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「ともに学び、ともに産業を創る。」エクストリーム・カンファレンス「Industry Co-Creation(ICC)サミット KYOTO 2019」(2019年9月3日〜5日開催)、2日目に「CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて」 Sponsored by Lexus International Co.が開催されました。
第一線で活躍する審査員が注視する中、こだわり抜いたモノづくりや独自のブランド創出を目指す注目企業8社が各7分間の熱いプレゼンテーションを行いました。審査員の投票の結果、九州の農業素材×伝統加工技術の“KYUSHU ISLANDブランド”を展開する「一平ホールディングス」が優勝いたしました!
結果速報
ICCサミット KYOTO 2019 Session 7A 「CRAFTED CATAPULT (CRAFTED カタパルト)」優勝は、九州産の農業素材×伝統加工技術で“KYUSHU”の魅力を世界へ届ける「一平ホールディングス」でした!
第2位は、湘南生まれのブランド豚肉“湘南みやじ豚”を生産する「みやじ豚」でした。
第3位は、天然繊維×日本の技術で“衣服”と“幸福”をアップデートする「三星グループ」と、良質な日本産果物を“知財”で守り、世界へ届ける「日本農業」でした。
日本農業の内藤さんは、カタパルト・グランプリ優勝とのダブル入賞となりました。
当日の中継映像もぜひご覧ください。
登壇サービス・プロダクト一覧
優勝:九州産素材×伝統加工技術で“世界があこがれる九州”をつくる「一平ホールディングス」
宮崎県に拠点をおく一平グループは「世界があこがれる、九州をつくる。」を掲げ、年間1兆8,000億円の市場規模を誇る九州の豊富な農業資源を生かした事業を展開する。食品事業を中心に、レストラン事業、コミュニティ事業などその事業は多岐にわたる。同社が注力する「KYUSHU ISLANDブランド」では、九州産の農業素材と九州の中小企業がもつ伝統的加工技術を独自のアイデアでつなぐことで、地域資源の掘り起こしと伝統技術の磨き直しを行い、その魅力を国内外へ届ける。オリジナル商品の開発に加え、厳しい認証基準をクリアした食品製造企業のアライアンス「九州アイランドファミリー」を結成し、九州における流通/ブランディングのイノベーションを目指す。
(プレゼンター)
村岡 浩司
株式会社一平ホールディングス
代表取締役社長
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“世界があこがれる九州をつくる”を経営理念として、九州各地に多数の飲食店舗を経営する一方、食を通じたコミュニティ活動にも取り組んでいる。オール九州の素材を使って作られた「九州パンケーキ」ブランドは、台湾、シンガポールへ進出。アジア全域でのグローバル展開を目指す。また、廃校となった小学校をリノベーションした本社(MUKASA―HUB)は地元起業家が集まるローカルベンチャー育成の拠点となっており、「九州廃校サミット」の代表発起人として九州全県での廃校ネットワークによる九州の活性化を目指す。著書に「九州バカ 世界とつながる地元創生起業論」(発行:文屋、発売:サンクチュアリ出版)。
第2位:旨さの秘訣は“愛情”。豚肉の概念をアップデートする「みやじ豚」
株式会社みやじ豚は、“一次産業を、かっこよくて・感動があって・稼げる「3K」産業に”を掲げ、湘南生まれのブランド豚肉「湘南みやじ豚」を飲食店向けに農協全量出荷D2C展開する養豚企業。トウモロコシを使わない飼料、腹飼い(兄弟どうしのみの飼育)、飼育小屋の細かな洗浄など、手間暇かけて飼育環境を整えることで旨味成分が平均的な豚肉の2倍の稀少性の高い豚肉を生産。単一農場・単一生産者(シングルオリジン)の豚肉ブランドとして展開する。都内の大手デパート内の1店舗を除いて、販売先は飲食店に限定し、その数は120を超える。また手ぶらで楽しめるバーベキューイベント「みやじ豚BBQ」を企画し、15年間で700回以上、延べ2万5,000人以上を集客する。バーベキューを通じた食体験により、オンラインショップ購入者はのべ1万人に達する。
(プレゼンター)
宮治 勇輔
株式会社みやじ豚 代表取締役社長 /
