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ICC FUKUOKA 2021 CRAFTEDカタパルトに登壇いただいた、homeal 鬼海 翔さんのプレゼンテーション動画【6歳までに7,300食、幼児食作りの課題を解決して「子どもと一緒においしいごはん」の体験を提供する「homeal」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
本セッションは、ICC FUKUOKA 2021 オフィシャル・パートナーのMakuake様にサポート頂きました。
▶【速報】「軽い、薄い、暖かい」植物素材で、サステナブルな衣類をつくるKAPOK JAPANが CRAFTED カタパルト優勝!(ICCサミット FUKUOKA 2021)
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【登壇者情報】
2021年2月15〜18日開催
ICC FUKUOKA 2021
Session 10A
CRAFTEDカタパルト
豊かなライフスタイルの実現に向けて
Supported by Makuake
鬼海 翔
homeal株式会社
代表取締役CEO
早稲田大学商学部を卒業後、2010年に組織人事コンサルティング会社のワークハピネスへ新卒入社。自動車・家電・飲料・金融等の大手企業クライアントを中心に次世代リーダー育成や組織変革プロジェクトを推進。2016年に社内起業家として新規事業(スタートアップスタジオ事業)の立ち上げ及び事業統括に就任。その経験を活かし新規事業コンサルティング部門の責任者 兼 ビジネスデザイナーとして、約50社及び100件程の新規事業/インキュベーションを支援。2019年に “親子で一緒に食べられる幼児食宅配サービス” を展開するhomeal株式会社を創業。サービス開始4ヶ月で1万食を達成するなど急成長を続けている。32歳、3歳の息子がいる一児の父。
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鬼海 翔さん 皆さん、こんにちは。homeal(ホーミール)の鬼海です。
私たちは、「プロの料理人と本気で作る、子どもの成長に寄り添う幼児食」を提供しています。
6歳ごろまでに脳の90%が完成
「幼児食」という言葉は聞き慣れない方も多いと思いますので、ご説明させてください。
生まれてから子どもはミルクや離乳食で育っていきます。
そして1歳から6歳ごろ、だんだん歯が生え始めて、食べるものが増えていきます。
スプーンを使い、箸を使い、そうやってだんだんと大人への階段を上っていきます。
「6歳ごろまでに、子どもの脳の90%が完成する」と言われており、6歳までは脳の発達にとって非常に大事な時期です。
▶参考:子どもの脳の9割は6歳までに完成するって知っていますか? – 日本実業出版社
1歳児のごはんの現状
一方で、現実はどうでしょうか?
年明けにツイッターで、「♯1歳児のごはん見せて」「♯1歳児のズボラ飯」というハッシュタグが少しバズりました。
こちらのツイートには、レトルトカレーの袋に直接ごはんを入れた写真が載っています。
「フリースタイル」というハッシュタグをつけて投稿されていて、878の「いいね」がついています。
また、バナナとパン、チーズのプレートには、2,000件を超える「いいね」がついています。
これらのズボラ飯を見て、皆さんはどう思われますか?
私はもう「共感」しかありませんでした。
なぜならば、離乳食は1年間ですが、幼児食は約5年間続きます。
この5年間で、子どもたちの食事の数は「約7,300食」を超えます。
一流シェフ、管理栄養士と冷凍幼児食を開発
子どもは自分でごはんを作ることはできません。
親御さんがすべてコーディネートをすることになります。
もう、はっきり言って全てを完璧にするのは無理です。
そこで作ったのが、包丁いらずで温めるだけの調理済冷凍幼児食「homeal」です。
5~6分、電子レンジで温めるだけで食べられる、プロのシェフが作った本格的な幼児食をお届けしています。
全国で10を超える提携工場とプロのシェフとともに、「幼児食への挑戦」を行っています。
管理栄養士監修で、幼児食診断という独自のデータ化の仕組みをもとに、30種類以上のメニューをご提案しています。
親子で「おいしいね」と共通体験
homealの最大の特長は、「親子で食べることができる」ことです。
子どもが食べても、大人が食べてもおいしいことが特長です。
なぜならば、「おいしいね」という共感の体験が、子どもにとって非常に大事なのです。
子どもの目線で見た時に、最大のごちそうは、親御さんや大好きな人と「一緒においしいごはんを食べること」に尽きます。
それを通じて、「孤食」といわれる「子どもがひとりぼっちでごはんを食べる」という社会課題を解決していくことが、私たちのブランドがトータルデザインしている領域です。
息子の乳児湿疹から生まれたサービス
このサービスは、私自身の実体験から生まれました。
上の写真は私の息子の3歳頃の写真です。こんなに元気に見える我が子ですが、息子は9~10カ月の頃、下の写真のように乳児湿疹を発症し、アトピーのような症状が出てきました。
肌が赤みを帯びて、かゆがり、夜泣きが止まりませんでした。
爪で顔をひっかいてしまうため、手にはミトンをはめています。
本当はミトンなんてはめさせたくありませんでしたが、こうしないと息子は顔をひっかいてしまうので仕方ありませんでした。
人生の中でもとてもつらい数ヵ月間を過ごす中で、私は自分に何ができるだろうかと考えた結果、「幼児食」という言葉に出会いました。
幼児食の世界には課題が山積み
これは、ある幼児食についての悩みです。
おかずを食べさせようとしても、毎日ふりかけごはんしか食べてくれない。焼き鳥屋さんの濃い味のつくねは大好きで食べるけれども、手作りのものは食べてくれない。
そういった課題が山積みなのが、幼児食の世界です。
罪悪感、自己嫌悪、自信喪失、そんな日常が今も全国の子育て家庭の中で日々繰り返されています。
子どもの成長を願えば願うほど、なぜ苦しまなければいけないのでしょうか。
スーパーやコンビニではたくさんの商品が並んでいますが、本当に子どもの成長を願って作られた商品はあるのでしょうか?
