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ICC KYOTO 2022 STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門に登壇いただき3位に入賞した、インターホールディングス 成井 五久実さんのプレゼンテーション動画【世界最高峰、真空率99.5%を再現できる容器でフードロスやCO2を削減する「インターホールディングス」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2023は、2023年2月13日〜2月16日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
本セッションは、ICCサミット KYOTO 2022 ダイヤモンド・スポンサーの ノバセル です。
▶【速報】サステナブルビジネスが隆盛!寝具の回収と再生で循環型社会を創る yuni の「susteb(サステブ)」がスタートアップ・カタパルト優勝!(ICC KYOTO 2022)
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【登壇者情報】
2022年9月5〜8日開催
ICC KYOTO 2022
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Supported by ノバセル
成井 五久実
株式会社インターホールディングス
代表取締役社長
新卒で株式会社ディー・エヌ・エーに入社し、デジタル広告営業を経験。その後、トレンダーズ株式会社に転職、100社以上のPR・女性マーケティングを担当する。2016年、28歳で株式会社JIONを設立。男性向けの情報サイト運営を通し、立ち上げからわずか1年でPR会社の株式会社ベクトルに事業売却。M&A後も子会社スマートメディアの代表として、ベクトルが保有する月間1億PVのメディア運営の統括と、オウンドメディア事業を担当する。現在は日本の技術で世界に挑戦するClimate Tecベンチャーを創りたいという想いで、株式会社インターホールディングスの代表に就任。ライフワークとして女性起業家の支援を行う。
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成井 五久実さん おはようございます。インターホールディングス代表の成井です。
本日は、世界最高峰の真空技術で地球課題を解決する事業 「INTER ®」についてご説明いたします。
人生を変える技術との出会い
突然ですが皆さん、今まで、自分の人生を変えてしまうほどの技術に出会ったことはありますか?
例えば、空を飛ぶ鳥を見て人が飛行機を創ったように、我々はいつも技術の力で生活を変えてきました。
それでは、「腐らない食べ物があったら?」
我々の世界は一変します。
これらは10日間、外に放置した野菜と花です。
同じものを、“魔法の真空パック”に入れて放置した場合には、なんと10日後も新鮮さが保持されることが分かりました。
アポロ計画に加わった発明家が30年かけて開発
この真空技術は、なんと日本の開発者が30年かけて開発したものなのです。
発明家はハジー技研の萩原 忠さん、御年92歳で日本の発明家200に選ばれた凄い先生なのです。
▶開発者紹介(ハジー技研)
着想は、先生がNASAのアポロ計画で開発した、ロケットの油圧機器でした。
「この技術を民間に役立てたい」、その思いでこの真空パックができたのです。
そして、皆さんもご存知のキッコーマンの「しぼりたて生しょうゆ」、これも先生の発明品なのです。
鮮度が抜群で、大ヒット商品になったのは、言うまでもありません。
そしてなんと、この真空特許技術の権利を譲渡していただくことに、弊社は今年成功しました。
3年間、片道2時間をかけて、千葉県茂原市にいる先生のところに通い詰めました。
私はこの技術を見た時に、「この技術は世界を変える」、そう確信しました。
この技術は、地球上最高値の「超真空特許技術」です。
この真空パックの中にものを入れると、宇宙空間にものを入れたのと同じ効果が見込めます。
真空率99.5%の容器をプラ素材で開発
そして、地球上最大の99.5%という真空率は、世界で唯一の特許です。
この真空パックにお米を入れると、なんと1年間も新米のままであること、そしてオリーブオイルは2年も酸化しないことが、実証実験で分かりました。
そして、専用の機械は一切いらず、手で簡単に、誰でも真空にできます。
こちらの動画のように、ノズルを引くだけで、女性の手でも簡単に真空を再現することができるのです。
そして部品を簡素化しており、プラ素材さえあれば、先進国でも途上国でも、世界中どこでも生産が可能です。
リユースかつプラ素材なので、既存のワンウェイ容器と比べて、平均20%のコストダウンまで見込めます。
真空技術で世界中にソリューションを
なぜ、こんな素晴らしい技術を、弊社に権利譲渡いただけたのか。
それは、先生のこの真空パックを市場でただ販売するだけではなく、全く新しいビジネスモデルで世界中に広めるというビジョンに共感いただけたからなのです。