NPO法人農家のこせがれネットワーク 代表理事/
株式会社ファーマーズバーベキュー 代表取締役社長
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1978年神奈川県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2006年9月株式会社みやじ豚を設立し代表取締役に就任。生産は弟、自身はプロデュースを担当し、2年で神奈川県のトップブランドに押し上げる。みやじ豚は2008年農林水産大臣賞受賞。2009年に、都心で働く農家のこせがれの帰農支援を目的に、NPO法人農家のこせがれネットワークを設立。2010年、地域づくり総務大臣表彰個人表彰を受賞。2015年より農業の事業承継を研究する、農家のファミリービジネス研究会を主宰。2017年には全ての家業の後継者を対象とした家業イノベーションラボ実行委員に就任。2017年8月、生産者に最も近いBBQを企画運営する株式会社ファーマーズバーベキューを設立。DIAMOND・ハーバード・ビジネス・レビュー「未来を創るU-40経営者20名」。著書に『湘南の風に吹かれて豚を売る』。
第3位(同率):天然繊維×日本の技術で“衣服”と“幸福”をアップデートする「三星グループ」
三星グループは、1887年(明治20年)創業の老舗高級繊維・樹脂メーカー。B2Bの素材メーカーとしての取り組みに加え、同社5代目社長の岩田真吾氏は天然繊維の風合いをいかした製品づくりを事業に取り入れ、“作り手”と“使い手”がつながることのできるD2Cファブリックブランド「MITSUBOSHI 1887」を展開する。カシミアに匹敵する最高ランクのウールを用いた「23時間を快適にするウールTシャツ」は、クラウドファンディングにおいて目標達成率800%強(約815万円)を達成。発表当日、予約サイトのローンチを発表した。ウールの持つ天然繊維特有の高機能性を、日本有数の技術で紡いだTシャツを通じてユーザーに届けるとしている。
(プレゼンター)
岩田 真吾
三星グループ
代表取締役社長
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1887年に木曽川のほとりに創業した繊維・樹脂メーカー「三星グループ」の五代目・代表取締役社長。「地方×伝統×革新」をテーマに自社ブランドの立ち上げや海外展開・ベンチャー企業との連携など新しいチャレンジを続ける。B2Bの素材メーカーながら「使い手と作り手がつながる場」として東京・代官山にストールやオーダースーツを提案するショールーム型店舗を展開中。2004年に慶應義塾大学(法学部法律学科)を卒業後、三菱商事株式会社、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)を経て現職。入社10ヶ月後に社長に就任。以後、会長である父親とは日々バトルしながらも、良好(?)に事業承継を進めている。
第3位(同率):日本産農作物の海外輸出をバリューチェーン構築から手掛ける「日本農業」
株式会社日本農業(Nihon Agri, Inc.)は、マッキンゼー・アンド・カンパニーで農業セクターを担当した経験をもつ内藤祥平氏が2016年11月に創業した農業ベンチャー企業。急速な人口減少、自由貿易・国際競争の波を前にして変革期にある日本の農産業の根本的課題を、その販売先市場が国内に限定されていることと位置づけ、日本産リンゴの独自の高密度栽培メソッド・輸出用バリューチェーンを構築する。同社が輸出するリンゴの独自ブランド「ESSENCE」は、インドネシア、タイ、フィリピンの各国において日本産リンゴで多くのシェアを誇る。今後はインドや中国への展開を予定するほか、リンゴ以外の多品種展開によって「日本の農業で、世界を驚かす」ことをめざす。また、日本の質の高い育種が海外に流出し無断栽培されている現状に注目して、品種の知財ビジネスも展開するとしている。
(プレゼンター)
内藤 祥平
株式会社日本農業
代表取締役
