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「しゅごひろ」で毎回変わる成長テーマ。良い成長痛を感じられるのがICC参加の醍醐味(安藤 輝人)【スタッフレポート:スカラシップでICCに参加して】

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ICCサミット KYOTO 2022 にスカラシップ制度を利用して参加した大手人材会社勤務の安藤 輝人さんに、運営スタッフ参加の感想と、そこで学んだことについて聞きました。スタッフレポートとしてご紹介します!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2023は、2023年2月13日〜2月16日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

ICCサミットは、宿泊・交通費など自己負担によるボランティアの運営スタッフで運営されています。優秀なメンバーがより多く参加してもらえるように、ICCサミット KYOTO 2018より、ICCサミット参加企業に支援していただく取り組みを始めました。遠方から参加する若手社会人・学生スタッフを対象に、スカラシップ制度として最大50%程度の宿泊・交通費を補助をしています。個人としてスカラシップを提供いただいている方々もいらっしゃいます。

運営スタッフに応募したきっかけや、なぜ応募したいと思ったかを教えてください

スタッフキックオフにてパネリストを務める安藤さん

きっかけは会社の先輩(運営チーム宮﨑 能理子さん)が参加していることを過去のスカラシップ投稿などから知り、興味を持ったことからでした。

応募したいと思った理由は、「共に学び、共に産業を創る」というミッションが、私自身が大事にしている「越境による個人・組織・社会への新しい価値の創出」と強くつながると感じたからです。

普段、本業(大手人材会社勤務)の傍らでNPO法人 二枚目の名刺という団体に所属し、さまざまな業種・職種の社会人(や時には学生も)がチームを組み、新しい社会を創ることを目指している団体(NPOなど)とともに団体の事業推進に取り組む有期のプロジェクトの運営を行っています。

その活動の中で、組織や立場を越えて人と人とが「共創」することで生まれる新しい価値の可能性を強く実感しています。

ICCという場を通じて、各産業をリードする経営者・幹部が集い、業界や会社の規模の垣根なく、より良い社会をつくるために本気で議論し、繋がりが生まれる機会は、社会的にとても意義があることだと感じました。

また、短期間で熱量が高い組織を作っていくプロセスを体感してみたいと思ったことも大きな理由の一つです。

ICCサミット終了後のFacebookの投稿を見ていると、ICCに参加しているメンバーはそれぞれがそれぞれの視点から参加に対して意義を見出し、熱狂しているように感じました。

普段、会社でもチームのマネジメントや「二枚目の名刺」の活動で短期間のチーム作りを体験していく中で、どういったアプローチでそうしたコミュニティを創り出しているのか、ということを体感してみたいといったことも理由としてありました。

どのような気持ちで今回のICCサミットに臨みましたか?

今回のICC KYOTO 2022で5回目の参加となりました。

初めての参加は2年前のICC KYOTO 2020でした。

前回のICC FUKUOKA 2022開催からスピーカー誘導チーム全体をまとめる統括リーダーを任せていただき、今回は2回目のスピーカー誘導チーム統括でした。

誘導チームの統括陣(後列)とタッグを組む控室チームと

前回の初めての統括経験の時から、統括としては2つのことを意識して行っています。

1つ目は、リーダーとしてチームの「方向性」や「基準」を示すこと。

所属メンバーが30名近くといった大所帯、そのうち約半数がスタッフ初参加、もしくは誘導チームは初めてというメンバーです。

また、登壇者を会場まで定刻通りにご案内することが役割ですが、当日は会場各地にメンバーが散って業務を行うため、統括の見えていないところでメンバー一人ひとりの自主的な行動が求められます。

その状況下でメンバーに迷いが生じないように、統括としては、チーム全体としてのあるべき方向性を定め、その方向性に向かうための行動の基準を明確にして伝えることが必要不可欠だと考えています。

そのために、定刻開催のことを「帝国」と言ったり、「主語の範囲を広げる(しゅごひろ)」「大樹になろう」などの共通のワードを用いてチームのコンセプトやあるべき行動の共通認識化を図ったり、それらの共通ワードに繋がるアクションを取ったメンバーはチーム全体の場で良かったアクションとして賞賛するなどのことを行っていました。

