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【速報】古民家宿でその土地に根差した職人技と文化を継承する「LOOOF」がクラフテッド・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2024)

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「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場「Industry Co­-Creation(ICC)サミット FUKUOKA 2024」(2024年2月20日〜2月22日開催)、2月21日に「CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて」 Sponsored by J.フロント リテイリングが開催されました。

第一線で活躍する審査員が注視する中、8社のものづくり企業が各7分間の熱いプレゼンテーションを繰り広げました。審査員の投票の結果、古民家宿でその土地に根付く職人技と文化を継承する「LOOOF」が優勝いたしました!

優勝:古民家宿でその土地に根差す職人技と文化を継承する「LOOOF」

株式会社LOOOFは、代表の故郷である山梨県笛吹市芦川町に前身の地域団体である「芦川ぷらす」を2013年10月に設立し、事業拡大に伴い2017年8月25日に法人化。「その土地ならではの景色を創ること」をミッションとし、主に過疎地域で宿事業を展開。主力事業である古民家宿るうふは、「時を超える宿」というコンセプトのもと、地域の風土や文化を体験し、豊かな自然と大切な人との対話を楽しむ1日1組限定の宿で、現在、山梨に8店舗、千葉に5店舗展開しており、宿泊を通じて地方文化に投資しやすい文化投資モデルを確立し、さまざまな地域で「仕組みわけ」を通して全国に展開中。


丸谷 篤史
LOOOF
取締役副社長
HP 

1986年、広島生まれ。新卒で野菜の生産から販売まで一貫して行う国立ファーム有限会社にて、店舗マネージャー、社長室、物流センターなどを経験したのち、全国数百拠点の発達障害の支援施設を展開するハッピーテラス株式会社(現 デコボコベース株式会社)で取締役を務める。2012年芦川ぷらす(現 LOOOF)の立ち上げより参画し、LOOOFでは事業企画、マーケティング戦略を担当。2019年より本格的にLOOOFを展開することを決め、古民家のチェーン展開、新規事業開発、ブランド構築など経営戦略を担う。

結果速報

ICCサミット FUKUOKA 2024 Session 8A 「クラフテッド・カタパルト」優勝は、古民家宿でその土地に根付く職人技と文化を継承する「LOOOF」(得点: 41点)でした!

第2位は、海藻の栽培から食の提案まで、海の生態系を育み循環をつくる「シーベジタブル」(得点: 38点)でした。 

第3位は、お茶から「文化資本」の可能性に挑む「TeaRoom」(得点: 27点)でした。 

当日の中継映像もぜひご覧ください。


2位以下の登壇サービス・プロダクト一覧

第2位:海藻の栽培から食の提案まで、海の生態系を育み循環をつくる「シーベジタブル」

2016年に高知県で創業。世界初となる地下海水を利用した青のりの陸上栽培を事業化。東北から九州まで過疎化が進む沿岸地域に生産拠点を立ち上げ、障害のある方や高齢の方々と共に香り高い最高品質の青のりを栽培してきた。現在は、多様な専門性を持った研究者たちに加え、一流の料理人たちも仲間に加わり、今まで流通してこなかった美味しい海藻の陸上及び海面での栽培技術の確立から、新たな食べ方の開発/提案までを行っている。海藻が激減する地域の海藻食文化を守りつつ、新たな食文化を育むことで、磯焼けが進むエリアに海藻を増やし、漁業者の仕事を生み、海の生態系を豊かに育んでいくという循環をつくるために活動している。


友廣 裕一
シーベジタブル
共同代表
HP | X(旧Twitter)

大学卒業後、日本全国70以上の農山漁村を訪ねる旅へ。東日本大震災後は、宮城県石巻市・牡鹿半島の漁家の女性らとともに「ぼっぽら食堂」や「OCICA」などの事業を立ち上げる。 2016年に共同代表の蜂谷潤と共に合同会社シーベジタブルを創業。世界初となる地下海水を利用した青のりの陸上栽培を開始。障害のある方や高齢の方々と共に香り高い青のりを栽培。現在は海面での栽培にも力を入れており、30種類以上の海藻を手掛けている。 多様な専門性を持つ研究者に加え、料理人たちも仲間となり、今まで流通してこなかった美味しい海藻の陸上及び海面での生産から、新たな食文化づくりまで行っている。

