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ICCサミット KYOTO 2022 にスカラシップ制度を利用して参加した株式会社グリーングロースの河野 淳平さんに、運営スタッフ参加の感想と、そこで学んだことについて聞きました。スタッフレポートとしてご紹介します!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2023は、2023年2月13日〜2月16日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
ICCサミットは、宿泊・交通費など自己負担によるボランティアの運営スタッフで運営されています。優秀なメンバーがより多く参加してもらえるように、ICCサミット KYOTO 2018より、ICCサミット参加企業に支援していただく取り組みを始めました。遠方から参加する若手社会人・学生スタッフを対象に、スカラシップ制度として最大50%程度の宿泊・交通費を補助をしています。個人としてスカラシップを提供いただいている方々もいらっしゃいます。
運営スタッフに応募したきっかけや、なぜ応募したいと思ったかを教えてください
大学の先輩の朴 理沙さんがICC運営チームに参加していたり、前職レノバのCEO木南さんや前CFO森さんからICCでの登壇などの話を聞いたりしていました。
また学生時代からビジネスピッチをランチ時間に視聴するのが趣味で、ICCのカタパルトをYouTubeでよく見ており、応募した時期は、前職レノバを退職するタイミングで起業準備を進めるフェーズでした。
エネルギー業界にどっぷり浸かってきたからこそ、スタートアップ界隈に身を置き、自分自身の考え方や価値観、ビジネスの捉え方を改めてアップデートしたいと考え、その1つの手段としてICCのコミュニティに参加する魅力を感じました。
またこれから創業し、強いチームを創っていく上で、100名超のボランティアスタッフで構成される運営チームがどのように自律自走の組織を作っているのか、その仕組みやカルチャーを学びたいと思ったからです。
どのような気持ちで今回のICCサミットに臨みましたか?
ICC KYOTO 2021から参加し始め、今回で3回目です。
ちょうど1年が経過し、一環して、起業家によるピッチコンテスト「カタパルト」の運営に携わっています。
今回はGMというチームをリードする立場を担うことになり、且つ自分が起業したこともあり、下記の2点を自分のテーマに取り組みました。
1.フラットかつタスクフォース的な組織でも活かすことのできる自分なりのリーダーシップを磨く
2.最前線で挑戦する先輩起業家たちの熱量溢れるプレゼンから自分が日々実践できることを吸収する
カタパルト運営では、これまでカタパルト登壇者の誘導業務を中心に関わっていたところ、前回のICC FUKUOKA 2022あたりから、ピッチ中に製品の現物配布をする登壇者が増えました。
そのため、登壇者誘導だけでなく、カタパルトの体験価値をトータルでどのように向上させられるのか、社会を変えていく起爆剤としてのピッチコンテストが秘める可能性をどうやったら最大化できるのか、ありとあらゆる施策を検討し、チームで考え、実行していくことを心がけました。
ICCサミットで学んだこと、気づいたこと、深く印象に残っている出来事、エピソードなど、実際に参加した時の感想を教えてください
初参加の時は、カタパルトのスピード感、登壇者や審査員など200名を超える大勢の方の誘導と、目まぐるしく動く会場運営についていくのが必死でした。
YouTubeで見ていたカタパルトには、現場でしか味わえない熱量・場の雰囲気がありました。
起業家のピッチは、頭だけで構成したものではなく、心の底から沸き上がってくるものを言葉にし、全身全霊でぶつかっていることを肌で感じ、目の当たりにしました。
誰よりも本気で、必死で、諦めずにやり続けているからこそ、彼らの言葉に人は心を動かされ、周りの人が応援したくなるのだと。
実際に現場で体感し、自分がこれから起業家として大事にしたいことのヒントもたくさん見つかりました。
運営を通じてこのような視点を得られたことは自分にとって非常に大きな収穫でした。
2回目の参加では、運営経験者として、初回参加者や他チームから移って来たメンバーに対してリーダーシップを発揮することを目標に掲げました。
普段は目立ちたがり屋でプレイヤー気質な私ですが、ICCの運営を通じて学び、利己から利他の成長エンジンに切り替えるようになりました。
メンバーから「心理的に安全な環境を創ってくれた」「常に相談できる兄貴のような存在」とフィードバックがあり、自分の個性を活かしたリーダーシップに気づく機会になりました。
3回目の今回は、2回目より更に役割を広げ、GMとしてカタパルトの体験価値を高めることを目指すCXD(カタパルト・エクスペリエンス・デザイン)チームを牽引しました。
起業してから私は、「1人でできることには限界がある」ということに直面しました。
それゆえに、運営チームでは、個々人が目標を持って内的な動機に突き動かされ、自律的に行動することができる環境を創り出すことに注力し、個々の力を集めて、大きな目標を達成できるようリードしました。
ICCではこのように試行錯誤しながら自分のリーダーシップを模索し、また発揮する機会があることも特徴です。
今回、GMを務めたCXDのメンバー6人と準備期間に1on1をそれぞれ30分程度実施し、本人のICCに懸ける思いや成長課題、挑戦したいことなどをヒアリングする時間をとりました。
ほんの30分ですが、話を聞き、本人と向き合うことで、彼らの心に火をつけ、チャレンジするきっかけになったと思います!
