家具×IoTで「家具業界のApple」を目指すKAMARQ町野さんのプレゼンテーションです。見事ベストプレゼンターに輝きました!2回シリーズ(その2)は、KAMARQの世界での製造/販売体制と、目指す家具の月額課金モデルについてお話し頂きました。2016月9月6日・7日に開催したICCカンファレンス KYOTO 2016「カタパルト」IoT/ハードウェア特集 supported by Makuake プレゼンテーションの書き起こし記事です。
本記事で特集しております8分間のプレゼンテーションを行う「CATAPULT(カタパルト)」のプレゼンターを募集しております。「スタートアップ」「社会起業家」「IoT/ハードウエア」「リアルテック」の4カテゴリーで募集しております。ぜひ募集ページをご覧ください。
登壇者情報 2016年9月6日・7日開催 ICCカンファレンス KYOTO 2016 「ICC SUMMIT」 Session 7B CATAPULT(カタパルト) -IoT/ハードウェア特集- Supported by Makuake (プレゼンター) 町野 健 KAMARQ HOLDINGS PTE. LTD. 代表取締役社長 日本HPのコンサルタント、マクロミルにて経営企画、海外事業立ち上げを経て、2012年にキュレーションマガジンAntenna立ち上げのため、グライダーアソシエイツを創業。3年で500万ユーザー獲得かつ黒字化まで育て上げる。事業立ち上げ、メディア、マーケティングが専門。 http://kamarq.jp/
その1はこちらをご覧ください:注目のベンチャー特集「KAMARQ」(1)-家具×IoTで目指す”家具業界のApple”【K16C-KMQ #1】
KAMARQの経営チーム
経営チームについてですが、私(町野)がITマーケティングを専門に担当しており、創業者の和田がモノづくりのエキスパートとして、スライド上にロゴが掲載されているような会社の家具を作っています。デザインは、インテンショナリーズの鄭秀和さんです。
生産体制
生産についてですが、工場は創業者の和田が経営するインドネシアにあり、スクリーン上でご覧になっていただいている写真は工場を撮影したものです。
この規模の建物が4棟あり、非常に大きな工場ですが、創業者の和田がこの工場を立ち上げたこともあり、これらの設備をフルに活用することができます。
大手企業の製品を年間40万台近く生産していますので、その品質水準で家具を生産することができます。
ダイニングテーブルも生産していますので、泥臭いですが、このように椅子もゼロから作っています。
インドネシア工場では安価に製品が生産できることがポイントになっていますが、加えて、間の中抜きを徹底しており、ジャカルタ、日本国内の倉庫さん、購入者と3点のみの経由で販売を行っています。
実際他社ではこの中抜きができないケースが非常に多く、そのことが値段に跳ね返っています。
弊社ではこの部分をなくすことで製造コストを引き下げ、そこにIoTハードウエアのコストを載せて販売していますので、IoT込みで、他の家具メーカーさんよりも少し安い価格設定が可能となっています。
開発体制の強化
更に、開発体制を強化しています。
8月に、鹿児島に本社があるコムツァイト社という、大手メーカーならびに自動車会社のバックヤー部分やIoTプロジェクト開発で実績ある会社を買収し、IoT専門エンジニア20名体制となりました。
ゼロから作るのではなく、既にバックヤード部分を構築できる状況になっています。
今後の戦い方
今後どのように戦っていくかということについてですが、他の家具会社との差別化についてよく質問を受けます。
「競合」というよりも「協働」でと思っていますが、競合会社はロープライス×多品種であるのに対して、KAMARQは3点、IT(家電)×家具であるということ、BtoBでの販売が好調であるということ、そしてサブスクリプション(月額課金)モデルを提案していくことで差別化していきたいと考えております。
ひとつめですが、リビング、キッチン、寝室など、部屋には必ず家具があります。
我々はテーブルから始めますが、様々な家具に家電を組み込んでいき、見た目は非常にシンプルながら、家電化した家具を販売していくことを目指しています。
すべてセンサーを組み込んでいき、我々の家具が配置された部屋のデータを取り、リアルタイムで保持するという形を世界展開していくことを目指しています。
実はBtoBが好調でして、IoTはまだ組み込まれていませんが、インドネシアではドア販売がトップシェアで、今期も2万枚の納品実績を上げています。
これを今年から、IoT化し、センサーを組み込んで販売していきます。ディベロッパー経由での、面での販売を、インドネシアで実施しています。
日本でも当然、面での販売を展開していきますが、インドネシアが一歩先を進んでいる状態です。
ドア、テーブル、ベッドなどをセンサー化し、サイドテーブルを操作するアプリと同じもので、データを見ることができるという形を目指しています。
更に、家具は単価が非常に高いものになりますので、サブスクリプションモデルが面白いのではないかと考え、月額固定で購入することができ、自由に買い替えることができるというモデルも同時に販売しています。
市場の展望
家具市場は日本だけで1兆円、世界では33兆円の規模があります。我々の対象市場はもちろん家具ですが、家具にサウンドやヘルスケアなど様々な市場が組み合わさることにより、非常に大きな市場がターゲットとなってくると言えます。
まずは家具を販売し、KAMARQのホームデータネットワークを作っていきます。
その際、IoT家電メーカーとも組んでネットワークを構築していき、最終的には大手メーカーや海外の企業とも連携してインフラ部分でビジネスを展開していくことも視野に入れています。
そのようにして家具業界のアップルを目指して頑張っていきたいと思っています。
以上です。
ご清聴いただきありがとうございました。
(終)
編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/鈴木 ファストアーベント 理恵
KAMARQはベストプレゼンターに選ばれました!
株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング(Makuake)の中山亮太郎氏と共に表彰式の1枚です!
【編集部コメント】
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