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インフルエンサーのファッションリセールから、若者カルチャーを発信するプラットフォーム化を目指す「ピックユー」(ICC FUKUOKA 2025)

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ICC FUKUOKA 2025 スタートアップ・カタパルトに登壇いただき5位に入賞した、ピックユー 冨田 理央さんのプレゼンテーション動画【インフルエンサーのファッションリセールから、若者カルチャーを発信するプラットフォーム化を目指す「ピックユー」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット KYOTO 2025は、2025年9月1日〜9月4日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。

【速報】シニアと介護施設への映像レク事業から、豊かな超高齢社会を目指す「emome」がスタートアップ・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2025)


【登壇者情報】
2025年2月17〜20日開催
ICC FUKUOKA 2025
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門 
Sponsored by EVeM

冨田 理央
ピックユー
代表取締役社長
公式HP | 公式X

1998年11月18日生まれ。大学卒業後すぐにSNS上でフォロワー数1,000~10,000以下のナノインフルエンサーが出品するフリマプラットフォーム「ピックユー」を運営する株式会社ピックユーを設立。自分自身の原体験がサービス提供のきっかけとなっている「循環をスタンダードとして楽しむ未来を創る」をミッションを掲げ、Z世代を中心に支持を拡大中。総再生回数1.5億回を超えるファッションメディアも運営している。


