ICC FUKUOKA 2024 カタパルト・グランプリに登壇した、ペイトナー 阪井 優さんのプレゼンテーション動画【「ペイトナー」は支払い特化の請求書サービスを起点に、お金のストレスをなくすプラットフォーム化を目指す(ICC FUKUOKA 2024)】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット KYOTO 2024は、2024年9月2日〜9月5日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターはAGSコンサルティングです。
▶【速報】不要品の回収から選別・再流通まで一気通貫の循環インフラを構築する「PASSTO」(ECOMMIT)がカタパルト・グランプリ優勝!(ICC FUKUOKA 2024)
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【登壇者情報】
2024年2月19〜22日開催
ICC FUKUOKA 2024
Session 6A
CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ)- 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング
阪井 優
ペイトナー
代表取締役社長
HP | X(旧Twitter)
大阪府堺市生まれ。智辯学園高等学校、大阪教育大学を卒業後、NTTドコモを経て、コイニー(現:STORES 株式会社)に入社、事業開発として地域金融機関との提携に従事。2019年4月にペイトナーを創業、「TechCrunch Tokyo 2019」、「MUFG Digital アクセラレータ」、「FIN/ SUM 2023」、「Forbes JAPAN 100」に選出。
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阪井 優さん 皆さん、こんにちは、ペイトナーの阪井です。
我々は、「お金のストレスをなくす」というビジョンを持って事業を行っている会社です。
早速ですが、こちらの数字をご覧ください。
この数字は、何だと思われますか?
こちらは、私が起業1年目に支払いをした請求書の枚数です。
1人で全部、支払っていました。
仕事が大好き。でもどうしても好きになれない作業が
当時、私はカスタマーサポートや資金調達、採用、広報までありとあらゆる仕事をしていました。
私はプロダクト作りが本当に大好きで没頭していたので、気づいたらどんな仕事でもしていました。
しかし、そんなに仕事が大好きな私でも、どうしても好きになれない、嫌な仕事がありました。
そして、私以外のメンバーもみんな、その仕事が嫌いでした。
それは何かと言うと、「支払作業」です。
プロダクトを作る立場であるにもかかわらず、必ずやらなければいけない作業というものが存在しました。
支払作業に毎月平均10時間以上かかる企業は4割超え
実はこの支払作業に毎月10時間以上を取られるという企業は、全体の4割を超えています。
国内企業のうち、140万社以上が当てはまることになります。
年間にすると、実に1.7億時間もの時間が失われていることになります。
これはもはや経営者だけの問題ではなく、全国の中小企業の経営課題だと言っても過言ではありません。
繁忙期の月末に、手作業での煩雑な支払い
実際、どういったことが現場で起こっているのか。
まず、請求書がメールだけではなく、郵送や様々なチャットツールで届きます。
請求書情報を一つ一つリスト化し、振込データを作成する必要があります。
そしてそれを支払う作業に、膨大な時間が取られてしまいます。
さらに、月末は繁忙期のため、振込作業をする時間もありません。
現場では、このようなことが日常茶飯事です。
よって、請求書領域の改善が必須だと言えます。
実は楽できない請求書管理サービスによる支払い
ただ、ご紹介した課題は、今日こちらにいらっしゃる皆さんであれば、「請求書管理サービスを使えば、解決できるのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、請求書管理サービスを利用して支払いを行う場合、振込データを作成し、それをインターネットバンキングに取り込んでから支払わなければいけません。
しかも、振込データを作成する場合には、決められたフォーマットを守らなかったり、少しでも違っていたりすれば、支払いエラーになります。
経理担当者のいない企業においては、請求書管理サービスを使って振込作業を行うことのハードルは非常に高いという事実が、実は存在しています。
国内初、請求書の回収から支払いまでを自動化
そこで我々はそれを解決するために、請求書管理だけではなく、支払いに特化した請求書サービス「ペイトナー請求書」を開発しました。
それでは、プロダクトをご覧ください。
操作は非常にシンプルで、簡単です。
IT活用が苦手な経営者でも、簡単に使っていただけるようなユーザー体験にしています。
他の請求書管理サービスとの違いをご紹介します。
まず、Paytnerは請求書の回収から支払いまで対応している、国内初のサービスです。
特許を取得済みです。
▶受取から振込まで自動化する仕組みに関する特許を取得、スモールビジネス向けの請求書処理サービス「ペイトナー 請求書」(PR TIMES)
また、自動でのデータ化に対応しています。
画像認識技術で瞬時に文字起こしされ、さらにオペレーターがダブルチェックする体制にすることで、国内最高水準である99.9%のデータ化精度を実現しています。
これにより、支払期日や銀行口座などの情報が、自動でデータ化されます。
最後に、専用口座に支払総額を入金いただければ、自動で支払いが行われます。
我々はこのように、請求書の支払作業を徹底的に自動化しています。
年間で57万円のコストを削減した導入企業も
導入事例です。
経営者が毎月40枚の請求書の支払いをしている会社です。
Paytnerの自動化により、支払いにかかる時間は約75%削減されました。
人件費は約40万円、振込手数料も約17万円削減されました。
これらを合わせると、年間で約57万円のコスト削減になります。
Paytnerの利用料は年間20万円程度なので、ROIは280%以上になります。
支払いまで丸投げできるサービス
皆さんご存知のように、請求書管理サービス市場は非常に成長しています。
2023年10月から、インボイス制度がスタートしました。
一般的な請求書管理サービスとしては、既に素晴らしいサービスが存在していますが、支払いまで丸投げできる請求書サービスで、何か思いつくものはありますか?
我々Paytnerが、そこを担っていきます。
決済金額は1年で100億円。今後は支払いプラットフォームへ進化
リリースから約1年で、とても大きな反響をいただいています。
決済金額は、おかげさまで100億円を突破し、順調に伸びています。
そして、我々が挑戦できる市場は年間1,000兆円という決済市場であり、これから5年で決済金額1兆円を目指していきたいと思います。
Paytnerの機能は現在、請求書の支払いのみですが、これからビジネスにおいて必要な給与、税金などの支払いにも次々と対応していき、お金のストレスをなくすプラットフォームへと進化していきます。
日本経済を支える中小企業をテクノロジーの力で応援
最後に、この事業にかける思いをお話しさせてください。
日本では、中小企業が全体の99%を占めています。
労働生産性は大企業の半分の水準で、テクノロジーの浸透もまだまだ進んでいません。
日本の生産性は、先進国38ヵ国中30位で、過去最低です。
▶︎労働生産性の国際比較2023(公益財団法人 日本生産性本部)
私は日本を元気に、より強くすることができると信じています。
そして、その原動力となるのは、日本経済を支える中小企業なのです。
私は本気で、テクノロジーの力で日本を強くしたい。
お金のストレスをなくす、ペイトナーでした。
ありがとうございました。
(終)
編集チーム:小林 雅/森田 竜馬/小林 弘美/正能 由佳/戸田 秀成