世界で唯一の均一構造ゲルで、効果的かつ安価な再生医療を実現する「ジェリクル」(ICC KYOTO 2021)【文字起こし版】 | 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

世界で唯一の均一構造ゲルで、効果的かつ安価な再生医療を実現する「ジェリクル」(ICC KYOTO 2021)【文字起こし版】

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ICC KYOTO 2021 REALTECH CATAPULTに登壇いただき見事優勝に輝いた、ジェリクル 増井 公祐さんのプレゼンテーション動画【世界で唯一の均一構造ゲルで、効果的かつ安価な再生医療を実現する「ジェリクル」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2022は、2022年2月14日〜2月17日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションは、ICCサミット KYOTO 2021 ゴールド・スポンサーのKOBASHI HOLDINGS様にサポート頂きました。

【速報】均一構造の高分子ゲルで効果的な再生医療の実現を目指す「Gellycle(ジェリクル)」がリアルテック・カタパルト優勝!(ICC KYOTO 2021)


【登壇者情報】
2021年9月6〜9日開催
ICC KYOTO 2021
Session 7A
REALTECH CATAPULT
リアルテック・ベンチャーが世界を変える
Supported by KOBASHI HOLDINGS

増井 公祐
ジェリクル株式会社
CEO

1986年生まれ。東京大学在学中、再生医療やDDSを専攻。2011年レバレジーズ株式会社に入社。4.5年に渡り事業の戦略立案・新規事業の立ち上げ、事業部長への就任、全社のマーケティング統括を経て、実質的に会社のNO.2となり、売上20億円から100億円までのグロースを行なった。その後ITスタートアップを起業し、40カ国以上を回る世界一周の旅を行う。日本帰国後、学生時代に自らが研究していた内容でジェリクルを創業。「ゲルで医療に革新をもたらす」ことを目標に、医療機器や再生医療を変革する技術を提供している。


増井 公祐さん 皆さん、こんにちは、ジェリクル株式会社の増井です。

今日は弊社が推進する「ゲルで医療に革新を。」という取り組みについて、ご紹介できたらなと考えています。

世の中にありふれているゲル

まず初めに、皆さん、「ゲル」というものをご存知でしょうか?

ゲルは、このように水分に非常に富んでいて、触るとプニプニするものです。

このゲルは、実は世の中にあふれていてます。例えば食品ではゼリーもそうですし、皆さんがよく食べるご飯もそうです。

医療ではコンタクトレンズに利用

体外で使われるものにはコンタクトレンズがありまして、実は皆さんの皮膚や臓器もゲルなのです。

そのため「ゲルを医療に用いたい」という要望は過去からたくさんありましたが、体外でコンタクトレンズとして使われるのみでした。

体内で再生医療や人工硝子体として使いたいという要望があったのですが、これは今までできませんでした。

「不均一なゲル」が体内使用できない理由

なぜできなかったのかというと、それはゲルが不均一だからできないのです。

ゼリーをどんどん拡大していくと、このような不均一な網目が現れてきます。

不均一だと何がだめなのか?という話ですが、実はゲルというものは単純そうに見えて未だに物理法則が解明されていない領域です。

例えば不均一であるからこそ、そこから数式に落として、体内に入れたときに何が起こるかを予測したり、コントロールしたりすることが原理的にできないのです。

例えばこのようにきれいな編み目があれば、そこから数式に落として、体内に入れたときの挙動をコントロールすることができるのですが、こういった均一なゲルは世の中に存在していませんでした。

不均一でコントロールできないまま体内に入れるという試みは、もちろん過去にされています。

こちらが30年前のMIRA Gel(マイラゲル)というものですが、網膜剥離を治療する眼球の周りに巻くバックルとして使われていました。

当時はもちろん安全だというふうに思われていたのですが、十数年経ってみると、赤い矢印の部分ですが、目の周りにバンバンに膨らんでいるものが見えると思います。

これが「ゲル」なのです。

逆に目を押しつぶして失明させてしまうといった事態になりました。

MIRA gelを用いた網膜剥離手術後、眼球摘出にいたった1例 (眼科学教室 堀貞夫教授退任記念特別号)(CiNii)

