ICCサミット KYOTO 2023 にスカラシップ制度を利用して参加した国際基督教大学3年の安田 真阿子さんに、運営スタッフ参加の感想と、そこで学んだことについて聞きました。スタッフレポートとしてご紹介します!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回400名以上が登壇し、総勢1,000名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2024は、2024年2月19日〜22日 福岡県福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
ICCサミットは、宿泊・交通費など自己負担によるボランティアの運営スタッフで運営されています。優秀なメンバーがより多く参加してもらえるように、ICCサミット KYOTO 2018より、ICCサミット参加企業に支援していただく取り組みを始めました。遠方から参加する若手社会人・学生スタッフを対象に、スカラシップ制度として最大50%程度の宿泊・交通費を補助をしています。個人としてスカラシップを提供いただいている方々もいらっしゃいます。
運営スタッフに応募したきっかけや、なぜ応募したいと思ったかを教えてください
普段、学業の他に、一般社団法人HLABで大学生スタッフとして活動しています。
活動では、高校生向けのサマースクールを運営している他、大学生向けの政策立案コンテストや、高校生が進路・キャリアの相談をできるイベントの運営に携わっています。
HLABの代表をしている高田 修太さんが、ICC FUKUOKA 2023にて、 ファンドレイズの企画に登壇することになりました。
その時にICCのことを知り、運営チームの募集があることを教えていただきました。
高田さんから、ICCスタッフのレベルの高さを伺い、ICCのWEBサイトを隅々まで見るうちに、自分もその一員として携わりたいと思うようになりました。
HLABとICCでは、目的や対象は異なります。
それでも、両者には共通するものがあると私は考えています。
それは、人と人との出会いや対話が学びを生み出し、その学んだ経験は、参加者が日常に戻った後、一歩踏み出す大切な「きっかけ」が生まれるという点です。
私も、その一歩踏み出す背中を押せる存在でありたい。
ICCでも、より多くの方の「きっかけ」となる瞬間を創りたい、という想いで参加しました。
どのような気持ちで今回のICCサミットに臨みましたか?
前回のFUKUOKA 2023より参加させて頂き、今回で2回目の参加でした。
今回は、前回に引き続きバリスタチームです。
ついていくことに必死だった前回の反省を活かし、より俯瞰的にチームを見たり、自発的に動いたりし、自分が出せる価値を高めたいという気持ちで臨みました。
ICCサミットで学んだこと、気づいたこと、深く印象に残っている出来事、エピソードなど、実際に参加した時の感想を教えてください
過去2回、バリスタブースを担当しています。
コーヒーはICCにおけるメインコンテンツではありませんが、休憩中の、ひとときの会話やコミュニケーションで、ご登壇される方々の安心や交流のきっかけになれるという部分に価値があると信じています。
普段アルバイトしているカフェでは、食事を目的に来られるお客さんがほとんどのため、コーヒーを出すだけで目的が達成されます。
ICCではカタパルトなどの企画を目的に参加される方々が、「コーヒーを毎回楽しみにしている」と仰っています。
ここでは、コーヒーが、「人と人」を繋げ、必要とされているんです。
それを知って、私は驚くと同時に、統括 下川 泰弘さんへの感謝の気持ちが溢れてきました。
下川さんは、常に新しく届けられる価値やより良い体験を届けることを考え、ICCのコーヒーのレベルを常に前進させてきました。
豆の選定はもちろんですが、メニューの拡充の提案、スムーズに提供する方法の考案、新マシーンの導入、そしてそれらの細部にとことんこだわるところ。
こうした下川さんの行動は、参加者のみなさんがコーヒーを楽しむという経験価値を提供し、またそこからコミュニケーションを産むきっかけを創り続けてきました。
今回私もそのきっかけを創ることを担えたと思います!下川さんありがとうございました。
また今回、個人スカラシップという形で、サグリ株式会社 代表取締役社長の坪井 俊輔さんからご支援を頂いたことも、とても貴重な経験となりました。
坪井さんは今回、「CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ)- 強者が勢揃い -」にご登壇され、見事優勝されました。
私は、坪井さんのプレゼンテーションをリアルタイムで、しかも同じ会場で拝見していました。
農業を変えていこうとする熱意、ご自身の手で優勝を掴みにいく姿を目の当たりにし、結果が発表された時には、私は感動して涙が溢れました。
本気で挑みぶつかる姿が、これほどに人の心を動かすエネルギーを持っていることを、本当の意味で実感することができました。
まだ何も持っていない私に対しても、沢山の期待と共に激励してくださり、頂いた言葉をお守りに、私も社会を創る1人となれるように尽力したいと思いました。
運営スタッフとして参加してよかったことを教えてください。また、どんな人に参加をおすすめしたいですか?