第3位:お茶から「文化資本」の可能性に挑む「TeaRoom」

一般社団法人「文化資本研究所」は2023年末に設立。代表理事はTeaRoom CEOで茶人の岩本涼。同社が目指してきたのは、産業と文化の垣根のない社会。衰退する日本茶の生産、工芸と向き合い、茶の生産・販売、体験づくりを中心に事業を伸ばしてきた。今回、一歩先へ進むべく、新たなコンセプトとして掲げたのが「文化資本」。茶道にも、企業の風土にも、「文化」と呼ばれるものには、現代に活きる有用的な価値が眠っているはず。文化を過去に固定化するのではなく、今に活かす。文化資本研究所では、文化に潜む無形資産を掘り起こし、そこから得られる視点で社会に「豊かさの別解」を示すことに挑戦する。


岩本 涼
文化資本研究所 代表理事 / TeaRoom 代表取締役 
HP① | HP② | X(旧Twitter)

1997年生まれ。幼少期より裏千家で茶道経験を積み裏千家より茶名を拝命、岩本宗涼(準教授)としても活動。21歳で株式会社TeaRoomを創業。静岡県本山地域の日本茶工場を承継し、農地所有適格法人の株式会社THE CRAFT FARMを設立。お茶の生産から販売までを一貫して担う垂直統合モデルで、国内外で新たな需要創造を展開。世界を変える30歳未満30人の日本人「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022」や「Forbes 30 Under 30 Asia 2023」への選出、ダボス会議グローバルシェイパーズのメンバーなど、グローバルでの様々な実績を持つ他、株式会社中川政七商店の社外取締役、一般社団法人文化資本研究所を設立し代表理事を務める。

「自分たちの牧場・自分たちの牛乳」をつくる広島の放牧酪農「砂谷(サゴタニ)」

1941年に創業者の久保政夫が八丈島から牛を23頭連れて故郷の広島県・砂谷村に帰郷。創業当時から酪農〜製造〜販売までを手掛ける今で言う6次化に取り組む。創業の精神である「自らつくり自ら売ることが農民の自立」を今も守り、自社工場で製造した乳製品(牛乳・チーズ・バター・ジェラート等)を広島県を中心に販売している。2023年の牧場来場者は10万人を超えた。日本の酪農業界は、餌を海外から調達することで成立しているが、昨今の飼料価格高騰により酪農家の85%が赤字経営と言われている。当牧場では、餌の自給率を高めるべく、2020年から放牧酪農への転換を目指している。月日を重ねることで放牧地の土壌が豊かになり、牛の健康状態が改善されていく様子を顧客と共有したい。また、実際の放牧地開拓作業に参加して貰うことで、当牧場が「自分たちの牧場・自分たちの牛乳」だと思って貰える環境作りを目指している。


久保 宏輔
砂谷
取締役副社長
HP 

広島県の北西部に位置する湯来町で1941年から酪農を営む家に生まれる。大学卒業後、大手プラントエンジニアリング会社での勤務を経て家業を継ぐため7年前に帰郷。3代目として酪農の新たな可能性を模索している。

「捨てない加工」でみかん農家の産地継続を目指す「早和果樹園」

1954年、日本有数のみかん産地「和歌山県有田地方」にて7戸のみかん農家で立ち上げた出荷組合を前身とし、2000年に有限会社早和果樹園を設立。現在、有田みかんの生産・加工・販売を中心とした事業展開を行う、いわゆる6次産業化企業である。みかん農家ならではの視点を活かして作られた各種みかん加工品は、その味わいから年々顧客が増加し、2023年時点で国内外に年間360万本以上を出荷するまでとなる。今後は有田みかん産業の持続発展に貢献すべく、有田みかんの加工を通じてみかんの価値を向上させる事業展開を目指す。


秋竹 俊伸
早和果樹園
代表取締役社長
代表取締役
HP | X(旧Twitter)

和歌山県有田市出身、有田市地域農業士。高校卒業後、農林水産省果樹園芸試験場興津支場(現、農研機構果樹茶業研究部門カンキツ研究興津拠点)を経て、1996 年家業であるみかん農家に就農。2000年、出荷母体である共選組合の法人化に伴い、同社に創業メンバーとして参画するも、30歳過ぎまでは専業農家として実家の有田みかん栽培に従事する。2009年、加工事業の成長に伴い家業の果樹園を同社に預け、フルタイムで参画、総務部長に就任する。以後、取締役総務部長、取締役専務を経て2017 年に代表取締役社長に就任。2022年同志社大学大学院を修了し、ビジネス修士(MBA)を取得。「みかんの価値を上げる」を行動指針とし、加工を通じて有田みかん産地の持続発展に貢献する。

