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在庫管理の課題を、リアルタイムに個数を量れるIoT重量計で根本解決する「スマートショッピング」(ICC KYOTO 2023)

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ICC KYOTO 2023 SaaS RISING STAR CATAPULT 次のユニコーンを探せ!に登壇いただき、見事優勝に輝いた、スマートショッピング林 英俊さんのプレゼンテーション動画【在庫管理の課題を、リアルタイムに個数を量れるIoT重量計で根本解決する「スマートショッピング」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2024は、2024年2月19日〜 2月22日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターはHelpfeelです。

【速報】リアルタイムで在庫がわかるIoT重量計で、”欲しい時に欲しいだけ”を実現する「スマートショッピング」がSaaS RISING STAR CATAPULT優勝!(ICC KYOTO 2023)


【登壇者情報】
2023年9月4〜7日開催
ICC KYOTO 2023
Session 2A
SaaS RISING STAR CATAPULT 次のユニコーンを探せ! 
Sponsored by Helpfeel

林 英俊
スマートショッピング
代表取締役
HP | STARTUP DB | X(旧Twitter)

京都大学大学院・情報学修士。ローランドベルガーで製造業中心に幅広い業種に対する経営コンサルティングを経験、史上最速でシニアコンサルタントに。アマゾンではプリンシパルプロダクトマネージャーとして、シアトル本社と連携しながら、定期購入・有料会員サービスの立ち上げ・オーナーを務める。2014年にスマートショッピング設立、事業/組織の立ち上げを中心に経営全般を担う。


林 英俊 さん 「重さの再発明」で、製造業の在庫管理を変える、世界初のサービスを紹介します。

シンプルな「量る」行為を在庫管理に応用

突然ですが、皆さん、「重さ」を量ったことがありますか?

ありますよね。

重量計にのせるだけ。小学生でもわかる、人類の基本概念です。

我々は、この「重さを再発明」しました。

人が毎回重量計にのせるのが常識、それを“のせっぱ”で量り続ける。

これを在庫管理に応用します。

諦めていた在庫管理をIoTが24時間365日監視

IoT重量計に在庫を「のせっぱ」、1個5gのネジなので、15gだと、割り算すれば3個のネジがのっていると分かります。

IoTが人の代わりに24時間365日監視、記録します。

この「重さの再発明」と「在庫管理」は抜群の相性なのです。

なぜなら、つまるところ、在庫管理の全ての課題は、実物を24時間365日見続ければ、決して起こらないからです。

誰もがそれは理解しつつ、100種類のネジ、300m先の倉庫、粉物など、人間業ではないため、諦めてきました。

諦めの結果、あらゆる企業で、「足りない・あふれる・データがない」のが現実。

色々な深刻な課題につながっています。

例えば、在庫が足りなくて生産ラインを止めると、1分100万円の損害というシビアさです。

我々は、重さの再発明で、このあきらめを突破。

実在庫が簡単に見えることで、在庫管理を根本解決します。

在庫が下回ると自動発注、最適な補充タイミングも提案

具体的には、IoTがデータを取り、クラウドソフトが見える化します。

SmartMat Cloud(スマートショッピング)

実在庫データから改善もできるサービスです。

デモをご覧ください。

IoT重量計に、ネジを“のせっぱ”。

25個ある在庫から5個取り出すと、在庫は20個だと自動で把握します。

発注点も設定でき、それを下回ると、自動発注、アラートも可能です。

在庫履歴と消費はグラフで確認でき、改善材料になります。

レポート機能では、好きな形にデータを加工できます。

機械学習で、「予想外の変化」や「全く動かない」などの異常検知も可能です。

時系列データから学習して、最適な補充タイミングをリコメンドします。

在庫管理レベルが世界一の自動車トップ企業が導入

事業は順調に成長し、顧客900社、売上約5億円です。

製造業、特に在庫管理レベルが世界一の、自動車業界のトップ企業の半数で利用されています。

「スマートマットクラウド」の導入事例

中堅自動車企業の、在庫部品のデータはないが、1,000台以上使う場合の事例です。

導入前は、理論値はあるが当てにならなかったので、IoTのデータを既存システムに連携し、正しい生産、発注判断ができるようになりました。

次は、在庫管理を超えて、工程を改善した事例です。

導入前は、人が200メートルの距離がある現場と在庫置き場の間を走り回るも、時々在庫が足りずにラインが停止していましたが、IoTで、組付現場を在庫スペースから遠隔監視し、自動通知が届くようにしたため、必要なときだけ補充できるようになり、課題を解決しました。

