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ICCサミット FUKUOKA 2020 スタートアップ・カタパルトに登壇いただいた、Carstay 宮下 晃樹さんのプレゼンテーション動画【“VANLIFE”で豊かな旅と暮らしを!キャンピングカー・シェアリングの「Carstay」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回250名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2020は、2020年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録などは公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2020 プレミアム・スポンサーのラクスル様、プラチナ・スポンサーの日本アイ・ビー・エム様にサポート頂きました。
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【登壇者情報】
2020年2月18〜20日開催
ICCサミット FUKUOKA 2020
Session 1B
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Supported by ラクスル & 日本アイ・ビー・エム
(プレゼンター)
宮下 晃樹
Carstay株式会社
代表取締役
公式HP | STARTUP DB
1992年生まれ。ロシア出身。2014年 慶應義塾大学経済学部卒業。20歳で公認会計士試験合格。2014年 Deloitte Japanに入社し、IPO支援業務に従事。2016年6月 退職・独立し、NPO法人SAMURAI MEETUPSを創業、累計1200人の訪日外国人をガイドし、成田国際空港・小田急グループと提携しながら、地域のインバウンド誘致に取り組む。その中で、地域観光の課題は、2次交通の未整備・宿不足であると実感。そこで、2018年6月にCarstay株式会社を起業し、“誰もが好きなときに、好きな場所で、好きな人と過ごせる世界をつくる”をミッションに事業化。場所と時間に囚われない、新しい豊かな旅と暮らし“VANLIFE”スタートアップとして、クルマ版Airbnb「Carstay(カーステイ)」をリリース。5G・EV・自動運転時代に向けて、“動くホテル”・“動くオフィス”・“動く家”などのP2Pの可動産プラットフォームを提供し、車中泊のマーケットプレイスを創造、「移動」「滞在」にかかる社会問題の解決を目指す。
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▶「ICC FUKUOKA 2020 スタートアップ・カタパルト」の配信済み記事一覧
宮下晃樹さん 皆さんこんにちは、Carstayの代表、宮下です。
よろしくお願いいたします。
私は、「キャンピングカーではたらく社長の告白 」というタイトルでYouTuberをしているくらいキャンピングカーやバンが大好きな、ロシア育ちの起業家です。
Carstayのミッションは、「誰もが好きな時に、好きな場所で、好きな人と過ごせる世界をつくる」です。
Carstayのメンバーの大半は、バンを生活の拠点にしています。
究極のアドレスホッパーで、基本的に皆リモートワークをしています。
ミレ二アル世代の心に火をつけた、バンライフ
ここ数年、私たちのようにバンで生活する人が増えています。
きっかけは一冊の本でした。
ラルフローレンの元デザイナーが、本当に必要なものだけをバンに詰めて世界中を旅し、その体験を記した『Van Life』(※)という本がベストセラーになったのです。
▶参考:Foster Huntington『Van Life: Your Home on the Road』( Black Dog & Leventhal)
この本が発売されて以来、バンライフが世界中のミレ二アル世代の心に火をつけ、Instagramでは毎日1万件ほどの写真が投稿され続けています。
バンライフのメリットと課題:需要>供給という現状
日本にもこの流れが来ているのですが、皆さんの中にはあまり実感を持たれていない方もおられるようなので、ここにバンライフのメリットをまとめてみました。
まず1つ目は、いつでも仕事ができること。これはBizerの畠山友一社長が実証済みです。
2つ目は、どこでも合宿ができること。
スタートアップと言えば合宿ですよね?
焚き火を囲んで議論ができますし、車中泊をすれば、よなよなエールのような美味しいお酒も飲めます。
そして最後に、好きなだけサウナに入れることです。
サウナーの方は、どれくらいいらっしゃいますか?