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横浜生まれ、横浜育ち。両親は新潟出身。高校時代に自転車で日本縦断、農産業に魅了される。慶應大学法学部法律学科卒業。慶應大学在学中、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校農業経営学部に1年間留学。慶應大学在学中、鹿児島、茨城、ブラジルの農業法人で各1〜2ヶ月の修行。外資系経営コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。2016年10月の退社まで、日本支社の農業セクターのメンバーとして活動。2016年11月に株式会社日本農業を設立し、当社代表。
世界水準の日本茶ブランドを、生産者・消費者とともに創り出す「LUCY ALTER DESIGN」
LUCY ALTER DESIGNは、VOYAGE GROUPで取締役CCO(Chief Culture Officer)を務めた青栁智士氏が独立、創業したデザインカンパニー。単一農園・単一品種の“シングルオリジン”の日本茶を取り扱う。生産者、加工業者、流通・販売業者と様々なプレイヤーが縦割りに存在する日本茶のサプライチェーンに着目し、そうした従来の産業構造を再デザインすることで、消費者の声を生産者に届け、生産者とともに現代の価値観にアップデートした世界水準の日本茶の創出を目指す。世界初のハンドドリップ日本茶専門店「東京茶寮」、シングルオリジン煎茶専門店「煎茶堂東京」などの日本茶の“体験”の場を提供するほか、現代のライフスタイルにあわせた「透明急須」や、日本初の“観て飲む”お茶の定期便「TOKYO TEA JOURNAL」により、体験価値の向上を追求する。
(プレゼンター)
青栁 智士
LUCY ALTER DESIGN
代表取締役 / Creative Director
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武蔵野美術大学卒業後、インテリアメーカーにてデザイナーとして勤務し、大学時代に取得した特許を商品化。その後、サイバーエージェントを経てVOYAGE GROUP入社。取締役CCO(Chief Culture Officer)として企業文化領域、人事領域、新規事業領域を担当し、マザーズ上場、東証一部上場に貢献する。2017年任期満了につき取締役を退任し、デザインカンパニーLUCY ALTER DESIGNとして独立。ブランド戦略、プロダクト・グラフィック・空間開発等において、プロジェクト責任者や企業トップに対してクリエイティブ・ディレクターとして伴走する。東京茶寮・煎茶堂東京 創業経営者兼クリエイティブ・ディレクターとして日本茶事業を運営。受賞歴:DESIGN TOKYO 2015/OMOTENASHI SELECTION 2017/JCD Design Award 2017,2018/DSA 日本空間デザイン賞 2017,2018/Red Dot Award 2018/GOOD DESIGN AWARD 2018。
高級ルームウェアで“安らぎ”を彩るD2Cライフスタイルブランド「Foo Tokyo」(Next Branders)
株式会社Next Brandersは、“日本発のグローバルブランドの創造”をミッションに掲げ、D2Cライフスタイルブランド「Foo Tokyo」を運営するアパレル系スタートアップ。Foo Tokyoは、世界最高品質の日本製素材、日本の縫製技術、日本のデザインを組み合わせた高級ルームウェア・タオル等を、D2Cモデルを活かして通常のハイブランド製品よりも安価で提供する。“Gift”と、そのGiftに付随するストーリー創りに注力し、消費者が帰宅してから翌朝家を出るまでの“時間軸”に沿った様々な商品の開発・販売を行う。
(プレゼンター)
桑原 真明
株式会社Next Branders
代表取締役社長
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1989年岐阜県生まれ。同志社大学英文学科にて映画・演劇研究、東京大学大学院にて計量経済学を学ぶ。卒業後、メリルリンチ日本証券(Bank of America Merrill Lynch)投資銀行部門・資本市場部門に新卒入社、M&AやIPO等のアドバイザリー業務に従事。退社後、服飾系専門学校、パリコレブランドへの参画を経て、2018年5月にライフスタイルブランド「FooTokyo」をデビュー。「何もしない事=ラグジュアリー」というコンセプトの元、高級ルームウェア・パジャマを中心に展開。現在、高級老舗旅館や大手百貨店でも取り扱われている。