運営チームの魅力は「人」にあると思っています。
毎回半分のメンバーが入れ替わる組織において、こう言い切ることができるのは、ICCの小林 雅さんを中心とするチーム作りの丁寧さにあるのだと思います。
「鉄は鉄によって研がれ、人は人によって研がれる」という言葉がありますが、私自身、参加する度にスタッフの方々、参加者の方々からたくさんの知識や生き方といった刺激を受け、自分の未熟さに直面しながら吸収しようと尽力しています。
ICCに参加する以前は、150人規模で、毎回メンバーが変わるボランティアとなると、スタッフは駒のようなものではないかと想定していました。
しかし、実際に入ってみて、チーム編成やチームごとの動きの中で、個人をしっかりと見てもらえる組織だと感じました。
それぞれが自分の仕事に誇りと責任を持っていて、常に新しい価値を生み出そうと前進し続けている組織だと思います。
普段の生活とは異なるサードコミュニティとしての挑戦の場が欲しい方、互いに刺激しあえる仲間が欲しい方には、ぜひ参加をお薦めしたい!
ICCでの経験を、今後どのように生かしていきたいですか?
ICCでは、学生・社会人問わず、個人として挑戦できる場があると思います。
そんな環境の中で、今回もっとも大きな学びとなったのは、遠慮しすぎずに行動を起こしていくことの重要性です。
ICCでは、マニュアルをベースに動くことは大前提として、その中で、さらに参加者さんの体験価値を高めるには、といった視点で考え続けます。
心理的な安全性と、大きな挑戦の舞台の、両方からの恩恵に預かっている身として、毎回内容は違えど、もっと遠慮せずに動けばよかったという反省点が出てきます。
ICCに参加するにあたって、自分が課題に感じていることは、いかに自分が貢献できることを見つけ、行動できるかということです。
これは、常日頃から意識していたいことでもあります。
学生という立場に甘んじず、社会を創っていく一員として、行動を起こすことに臆病にならずにありたいと思います。
スカラシップ提供企業への感謝のメッセージをお願いします
多大なるご支援を頂き、心より感謝しております。
みなさんのご支援のお陰で、ICCの活動に参加するハードルが下がり、ICCでの活動に全力を注げていると感じます。
また、参加者のみなさまから、期間前後を含め、何度も激励の言葉を掛けて頂く機会が多く、単なる金銭的な支援をして頂いているだけではなく、心から応援して頂いているのだと感じます。
私たちにかけていただいた期待を、さらに上回る形で社会に還元していけるよう、ICCの活動にも、普段の学生生活にも、真摯に向き合って行く所存です。
(終)
ご協力いただいたスカラシップ支援企業の
- 株式会社セプテーニ・ホールディングス(11) 佐藤 光紀さん
- 株式会社キュービック(11) 世一 英仁さん
- 株式会社HAiK (10) 山内 宏隆さん
- 株式会社ReBoost(8) 河合 聡一郎さん
- 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(6) 伊藤 羊一さん
- 株式会社マネーフォワード (6)金坂 直哉さん 竹田 正信さん
- ベースフード株式会社(6)橋本 舜さん
- 株式会社 dof(5)齋藤 太郎さん
- 株式会社Growth Camp(3)山代 真啓 さん
(()内は支援回数)
そして、個人サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。
編集チーム:小林 雅/北原 透子/浅郷 浩子