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「教育を変え、社会を変える」【A17-S5】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!12回シリーズ(その12)は、会場の大学生に向けて各登壇者からセッションを締めくくる熱いメッセージを頂きました。大変盛り上がったセッションでした。ぜひ御覧ください。
「ICCx AIESEC カンファレンス」は、NPO法人アイセック・ジャパン(AIESEC)とICCパートナーズが共同で開催した、AIESECに所属する大学生を対象としたカンファレンスです。当日は高い志を持った大学生250名が、ビジネスリーダー/社会起業家たちのパネルディスカッションと、質疑応答セッションに参加しました。
本年も、2017年9月15日(金)に「ICCx AIESEC 2017」を開催する予定です。参加を希望される方は、ぜひ全国25大学のAIESECの各委員会に所属ください。
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登壇者情報
2016年9月13日開催
ICC/AIESEC ソーシャル・イノベーション・カンファレンス2016
Session 5
「教育を変え、社会を変える」
(スピーカー)
長谷川 敦弥
株式会社LITALICO 代表取締役
松田 悠介
認定NPO法人 Teach For Japan 創業者 兼 代表理事
水野 雄介
ライフイズテック株式会社 代表取締役CEO
(モデレーター)
小林 雅
ICCパートナーズ株式会社 代表取締役
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▶「教育を変え、社会を変える」の配信済みの記事一覧
小林 それでは、登壇者の皆さんから最後のメッセージをいただきたいと思います。
では水野さんから、ここにいる若者達へメッセージをお願いします。
水野 はい、今日はありがとうございました。
シンデレラの話しをしようかと思います。
小林 シンデレラですか。ぜひ。
「勇気」を愛や優しさと同じくらい大事にしてほしい
水野 2年程前に「シンデレラ」という映画が上映されていたのですが、見た方はいますか?
シンデレラの物語は皆さん知っていると思いますが、この物語の本質は「いじめられて可哀そうな人が、王女になる」といったストーリーで捉えられがちですが、実は違って「シンデレラはとても良い子だから王女になる」というものです。
いじめられていたから王女になる訳ではありません。
病に倒れたお母さんから最後に「勇気と優しさを大事にしなさい」と言われたことが彼女の成長の上で大きなものでした。
「愛と勇気」を伝えているアンパンマンと同じです。
ここで皆に伝えたいのは、愛と優しさと同じくらい勇気も大事だということです。
これは気付かないポイントで、何かを変えたいと思う時、勇気はなかなか持ちづらいものです。
愛と優しさは人生に必要なものなので皆持ち続けるけれど、勇気はなくても生きていけるものです。
けれど勇気は同じ位大事なのだということを皆に伝えたいと思い、この話しをしました。
今日はありがとうございました。
(会場拍手)
小林 ありがとうございました。
では、松田さんお願いします。
10月5日を祝日「教師の日」にしたい
松田 一点目はお願いになります。
苦労しながら教育に携わり10年近くになりました。
常に感じることは、本当に現場の方々は頑張っているということです。
頑張っているものの、風当たりが厳しいとも感じます。
私は、このことを変えたいと思っています。
そのために、先生に感謝の気持ちを伝える、教育に携わっている人に「ありがとう」という言葉を伝えることからスタートし、その上でお互い信頼関係を築き、今後に繋げていきたいと考えています。
去年から始めた一つの取り組みに、「教師の日」というものがあります。
大切な人や、愛している人にありがとうと伝える日として、父の日や母の日、バレンタインデーなどがありますよね。
教師の存在は、父や母と同じ位大きなインパクトを与える存在だと思いますし、感謝すべき対象だと思っています。
ユネスコが定めた教師の日というものがあり、この日は世界各国で定められているのですが、日本でもこの10月5日を祝日化しようと考え、活動を始めて2年目となります。
▶参考情報:JAPAN TEACHERS’ WEEK 2016 – 世界中にある「教師の日」を日本でも
そこで、皆さんに盛り上げていただきたいと思っています。
この活動で恩師との忘れられないエピソードというものを集めています。
皆さんにも、小学校や中学校の先生の一言で胸に刺さった言葉が色々あると思います。
一人一人の声からムーブメントは起こるものだと思っているので、ぜひサイトに投稿していただければ嬉しいです。
モチベーションを維持するリマインダを自分に持つ
松田 二点目は実利的なアドバイスですが、今日一日で皆さんとてもモチベーションが上がったと思います。
松田 色々な経営者の話、熱い話しを聞いて皆さん変わりましたよね。
でも、3日後には忘れていると思います。
人間とはそういうものです。
