台風をものともしない熱気と特別ミッションと。DAY1ダイジェスト【ICCサミットKYOTO 2018レポート#6】 – 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

台風をものともしない熱気と特別ミッションと。DAY1ダイジェスト【ICCサミットKYOTO 2018レポート#6】

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9月4日~6日の3日間にわたって開催されたICCサミット KYOTO 2018。その開催レポートを連続シリーズでお届けします。今回は、初日終了後のレッド・パス・パーティに潜入。登壇者の感想や、ICCに縁の深いふたりが登場したIBMのスペシャル・ムービーの裏話に迫ります。ぜひご覧ください。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット FUKUOKA 2019は2019年2月18-21日 福岡開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

レッド・パス パーティに潜入

ICCサミットKYOTO 2018初日、すべてのセッションが終了した後、フォーチュン・ガーデン京都で開かれた「レッド・パス パーティ」(レッド・パス=登壇者 を対象としたパーティ)には、台風直撃中にも関わらず約140名が参加していた。この日、京都に向かいながら途中で足止めになった方、交通手段が止まってしまった方など、参加表明をいただきながら来られなかった方がたくさんいたにも関わらず、この夜のパーティも活気あふれるものだった。

パーティ会場まではタクシーの送迎を予定していたが、台風で京都市内のタクシーが少なくなることが予想されたため、前日にICCサミット会場のウェスティン都ホテルからのシャトルバスを手配。この日のセッションは19時15分に終了し、それから約1時間にわたり、送迎バスはパーティ会場へ参加者を送り続けた。

ウェスティンの中にいるときはまったく気にならなかったが、一歩外に出ると激しい暴風雨が吹き荒れていた。ホテルから10分ほどでフォーチュン・ガーデン京都に到着すると、雨に濡れてもなお美しい、黒のRX、白のLX、2台のLEXUSに迎えられた。

会場へ入ると、1階のメイン会場、通路を挟んだ別会場はすでに人でいっぱいになっていた。雨でなければ外庭で演奏予定だったジャズバンドが、会場内で低い音で演奏を続けている。パーティフードや飲み物も充実していて、食事をしながら話が弾んでいるようだ。

登壇者の初日の感想は

会場のなかに、この日の最後のセッション「それぞれのオフィス論から考える『なぜ今の時代にオフィスが必要なのか?』」で登壇していた日本マイクロソフトの伊藤かつらさんを発見。早速今回の登壇についての感想をうかがった。

「オフィスについての話でしたが、個人的にはオフィス改革には制度改革が必須だと思うのです。時間が足りませんでしたが、それをもっと突っ込んで話したかったですね。あと一緒に登壇したCRAZYさんの話が良かった。うちの会社にはもっと女子力が必要ね!」

まだまだディスカッションの余韻が残っている様子。この日の朝は台風の影響もまだ大きくなく、伊藤さんはブルーボトルコーヒーのカッピング体験にもご参加いただいた。

「とても楽しかったです。皆さんに勧めたいですね。いろいろな味のコーヒーを少しずつ試して、どんな味がするのか感想を言うのですが、表現がいいと褒められました! 私は利き酒の経験がありますが、それと同じ感覚で面白かったです。明日取材に行く? 楽しんできてくださいね!」

その後、伊藤さんはフロンティア・コンサルティングの皆さんのテーブルへ合流し、さらに話が弾んでいる様子だった。

ナビタイムの菊池 新さんとスタートアップ・カタパルトで優勝したオプティマインドの松下さん

会場を歩くと、次に「スタートアップ・カタパルト」で2位に入賞したニューロープの酒井さんを発見。ファッション特化型AIという、男性審査員が多いICCサミットには新鮮なジャンルからの入賞。おめでとうございますと伝える。

「いやー、手応えがあったので、悔しかったですね」

何か言いたいことがありそうな面持ちだ。

「自分たちは世の中に必然性があったり、人の生死に関わるビジネスではないし、同じジャンルの人たちと戦うわけではないので、弱いかなとは思っていました。だから一生懸命プレゼンをして、伝えようとしました」

異業種バトルであっても手加減せず、自分の持てる力を精いっぱい出した成果が、競合ひしめく中での2位である。続いて、同じく2位入賞のSparty深山さんを発見。その渾身のプレゼンは、シャンプーという消費財であっても、時代の変化を捉えた確かなニーズを感じさせるものだった。壇上でプレゼンしているときも、手応えがあったのでは?

「ありましたね! 届いている気がしました。だからこそ悔しい!」

今後、パーソナライズされたシャンプー「MEDULLA」はどのように進化していくのだろう?

「実は、将来はシャンプーだけではない展開も構想中です」

悔しそうな顔から一転、自信ありげな笑みだ。もしかすると、近い将来に他の商品を引っさげて、深山さんはカタパルトに帰ってくるかもしれない。

家元・笹岡さんが大人気

会場のなかでも、一際大きな人の輪がある。囲まれているのは、未生流笹岡の笹岡隆甫さんだ。この日の早朝に会場入りしていた笹岡さんは、まずお花の調整を行い、3Bのセッション「経営者が身につけるべき『美意識』『デザイン思考』とは何か?」に登壇し、その後LEXUSと華道とのコラボレーションについて特別鼎談を行っていただいた。

初参加ながら一日中ICC漬けになった感想をぜひお聞きしてみたかったのだが、とにかく大人気である。気さくに話し、人の輪からは笑い声が上がっている。近くに電通の各務亮さんを見つけ、笹岡さんをご紹介いただいたお礼を伝える。各務さんはプライベートでも笹岡さんと親交があるという。