人の背中を押し、彼らの行動を変えるヒントを今回のICCで学びました。
1 on 1やその他いくつかの施策を通じて成果を上げることができ、本業にも繋がる学びを得ることができました。
自社でも1 on 1を継続して行うようにしていきます。
サミット2日目に行われた「リアルテック・カタパルト」の冒頭でスポンサーであるリアルテックファンド代表の永田さんがこう投げかけました。
「『続けること』と『稼ぐこと』の両輪がベンチャーにとって大切であり、稼げるからこそ続けられ、それが社会を変えることに繋がる」
この言葉を聞いてハッとしました。
私は創業したての起業家1年生。
永田さんの言葉を聞いて、「続けること」が大切で、そのためには稼ぎ続けることも大事なので、とにかくこの両方を追い求めることで社会を変えることができるのではないか、と自分を肯定することができた瞬間でした。
登壇者の方々と間近で関わるからこそできる経験だと思います。
運営スタッフとして参加してよかったことを教えてください。また、どんな人に参加をおすすめしたいですか?
最も大きな財産は異業種・異業界で働く同世代の仲間、言ってしまえば「同志」と出会えたことです。
私はエネルギー業界に身を置き、現在はCEOの立場で会社・事業と向き合っています。
運営チームは、ボランティアで、フラットな組織だからこそ運営を通じてリーダーシップを磨く機会になります。
そして、「同志」には、人事や営業、SaaS領域に強い方など様々なバックグラウンドを持っている人がいます。
本業で躓いたときや事業を加速するためのtipsなどを相談できる「同志」が多く存在し、彼/彼女らに出会えたことを大変嬉しく思います。
そして、東京で行われたプレイベントやサマーパーティの運営時に、ビジネスの最前線で活躍される起業家やプロフェッショナルな方との出会いの機会があります。
サミット本番のカタパルトを間近で見ることもできます。
私は、これらの経験によって、自分の視座をぐっと上げ、成長への意欲が高まり、更なる挑戦に向かうことができています。
ICCでの経験を、今後どのように生かしていきたいですか?
ICCで養ったリーダーシップを本業に持ち帰り、しなやかで自律的なチーム創りに励みます。
私は、メンバーそれぞれの適性や目的意識を理解し、ICCだからこそ存在する挑戦機会と結び付け、チームを統率することができました。
この成功体験を本業でも活かします。
またカタパルト会場の運営を通じ、ピッチを行う登壇者の姿、表彰式での彼らの想いを聞き、人を巻き込み、社会を変革していく人の共通点を自分なりに見出すことができました。
それは3つあります。
1.どの起業家も内に秘める「喜怒哀楽」や「原体験」に突き動かされ、諦めずに道を切り拓こうとしている
2.自分の力だけでなく、共創が社会を大きく変える糸口であると確信し、組織作りや資金調達、外部連携などあらゆる可能性を模索している
3.ICCのピッチコンテストのような華やかなステージは、365日の中でもほんの僅かで、それ以外は現場と泥臭く向き合っている
私も同じ起業家として、社会を変えていく人間になれるよう、常にビジョンを掲げ、仲間や資金を集め、0から事業を創り続けることに励みます。
そして、ICCに登壇する起業家のように、私も社会を変革していく1人として、ICCのカタパルトに登壇し、社会を変えていく人間になれるよう励みます。
スカラシップ提供企業への感謝のメッセージをお願いします
今回、株式会社M&Aクラウド代表取締役CEO及川 厚博 さんより、個人スカラシップのご支援をいただきました。
カンファレンス期間中に、直接お話しする機会があり、お手紙もいただきました。
手紙には、起業初期において大事な「経営における優先順位の置き方」についてアドバイスが書いてありました。
最良の経営判断は、「起業家としてどんな価値を最大化したいのかを明確にすること」だと教えていただきました。
私の性格は、分散させながら手広くやろうとする傾向があります。
創業初期だからこそ目指す山をシンプルに、愚直にやり続けることが大切だと改めて感じ、またこのような及川さんとの機会を頂けたからこそ得られた学びでした。
ありがとうございます。
これまで累計3回のスカラシップ支援をいただいてきました。
この制度のおかげで同世代のスタッフがICCサミットにボランティアとして参加しやすい環境が整っています。
全国から志の高い仲間が集うからこそ、スタッフ同士の学びや交流がより深いものになり、その結果、私自身もICCのみならず本業において共創できることが生まれつつあります。
企業の皆様からいただいた御恩を社会に還元し、そしていつかは私がスカラシップを支援できるような循環を創れたらと思いますし、それがICCが掲げる「ともに学び、ともに産業を創る。」を体現することに繋がると信じています。
(終)
今回ご協力いただいたスカラシップ支援企業の
- 株式会社セプテーニ・ホールディングス (9) 代表取締役 グループ社長執行役員 佐藤 光紀さん
- 株式会社HAiK (9)代表取締役社長 山内 宏隆さん
- 株式会社キュービック (9) 世一 英仁さん
- 株式会社ReBoost(6)代表取締役社長 河合 聡一郎さん
- 株式会社グッドパッチ (6)代表取締役社長 土屋 尚史さん
- 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 (5)伊藤 羊一さん
- 株式会社マネーフォワード (4)金坂 直哉さん 竹田 正信さん
- ベースフード株式会社(4)橋本 舜さん
- 株式会社 dof (4)齋藤 太郎さん
- 株式会社Growth Camp (初)山代 真啓 さん
(()内は支援回数)
そして、個人サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。
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編集チーム:小林 雅/北原 透子/浅郷 浩子
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