堕落するものだし、基本的には人から聞いた話しは全部抜けていく、そういった脳の構造になっています。
上がったモチベーションというものは、必ず下がります。
何千人もの子ども達と向き合ってきたので分かるのですが、モチベーションを上げたとしても3日坊主に終わるか、10日も経てば皆元に戻るものです。
そういうものであるということをまず認めて下さい。
認めた上で、3日後モチベーションの低下が起きた時、自分にどのようなリマインダー機能を投げかけるのかということを、今日考えて欲しいと思います。
▶参考情報:三日坊主防止アプリ「みんチャレ」をオススメします。
「ほら、お前だれているだろ」とGoogleアラートをかけるということかもしれないですし。
横に座っている友達と3日後連絡を取り合ってみるということかもしれないですし。
目標を壁に貼り、可視化して自分のリマインダー機能を持つということかもしれない。
そういったことは今日すぐできると思うので、ぜひ自分自身でだれない仕組みを考えて下さい。
志も重要ですが、志を探すとともに、それを見つけ続けるようなメカニズムをご自身で作ってもらいたいと思います。
これは私にはできないことですので、皆さんご自身で考え取り組んでみると良いのではないかと思います。
本日はありがとうございました。
(会場 拍手)
小林 ありがとうございました。では、最後に長谷川さんお願いします。
「曖昧な志」を大事にしてほしい
長谷川 メッセージとしては、皆さんが持っている「曖昧な志」というものを大事にしてほしいと思います。
今の段階では、皆さんの中で不明確なこと、曖昧なことが多いと思います。
曖昧であっても、「自分はこうしていきたい」「このことにワクワクする」といったものが一番の真実だと僕は思っています。
僕はそのことで苦労してきました。
僕は、19歳の時急に「世界を良くしたい」考えるようになりました。
なぜか分からないけれど「世界を良くする」ということを考えると興奮し、「世界を良くすることであれば頑張ってみたい」「このことであれば挑戦してみよう」と考えることができた時、目標が定まったようで嬉しかったです。
長谷川 一方、周りの反応は大変でした。
「将来何がしたいのか?」と聞かれ、「世界を良くしたい」と答えると皆返答に困っていました。
長谷川家は年に一回、正月に親族一同が集まります。
従姉妹のおじさんから「敦弥、お前将来何したい?」と言われて「世界を変えたい」と言ったところ「大丈夫か?悲しいことでもあったのか?相談にのるぞ」と言われました。
(会場 笑)
それでも僕は「このように世界を変えたいし、日本をこのようにしたい」と話すと、両親はその後も暫らく、僕が宗教にはまったのだと思っていたようです。
学歴が高い人は宗教にはまりやすいと、オウム真理教のことを一生懸命説明し始めました。
田舎ですし、子どもが日本のことを語り始めたら、皆びっくりしてしまいますよね。
さらに「では具体的にどうしたいのか?」「なぜお前が日本を変えるのか?」と言われました。
「それほど苦労もしてきていない、悲しい家庭で育った訳でもない、それなのになぜお前が社会を良くしたいのか?」と言われても、当時は理由が分かりませんでした。
理由はないし、具体的にどうすればいいかわからないけれど、世の中を変えていきたいということが僕の中の真実だったので、それを信じて今まで活動してきました。
そして、行動してきて良かったと心から思っています。
当時は子どもで上手く説明できなかったけれど、自分を信じてきたことは良かったと思っています。
皆さんも、就職活動をする方は企業側から「何でそれをやりたいの?」「原体験は何?」「じゃあ具体的な方法はどうするの?」「君の志は何?」と聞かれ、答えられなければそれは嘘だと言われるということもあるかもしれませんが、「うるさい、お前の志は何なんだ?」と逆に聞けば良いと思います。
(会場 笑)
皆曖昧なものを持ち、悩み、考えています。
将来が全て決まっているなどという人はいません。
曖昧な気持ちの中で自分らしく一生懸命生きようとしている訳です。
だから、面接で逆に聞けば良いと思います。
多分落ちますけどね。
(会場 笑)
それ位で良いと思っています。
親が心配する、友達に自慢できない等色々あるかもしれませんが、やりたい道に進み結果的に親も友達も幸せにするという強い意志を持っていれば、きっとそれはできると僕は考えています。
これからの皆さんが自分自身の信念や、自分の曖昧な志を信じて挑戦していく勇気を持ち、ぜひ頑張ってほしいと思います。
今日はどうもありがとうございました。
(会場 拍手)
小林 はい、これで最後のセッションも終わりとなります。
楽しかったと思いますし、勉強にもなったと思います。
次の行動に意識を向けていってほしいと思います。
登壇者の皆さんに大きな拍手をお願いします。
(会場 拍手)
一同 ありがとうございました。
(終)
編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/鎌田 さくら
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【編集部コメント】
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