「笹岡さんといえば、京都では殿上人のような存在なのです。皆が知っているし、尊敬している。存じ上げてはいたのですが、なかなかお仕事をご一緒する機会がなくて、今回ついにそれが叶ってうれしいです。ICCには本当に感謝しています」

笹岡さんの登壇セッションでは、各務さんをはじめ、石川善樹さんやTakramの渡邉康太郎さん、メルペイの松本龍祐さんらICCサミットではおなじみの論客が登壇。そのなかでも決して埋もれず、和やかに議論に加わって語るべきところは語り、会場を魅了していた。最後の感想では「美しい時間を過ごさせていただきました」と、完璧な締めの言葉さえいただいた。

「でも本当に気さくで素敵な方なんです。週末に遠出をお誘いしてみたら、フットワーク軽く、自分で車を運転して来られたり」

端正なたたずまいから女性人気が高そうだと推測していたが、男性にも大人気であることも間違いない。鼎談の終わりに、笹岡さんに参加の感想を聞いたときは、こう言っていた。

「家元というのは、経営よりも文化に頭が行きがちなのですが、若い起業家の方々に刺激を受けました。とても楽しいですね」

主演俳優Mellow柏谷さんに裏話を聞く

「スタートアップ・カタパルト」から始まったこの日、その会場で話題になったことを書いておかねばならない。投票集計中に上映され、会場が沸いたこの映像の裏話を聞いた。

映像は、前回スタートアップ・カタパルトで優勝したMellowの柏谷泰行さんが主演となり、企業が立ち向かう困難(敵)を、セキュリティ、AI、クラウドといったIBMの強みを備えた3人の守護神の助けをかりて、倒していくという内容だ。しっかりとMellowのフードトラックが映り、これは柏谷さんにおいしい企画……と思いきや、本格的に体を張ったバトルが始まる。以下、柏谷さんのコメント。

「用件をよく知らないまま出かけて行ったら、髪にジェルとかつけられて、演技プロの方の指導が入り、拘束6時間ですよ!いろんな人が出演するから、待ち時間が長いのかと思っていました。でもIBM愛とICC愛でやり遂げました!

階段から転げ落ちるところはスタントです。苦労したところは、階段から落ちたあとのシーンで、痛そうな顔をするところです。歯を食いしばれと言われ、歯をイーッとやったら、『笑っているように見える』と言われてしまって。口の片側だけを歪めるようにして、ようやくOKが出ました。演技指導の人、最後はちょっとキレていたかもしれない」

最後のシーンで、柏谷さんが切り倒した敵とは……

一瞬だったので、気づかなかった方も多いかもしれないが、ICCパートナーズの代表小林。再び柏谷さんのコメント。

「小林さんを斬っているなんて知りませんでしたよ!」

ちなみに小林はというと、練習をしたものの刀を鞘にうまく収めることができずそのシーンはボツ、2秒の映像に30回の撮影、1時間の撮影時間がかかったそう。両者とも自分のフィールドではめっぽう強いものの、アウェーではまったくの丸腰。カタパルト運営者と優勝者の一騎打ち、ぜひご覧あれ。(上のサイトスクリーンショットをクリックすると、遷移したページから動画を見ることができます)

参加者とともに創るICCサミット

初参加の方は、そんな文脈がわからなかったかもしれないが、ICCサミットも6回を迎え、だんだんこのようなアットホームな雰囲気が生まれるようになってきた。

カタパルトといった優勝を競うものは当然、緊張感と熱気に満ちたものだし、パネルディスカッションには第一線で活躍する人たちが、知識と経験をフル稼働して、討論を繰り広げる。それを皆が夢中になって聞き入り、熱狂が伝染する。それに憧れ、学び取りたいと思う人たちがスタッフとして参加して、運営に力を尽くす。

さまざまな背景の人たちが集まるにも関わらず、「ともに学び、ともに産業を創る」という主旨のもと、大きなエネルギーを持ったベクトルは不変だ。だからこそ、半年に1回の開催でも「帰ってきた」と感じられるような場になっており、初参加でもそのベクトルさえ合えば、楽しんでいただけるのではないかと思う。

予報通りの台風の直撃で、文字通り嵐の幕開けとなった初日。セッションによっては登壇予定のスピーカー全員が会場に来られないという事態も発生した。そんな危機を救ってくださったのは、すばやい反応で予定外のピンチヒッターを快諾してくださった方々のご協力、登壇者の皆さんの不測の事態に動じず、むしろそれを跳ね返すほどの胆力、人間性の素晴らしさにほかならない。

機材の故障で一旦は諦めかけたライブ中継も、代替機を持って駆けつけてくださったおかげで、「スタートアップ・カタパルト」には間に合わなかったが、「リアルテック・カタパルト」から実施することができた。博報堂の後藤さんにはどれだけ感謝をしても足りないほどだ。

最高の場を提供したいという想いで半年かけて創り上げているものを、天候で台無しにされるのは辛い。しかし、参加いただいている方々の力も合わせて困難を乗り切るという特別なミッションが加わり、今回のICCサミットは過去にない形になってきていた。

(続)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成

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ICCパートナーズ(ICC Partners Inc.)は産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンファレンス「Industry Co-Creation サミット/ICCサミット」の企画・運営および新規事業創出・アライアンスなどのアドバイザー業務を行っています。