2年で"チャラ&リアル"結成! 最終日のお楽しみ、シーズン2の「雑談」セッションでワクワク!【ICC FUKUOKA 2019レポート#12】 | 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

2年で“チャラ&リアル”結成! 最終日のお楽しみ、シーズン2の「雑談」セッションでワクワク!【ICC FUKUOKA 2019レポート#12】

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2月18日~21日の4日間にわたって開催されたICC サミット FUKUOKA 2019。その開催レポートを連続シリーズでお届けします。今回は、DAY3の人気セッション「Fireside Chat シリーズ 最近『面白い』と思っていることを雑談!」(シーズン2)の模様です。恒例の!?忖度トークあり、勝手な投票あり、最後にはパワーワードも飛び出す”雑談”となりました。ぜひご覧ください。

▶ICCパートナーズではコンテンツ編集チームメンバー(インターン)の募集をすることになりました。もし興味がございましたら採用ページをご覧ください。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2019は2019年9月2日〜5日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをご覧ください。


最終日の人気セッション

最終日の朝イチセッション、広いA会場。始まる前に、リンクトイン・ジャパンの社員のみなさんが、代表の村上 臣さんを囲んで楽しそうに記念撮影をしている。

「雑談セッション」は、前回京都の最終日に初登場して、会場を大笑いで包んだセッション。前回のメンバー4人+裏の未来学ワークショップに出席する吉藤健太朗さんに代わって、今回はリバネス丸 幸弘さんの盟友、同じくリバネス井上 浄さんが新加入した。面白くなる予感しかしない。

モデレーターを務める日本マイクロソフト西脇 資哲さんは、前回に引き続きこのセッションのためだけに来場。「これが終わったら帰ります」とスーツケースを引いて会場に入ってきた。前回はロボットを肩に乗せて登壇していた千葉功太郎さんも続投だ。

「平成最後の雑談セッション!」と、時勢ネタに軽く乗りながら、セッションは始まった。

リンクトインの正しい読み方は

村上さん「まず、セッションタイトルが雑ですよね!」

西脇さん「適当に決めた感満載ですが、A会場というメイン会場に移りました! スポンサーはリンクトインさん」

村上さん「雑談のスポンサーをするとは、物好きな会社もあるもんですよね〜」

西脇さん「ちなみに前回のスポンサーはLEXUSさんです!」

千葉さん「我々は雑談の間にも、スケッチブックに書いた“リンクトイン”という文字をなるべく見せよう!」

真面目にスポンサー対応中

その提案に、各自早速、スケッチブックに書くと、英語、カタカナと表記にばらつきが出た。井上さんはリンク“ド”と書いている。律儀な丸さんは、携帯で調べて“ト”と書いた。

西脇さん「どっちなの?」

村上さん「一応リンクトインですね。井上さんだけ“ド”で、外国人っぽい」

答えが出ているのに、収まらないのがこのメンバーだ。

千葉さん「リンクトゥ?」

丸さん「トゥ!?」

井上さん「はははは! トゥ!?」

村上さん「だからリンクトインだと……」

村上さん「英語だとドのほうが正しいと思うんだけど。名刺にはリンク“ト”で書いてありますよ」

丸さん「一応僕ら日本人だからね」

答えが出ているというのにツボに入ったらしく、「どうなの?」「トゥ! トゥ!」「トゥ!?」と、妙に高い声で連呼しては、みんな喜んでいる。

村上さん「誰もお酒が入っていないのに(笑)。わかんないのよ、まだ。決めてない」

と、村上さんがうっかり合わせてしまったら最後、西脇さんがじゃあ今決めましょう!と言い出した。

西脇さん「リンク“ド” インがいいって思う人、挙手ください」

村上さん「ここで決まるんだね……」

西脇さん「リンク“ト” インがいい人」

壇上では丸さん、村上さん、会場ではリンクトインの社員のみなさんが挙手した。

西脇さん「なるほどね。じゃあ一応聞いておこうか、リンク“トゥ”(ここだけ高い声) インがいい人」

井上さん、千葉さん「リンクトゥに一票!」

井上さん、千葉さんが即座に挙手。会場もちらほら手が挙がっている。

西脇さん「はははは! 90分大丈夫ですかねこれ(笑)」

村上さん「リンクトインでいきましょう」(※)