「世界に存在する唯一の均一なゲル」を開発

その中で誕生してきたのが、われわれが開発する、「世界で最も均一なゲル」と言われる「Tetraゲル」です。

特徴としては、「世界に存在する唯一の均一なゲル」ということはもちろんですが、「歴史を変えたゲル」というふうにも言われています。

われわれはこの研究をもう10年以上、サイエンス誌を含む100本以上の論文も書いてきておりまして、教科書を日本語、英語で書いてきています。

そのため、世界からすると、「あそこはもうゲルの第一人者だよね」的な扱いを受けているような会社です。

今はもうゲルにまつわる物理法則も次々に解明してきて、完全にゲルをコントロールできるところまできたというふうに考えています。

Tetraゲルを置いた瞬間に止血が完了

では、「ゲルをコントロールできると、何ができるんだ?」という話ですが、実は「止血」ができます。

※以下画像ご注意ください※

「ゲルで止血」というのはイメージはつかないと思いますが、実はこれは世界に存在する最も強力な止血材です。

今からラットの腹部大静脈に穴を開けますが、ここに穴を開けるとものすごく出血します。

この出血を今まで止められる止血材は世の中になかったのです。

(動画を)見ていただくと、ものすごく出血します。

今までここに穴が開くとラットは死なざるを得なかったのですが、そこに登場するのがわれわれの止血材です。

映像を見ていただくとわかるように、これをピトッと置いた瞬間に、もう止血が完了しているのです。

ゲルを完全にコントロールすると、こういうことができます。

数百円で再生医療ができる世の中は目前

では「コントロールって、何ができるの?」という話なのですが、一例としてはこちらです。

例えばゲル化の時間をコントロールしたり、スプレーとしてゲルを巻くということも可能ですし、細胞の親和性を付与してゲルを打ち込んだところに組織を再生することも可能になってきています。

これはもちろんご存知のとおり再生医療にも使えます。

例えば骨の欠損部に打ち込むことによって、そこに骨を再生したり、医学的に今まで不可能だと言われていた「アキレス腱の再生」を世界で初めてできると証明したのが、われわれの会社です。

再生医療は非常にコスト高で、1名あたり1億円かかるという話も言われていますが、それをゲルを打ち込むだけで数百円でできると、そういった世の中が今目の前まで迫ってきています。

Tetraゲルによる開発可能領域は無限

ゲルの開発の可能性は無限にありまして、例えばこの1番と4番の性能を使うことによって、「止血材」の開発ができます。

1番、2番、6番、7番を使うことによって、「再生医療」ができます。

1番、5番で、「下肢静脈瘤」の開発ができて、

2番、7番、9番を使うことによって、「接着剤」の開発ができます。

こういう段階で、もう市場規模は数兆円になっていて、今パイプラインは十数個まで及んでいます。

その数は未だに増え続けています。

複数の製品を同時に開発できる仕組み

これに対応するために、われわれは複数の製品を同時に開発できる仕組みを組み込んだビジネスモデルを構築しています。

大学と一緒に生み出した共同研究の成果を、企業と一緒に共同開発をしていき、この数を増やしていくことによって成長していくモデルをとっています。

いわゆる「バイオベンチャーって儲からないんでしょ?」という話を皆さんから結構いただくのですが、売上に関してはすでに前年比数十倍で大台に乗りまして、利益も億単位で出るような形になってきています。

次は100億を目指して頑張っています。

共同研究はすでに多くの企業と行っておりまして、先ほどお見せした止血剤は2025年に世の中に誕生してくると考えています。

これも非常に優秀なチームでやっておりまして、私自身は過去にITスタートアップをやっていたシリアルアントレプレナーですし、酒井(崇匡)先生というシーズホルダーは、当時の東京大学の工学部の最年少教授です。

CTOの鎌田も富士フイルムで海外の医療機器開発を行っていたメンバーで、非常に優秀なメンバーでやっています。

さらに特徴的なのは、20名を超えるアドバイザー医師がファンとなって勝手に研究開発を主導してくれています。こういう仕組みを作れているのも、われわれの強みかなというふうに考えています。

ゲルを打ち込むだけであらゆる病気を治せる世の中へ

今まで治療の工程というものが非常に複雑でした。

時間もかかるし、お金もかかる、そういったものをゲルを打ち込むだけであらゆる病気を治療できるような、そういった世の中を作り上げていきたいと考えています。

応援何卒よろしくお願いします。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美

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