最後は、業界最高峰のカンバン方式で動く自動車の生産ラインの例です。

▶参考:かんばん方式|【図解】トヨタの生産方式かんばん方式とは?メリットとデメリットも(SmartMat Cloud)

導入前は、予想外の事態に備え、ライン横の棚が満パンで、あふれ置き場まで出現していましたが、IoTでこの棚を見える化し、カンバン設定を見直して、あふれをなくす取り組みを行っている途中です。

年間250万円でスタートして利用拡大するビジネス

ビジネスモデルとしては、IoT、クラウドソフト、改善提案をSaaSで提供しています。

単価は1工場あたり、トライアルは年250万円で、本稼動すると600万円以上、大手だと数千万円にも至ります。

IoTを2カ月で回収できる原価に抑え、収益性はソフトウェアSaaSと同等です。

直近の客単価で計算すると、注力領域で2兆円、海外展開すると35兆円の市場になります。

ローンチから5年ですが、競合はいません。

賢いクラウドとシンプルなハード、泥臭いカスタマーサクセスが強み

その理由は、2つの強みを組み合わせているからです。

1つ目は「デジタルネイティブのIoT」です。

「賢いクラウドとシンプルなハード」の新思想でIoTを作れる会社は少ないです。

ハードに全振りのIoTがほとんどで、テスラと普通の車の最大の違いもこれです。

結果、内製しがちな自動車業界のトップ企業も導入しています。

2つ目は「泥臭いカスタマーサクセス」です。

我々は既に900社の現場を経験し、棚割、適正在庫からカンバンの設定まで一緒に考えて提案します。

ネット企業にはできないレベルの泥臭さで、これによって顧客と手を組めています。

その強みを、デジタル・製造に強いハイレベル人材のチームが支えます。

プロフェッショナルファームや大手ネット企業の出身者が多数おり、製造業を熟知したアドバイザーやマネージャー陣も入社しています。

今後は、在庫管理から、工程改善やサプライチェーンまで事業範囲を広げます。

既に顧客を巻き込み、実験中です。

対象エリアも、自然と海外に広がっています。

日本にお手本のマザー工場があるので、海外工場への横展開が進むためです。

モノの消費・残量が見えれば買い物が変わる

最後に想いを語ります。

私は、Amazon定期購入のオーナーでした。

本人すら消費ペースを知らない中、購入頻度を選ぶ定期購入は、本当に必要なタイミングでは届かないです。

そして、ひと押しで買うDash Buttonは、残量確認ストレスの方が大きいのに、買う手間だけ楽にしたものですが、Amazonはこのサービスを終了しました。

Amazon Dash Button、8月31日に役割を終える。ボタン注文を終了 2019年8月2日(ImpressWatch)

消費するものの残量は、想像以上に見えていないのです。

「モノの消費・残量が見えれば、買い物が変わる」と確信して起業しました。

今はBtoBにピボットし、在庫管理でより大きな手ごたえを感じています。

そして、在庫管理でものづくりの現場のど真ん中に触れています。

工場に行く度に感動の連続で、「世界一とは何たるか」を学んでいます。

世界一のものづくりを輝かせなければ。そして世界中をJust In Timeに

同時に、ものづくりは日本の心臓です。

テスラはすごい、でも負けてはいけないのです。

デジタルのプロとして世界一を輝かせねば、そんな使命感を持って事業に取り組んでいます。

将来は、世界一として鍛えられたプロダクトを社会全体に広げたい、世界中がJust in Time、つまり無駄なものを作らない、買わない、運ばない世界を実現します。

同時に我々自身は、日本の良さを活かして、インターネットで世界を獲ります。

応援よろしくお願いします。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成

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