冨田 理央さん インフルエンサーが着用していた古着が手に入る、次世代のファッションフリマアプリ「pickyou(ピックユー)」を提供している、冨田と申します。

ピックユーは、ただのフリマアプリではありません。

ファッションをもっと自由に、もっと楽しく。

今日は、その魅力をお伝えします。

インフルエンサーが自身の古着を販売するイベントが人気

近年、インフルエンサーが自身の古着を販売するフリマイベントが大きな盛り上がりを見せています。

彼らのファッションに憧れるフォロワーが殺到し、長蛇の列ができるほどの人気です。

自分のモデルとなるインフルエンサーが着用していた古着を購入したい、というニーズを満たす特別な体験がそこには存在しています。

まさに僕自身も、インフルエンサーの古着を購入したい一人だったのです。

一方で、こうしたイベントを開催するには、多くの課題が存在します。

インフルエンサーは忙しいため、頻繁にフリマを開催することができません。

会場や運営のコストもかかり、収益性が限られます。

また、スケジュールが合った人しか参加できず、全国の人がアクセスできるわけでもありません。

気軽にできないオンライン上での販売

既存の代替手段を用いたオンライン上での販売には、大きな壁が存在します。

フリマアプリは出品作業が面倒で、気軽に出品することができません。

インスタグラム上での販売は、取引トラブルのリスクが高く、実現が困難です。

そのため、 現状、インフルエンサーとフォロワーが気軽に古着を売買できる場所が存在しません。

出品工数はフリマアプリの5分の1

そこで僕たちは、次世代のファッションリセールプラットフォーム「pickyou」を開発しました。

直感的なUIで簡単にインフルエンサーのスタイルをチェックし、彼らの古着を購入することができます。

仕組みはとてもシンプルです。

出品者であるインフルエンサーは、着なくなった古着をまとめて物流センターに送るだけ。

出品から発送作業まで、全てピックユーが行います。

出品者は値段とコメントを入力するだけで出品完了、購入されたアイテムは、翌日に購入者の自宅に届きます。

出品から発送まで全てを行うフルフィルメントサービスを提供しているため、出品工数は従来のフリマアプリに比べて5分の1に削減。

出品者はどこよりも簡単に出品できるようになりましたし、購入者にはAmazonと変わらないショッピング体験を提供しています。

そのため、ピックユーのテイクレートは20%と高い収益性を確保しています。

また、スケールフェーズに耐えうるオペレーションへの投資も完了しました。

これにより、多くの取引もスムーズに対応できる体制を整えました。

当社社員の平均年齢は23歳ですが、オペレーション部門はアクセンチュアアッカで働いていたシニアメンバーで構成されており、盤石な体制が整っています。

ブランドイメージを大切にするインフルエンサーが出品

リリースから多くのインフルエンサーに支持され、出品者数は右肩上がりで急成長中です。

しかし、簡単に売買ができるというだけでは、インフルエンサーは出品しません。

よくあるフリマアプリの出品代行だけでは、彼らにとっては不十分なのです。

それは、 彼らが自分たちのブランドイメージを最も大事にしているからです。

ピックユーに集まるのは、ファッション感度の高いユーザーたち。

彼らは単に古着を売りたいのではなく、自分たちのブランドイメージを大切にし、ライフスタイルの一部として発信したいと考えています。

そんな彼らには、ブランド価値を高められるプラットフォームこそが必要なのです。

それがピックユーです。

ピックユーの本質的な価値は、インフルエンサーを惹きつけるブランド力です。

単なるフリマアプリではなく、僕たちが作るコンテンツによって、この場だからこそ出品したいとインフルエンサーが思えるようなブランドイメージを構築したので、インフルエンサーが次から次へと出品しています。

ブランドイメージを作り上げるコンテンツ力が最大の強み

今までの取り組みを動画にまとめましたので、ご覧ください。

このように、ブランドイメージを作り上げるコンテンツ力が、最大の強みです。

「今日何着てる?」というインタビューコンテンツは、日本のファッション業界で知らない人はいないほどのフォーマットに成長しました。

僕たちが開発するSNSの投稿テンプレートは、ファッション業界の新たなスタンダードとなっています。

さらに、最近では、日本航空様がpickyouをオマージュした投稿を発信しました。

pickyouの公式Xによるポスト

僕たちが生み出すコンテンツは、様々な業界から注目されています。

SNSの拡散力とイベント集客で強い存在感

もう一つのpickyouの強みは、SNS上での爆発的な拡散力です。

これまでに発信した動画コンテンツの総再生回数は、1.5億を超えました。

また、出品者であるインフルエンサーがピックユープロフィールページを積極的に拡散するため、広告宣伝費を多くかける必要がありません。

ピックユーのブランドや熱量の高いコミュニティに価値を感じてくださった企業と連携し、様々なイベントを開催しています。

今や、ピックユーよりも人を集められるサービスは存在しません。

センターピンであるブランド力を初めに構築することで、強力なグロースサイクルが回っています。

ブランド力が向上すれば出品者が増え、出品者が増えれば購入者が増えていきます。

この循環が、持続的な成長を生み出しています。

ピックユーは世界中をつなぐプラットフォームになれる

トラクションです。

流通総額は、リリースからわずか2年間で100倍に成長しました。

出品インフルエンサーの総フォロワー数は2,800万人に達しています。

個性的なインフルエンサーたちが自分のスタイルを活かしながら出品し、彼らのフォロワーも一緒に楽しめるような環境を作っています。

また、日本国内にとどまらず、グローバルのトラクションも加速中です。

私たちは、世界中をつなぐプラットフォームになれるポテンシャルを秘めています。

11兆円規模となるリセール市場で主要プレイヤーに

当社が狙う市場規模です。

僕たちが取り組むリセール市場は、2028年にはグローバルで約11兆円に達すると予想されており、 ピックユーはこの急成長するマーケットで、中心的なプレイヤーになることを目指しています。

ピックユーと同じく、ファッションリセール市場で成功した事例として、ロンドン発のDepopが存在します。

彼らはZ世代をターゲットにし、強いブランド力を築いています。

その結果、Etsyに1,700億円で買収されました。

これは、ファッションリセール市場の成長性とビジネスモデルの魅力を証明するものです。

そしてpickyouは、この成功を超える可能性があります。

ファッションリセールの枠を超え若者カルチャーを発信

今後の展開です。

僕たちはここで止まりません。

ファッションリセールの枠を超え、次のステージへと進んでいきます。

pickyouはファッションを軸にしながら、フード、ミュージック、ポッドキャスト、ビューティーなどのライフスタイル全般へと拡張していきます。

単なるリセールプラットフォームではなく、新しいカルチャーを創り出す統合プラットフォームへと生まれ変わります。

「若者から逃げるな」、これは昨日(2025年2月17日)の日経新聞の記事です。

若者から逃げるな、日本が失う3000兆円 パナ5割知らずNEO-COMPANY それでも進む①(日本経済新聞 会員限定記事)

人口が減っている、お金がない、独特の感覚が分かりにくい、と若者から目を背けていくうちに、グローバルから遅れをとり、衰退してきた多くの日本企業が存在します。

今後、世界を引っ張っていくのは若者カルチャーです。

僕たちピックユーがその中心となります。

ご清聴いただき、ありがとうございました。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/戸田 秀成

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