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ライブ空間アプリ「corom」は、音楽で稼げる仕組みでミュージシャンの成功体験を生み出す(ICC FUKUOKA 2023)

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ICC FUKUOKA 2023 スタートアップ・カタパルトに登壇いただき、4位に入賞した、佐治 浩一郎さんのプレゼンテーション動画【ライブ空間アプリ「corom」は、音楽で稼げる仕組みでミュージシャンの成功体験を生み出す】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2023は、2023年9月4日〜 9月7日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターはノバセルです。

【速報】ゲノム編集技術による水産業革命で、世界の“タンパク質危機”を解決する「リージョナルフィッシュ」がスタートアップ・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2023)


【登壇者情報】
2022年9月5〜8日開催
ICC KYOTO 2022
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Supported by ノバセル

佐治 浩一郎
workeasy株式会社
代表取締役CEO
HP | STARTUP DB

1988年東京都出身 中学生の時からボクシングを始め、高校3年生の時にプロテストに合格。プロボクサーとして活動するも怪我で19歳で引退。 その後株式会社光通信に入社、携帯やOA機器の直販営業に所属、23歳の時に福岡へ営業課長として転勤。25歳の時に独立し通信事業の代理店として活動、27歳の時に結婚を機に自社サービスを立ち上げ一人で半年でMRR100万円を超える売上を作り、事業譲渡。その後いくつも事業を立ち上げるが悉く失敗。コロナを機に自分自身で音楽を始め、音楽の素晴らしさとミュージシャンの根深い課題に気付き、coromをミュージシャン向けに完全シフト。ミュージシャンを憧れの職業No`1にし、音楽は世界を救うを実現させます。


佐治 浩一郎さん ミュージシャンのためのライブ空間アプリ「corom(コロム)」の佐治です。

よろしくお願いいたします。

娘の婚約者がミュージシャンだと知ったら?

突然ですが皆さん、仮に娘さんがいるとして、家に婚約者を連れてきたら、当然職業を聞きますよね。

「仕事は何をしてるのかね?」

婚約者はこう答えました。

「仕事はミュージシャンをしています!」

僕が父親なら、こう思います。

「金無さそ~…」

ミュージシャンの9割以上は音楽収入が月1万円以下

実際、そうなんです。

ミュージシャンの9割以上は、音楽での月収が1万円以下であり、これでは生きていけません。

「corom」は「ミュージシャン=食べていけない」、これを解決するサービスです。

なぜミュージシャンが食べていけないのか。

CDはストリーミングで壊滅、リアルライブは集客が難しい上に収益になりにくい、ライブアプリはいかに投げ銭をもらうかというシステムのため、演奏よりも接待を重視しなければならない水商売の世界に近く、純粋なミュージシャンには合っていない。

音楽業界は、成功体験を得るまでのハードルが高いです。

ミュージシャンとファンが一緒にいる感覚が味わえる「ライブ空間アプリ」

そこで私は、ライブ空間アプリ「corom」を作りました。

デモをご覧ください。

coromはライブ配信サービスではなく、「ライブ空間サービス」で、ミュージシャンもファンも一人ひとりがアイコンとして登場するため、自由に移動することができ、オンライン上なのに、その場に一緒にいるような感覚を味わえます。