私もサウナーですが、最近ついにバンタイプのサウナができたので、いつでもどこでも「整う」ことができる環境になりました。
これを聞いて、バンライフをしてみたいと思った方もおられるのではないでしょうか。
一方で、バンライフにはまだハードルがあります。
まず、キャンピングカーの値段が高いことで、良いものは1,000万円くらいします。
また、せっかく購入しても年間350日くらいは駐車場で眠っています。
では買わずに借りればよいと思われるかもしれませんが、日本でレンタル可能なキャンピングカーは500台くらいしかないので、連休中だと1泊2日で約10万円もするのです。
つまり、需要に供給が追いついていないのです。
キャンピングカーシェアの「Carstay」をスタート!
そこで私たちは、簡単にバンライフを体験できる、キャンピングカーやバンのpeer-to-peerシェアリングサービス・プラットフォームを開発しました。
ますは、こちらのデモをご覧ください。
我々は日本初のカーシェアリングの保険を保険会社と共同開発し、誰もが自分の所有するバンを安心してシェアできるようにしました。
利用者は、ホテルの部屋を選ぶような感覚でお気に入りの車を選ぶことができます。
いざ車を借りてから行く目的地も、マップの位置情報から調べて予約することができます。
我々が提供するのは、キャンピングカー業界初のITサービスです。
全国200万台以上のバンが対象になっており、1,200台以上が登録されています。
中で寝られる車、働ける車、暮らせる車など様々です。
また現在、150ヶ所以上の場所が登録されており、最近、島原城も登録されました。
ここを予約すると、一夜だけ城主になることができます。
プライベートキャンプを楽しめる、全国の空き地も多数掲載しています。
年間ユーザー2,500名超。アウトドア市場を牽引するバンライフ
ここで、マーケットの状況についてご説明します。
キャンプ市場がバンライフ市場と似たものとして挙げられますが、都会の喧騒を逃れるためにキャンプ場に行っても、都会よりも混んでいるという状況があります。
グランピングについても、お金がかかるため富裕層しか楽しめず、施設が増えないという課題があります。
そんな中、拡大中のバンライフ市場が、アウトドア市場を牽引しているのです。
もともとキャンピングカーを嗜好品として楽しんでいたシニア層のみならず、若者や家族連れにも支持されています。
世界中のバンがEV(Electric Vehicle)化・自動運転化されていることもあり、今後もバンライフ市場は伸びていくと予想されます。
2019年には、テスラの電気トラック「Semi」をキャンピングバンにする構想も発表されました。
▶参考:TeslaのSemiトラックをモーターホームに! 英スタートアップがコンセプト発表(TECHABLE)
このようなブームを背景に、2020年1月時点で、Carstayは約2,500名にご利用いただいています。
例えば、オーストラリアの元ラグビー選手や、全国ライブを行う音楽アーティストや、被災地支援ボランティア団体などにも使っていただいています。
カーシェアとスペースシェア、キャンピングカーの「証券化」も
現在は、カーシェアとスペースシェアの手数料をいただくビジネスモデルです。
それぞれ、20%と40%のコミッションを頂いています。
今後は、キャンピングカーを「可動産」つまり動く不動産と捉えて、投資運用ニーズに応えるサービスの開発をしていきたいと考えており、可動産の証券化を進めています。
可動産であるキャンピングカーは、宿泊などの需要に合わせて、移動する空間として提供できるため、投資機会になると断言できます。
オリンピックや万博、その他年間通じたイベントに合わせて、モバイルホテル事業を展開予定です。
可動産になるバンは、地域の二次交通や宿不足のみならず、空き地活用や防災インフラの整備、新しい働き方改革などの問題解決に貢献できると信じています。
豊かな世界を提供する「Carstay」の可能性
今この時代に必要なのは時間と場所に縛られないことで、そういう豊かな世界が実現できると確信しています。
少しでも共感していただき、応援していただけると嬉しいです。
応援いただけた暁には、無料でキャンピングカーをお貸しします。
Stay Anywhere, Anytimeー「Carstay」でした。
ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/尾形 佳靖/フローゼ 祥子/大塚 幸/戸田 秀成
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