結果的に、初参加で、瞬時にどんなアクションが最適か判断が難しいメンバーにとっても、チームとして取るべきアクションが明確になることにつながったのではないかと思います。 

2つ目は、細かくPDCAを回すことです。

誘導チームでは、セッションごとに実施する誘導業務の終了後ごとに全員で集まり、「KPTミーティング」を行っています。

前のセッションの誘導でのKeep(良かったこと・続けるべきこと)Problem(直したいこと)Try(次回に向けて取り組みたいこと)をメンバー間で共有する場です。

セッションごとに実施するので、合計10回以上は全体で集まって「KPTミーティング」を行います。

恐らく運営の全チームの中で最も頻繁にPDCAサイクルを回していますが、それによって、細かな業務上の認識のずれや見落としていたオペレーションの改善点などを早期に発見、改善していくことができています。

実際、初日の前半ではまだチームとしての練度が高くはなっていないためにProblemが多く出てくるのですが、時間が経つにつれてKeep(良かったこと・続けるべきこと)が増えてきて、「もっと良くするためには何ができるのか?」という+αの視点でのTry(次回に向けて取り組みたいこと)が生まれてきます。

Problemが改善されてKeepが増えていくことで自分たちが着実に前進していっていることが分かる、というのもチームの士気に良い影響を与えていると感じます。

ICCサミットで学んだこと、気づいたこと、深く印象に残っている出来事、エピソードなど、実際に参加した時の感想を教えてください

スタッフキックオフのパネルディスカッションで

2つあります。

1つは、運営スタッフとして、毎回少しずつ主語の範囲が広がっていく感覚があることです。

2年前に初めて参加をしたときは、まずは自分の目の前の任された業務を行うことに精一杯だった記憶があります。

しかし、参加回数を重ねるごとに、主語の捉える範囲が「自分自身」→「ユニット」→「チーム」と大きくなっていく実感があります。

「リーダー」や「統括」といった役割もありますが、振り返ってみると、主語の広がりやそれに通ずる自分自身のアクションの変革が先にあり、立場は後から着いてくるような感覚があります。

今は、誘導チームのパフォーマンスや+αのアクションを通じて、ICCというコミュニティやそこでの登壇者や参加者の方の体験を良いものにするためには何ができるのか?という視点で自らの行動を振り返るようにしています。

登壇者の到着、誘導チームの動き、全て分刻みに確認する

その意味では、正直まだまだできることは沢山あります。

毎回見る視座や視野が変わることで、「共に学び、共に産業を創る」というミッションに向けて、自分には何ができるのか、何をすべきなのか、という成長テーマが変わってきています。

いつも「自分はまだまだ足りないな」と感じていますが、良い意味で毎回そういった成長痛を感じるのもICCの醍醐味なのかなと思います。

2つ目は、具体的なエピソードになりますが、1年前のICC KYOTO 2021でのソーシャルグッド・カタパルトです。

ユーグレナ出雲さんの冒頭のスピーチや登壇者の方のプレゼンテーションは、本当に熱く心が震えるもので、会場では涙を流す登壇者・参加者の方もいらっしゃるような場でした。

動画 6:17~もあります。ぜひ皆さん見てください!)

ICC KYOTO 2021の最終日に行われたこの回で、私は少し早めに帰ってしまった当時の誘導チームの統括の代わりに臨時の統括としてチームを率いることとなりました。

実は感動的なスピーチやプレゼンテーションの裏ではいくつかのトラブルが生じており、登壇予定のプレゼンターの方が渋滞で到着が遅れたり、集合時間を間違えてプレゼン開始のギリギリに到着になるというイレギュラーな事態がいくつも発生していました。

そのような中でもチームで団結・連携して一つひとつのトラブルを解決し、カタパルトも無事に定刻開催することができました。

そして、直後に冒頭での感動的なスピーチへと繋がっていくこととなりました。

自分自身の運営として行っていることが、日々本気で社会課題や事業と向き合っている経営者の方々の心を動かしていく場創りに繋がっていることを感じることができた瞬間でした。

運営スタッフとして参加してよかったことを教えてください。また、どんな人に参加をおすすめしたいですか?