我々のビジネスモデルは、真空特許技術のライセンス及び製品ビジネスです。
この真空パックをサプライチェーン全体に組み込むと、フードロスとCO2の削減を同時に実現できる唯一のソリューションになります。
一次生産者、メーカーには大容量の業務用真空パックを、小売には真空量り売り機を、消費者には真空マイボトルを配布することで、実現します。
新鮮さを保ち、繰り返し洗って使える容器
お米を使って、詳しくご説明します。
まず、一次生産者によって刈り取られたお米は、大容量の100kg真空パックに入れられ、小売に販売されます。
大容量かつコンパクトに輸送できるので、物流においても非常に大きなメリットがあります。
そして小売店に運ばれたお米は、真空量り売り機にセットされ、消費者は好きな量だけ買うことが可能です。
真空マイボトルに入れて購入されたお米は、家庭で新鮮さをキープしたまま、長く楽しむことができます。
そしてこの容器は、洗えば何度でもリユースできるので、この一連の流れには一切ゴミが出ません。
もちろん、お米だけではなく、調味料、日用品、酒類に至るまで、様々なものを真空で保存することができます。
そして皆さん、最近スーパーに行くと、量り売りをたくさん見かけるのではないかと思います。
我々はこのブームに着目し、寺岡精工と協業して、世界初の真空量り売り機を、来年度から全世界で販売開始いたします。
INTER®導入でカーボンクレジットを獲得
我々の収益源は、B2Bの製品及びライセンスビジネスですが、なんと他にも、今注目のカーボンクレジット市場にも参入できるのです。
▶カーボンクレジットとは?仕組みや種類、ビジネスの活用事例、個人の取引方法も(Spaceship Earth)
我々のビジネスモデルは、テスラ・モーターズと同じです。
▶「テスラ」が赤字から脱出できた超意外なカラクリ 2021/06/21 (東洋経済オンライン)
テスラが電気自動車を販売して二酸化炭素を削減した分、カーボンクレジットで収益を得ているのと同様、我々も既存の容器をこの真空パックに置き換える提案をすることで、カーボンクレジットを手に入れることができます。
我々の会社ではなく、導入したメーカー全てにカーボンクレジットが適用されるのです。
2023年には環境先進国のアメリカ、ヨーロッパへ参入
売上計画です。
初年度、我々は既に日本市場のみで3.5億円の売上を見込んでいます。
この後、環境先進国のアメリカ、ヨーロッパに参入し、カーボンクレジットによる収益にも後押しされることで、5年後、NASDAQでの上場を目指します。
我々が挑む市場は、世界を相手にした、とても大きいものになると感じています。
まずは全世界の容器14兆円分の置き換えから挑戦していき、カーボンクレジットの取引額100兆円を目指したいと思います。
ホームセンター、飲食店へ導入開始
今年度の導入実績をご紹介します。
大分県、北海道庁との提携による野菜の真空販売、全国のカインズでの量り売り機導入、サロンを束ねるBEAURAとの協業でヘアケア商材の真空販売、そしてレストランひらまつでも先行して、弊社の真空パックでワイン提供が開始されています。
▶ワインを飲み切り分量で買える、Air-0ボトルでワインのある暮らしを提案(Forbes)
そして今年度、プロントグループにおいて、ワインの一部が、弊社の真空パックで提供されることが決まりました。
別会場で開催の「ICCデザイン&イノベーションアワード」で、弊社の真空量り売り機の実機を展示しております。
▶【速報】「ICCデザイン & イノベーション アワード」のグランプリはごみ拾い促進プラットフォームなど「科学技術の力で環境問題を解決」する3つのサービスを提供する「ピリカ」(ICC KYOTO 2022) |【ICC】INDUSTRY CO-CREATION (industry-co-creation.com)
そこでプロントのワインを試飲できるので、ぜひ皆さん、新鮮なワインを飲みにきてください。
もちろん、日本国内だけではなく、海外大手小売との交渉も開始しています。
フードロスと二酸化炭素の削減へ貢献
私たちのゴールは、食品を大幅に長持ちさせることでフードロス削減に貢献すること、それから、一連の流れの中でゴミが出なくなることによる二酸化炭素の削減に貢献することです。
具体的には、この事業単体で10年後、4億トンのフードロスの削減、それから全世界で排出されている二酸化炭素のうち約1%にあたる5.75億トンの削減を、お約束します。
私たちのチームは各分野のプロフェッショナルで構成されており、トップダウンで真空容器を売れる最強の営業組織を現在、構築中です。
求む、サスティナブル社会の共創パートナー
そして皆さん、最後にお願いです。
我々は、シードファイナルの投資を募集しています。
また、サスティナブルな社会をCo-Creationしたく、戦略的パートナーを募集しています。
持続可能な環境で、人類が笑顔で暮らせる未来を創ります。
ご清聴ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/正能 由佳/戸田 秀成/大塚 幸