【NEW】ICC サミット FUKUOKA 2026 開催情報詳しくはこちら

「Oh my teeth」はUX×AIによる歯科革命で、グローバル70兆円の歯科市場に挑む(ICC KYOTO 2025)

カタパルトの結果速報、ICCサミットの最新情報は公式Xをぜひご覧ください!
新着記事を公式LINEで配信しています。友だち申請はこちらから!
過去のカタパルトライブ中継のアーカイブも見られます! ICCのYouTubeチャンネルはこちらから!

ICC KYOTO 2025 カタパルト・グランプリに登壇いただき2位に入賞した、Oh my teeth 西野 誠さんのプレゼンテーション動画【「Oh my teeth」はUX×AIによる歯科革命で、グローバル70兆円の歯科市場に挑む】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2026は、2026年3月2日〜3月5日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターはAGSコンサルティングです。

【速報】世界で戦える日本の水産業をゲノム編集で実現する「リージョナルフィッシュ」がカタパルト・グランプリ優勝!(ICC KYOTO 2025)


【登壇者情報】
2025年9月1〜4日開催
ICC KYOTO 2025
Session 6A
CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ)- 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング

西野 誠
Oh my teeth
代表取締役CEO
公式HP | 公式X

1994年生まれ。学生時代に物流スタートアップのオープンロジで第一号インターンとして創業期を経験。新卒でワークスアプリケーションズに入社。退職後、「未来の歯科体験を生み出す」Oh my teethを共同創業。ユーザー数は5万人を突破(2024年9月時点)。Open Network Lab 第21期 「DemoDay」最優秀賞&オーディエンス賞。ICCサミット FUKUOKA 2022「D2C&サブスク カタパルト」優勝。ICCサミット FUKUOKA 2024「DX カタパルト」優勝。


西野 誠さん 「テクノロジーで歯科を再発明し、世界を変える」

Oh my teethの西野です。

歯科は、世界最後の「未標準化産業」です。

歯医者は世界に100万軒、70兆円の巨大市場、なのに8割が個人医院です。

実は、この構造は70年間変わっていません。

歯科体験の不便さ、不透明さに気づいていますか?

日本の歯科技術は世界トップ。

医院数もコンビニ以上。

それなのに、我々ユーザーはいまだにどこの歯医者が良いのかも、結局何回通うのかも、トータルでいくらかかるのかも分かりません。

しかも、カルテは医院ごとにバラバラに保管されているので、歯医者を変えたらまた一から検査のやり直しです。

「もっと気軽にアクセスできる新しい歯医者が欲しい」と思い、25歳で起業しました。

「歯科体験の標準化」への挑戦

ビジネスモデルです

店舗運営から診断、マウスピース製造、CSまでを垂直統合しました。

70年間、歯科業界で、誰も挑戦しなかったアプローチです。

この業界初のモデルで歯科体験を標準化し、全人類が当たり前に歯の健康を手にできる未来を創ります。

その第一歩として、マウスピースを使った歯の矯正サービスから参入しました。

実際に、マイクロソフト エバンジェリストの西脇(資哲)さんにも体験いただきました。

このように、しっかり改善されています。

年商100億円が見えてきた

ここで皆さんに、ご報告があります。

3年前のICCサミットで、僕は「3年後に年商100億円を達成する」と宣言しました。

結果の出る“通わないDX歯科矯正”とスピーディーなクリニック開発で、未来の歯科体験を創る「Oh my teeth」(ICC KYOTO 2022)