▶編集部注:正しい社名カタカナ表記は、「リンクトイン」です

「もうひとつ、ICC小林さんにうかがったんですけどね、今回、椅子が」と西脇さんが言うやいなや、座っている白い椅子を振り返り、なで始める4人。

「なんか違うんですよ「い〜よ、い〜よこれ」「おお〜」「スポンサーがいるらしいよ」「入口のところのテーブルも同じらしいよ」「オカムラさん?」「やっぱり?オカムラさんなんだ」「これ買おうか!」

まるでオカムラさんという知り合いがいるような口調で、椅子をほめたたえ続ける5人。開始5分で息もぴったりである。

▶編集部注:オカムラ社はICCサミットのオフィシャル・パートナーとして「 Lives Café Chair」のご提供をいただきました。ICCサミット FUKUOKA 2019で使用した椅子はICCパートナーズの新オフィスのイベントスペースにおいても使用します。

私たちは数字に囚われているのか

新しく始めたことを5人が掲示

「2019年、どういうことを新しく始めたか」というテーマでは、西脇さんが「日本酒」の話を紹介したのに誰も食いつかなかったと思えば、井上さんの「フライドポテトは1日6本まで食べていい」という話で、そのポテトはどんな形状かで盛り上がったりと「雑談」はしばらく予測不可な展開を見せた。

そこで得た学びとしては、絶食すると出るものが変わるらしいということと、千葉さんが信じている風邪予防にお茶うがいは、プラセボ効果ぐらいしかないということだった。

ふたたび西脇さんから「どんなことに一番時間を使っているか」という問いが投げかけられると、村上さんと西脇さんの「以前は世界を広げると思っていたインターネットが、狭くなってきた」という危機感の話になってきた。「夢見ていた未来とは違うものが来そう」というのが2人の見立てだ。

一方、外の世界に影響を受けない研究者ふたりは、独自の道を行く。

頭の切れる井上さんだが、今自分がどこにいるかはあまり把握していない

井上さん「僕は【移動】と【研究】について考えています。生きているときに見ているものはすべて研究対象です。人間を解析しようとしていて、登壇している今もいろいろ見ています。

たとえば移動中は、瞑想しています。自分の中に研究対象を落とし込んで、答えというよりは謎をいっぱい思い出している。だから着いたときに自分がどこにいるかわからない」

丸さん「【数】と【人】について考えます。生産性はないのですが、僕も飛行機の中でずっと考えていたりします。

なぜ人は数字にとらわれているのかを考えると興奮します。人間は数に囚われているんですよ! 偏差値、お金……数字を多く集めた人がなぜ強いのか。数字がなくなった世界はどうなるのか。数と人がつながってるのね。(ヘッドハンティングの)スカウターの数で人が見えたりするじゃない」

井上さん「なんか、数で見たがっているのよね、今は」

西脇さん「数字で人が見えるようになったと」

丸さん「みんな囚われている…」

丸さん「数字にみんな囚われている!160bpmで有酸素運動30分って…本当にそれは160なの?」

村上さん「ほんとほんと」

丸さん「数字に囚われてない? 嘘かもよ?」

村上さん「ほんと」

西脇さん「そこでイチャイチャするのはやめてください」

その後、千葉さんと村上さんが、飛行機に乗っているときは、着陸時間を把握するため航空無線を聞き空中でも現状把握につとめていることが発覚(二人は当然とばかりに主張した)、千葉さんはいつ何時操縦を代わるように言われてもいいように、心の準備をしているそうだ。

丸さんによりその主張は、「数に支配されている。小さい」と、当然のように一蹴された。

自分は何なのか、どこにいて、何をやるべきか

丸さん「人の存在意義……行くこと、物質的に移動することに意味がある人とは何なのか。マレーシアでムスリムの人たちと働いているのですが、僕が対面で怒っているときでも、彼らはお祈りの時間になると、すっと立って行ってしまう。彼らは人ではなくて、時間を見ているんです。行くことに意味があってオリィ(※)じゃだめなのです」