恒例の「ともに学び、ともに産業を創ろう!」の掛け声を荒木さんと行う

1番は、一つの大きな目的(「共に学び、共に産業を創る。」)に熱狂している仲間と一緒に、Co-Creationを実現するための場作りに没頭し、そこで生み出される価値を実感できることだと思っています。

ICCの運営スタッフを始めて最も印象的だったのは、一人ひとりが「共に学び、共に産業を創る。」というミッションに対して熱狂し、何ができるのか?ということを当事者意識を持って運営しているということです。

今までいくつかのコミュニティに所属してきましたが、これだけ高い熱量で1つの目的に対して熱狂できるコミュニティはなかったと思います。

そうしたメンバーとCo-Creationな場創りに対して熱狂し、サミット当日では、幾つものCo-Creationな瞬間に立ち会うことができます。

走り切った後の達成感やアドレナリンが出まくっている感覚は、他の経験では中々味わえないものだと思っています。

だからこそ、おススメしたいのは、「社会を変えたい」などの熱い想いを持ち、仲間と一緒に1つのコトを創ることに没頭できる、したい人だと思っています!

また、会社などの普段所属するコミュニティを超えることで、本質的な自分の現在地が見えることも、参加してみて気付いたことです。

通常の業務であれば、「採用」や「マーケティング」などのハードスキルを活かしながら業務を行い、それらの能力によってパフォーマンスはある程度変わっていくことになりますが、バラバラなバックグラウンドの人たちが一度に集まって短期間で運営を行うICCでは、そういった前提条件を取っ払った本質的な人間力のようなものが試される場だと感じています。

毎回参加していると、「産業を創る」という大きな志に向かっていく環境の中で、日々の業務経験などを取っ払って、自分自身がこの組織や社会に対して何ができるのか?と問い直す機会になっています。

ICCでの経験を、今後どのように生かしていきたいですか?

今回、大変光栄なことに、株式会社ユーグレナ取締役代表執行役員(CEO)/リアルテックファンド代表取締役の永田 暁彦さんから、スカラシップの個人サポートと直筆のお手紙をいただきました。

リアルテック・カタパルト前のステージに一緒に上がらせていただく

いただいたお手紙の中で、『誰かが持っていて自分に無いものではなく、自分の手の中にある宝を見つめて欲しい』という言葉をいただき、それが強く印象に残っています。

日々仕事を行う中では、どうしても自分自身の課題や、他人と比べて足りない点に目を向け、それを改善しようという考えばかりが働いてしまいますが、そういった誰かが持っているものばかりに目を向けるのではなく、自分だけにしかない強みや色に目を向け、磨いていきたいと思いました。

これからの社会を創るビジネスの最前線で活躍されている永田さんからの言葉は、私の中で勇気をもらえるのと同時に、今後の自分自身の在り方を問うものになったと感じています。

左からICC代表の小林さん、一緒にサポートを受けた阪上結紀さん、そして永田さんと記念撮影

スカラシップ提供企業への感謝のメッセージをお願いします

今回、永田さんにスカラシップのご支援をいただき、お話をさせて頂いたことで、幾つもの刺激と気付きがありました。

スタッフ一人ひとりに向き合っていただき、人生の背中を押すようなご支援をいただけたこと、大変嬉しく感じています。

本当にありがとうございます。

今回の経験を、今度は私自身が更なる次世代の社会のために還元していけるよう、挑戦を続けていきたいと思います。

改めて、永田さん、そしてスカラシップ支援企業の皆さまに感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

スカラシップ支援者の株式会社マネーフォワード 金坂 直哉さん、竹田 正信さんと

(終)

今回ご協力いただいたスカラシップ支援企業の

(()内は支援回数)

そして、個人サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。

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編集チーム:小林 雅/北原 透子/浅郷 浩子

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