結果は未達、100億円には届きませんでした。

しかし、昨期は年商30億円。

今期は60億円見込みで、5期連続黒字を達成。

ついに100億が見えてきました。今日は、この成長の裏側をお話しします。

「UX」×「AI」で起こす歯科革命

キーワードは「UX」と「AI」です。

我々は「UX」と「AI」で、歯科革命を起こしました。

では、どんな革命を起こしたのでしょうか。

予約者の来店率をAIが最大化

まずは「予約」です。

ホームページから予約画面にアクセスし、ストアと時間を選び、名前とメールアドレス、電話番号を入力するだけでサクッと予約が完了します。

事前問診も、スマートフォンで簡単に回答可能です。

この瞬間、AIが20以上の行動パターンから、「この人は本当に来るのかどうか」を点数化します。

点数が低い方には、1分以内に電話やSMSでフォローします。

これもAIが自動実行します。

その結果、来店率は業界平均の1.8倍です。

検査から契約、退店までわずか30分

次に「店舗」です。

導入ストアは、ついに全国10店舗へ。

どこも駅近です。

これが店内ですが、受付なし、待合室なし。

扉を開けたら、すぐに歯型スキャン、

レントゲン、

契約手続き、

所要時間はたった30分です。

AIがカルテ入力、歯式登録、診断を自動で実行

そして、ここからが「AI」です。

まず、ユーザーとドクターの会話をもとに、リアルタイムでAIがカルテを自動入力します。

続いて、矯正診断において重要な歯式もAIが自動で登録します。

さらに診断AIがレントゲンと3Dスキャンデータをもとに、5万件の症例データから矯正可否を診断します。

この技術は、特許取得済みです。

最終診断は必ずドクターが行いますが、AIが強力にサポートすることで、初回診断を30分に短縮しました。

さらに、全商談の録画データをもとに、AIがフィードバック。

トップセールスの商談を学習したAIが、全メンバーの家庭教師になります。

このように、商談の標準化にも成功しました。

AIでスマートな矯正相談と進捗確認が実現

最後に、「矯正生活」です。

通院不要で、まるでポケットに歯医者がいるかのような体験です。

その裏側にあるのはAIです。

例えば、自動返信AIがユーザーからの相談を6レイヤーに自動分類。

安全な範囲はAIが自動返信し、医療判断が必要な内容は、自動でドクターに確認(エスカレーション)します。

AIなので、多言語対応も完璧です。

進捗確認は、専用アプリで歯並びを撮影すると、AIからアドバイスがもらえます。

この技術も、特許取得済みです。

CS社員2名が数万人のユーザーをサポート

我々は、もともとUXで歯科業界に革新を求めてきましたが、最近はAIによってスケールするビジネスに進化しました。

事実、CS社員はたった2名で数万人をサポートしています。

製造に30分、最短即日開始可能なマウスピース矯正

さらに、工場でも革命が。

これまで手作業で5時間かかっていた(マウスピースの製造)工程が、なんと30分に短縮され、自動化により品質のばらつきもゼロになりました。

その結果、最短即日納品が可能になりました。

この3万円のオプションを、全ユーザーの5%が契約しています。

「製造自動化」でサプライの課題を解決

トラクションです。

店舗数、ユーザー数、製造数が激増。

一方、原価、納期、人間によるCS対応件数は激減。

そうなのです。

我々は「UX」と「AI」でデマンドサイドに革命を、製造自動化によって、サプライサイドに革命を起こしました。

「店舗ビジネスでスケールしないのではないか?」「労働集約的」と散々言われてきましたが、我々はここを改革したのです。

企業の福利厚生導入が進行中

さらに、toCだけでなくtoBも。

健康経営の文脈で、大手商社、証券会社、不動産会社での福利厚生導入も進行中です。

その結果、今期年商は60億円見込みで、累計売上は100億円を突破しました。

インバウンドにもフィットする矯正体験

そして今、我々は世界展開を見据えています。

改めて我々のサービスをまとめると、

・最低1回の来店

・来店時間30分

・最短即日開始

利用者の4割が、地方から来店します。

これを(ICCパートナーズ代表 小林)雅さんに話したところ、「西野くん、それ、インバウンドのためのビジネスだね」と。

そう、「インバウンド矯正」、これが世界進出の始まりなのです。

すでに世界の矯正価格と比較しても、価格優位性があります。

実際、アメリカ人、中国人、韓国人も、このように感動してくれています。

現地調査の結果でも、アメリカでは「通院不要」が、中国では「Japan made」が刺さっています。

「人生最大の後悔」が挑戦の原点

最後に、僕がなぜここまでやるのかを、お話しさせてください。

僕は、昔から歯医者が本当に苦手でした。

予約しても適当な言い訳を見つけて行かず、その結果、10代で右下5本の歯を失いました。

本当に後悔しています。

だから日々届く、こういったユーザーの声が本当に、本当に嬉しいのです。

例えば、僕と同じようにずっと歯医者に行けなかった方が、20年ぶりに歯医者に行けるようになった。

自信を持って笑えるようになった。

77歳でも、一歩を踏み出せた。

「人生が変わった」と感謝してくださる。

でも、救えているのはまだ一部なのです。

世界では35億人が歯の病気で苦しみ、健康寿命を奪われています。

だからこそ僕は、歯科体験を圧倒的にストレスフリーにして、人類が歯に悩む時間をゼロにしたいのです。

2035年までに世界10都市へ展開

まずはインバウンド矯正で世界中からユーザーを集め、そのデータとブランドを武器に、アメリカ、中国、インドへ進出。

2035年までに世界10都市に展開し、最終的にはAIとロボティクスで完全自動化された歯科インフラを世界中へ。

日本の歯科を世界に誇る産業にします。

グローバル70兆円の歯科市場へ

この事業は、実は僕が夜な夜な3Dプリンタで、マウスピースを自作することから始まりました。

初めてICCサミットに立たせていただいた4年前は社員0人、年商5,000万円でした。

それが今となっては、累計売上100億円を達成。

政府も後押しするという、完璧なタイミングなのです。

歯科口腔保健の推進に向けた取組等について(厚生労働省)

まずは世界4兆円の矯正市場、そしてこれから、70兆円の歯科市場に挑戦します。

素人が本気になれば世界は変えられる。

僕はそれを証明します。

ぜひ仲間になりませんか?

「テクノロジーで歯科を再発明し世界を変える」

Oh my teethの西野でした。

応援よろしくお願いします。

ありがとうございました。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

カタパルトの結果速報、ICCサミットの最新情報は公式Xをぜひご覧ください!
新着記事を公式LINEで配信しています。友だち申請はこちらから!
過去のカタパルトライブ中継のアーカイブも見られます! ICCのYouTubeチャンネルはこちらから!

編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/正能 由佳/戸田 秀成

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!