オリィ吉藤は、分身ロボット「OriHime」で誰もが社会参加できる世界を目指す(ICC KYOTO 2018)【動画版】

千葉さん「じゃあ怒られるほうをオリィにすれば? 丸さんが柔軟になろうよ」

西脇さん「怒りも和らぐよね」

丸さん「そ、そうだよね!?」

オリィ研究所のOriHimeもセッションを見守った。「次回、僕はロボットで登壇したい」という声も

4人の説得に、一瞬心が揺らいだ丸さんだったが、自分のテーマを思い出した。

丸さん「人って何だろう、と考えないといけない時期に来ていると思うんです。僕のことを数で見ないでほしい!心から見てほしい」

井上さん「心測定するやつ、出てるじゃん」

村上さん「バウリンガルだって、裏では数字だよ!」

丸さん「僕はラングレス(※)を手伝っています。あれは数値ではなくて、感情が色で出るのです」

ラングレスは、心拍情報のリアルタイム解析で“言葉がなくても通じ合える世界”を実現する(ICC FUKUOKA 2019)【動画版】

千葉さん「裏では数値化されてるよ」

丸さん「でもね、ワンちゃんとは心で通じてるわけよ。ワンちゃんのこと、数で見てる? なんで人は人を数で見るの?」

村上さん「心で見ることあるよ。丸さんかわいいな、とか」(丸さんが満面の笑顔で応える)

西脇さん「またイチャイチャしてる!なんなのこれ(笑)」

笑いのとツッコミのタイミングが絶妙な西脇さん

その後、千葉さんが「自分は何なのか、どこにいて、何をやるべきか」と考えることに一番時間を使うという吐露があり、それを「やはり人だよ!きた!」と丸さんが意気投合。その後ふたりは、自分のやりたいことvs.やりたくないこと、求められることvs.求めたいことなどの葛藤を語った。

とはいえ、自分が望む未来への最短距離のために、苦手なことでも求められること(そしてそれは社会から見ると得意に見えていること)をすべきという結論なので、おふたりの関係者はご安心を。この議論は非常に深い内容なので、後日の書き起こし記事をぜひお待ちいただきたい。

“チャラ&リアル”誕生!

「雑談」セッションは、DAY3ならではのリラックスした雰囲気で、おふざけも多く、笑いも巻き起こるが、そのなかにもさまざまなヒントや好奇心を刺激するようなトピックが雑多に混じり合っている。今回のセッションで飛び出したキーワードは”チャラ&リアル”。そのくだりを少しだけご紹介しよう。

お茶うがいで風邪を予防している千葉さん

千葉さん「ICCっていいよね。丸さんと出会ったのは2年前のICCサミット KYOTO 2016の控室です。お互い知り合いがいなくて、壁を向いて座っていたときに、市川さんというスタッフの方が引き合わせてくれたのですが、当時僕はコロプラ所属、丸さんはリバネスでお互いよくわからず、会話が全く成立しませんでした。

そのときに丸さんに言われたのは、”お前はチャラテック、おれはリアルテックだ”と。コロプラはスマホゲームだと言うと、”チャラテック業界で有名なんだな”と言われました(笑)。

そこで言いたいのは、今はICCの中でチャラとリアルが融合しているじゃないですか。昨日見たカタパルトで出ていた企業もそういうところばかりで、“チャラ&リアル”みたいなのも出てきて」
(一同大受け)

井上さん「YAH YAH YAH的な?(笑)」

▶ 編集部注:CHAGE and ASKA(チャゲ・アンド・アスカ)の1993年リリースの曲名。

西脇さん「“チャラ&リアル”! 書いておこう」(と、スケッチブックに書く)

村上さん「“チャラ&リアル”! 今日イチのパワーワードだ!ヤバい!」

千葉さん「2年間で急激に“チャラ&リアル”化していると思いません? それに両脇の二人に言いたいんだけど、チャラも悪くないでしょ?」(井上さん、丸さん頷く)