「BRUSH UP」シリーズで原点回帰のものづくりに挑む「友安製作所」

1948年創業。一本のネジから始まった友安製作所。元来のものづくり企業としての強みを活かしたオリジナル商品の企画開発・販売をはじめ、約4万点のインテリアアイテムを販売するEC事業を展開。その他にも、カフェ、工務店事業、メディア事業、レンタルスペース事業、まちづくり事業と派生的に事業展開を行う。「生きるをあそぶ」をスローガンに、商品・サービス等を通じて、それぞれの人の個性(カラー)にあったより良い人生、暮らしの選択肢を提供し続け、「Add Colors to everyone’s Life. -世界中の人々の人生に彩りを加えること-」の実現をめざす。


友安 啓則
友安製作所
代表取締役社長
HP | X(旧Twitter)

高校1年からアメリカへ留学、City University of Seattleにて経営学修士 M.B.A.を取得。 大学在学中から商社で働き、友人とともに車のパーツを輸入販売する会社を立ち上げる。2004年に帰国、父親が営む線材加工製造業の友安製作所へ入社し、インテリアの輸入商材を販売する新事業を立ち上げる。2005年にWeb事業部を立ち上げ、オンラインショップでの商品販売をスタート。 2016年2月に代表取締役社長に就任。 東京浅草橋と大阪阿倍野、福岡博多にて、インテリアとDIYとカフェの融合をコンセプトにした「友安製作所Cafe」を運営し、リアル店舗での販路拡大やDIYワークショップを行う。経済産業省「ダイバーシティ経営」「はばたく中小企業300社」受賞。2023年に地域の共創コミュニティである中小企業コンソーシアム「みせるばやお」の代表理事に就任。

新素材の食器「ARAS(エイラス)」で、サステナブルな未来を提案する「石川樹脂工業」

石川樹脂工業は1947年創業の石川県加賀市にある老舗製造業。素材の可能性を広げ、新しいカタチを創造する製品を提供し、よりよい未来に貢献することを目指している。常に時代の変化とニーズに敏感に対応し、最新の技術を取り入れながら創造的なアイデアを生み出し、誠実に品質の改善に応えることで暮らしを豊かにしていきます。1,000回落としても割れない、こだわりのある普段使い食器“ARAS(エイラス)”を始めとした自社ブランドから他のブランド様やホテル・飲食店向けのOEM製造も行っており、AI/ロボティクスを活用した工程を一から見直し、製品の生産から廃棄に至るまでのものづくりのサステナブルな未来を創造している。


石川 勤
石川樹脂工業
専務取締役
HP | X(旧Twitter)

石川県加賀市生まれ。 東京大学工学部システム創成学科を卒業後、世界最大の消費財メーカー Procter & Gambleに入社し、約10年間勤務。Finance&Accounting部門に所属し、工場でのコスト管理・原価低減・内部統制、家電分野での営業戦略など数年間の経験後、シンガポールに転勤。アジア全体の消臭剤・台所用洗剤の経営戦略に携わる。その後、帰国し日本CFOの右腕として、日本全体の営業戦略・流通コスト改革・内部統制に従事。 “自分の手で、ものづくりをしたい!”と“中小企業をスタートアップに変える!”と一念発起し、自分の親の会社に後継として現職に就く。食器ブランド”ARAS”など新規事業や営業統括・ロボティクスによる生産性の改革を推進中。大学時代の恩師とCFRPやサステナブル複合材料の共同研究にも従事。

90年変わらぬ外観で愛される老舗銭湯「小杉湯」

小杉湯は昭和8年創業、今年90年目となる老舗銭湯。90年変わらぬ外観で経営され、2021年には国登録有形文化財に指定された。名物は初代から変わらぬミルク風呂と、日替わり風呂。普通なら捨ててしまう規格外の柑橘や、クラフトドリンクの残渣を入浴剤にしたもったいない風呂が人気を集めている。地下水を掛け流しにした水風呂と熱湯を交互に楽しむ「温冷交互浴の聖地」と呼ばれている。


関根 江里子
小杉湯
COO
HP | X(旧Twitter)

1995年上海生まれ。2020年に株式会社ペイミーに入社し、カスタマーサクセス、CRM、マーケティング領域を中心に事業責任者を勤めた後、同年末に取締役COOに就任。2022年に銭湯経営を目指し独立。現在は、高円寺で90年続く老舗銭湯「小杉湯」の副社長として、銭湯の運営や新規事業に関わる。小杉湯として、来年4月に、初の2店舗目となる「小杉湯原宿」を開業予定。

表彰式

(終)


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編集チーム:小林 雅/森久保 樹/浅郷 浩子/小林 弘美/原口 史帆/古川 琢郎

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