
ですからアフターコロナは、先ほど申し上げたリアル販売の強化、そして今度こそ海外を目指すことにチャレンジしたいと考えています。
具体的には、フランチャイズ化と海外展開の準備を進めています。
フランチャイズは、カップアイスを売る小売モデルは既にスタートしていますし、観光地をターゲットにし、例えば京都の日本酒とお茶を使った京都ならではのアイスを発売する、というパッケージも用意しています。
海外展開については、今年はテストマーケティングで終わってしまうと思いますが、ニューヨークと台湾に展開する準備を進めており、今年その一歩目を踏み出したいと思っています。
世界に通用する日本酒アイスに販路を!
最後に、求めているのは販路ですので、一緒に届けて頂ける皆さんがいらっしゃいましたら、お声がけ頂けると嬉しいです。
ご清聴ありがとうございました。
(続)
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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸
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