ICCサミット FUKUOKA 2023 にスカラシップ制度を利用して参加したP&Gジャパンの金子汐里さんに、運営スタッフ参加の感想と、そこで学んだことについて聞きました。スタッフレポートとしてご紹介します!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回400名以上が登壇し、総勢1,000名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2023は、2023年9月4日〜7日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
ICCサミットは、宿泊・交通費など自己負担によるボランティアの運営スタッフで運営されています。優秀なメンバーがより多く参加してもらえるように、ICCサミット KYOTO 2018より、ICCサミット参加企業に支援していただく取り組みを始めました。遠方から参加する若手社会人・学生スタッフを対象に、スカラシップ制度として最大50%程度の宿泊・交通費を補助をしています。個人としてスカラシップを提供いただいている方々もいらっしゃいます。
運営スタッフに応募したきっかけや、なぜ応募したいと思ったかを教えてください
大学の同級生であり、会社の同期でもある豊島 里香さんをきっかけにICCに出会いました。
大学生の時からICCに運営スタッフとして参加している彼女が、社会人になってからも有給休暇を使用してまでICCに参加している姿を見て、興味を持ちました。
また興味を持ったタイミングは社会人2年目の終盤、就活時に掲げていた将来のありたい姿とはかけ離れた「目の前にある仕事をこなす」だけの自分の姿を客観視して、新しい人/環境から刺激を得て視野を広げたいと考えている時期でした。
そんな中、豊島さんからICCの話を聞いて「ともに学び、ともに産業を創る。」というミッションに共感を覚え、参加を決めました。
どのような気持ちで今回のICCサミットに臨みましたか?
ICC FUKUOKA 2023が初参加です。
「応募したきっかけ」にICCのミッションに共感したと書きましたが、参加前は「ともに学び、ともに産業を創る。」の「ともに」というワードがいまいち掴めていませんでした。
ICCのホームページの記事や他スタッフとのコミュニケーションのなかで、他業種の経営者が集い、たくさんの議論が交わされることはイメージが出来るものの、世間一般のビジネスカンファレンスのような登壇者からの一方的な発信とは何が違うのか、まずはICCのミッションを自分自身が体感・理解したいと思いました。
また自分がTakeするだけでなく、Giveするという側面では、担当したアワードプログラムにおいて、展示企業のみなさんが思う存分に個々の想いや魅力をたくさんの人に伝えられるような場を作りたいと思って準備から臨みました。
ICCサミットで学んだこと、気づいたこと、深く印象に残っている出来事、エピソードなど、実際に参加した時の感想を教えてください
自分が理解を深めたかった「ともに学び、ともに産業を創る。」とはどのようなことなのかを体感することができたと同時に、そこからの学びが大変多かったです。
担当したアワードプログラムは、フード&ドリンク、デザイン&イノベーション、ガーディアン、という3つのカテゴリー計41企業が1つの会場に集まり、それぞれの渾身のプロダクトやサービスの魅力を発信、カテゴリーごとの審査員と参加者からの審査にて順位を競い合います。
会場は、各社グランプリ受賞を目指す「競争の場」ではあるものの、会期中はビジネスで悩んでいることをお互いに相談・議論したり、シナジーが生まれそうな会話まで聞こえてくる「共創の場」となっていました。
また展示企業と審査員の間にも高い仕切りはなく、「評価する側・される側」という役割を超えて、同じ産業を創る仲間としてのリスペクトを持っていることが伝わってきました。
私は普段、自社商品を用いた協働ビジネスプランを提案する営業をしています。
ミッションは、「市場の成長と拡大」。
市場という大きな枠組みに向き合いつつも、他企業は尊敬の対象というより、競合として見るばかりでした。
アワードプログラムで、大手やスタートアップ、また投資家・投資先といった異なるスケールや立場を超え、そこに一体感ができていることを見て、ICCのミッションを体感しました。
もう1つ、夜に行われるCCNの中である方がおっしゃっていた言葉が大変印象に残っています。
「僕たち起業家の競合は大手企業、だけど大手企業が市場に投資をして開拓していくことで、僕たちも自分たちのバリューを模索しながら新しいチャレンジができるんだ。
だから競合ではなく、彼らも同じビジネスを作るパートナーだと思っているよ」
その会話を通して私は、ICCに参加されている多くの方が「自分が勝ちたい」という気持ち以上に「社会を良くしたい、還元していきたい」という気持ちで日々向き合っていることを知りました。
社会に貢献したい、大きなインパクトを与えられる人になりたいと思っていたのが、就活時に考えていた私のありたい姿でした。
自分が勝つというのではなく、ありたい姿を体現している人を見て、思い描いている理想像を思い出しました。
ICCを通して、今までよりも広い視野で社会・ビジネスを見つめることができた貴重な機会となりました。
運営スタッフとして参加してよかったことを教えてください。また、どんな人に参加をおすすめしたいですか?
一番は多種多様なバックグラウンドとキャリアをもつ運営メンバーに出会えたことです。
メンバーは、高校生から大手企業の役員まで、私の本業では関わらないような人たちです。
肩書など関係なく、個人として対等に向き合ってくれる人がいる安心感や、さまざまなキャリアのメンバーと接することで得られる刺激は、他ではなかなかできない体験だと思います。
こんな多様性に富んでいる人たちが1つのチームとして走っています。
チームづくりに興味がある人には、大変学びの多い場所だと思います。
ICCでの経験を、今後どのように生かしていきたいですか?
今回ICCで体感した「社会的インパクト」の意義を自分でも体現していくことが目標です。
何かを頑張る時に、自分の得られるもの(スキルや賞賛)を考えがちですが、逆に自分が与えられるインパクトにもっとこだわっていきたいと思いました。
現時点では、ICCと現職が体現する場所になりますが、ゆくゆくは起業家として一から事業をつくり、自分なりの方法で社会を変えていけるようにチャレンジしたいと思っています。
まずはICCを通して接点を持つことが出来る登壇企業や参加者の皆様に「ともに学び、ともに産業を創る」場所としての価値を体感いただけるよう、運営チームの活動にコミットしたいです。
そして、ICCで学んだ「社会を創る」重要性を、本業においては、「市場を創る」に置き換えて、自社製品にとどまらない市場の成長につながるような戦略提案に努めていきたいです。
スカラシップ提供企業への感謝のメッセージをお願いします
今回地方からの参加となりましたが、スカラシップ制度を使用したことで、他スタッフとの交流が円滑になったり、より深い学びを得ることが出来ました。
ICCに参加しやすい環境を作ってくださっている支援者の皆様に心から感謝申し上げます。
頂いた御恩を今後もICCそして社会に還元できるよう努めたいです。
ご協力いただいたスカラシップ支援企業の
- 株式会社セプテーニ・ホールディングス 代表取締役 グループ社長執行役員 佐藤 光紀さん(10)
- 株式会社キュービック 世一 英仁さん(10)
- 株式会社ReBoost 代表取締役社長 河合 聡一郎さん(7)
- 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部伊藤 羊一さん(6)
- 株式会社マネーフォワード金坂 直哉さん 竹田 正信さん(5)
- ベースフード株式会社齋藤 竜太さん(5)
- 株式会社 dof齋藤 太郎さん(5)
- 株式会社Growth Camp山代 真啓 さん(2)
(()内は支援回数)
そして、個人サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。
(終)
編集チーム:小林 雅/北原 透子/浅郷 浩子
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