本格抹茶マシン「Cuzen Matcha」で、和の文化発信と日常飲用へのイノベーションを目指す「World Matcha」(ICC KYOTO 2021)【文字起こし版】 | 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

本格抹茶マシン「Cuzen Matcha」で、和の文化発信と日常飲用へのイノベーションを目指す「World Matcha」(ICC KYOTO 2021)【文字起こし版】

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ICC KYOTO 2021 カタパルト・グランプリに登壇いただき見事5位に入賞した、World Matcha Inc. 塚田 英次郎さんのプレゼンテーション動画【本格抹茶マシン「Cuzen Matcha」で、和の文化発信と日常飲用へのイノベーションを目指す「World Matcha」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回250名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2022は、2022年2月14日〜2月17日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット KYOTO 2021 プラチナ・スポンサーのAGSコンサルティング様にサポート頂きました。

【速報】経営管理データを迅速に一元化できるプランニング・クラウド「Loglass」がカタパルト・グランプリ優勝!(ICC KYOTO 2021)


【登壇者情報】
2021年9月6〜9日開催
ICC KYOTO 2021
Session 6A
カタパルト・グランプリ
– 強者が勢揃い –
Supported by AGSコンサルティング

塚田 英次郎
World Matcha Inc.
Co-founder & CEO

1975年生まれ。1998年東京大学経済学部卒業後、サントリー株式会社入社。国内飲料事業の新商品開発を担当し、DAKARAやGokuriなどのヒット商品を生み出す。その後、米国スタンフォード大学経営大学院(MBA)へ留学。卒業後は日米で茶事業に12年間携り、烏龍茶、伊右衛門を担当後、2013年には特茶を大ヒットさせる。米国では Stonemill Matchaを立ち上げ、抹茶カフェ事業を開始。2019年 サントリーを退職し、米国にてWorld Matcha Inc.を創業。抹茶の飲用機会を世界へ拡げるため、抹茶を粉で流通させる業界常識を覆し、碾きたての抹茶を家庭で楽しむ抹茶マシンと100%オーガニックの抹茶リーフから、最高峰の抹茶体験をお届けする「Cuzen Matcha」を開発し、2020年10月米国にて発売開始。これまでにCES 2020イノベーション賞、Time誌Best Inventions of 2020、iF Design Award 2021、グッドデザイン賞 2021など世界で数々の賞を受賞し、カリフォルニア州を中心に熱狂的なファンを構築している。2021年7月より、日本でも販売開始。


皆さん、おはようございます。

抹茶を世界に拡げていく、World Matchaの塚田です。

サンフランシスコからやってきました。

まず、ビデオをご覧ください。

今、緊張しておりまして…抹茶を飲ませて頂きます。

ほっとできますので、審査員の皆さんも是非、抹茶を飲みながら、リラックスしながら、話を聞いて頂けたら嬉しいです。

大企業のキャリアを捨て、起業した理由とは

CUZEN MATCHAという商品を展開しているWorld Matchaですが、私は以前、サントリーで21年ほど、飲料やお茶の開発をしていました。

所属していた後期は、社内ベンチャーのような形で、米国でStonemill Matchaという抹茶事業を行っていました。

そんないい年のおじさんが今更、大企業キャリアを捨てて、なぜ起業をしたのか?

理由は3つあります。

一つ、世の為。

アメリカの生活者がコーヒーの飲み過ぎによるカフェイン疲れをしており、よりサステイナブルなエナジーがないかと探していたところ、抹茶がフィットしました。

▶参考:アメリカで抹茶が大ブーム。とくに都市圏で支持されるワケ | ESSEonline(エッセ オンライン) (esse-online.jp)

二つ目は人の為で、日本のお茶の生産者の為です。

皆さんもそうだと思いますが、最近は急須に入れて淹れる、リーフのお茶を飲むことが減っていると思います。

そういった高品質なお茶の需要が減っていることで、農家はなかなか収入を得られず苦しんでいます。

そこで僕は、海外で高品質なお茶の需要を作り、日本に還元することをやりたいのです。

そして三つ目は、自分の為です。

Stonemill Matchaはカフェの立ち上げはうまくいきましが、会社の都合により途中で離れることになり、米国での抹茶の可能性を感じていた分それが悔しく、ここはやってやろうという思いで起業したのです。

拡大中の抹茶市場はまだまだ伸びる!