最後のメッセージでは、登壇者全員が「チャラ&リアル」というメッセージを出した(ちなみにシーズン1の最後のメッセージは「ヤバイ」)。

村上さん「僕はネットビジネスでチャラ側、リアルテックは非ネットだけど、ネットもつながればさらに便利ということになってきています。一方ネット側もリアルが見えてきた。

以前はネットのほうが早く儲かるから、VCはそこに集まっていたけれども、そのお金がリアルに流れる道が見えてきた。それまでは全然関係がなかったジャンルの人でも、実はAIにつながっていると言うと、お金が還流するようになってきた。チャラ&リアルがもっとハブになれれば、もっと大きな課題解決ができる。ICCの場は貴重だと思います」

丸さん「僕は人が本当に豊かになることがゴールです。そのために雑談のスキルって必要で、答えがないけれども、それを考え続けるのが雑談なんだと思います。雑談が今日で終わらないことを祈って、次回こうご期待!」

飛行中の学びについて語る千葉さん

千葉さん「雑談って大事ですよね。ICCのいいところは、偶発の出会い・再会と、この雑談。それがこの“チャラ&リアル”を、たった2年でここまで押し上げています。他のイベントにもそれが影響しているほどだと思います。

僕は今、相対座標に気を使っています。飛行機だとダウンバーストに巻き込まれることがあって、自分がまっすぐ進んでいるつもりでも、一気に1000フィートも下がることがある。自分はまっすぐ進んでいるだけなのにです。一方、他の気流にいる飛行機は上がっていきます。逆に、自分が上昇気流に入ると、上昇中の飛行機でも下がって見えます。

これって経営に置き換えられるなと思うのです。周りの環境が相対的にいいと、日本ではいけてるつもりでも、グローバルでは下り坂のスタートアップかもしれない。それは絶対座標と相対座標の違いです。そういうことを考えながら、経営や投資、企業や社会を育てることを考えていきたいと思っています。みなさんも一緒に考えましょう」

ワクワクを証明したい井上さん

井上さん「僕がICCの人たちを好きなのは、みんな全員本気じゃないですか。本気の人たちと話すのがワクワクするんです。この人と何ができるかと考えると、いろいろなことが想像できます。

”ワクワクの気持ち”は、実は世界でまだ証明されていません。どうやってこれを定義しようかと、今、高校生や大人たちと研究しています。次回の雑談でその研究についてなにか発表できればと思います…」

いい話で終わるのかと思ったら……
「次回か……スポンサー様が必要ですよね…」と誰ともなく声がした。

西脇さん「椅子がいいんですよ、ねぇ?椅子が!」

「そうそうそう!」「いいよねえ、やっぱりこれ」とざわつく壇上。
「いつもよりも雑談がしやすかったよねぇ?」「やっぱり椅子のおかげですよね!」(一同爆笑)

井上さん「ちょっと! もっと僕に話をさせてください!(怒)」

爆笑のあと、井上さんは最後にいい話を残しているとばかり、真面目な顔になった。

井上さん「でもね、たしかにね、この椅子スッと入ってくる…スッと」

さらに笑いが起こった。そのあと井上さんは、ワクワクの語源を調べていくと、この言葉に当たる英単語はないこと、大航海時代の記録に中国の東のほうにある、おそらく日本を意味する島のことを「ワックワック島」とする記述があり、それが語源かもという、楽しい豆知識でメッセージを締めくくった。


西脇さんの軽快なモデレーションで、90分はあっという間に過ぎた。終了後のセッションアンケートでの満足度評価は、65.7%の70組中23位。参加者がぐっと減る最終日の朝イチで、「雑談」というとりとめもないテーマながら上位に食い込んだ。次回、京都でのシーズン3も当確である。

トップランナーたちの「雑談」を学びに変えていく雑談力と、まだ整理されていない思考のかけらを知ることができる、3日目ならではのユニークなセッション。もし、次回ICCサミットの3日目、お時間があれば、ぜひ覗いてみてほしい。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成

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ICCパートナーズ(ICC Partners Inc.)は産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンファレンス「Industry Co-Creation サミット/ICCサミット」の企画・運営および新規事業創出・アライアンスなどのアドバイザー業務を行っています。