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「モバイル広告はどのように進化するのか?」【K16-1C】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!8回シリーズ(その1)は、各登壇者からの自己紹介と、ファイブ菅野氏に事業紹介をいただきました。ICCスタッフでもあるAppLovin坂本達夫氏がモデレーターを担当します。是非御覧ください。
ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス FUKUOKA 2018は2018年2月20日〜22日 福岡市での開催を予定しております。
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登壇者情報
2016年9月6日・7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016
Session 1C
「モバイル広告はどのように進化するのか?」
(スピーカー)
菅野 圭介
ファイブ株式会社
代表取締役
二宮 幸司
株式会社ファンコミュニケーションズ
取締役
林 宣多
AppLovin Corporation
Country Manager, Japan
(モデレーター)
坂本 達夫
AppLovin Corporation
Director Sales, Japan
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▶ 「モバイル広告はどのように進化するのか?」配信済み記事一覧
坂本達夫 氏(以下、坂本) 皆さんおはようございます。
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坂本 達夫
AppLovin Corporation
Director Sales, Japan
【スマートフォンアプリ広告のスペシャリスト】
2008年より楽天、2011年よりGoogle AdMobを経て、2015年より世界最大級のアプリマーケティングプラットフォームを運営する米AppLovinに参画。日本第1号社員として日本への事業展開を推進し、月間数億円(アプリ広告では日本最大級)の売上規模にまで成長させる。主な業務は大手アプリ企業とのビジネスデベロップメントおよび他の広告事業者とのアライアンス構築。アプリのマーケティングやマネタイズ(収益化)に関する講演や記事・ブログ執筆も精力的に行う。ICCカンファレンスには立ち上げ時からボランティアスタッフとして参画。東京大学経済学部卒。二児の父。
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朝早くにもかかわらず、数あるセッションの中からこちらに来て頂きどうもありがとうございます。
他にもすごく面白いセッションがある中で、敢えてこのモバイル広告のセッションにお越しになられている皆さんは、よほどこのトピックに関心がおありなのかなと思います。
では、「モバイル広告はどのように進化するのか?」というテーマでのセッションを始めましょう。
まず、簡単にですが、各登壇者の方に自己紹介をお願いします。
最初に、菅野さんから自己紹介をお願いします。
登壇者の自己紹介
菅野圭介 氏(以下、菅野) おはようございます。
FIVE の菅野圭介と申します。よろしくお願いします。
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菅野 圭介
ファイブ株式会社
代表取締役社長
2008年に Google Japan に新卒一期として入社。Google によって買収されたスマートフォン広告ネットワーク AdMob の日本オペレーションの立ち上げ、YouTube 広告製品等のプロダクトマーケティング・収益化・クリエイティブエコシステムの拡大を担当。2014年に FIVE を設立、スマートフォン向け動画広告プラットフォームを開発・提供。
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Googleの日本法人が新卒を採用し始めた2008年に入社しまして、そこでGoogleが買収したAdMobや、マーケティングチームでYouTubeといったプロダクトを担当し、2014年10月にFIVE を創業して今に至ります。
どうぞよろしくお願いします。
二宮幸司 氏(以下、二宮) おはようございます。
ファンコミュニケーションズの二宮と申します。
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二宮 幸司
株式会社ファンコミュニケーションズ
取締役
2004年大学卒業後ファンコミュニケーションズに入社。A8.net営業、新規事業開発セクションを経て2010年スマートフォンアドネットワークnendを立上げ。2013年4月執行役員、2015年3月取締役就任(現任)。ファンコミュニケーションズの海外戦略子会社である株式会社アドジャポン代表取締役社長兼任。
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私も新卒でファンコミュニケーションズに入りまして、元々アフィリエイトの「A8.net(エーハチ ドット ネット)」のセクションでビジネスをしていました。
途中からメディアや新規事業に移りまして、2010年にスマートフォン広告の「nend (ネンド)」というサービスを立ち上げて現在に至ります。
本日はどうぞよろしくお願いします。
林宣多 氏(以下、林) おはようございます。
AppLovin(アップラビン)の林と申します。
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林 宣多
AppLovin
Country Manager, Japan
AppLovin日本法人代表取締役。GREE、Yahoo! Japanでの広告プロダクト立ち上げ後、米国に拠点を移し、設立直後のAppLovinに参画する。AppLovin本社の営業責任者として事業の成長をけん引した後、2016年4月にAppLovin日本法人の代表取締役に就任する。
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Yahoo! Japan、GREEと経て、2013年にサンフランシスコのAppLovinの本社に入社しました。
元々はそちらで営業をやっていたのですが、USの方はビジネスも順調に伸びまして、今後の伸びしろはアジアということで、今年(2016年)の4月に日本に帰国し、今はアジアでの展開に注力しています。
坂本 皆さんありがとうございます。
最後に私の自己紹介ですが、本日モデレーターをさせて頂く、坂本と申します。