事実、抹茶は絶賛拡大中です。

抹茶専門店でしか買えなかった抹茶は、今はスターバックスやダンキンドーナツでも買えるものになりました。

日本からの輸出は、100億円近くあります。

▶参考:「茶産地」輸出拡大へ動く 好調の抹茶を強化 供給網整備へ / 日本農業新聞 (agrinews.co.jp)

もちろんコーヒーが9兆円あるので、それに比べるとまだまだ小さいですが、そのぶん膨大な伸びしろがあるとご理解ください。

今回の起業に際して、アイデアがありました。

皆さん、抹茶と聞くと何を思い浮かべますか?

おそらく、きめ細かい粉だと思います。

しかし粉であるがゆえに、点(た)てるのがなかなか難しい。

抹茶は粉であるというバイアスを持っている、それを壊せばイノベーションを起こせるのではないかと考え、今回ソリューションを作りました。

淹れたての美味しさと、簡単に飲める利便性を目指す

目指したのは、カフェで出すような淹れたての美味しさと、誰でも簡単に飲めるペットボトルの持つ利便性の両方です。

商品を見てください。

昔からある石臼の動きと茶筅の動きを、現代的なデザインとして再現しました。

リーフを入れ、濃さを選び、スタートボタンを押すだけで、ひきたての抹茶が出てきます。

ひくと同時に点てて、リーフから濃い抹茶の液体を作ります。

それをストレートで飲んだり、ラテにしたりします。

僕の一押しは、炭酸水で割るスパークリング抹茶ですね。

いつでも美味しく飲めます。

僕はこれを勝手に、”Matcha as a Service”ということで”MaaS”と呼び、抹茶マシンと抹茶リーフの商売をしています。

こだわりの鹿児島産オーガニック茶葉を使用

まるごと茶葉を食べる抹茶だからこそオーガニックにこだわり、鹿児島でベストな茶葉を見つけました。

コーヒーの豆から茶色いエスプレッソを作ってミルクなどと割ることになぞらえ、緑のリーフから緑のエスプレッソを作り、色々な飲み方ができると提案しています。

碾きたての美味しさ、簡単にできる、色々楽しめる、しかも健康に良い…だったら、毎日飲めるよねということで、アメリカの9兆円のコーヒーマーケットを攻めています。

日米で発売開始、順調に販売数を伸ばす

昨年10月にアメリカでローンチし、ハリウッドセレブやセレブシェフ、『TIME』誌に認めて頂き、各家庭に拡がっています。

今まで米国だけで1,400台を出荷し、月々のリーフのみの売上、つまりサブスクリプションビジネスで言うMRRはようやく150万円を超え、順調に伸びています。

そして2021年今年の夏、日本でも販売開始しました。

昨日も『めざましテレビ』(フジテレビ)で取り上げて頂きました。

各メディアに取り上げて頂き、順調に販売数を伸ばしています。

抹茶の原点進化で目指すもの

World Matchaについては、「オシャレ家電ですか?」、「サブスクビジネスですよね?」と言われることもあり、「米国から逆輸入」、「おじさんスタートアップ」など色々な切り口がありますが、どれもピンときません。

僕がやっていることをひとことで言うならば、「抹茶の原点進化」です。

言うなれば、本質を追求しながら、イノベーションをかけ合わせる。

冒頭のビデオにも出てきましたが、千利休の時代の抹茶は、本質を追求していました。

当時は、オーガニックの、覆いをしたテアニンリッチな抹茶を、碾きたての状態で食べ、飲んでいたのです。

したがって、「美味しさ」、「安全」、「健康」の3つが備わっていました。

そして今回マシンを作り、オーガニックのお茶作りのイノベーションや飲み方の革新をすることで、「簡単」、「飲み飽きない」、「サステイナブル」という3つが加わります。

そうすることで、今までの「抹茶」を英語の「MATCHA」に変えていく、非日常で特別なハレの日に飲むものを、日常で健康や美味しさのために飲むものにするイノベーションを目指します。

MATCHAがある日常を作り出すために始めたのがマシンとリーフなのですが、今後はリーフの新ブレンドを出したり、楽しむための器や空間の提案をしたりして、ゆくゆくはお茶屋や食に関わる事業をしたいと思っています。

MATCHAの日常飲用を真ん中に据えた、日本発の新しい生活文化をデザインし、世界に拡めていくのがWorld Matchaです。

気分はすっかり、岡倉天心です(笑)。

▶参考:茨城県天心記念五浦美術館/岡倉天心とは (ibk.ed.jp)

和む、和らぐ、和える、調和、平和、と和で満たされた空間を創っていきます。

ご清聴ありがとうございました。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/戸田 秀成

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