また、見てコメントをするだけのライブ配信と違い、拍手を生でミュージシャンに届けることができ、MCで、リアルタイムでファンと会話もできます。

リアルのライブの醍醐味は、ファンがライブに参加して一緒にライブを作ることです。

ライブ配信のコメントやリアクション機能だけでこの体験を作るのは難しいのですが、ライブ空間だからこそ、それができています。

また、○×クイズなどのゲーム大会もでき、ファンは参加型の体験ができます。

リアルライブ未経験、ライブデビューはcoromで

先ほどのデモ動画で歌っていたのは、りあん。さんといい、現役の大学生です。

去年(2022年)10月に音楽を始めてから半年も経っておらず、リアルのライブも未経験です。

そんな彼女がcoromで初めてライブを行い、自分で集客をして、何と1枚3,000円のチケットを8枚売りました。

収益は約2万円、1時間のライブだったので時給2万円です。

見てください、彼女のTwitterアカウントのフォロワー数はたった15名。

まだ全くの無名です。

1時間のライブで半数以上が1万円超の収益

開始4カ月で130人以上のミュージシャンがライブを開催しました。

チケットの総販売枚数は、1,000枚を超えました。

coromでライブを行うミュージシャンは、普段は音楽以外の仕事をしています。

自宅でスマホやタブレットで行うたった1時間のライブで、彼らの半分以上の方が1万円以上の収益を上げています。

オリジナル曲を持っている方はそれを演奏しますが、先ほどのりあん。さんはまだ自分の曲を作っていないので、全部カバー曲で弾き語りです。

また、演奏なしでカラオケを流して、歌うだけの方もいて、それで1時間で1万円を稼いでいます。

自分でこのサービスを作ったものの、正直、「こんなんで稼げんだ…」と思ってしまったことを、強く覚えています(笑)。

そんなポテンシャルがありますが、利用者全体の半分以上にとって、初めて音楽で収益を得たのがcoromでのライブなのです。

それほどまでに、これまで音楽で収益を得るのは難しかったということです。

1,200億円の市場の可能性

音楽ライブの市場規模は、年間約4,000億円で推移しています。

我々のサービスはプロではなくボトムに近いアマチュア向けで、趣味レベルでライブを行う方が使用しています。

カラオケまで含め、趣味レベルで音楽をする方は4,000万人以上と言われますが、りあん。さんのようなアマチュアミュージシャンは100万人以上いると予測されており、毎年5万人以上増えています。

特にコロナ以降、SNSでのライブ配信が手軽になったことで、数が激増しました。

coromがアプローチしているのは100万人以上いると言われているアマチュア層で、仮に100万人が月に1万円、つまり年間12万円稼げるプラットフォームになれば、それだけで1,200億円のGMV(流通取引総額)になります。

たった3人集めれば月1万円の収益

ビジネスモデルは、単発のライブチケットと、定期ライブやファンコミュニティでの月額制のGMVからの手数料収益です。

りあん。さんのケースだと、1回のライブチケットが3,000円なので、毎週行う定期ライブの月額チケットは5,000円と想定しています。

お気づきでしょうか、たった3人集めれば月1万円を超える収益になるのです。

たった3人です。

これを100万人に展開します。

coromがミュージシャンの活動の基盤に

メルカリは、人から人へ簡単にものを売れる世界を実現しました。

coromは音楽を通じて心が通じ合う、通い合う世界を作ります。

ミュージシャンは人々に夢や希望を与える、素晴らしい仕事なのです。

皆さんにも、音楽に救われた、勇気づけられた経験はありませんか?

音楽に救われた方は少なくないと思いますが、肝心のミュージシャンは救われていません。

coromはこの問題を解決し、ミュージシャンの活動の礎を築きます。

実際、ミュージシャンから、音楽でお金をもらえて「生まれてきてよかったと思えた」「活動休止を考えていたけれど、coromのおかげで続けようと思えた」など、たくさんの感謝のメッセージを頂いています。

誰かのために歌いたいというミュージシャンも多いので、毎月チャリティイベントも開催して、こども食堂にお米を届けています。

「夢を叶える」新章スタート!

稼げる、社会にも貢献できるサービスになりましたが、あと1つ足りない…!

それは、夢を叶えることです。

2024年にZepp新宿(Zepp Shinjuku (TOKYO) )を貸し切って、リアルフェスを行います。

新章スタートです!

「Fight point」の獲得数でZepp出演を決定

Zeppへの切符、それが「Fight point」です。

Fight pointでは、例えばファンが1万円のチケットを買うと、7,000円分のポイントがミュージシャンとファンに付与されます。

ファンは、お金だけではなくポイントでもミュージシャンを応援できることにつながるのですが、ミュージシャン同士でも相互にポイントを送り合うことができるのです。

何が言いたいかと言うと、Fight pointによって、応援の連鎖を作ることができるということです。

コミュニティとして、エコノミーとしてどんどん成長させていって、最終的にはそのてっぺんを決める、Zepp出演権の獲得につなげるという仕組みを、我々は作っていきます。

4大フェスをcoromで5大フェスに

そう、coromはただのライブアプリではないのです。

ミュージシャンの夢を叶える、サクセスストーリーを作ります。

今回はZepp新宿ですが、日本武道館、東京ドームと、これからどんどん広がっていって、今の4大フェスを5大フェスに変えていきます。

▶編集注:左より「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「SUMMER SONIC」、(coromの次に)「FUJI ROCK FESTIVAL」「Rising Sun Rock Festival」。

本気で新レーベル立ち上げに挑戦

coromは、ミュージシャンのサクセスストーリーをファン、ミュージシャン間の交流やコミュニティによる応援の連鎖を軸に生み出し、今まで考えられなかった新しいレーベルの形を作っていきます。

僕らは本気なのです。

実際、エイベックスで安室 奈美恵のセールスプロモーションを担当していた方も、戦略担当として入りました。

僕らは、本気で新しいレーベルを作っていきます。

累計資金調達額は、5,000万円です。

「音楽は世界を救う」を実現させる!

最後に、チャリティフェスの寄付金によるお米は、私自身がこども食堂に届けているのですが、子どもたちからは毎回、「ミュージシャンかっこいい、ありがとう」と非常に喜んでもらっています。

喜び、悲しみ、愛情、人の心は目では見えないのです。

しかし、音楽にはそれを伝える力があります。

coromで、ミュージシャンを憧れの職業ナンバーワンにし、Fight pointで、世界中に応援の連鎖を紡いでいき、「音楽は世界を救う」を実現させます。

ありがとうございました。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/正能 由佳/戸田 秀成

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