自分好みの植物を、豊富なラインナップから自由に選べる「HitoHana」(Beer and Tech)
株式会社Beer and Techは、花束・ブーケ、アレンジメント、観葉植物などに特化したECサイト「HitoHana(ひとはな)」を運営するスタートアップ企業。企画・販売・配送までのすべてのプロセスを自社でコントロールし、効率化やユーザー体験の向上を追求するほか、「大切なシーンでイメージに合ったお花を買いたい」「オフィスのインテリアにあったお花を買いたい」といった消費者のニーズに応える20,000点以上の豊富な商品ラインナップ・バリエーションを強みとする。通常のEC販売における撮影プロセスを改善、配送前に植物写真を撮影することで、作り手は配送前に実物写真を確認することができる。オフィス向けに展開するお祝花おまとめサービス「FlowerDesk」では、オフィス移転等の祝い窓口ページをHitoHana上に開設し、企業側がお祝い金額に応じて自由に植物・お花を選ぶことができる。ユーザーの評価レビュー数は4,000以上、総合評価は平均4.8点/5.0点と非常に高く、国内で最もユーザーの声が集まる花と植物のECサイトに成長している。今後は、既存事業に加え外部フローリスト向けて、商品バリエーションと安心感を生む仕組み、スペース、在庫をパッケージしたプラットフォームとしての販売を狙う。
(プレゼンター)
森田 憲久
株式会社Beer and Tech
代表取締役
公式HP | STARTUP DB | LinkedIn
2005年に設立数年のインターネット広告代理店に入社、営業統括として上場企業並の業績になるまで成長を牽引。グロービス経営大学院卒業後、2014年に株式会社Beer and Techを設立。創業事業の飲食予約サービスを1年でピボットし、現在は『お客さまの数だけ、花がある』をコンセプトにフラワー&グリーン通販『Hitohana』を運営。15,000点以上の商品を取扱い、日々の制作データやレビューをフルオープンにすることで、花や植物がえらべる自由と安心して購入できる体験を提供しています。
オフィスアートで“カルチャー”を伝え、創造性とコミュニケーションを活性化する「TokyoDex」
TokyoDexは、店舗や学校等の公共施設のウォールアートや、オフィスアートを手がけるクリエイティブ・エージェンシー。オフィスアートでは、各企業の独自カルチャーのビジュアル表現に強みを持ち、CBRE、indeed、三菱UFJキャピタル、EY Japanなどのオフィス空間・ウォールデザインを手掛ける。EY Japanのオフィスアートでは、組織のビジョンを従業員どうしでディスカッション、それをキーワードに落としこみ、共同アートとしてウォールデザイン案を作成する“EY Vision Wall Workshop”を実施。そうしたビジョンウォール・ワークショップや制作過程の映像コンテンツを通じて、クライアント企業とともに従業員のエンゲージメントやオーナーシップの向上を設計・推進する。
(プレゼンター)
Daniel Harris Rosen
TokyoDex
代表・クリエイティブディレクター
公式HP | STARTUP DB | LinkedIn
日本のアート業界において25年以上のキャリアを持つクリエイティブ・ディレクター。ハワイ大学で美術を専攻後、2010年多摩美術大学大学院美術研究科を卒業、博士号を修得。大学院在学中より輪派絵師団のメンバーとしてアーティスト活動を行う傍、KDDI、YouTube、MINI、マクドナルド・ジャパンなどのコマーシャル企画を手がける。同時に自身の現代アート制作にも励み、ホノルル美術館やアートフェア台北での展示などグローバルに活動を展開。2012年、アート・エイジェンシーTokyoDex設立。現在は東京を拠点に活動を行い、企業のビジョンをアートに昇華させるプロジェクトや、ドイツ大使館、Indeed、EY Japan、RICOHなどといった幅広い組織へ向けたコンテンツ提案を通して、アートが持つ可能性を広げている。
表彰式
(終)
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編集チーム:小林 雅/花本 夏貴/横井 一隆/尾形 佳靖
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