現在の所属は、林と同じAppLovinです。
去年(2015年)、まだ林がサンフランシスコにいた頃、AppLovinの日本ベースの社員1号として入社しました。
その前は、Googleで菅野さんと一緒にAdMobというGoogleのモバイル広告事業を担当していました。
今日はICC(Industry Co-Creation)のTシャツを着ているのですが、ここに登壇している時以外はICCカンファレンスのスタッフを務めています。
ですので、そちらの方でもお世話になるかと思います。どうぞよろしくお願いします。
さて、パネルディスカッションに入る前に、各会社・事業がどういうことをされているかということを、セッションをお聴きの皆さんに理解して頂いていた方が内容に入りやすいかと思います。
まずは、事業内容と、今どのような領域に注力されているのかについて、FIVEの菅野さんからお1人ずつ簡単にご紹介頂ければと。
FIVEの事業紹介
菅野 では、簡単に事業の紹介をさせて頂きたいと思います。
僕達FIVE は、モバイルの動画広告のプラットフォームを展開している会社です。
このスライドの通り、シンプルに、映像コミュニケーションのモバイルシフトに取り組んでいます。
現在、スマホアプリ向けに動画広告の配信システムの開発・提供をしています。
世の中には、メディアとしてものすごく良質なアプリが増えてきていると思っています。
一方で、映像という観点から言うと、2兆円とも言われるテレビCMのマーケットがある中で、ここのパイプがまだ通っていない状態だと思っていまして。
それらの良質なメディアに対して、技術面で動画広告が提供できるトンネルを掘り、そこに載っかる映像コンテンツそもものも作り、モバイルユーザーに最適な映像体験を提供すること事業として取り組んでいます。
菅野 AdMobをやっている時にも感じていたのですが、FIVE の事業を始めた当時になっても、スマートフォンが世に出てきてすでに8〜9年経っていたのに、広告の形というのは実はあまり変わっていないなということを思っていました。
でも、スマートフォンというデバイスにはスーパーコンピュータ並のスペックがあるので、色々なことができるはずだと思っていました。
そこを再発想していきたいのですが、それにあたって、いわゆるアドテクノロジーというのはもう大前提だと思っています。
アドテクノロジーがどんどんコモディティ化(付加価値が薄れ一般化すること)していく中で、僕が実際に事業をやっていて感じているのは、映像というのは人の心を動かすものなので、クリエイティブの部分というのが、全体のパフォーマンス・成果の中で割と大きな部分を占めるということです。
テクノロジーとクリエイティブを組み合わせて事業を行っていくということを、1つの大きな視点としては持っています。
最後のスライドですが、5つの数字をまとめてきています。
まず毎月約5億回の動画をユーザーの皆さんに届けていて、MAU(Monthly Active Users)では現在2,000万超くらいです。
現在、お客様の数は約200アカウントです。
特に4番目の数字の意味が大きいかなと思っていて、ここはICCというスタートアップコミュニティですが、モバイルが一番トラフィックを持つ、あるいはこれからトラフィックを持っていくようなメディアというのは、割とスタートアップ系の会社に多いと思います。
そういった複数のスタートアップメディアに対して、月に1,000万円を超えるような収益をすでにお支払しています。
合わせて、ユーザーに最適化されたクリエイティブを作っていて、それが現在までの累計で約600本という状況です。
手短ですが以上です。
坂本 ありがとうございます。
FIVEという会社名は、元々5秒動画にフォーカスされていたところに由来するのですよね?
菅野 はい、今もその短尺の動画は作っています。
動画でご覧いただいたものは、アプリのファーストビューなのですが、そこに対するユーザーの視聴態度というのは(※編集注:アプリ内のより深いところにある広告枠に対するものと比べて)結構違うものです。
なおかつ、ブランド側の需要も高いということが分かってきたので、CM等ある程度ストーリーテリングとして長い尺のものも受け入れているのですけれども、やはりモバイルというのは隙間時間で見ていくものなので、それに合わせたコミュニケーションというのはすごく重要だと思っています。
林 動画の長さによって、広告効果が高いなどの違いがあるのですか?
菅野 そうですね、それはよく聞かれる質問なのですが、やはり映像の役割・機能として何を求めるかというところがすごく大事だと思っています。
例えば、短い時間でもサービスの名前やブランドの認知を上げていくという役割は、ひょっとしたら果たせるかもしれません。
一方で、商品の特性などの深いところを理解してもらおうというのは、かなり無理があるんですよ。
ある程度のストーリーをきちんと伝えて深い態度変容を促すという部分でいうと、ある程度まとまった時間のコミュニケーションが必要なので、マーケティングゴールに合わせて尺が定められていくべきなのだろうと思っています。
林 媒体側からすると、短い方が儲かるとか、長い方が儲かるということはあるのですか?
菅野 そういう意味で言うと、僕らの感覚としては、短い映像というのはバナー広告の置き換えだと捉えています。
ユーザーの負荷が少ないんですね。
そもそも考えてみると、静止画やテキストと違って、映像には時間軸という概念が存在するじゃないですか。
ですから、ユーザーの可処分時間というか、注視時間を必ず独占しないと意味が伝わらないフォーマットなんですよね。
そういう意味で言うと、フォーマットとしてはユーザー負担が大きい訳なのですけれども、それで端的にワンメッセージでクリエイティブを作って届けてあげるというのは、バナーと同じような形で、メディアから見ると導入しやすいというのはあるかなと思っています。
ただ、先ほどのような、CM素材をベースにしたものというのは、やはりメディアさんから見た時にはすごく受け入れ負荷も高いけれども、単価も高いという関係にあるのかなと思っています。
坂本 ありがとうございます。
(続)
続きは 日本発スマホ広告の雄「nend」ファンコミの事業展開 をご覧ください。
https://industry-co-creation.com/industry-trend/9516
編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/Froese 祥子/坂本 達夫
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【編集部コメント】
続編(その2)では、ファンコミュニケーションズ二宮氏に事業紹介をいただきました。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。
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