私にとって、一人の親として満足できる幼児食が「ない」と思いました。
だからこそ、「幼児食の領域で最も良いサービスを自分で作ろう」と思って作ったのが「homeal」です。
オンライン幼児食診断で子どもに合った商品が届く
商品のご注文の際には、Webでチェック方式の幼児食診断を受けていただきます。
月齢、アレルギーの有無、栄養バランス、生活習慣など、さまざまな項目をチェックしていきます。
翌営業日には発送されて、すぐに届きます。
薄くて平らな商品設計にしていますので、縦型収納でスッキリ冷凍庫に収められ、冷凍庫の中でかさばることがありません。
食事が作れない日でもhomealがある安心感
届いた商品は、こんなふうに使われます。
夕方まで仕事がみっちりで、ごはんの用意を全く出来ていないという日が、週に何度も何度もやってきます。
そんな時でも子どもの面倒を見なければならず、「疲れた、もう無理…」と魂が抜けたような状態になってしまいます。
でも大丈夫です。
冷凍庫を開けると、いつもhomealがあります。
こだわり食材で作る本格レシピと製造工程
本日は、試食用に「オマール海老の旨味たっぷり辛くないビスクカレー」という商品をお持ちしました。
本日は特別に、この商品のレシピと製造工程をご紹介します。
シェフの堀田雄一さんは、麻布の名店「アルポルト」のシェフにも師事をした、プロの一流シェフです。
素材には、たくさんのオマール海老のヘッドを使っています。
ローストしてじっくりと調理します。
海老のみそと殻をしっかりとローストしていきながら、野菜と一緒にしてアメリケーヌソース(※) を作っていきます。
▶編集注:フランス料理のソースの一種。海老の殻を炒めることで、甲殻類独特の甘味とコクが堪能できるオレンジ色のソース。
じっくりと、じっくりと丁寧に煮込んでいきます。
じっくりと煮込んで、ここで旨味のもととなるスープを作っていきます。
カレーの素材には、淡路島産のソテードオニオンを使って甘味を引き出していきます。
しっかりと、ゆっくりと煮込んでいきながら、丁寧に、丁寧に手作りで漉していきます。
本日、試食していただいている審査員の皆様にも、旨味を感じていただけたのではないかと思います。
調理したものは、急速凍結という冷凍技術を使ってパック詰めをしています。
レンジで温めれば、すぐに子どもが食べることができるのが特長です。
お子さんも自分でスプーンを持って食べ出すほど、おいしいごはんを提供することができています。
冷凍庫にあるだけでお守りのような安心感
親子で一緒に食べる「おいしいね」という共通体験を作ることが、私たちの大きな提供価値となっています。
お客様からは、「まるでお守りのような感覚で、いつでも冷凍庫にあることが、私にとってすごく支えになっている」と言っていただきました。
お子さんによって食べたもの・食べなかったもの、好き・嫌いはもちろんあります。
そういった商品の感想レビューをもとにしながら、新しいメニューのご紹介やアレンジレシピのご提案をしています。
子どもの成長と、孤独感を感じることがないように子育てに寄り添っていくことが、私たちの大事にしている価値観です。
“子どもファースト”で愛に溢れる世界を創る
私たちにとってのCRAFTEDとは、上質な幼児食の冷凍開発と、お守りのような安心感、そして成長を願い、寄り添うことです。
「“子どもファースト”で愛に溢れる世界を創る」というビジョン実現に向けて、応援のほどよろしくお願いします。
ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美
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